こども里山教育支援事業

１企画における安全管理

（１）⼦どもの特性に応じたプログラム（カリキュラム）の準備

例) ・アクティビティを詰め込みすぎていないか
・年齢・経験・体⼒・天候を考慮し、参加者が疲労しすぎないか
・時間的余裕をもった計画であるか

（２）野外活動中⽌基準の策定

１）気象庁から災害に関する警報や特別警報が発令されたとき
２）⾵速１０ｍを超える強⾵が予想されるとき
３）毎時５㎜以上の降⾬が予測されるとき
４）河川などの⽔位が警戒レベルを超えると予測されるとき
５）集合や帰宅困難が発⽣するなどの交通障害の発⽣が予測されるとき
６）活動場所において、前⽇等に熊やイノシシの出没が確認されたとき
７）地域（保育施設等）に感染症等の急拡⼤が認められるとき
※その他、天候は急変することがあるため、活動地域特有の気象傾向、数⽇間の天候傾 向も把握すること。

（３）連絡体制・保育者の役割分担等

・責任者、副責任者を決めておくこと。
・屋外活動時は、⼦ども５〜１０⼈に１⼈以上の保育者(保育補助者)を付けること。
なお、⼦どもの特性に応じて追加するものとする。
・事故の発⽣、怪我、急病、急を要するアレルギー症状、動物（熊や猪や猿など）、害⾍
（マダニ、毒ヘビなど）、不審者の発⾒、その他の緊急時の連絡体制を確認しておくこ と。 ※別表１
・緊急連絡先⼀覧を作成すること。 ※別表２
・個別対応が必要な⼦どもの情報を共有すること。（重篤なアレルギーの有無、慢性的な
症状や服薬の有無、⽇常的な加配の有無など）

２事前準備における安全管理

（１） 連絡体制・役割分担を決める
（２） スケジュール確保、計画提出
（３） リスクの予知・下⾒

例)・有事の避難場所の確保
・危険箇所の把握
（蜂の巣、死⾓、滑落しやすい斜⾯、トゲのある植物や漆などの有無）
⼦どもの⽬線、⼦どもの歩幅を考慮すること。
・活動で予測されるリスクの把握
熱中症、低体温、迷⼦、不慣れな環境による⼦どもの過度な興奮など
（４） ミーティングを⾏い、スタッフ内で下⾒情報を共有する。 必要に応じて計画の⾒直しを⾏う （５） 保護者への事前連絡・準備
・事前に活動のねらいや活動内容などを保護者に知らせ、理解を求めること。
・服装等の指定
（夏でもマダニ等の危険があるため、基本は⻑袖⻑ズボン、帽⼦、⻑めの靴下、⾸に 巻くタオル、歩きやすい靴）
・持ち物の確認
（⼦どもが⾃分で開けて飲むことができる⽔筒、プログラムに応じた着替え、汚れた ものを持ち帰るビニール袋など）
・必要に応じた服薬の準備（抗アレルギー薬、酔い⽌めなど）
（６） ⽤具、装備の準備
救急セット、緊急時のホイッスル・トランシーバー、熊鈴、救命⽤具など
（７） 加⼊している傷害保険や賠償責任保険が活動内容に⾒合っているか、確認すること。 保護者や森林ボランティア等が参加協⼒する場合は、保険の対象とすること。

３活動時における安全管理

（１） 活動直前に、⼦どもに注意事項を説明する。
できるだけ簡潔に最⼩限の注意点を説明する。
（２） 緊急時の対応を保育者同⼠で再確認する。
（３） ⼦ども及び保育者の健康状態、参加⼈数(点呼)、服装、持ち物の確認を⾏う。
（４） 点呼は、保育施設等からの出発・到着時、バスの乗⾞・降⾞時、現地での活動開始時、 移動時・休憩時、活動終了時等に⾏う。

４安全管理のふり返り

活動の記録や報告とともに、安全管理についてもふり返る。
活動のねらいに沿った活動ができたか
ヒヤリハット場⾯がなかったか
応急措置が必要だった場合は、適切な措置を取れたか、連絡体制は⼗分だったか

５その他

個⼈情報の管理
・連絡先を⽬的以外に使⽤しない
・保護者に活動写真をホームページや冊⼦等に掲載してよいか、確認する
・特に保護者の連絡先などは紛失防⽌に留意する

別表１【参考資料】
・連絡先を⽬的以外に使⽤しない
・保護者に活動写真をホームページや冊⼦等に掲載してよいか、確認する
・特に保護者の連絡先などは紛失防⽌に留意する

別表１【参考資料】

別表２【参考資料】

別表３【参考資料】

別表4【参考資料】