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2016年12月定例会 一般質問 矢島義謙議員

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年2月14日更新

矢島義謙 議員

議員矢島義謙
所属会派
(質問日現在)
自由民主党
定例会平成28年12月
質問等一般質問
質問日12月13日(火曜日)

6番(矢島義謙君)自由民主党議員会の矢島義謙であります。


 大震災から6年近くが経過しようとしております。今もなお8万人を超える県民が避難を続けているほか、風評と風化の問題など、克服すべき課題が数多くあります。
 このような中、これまで知事を先頭に復興を進めてきましたが、とりわけ県外から福島を応援してくださる方の温かい思いは、私たちを大いに勇気づけました。今後さらに復興を進めていくためには、こうした福島に思いを寄せ、応援してくれる多くの人々とのきずなを大事にしていくことが必要であると考えます。
 そこで、大震災から間もなく6年を迎える中、どのような思いで復興を進めていくのか、知事の考えをお尋ねいたします。
 また、県内では市町村の御努力により、住宅や公共施設といった生活圏を中心に着実に除染が進められており、住宅に至っては終了が見えてきている状況にあります。
 ただ、それ以外にも、例えば住宅周辺の身近な里山の遊歩道や農村公園など、除染の手が入らず、遠足や教育旅行などへの利用回復のめどが立っていないでいる場所もあると聞いており、子供たちが身近な自然と触れ合い、県内外から訪れる人々が気軽に裏山を散策するなど、自然のすばらしさ、福島のよさを感じられる環境を取り戻していくことが必要と考えます。
 そこで、日常的に人が立ち入る里山の遊歩道等の除染を進めるべきと思いますが、県の考えをお尋ねいたします。
 次に、保育所に対する支援についてであります。
 市町村では、それぞれの子ども・子育て支援事業計画に基づき、必要な保育の定員数を確保するために、保育所等の施設整備を進めております。
 施設整備には国からの補助金を活用しておりますが、計画を確実に進めていくためには、市町村負担の軽減を図っていく必要があります。
 そこで、保育所の整備に係る市町村の負担を軽減するよう国に求めるべきと思いますが、県の考えをお尋ねいたします。
 また、保育士の賃金を見ると、全産業の平均から見ても低い水準にありますが、現在国において保育士の処遇改善の制度設計を検討しているところと聞いておりますが、それを見守っていく必要があると私は考えております。
 また、保育所整備が進むことに伴って新たな保育士の採用が必要となります。保育士を採用していくためには、県内の大学や専門学校を卒業する方に加えて、一旦保育士の仕事をやめられた方も保育所で働くことができるよう就職支援をしていくことが重要であります。
 そこで、県は保育士の確保にどのように取り組んでいくのかお尋ねいたします。
 次に、道路整備についてであります。
 県道本宮熱海線の荒井三本松地内は、朝夕の通勤による車の交通量が多く、特に本宮二中入り口交差点には右折レーンの設置がなく、さらには市道殕森線と食い違い交差となっていることから、著しい交通渋滞となっております。そのような状況から、早急な交差点改良を行う必要があると考えております。
 そこで、県道本宮熱海線の本宮二中入り口交差点における交通渋滞の緩和にどのように取り組んでいくのかお尋ねいたします。
 また、県道石筵本宮線は、郡山市石筵地内と本宮市を結ぶ生活幹線道路であり、歴史的にも由緒ある街道です。
 現在、大玉村玉井地内及び本宮市欠下地内で改良工事に着手しておりますが、郡山市石筵地内から大玉村守谷山地内間の延長3.5キロメートルについては、依然として通行不能となっております。
 このように歴史的にも価値のある道路が一部区間において依然として通行不能となっていることは、地域の発展と交流、観光振興に大きな障害となっております。
 また、郡山市石筵地内では土砂災害の発生時には県道中ノ沢熱海線の寸断により集落の孤立化が懸念されることから、緊急時の迂回路としても本区間の整備は必要であると考えております。
 そこで、県道石筵本宮線の郡山市石筵地内から大玉村守谷山地内間の整備について、県の考えをお尋ねいたします。
 次に、教育問題であります。
 初めに教職員の不祥事についてお尋ねします。
 現在、本県は復興に向けて着実に歩みを進めているところであります。しかし、そのような最中、県職員による不祥事が後を絶ちません。特に本県の未来を担う子供たちを教え育むという職に憧れ、夢と希望を持って教育にかかわることになった優秀な教職員が不祥事を起こし、職を免ぜられ、あるいは職を辞すことになるのはまことに残念であり、また、県にとっても大きな損失であります。
 私は、主宰する人間塾や青少年育成の研修会、学校での講演活動の際、また学校評議員として学校を訪れた際に、情熱を持って取り組む教職員の様子を見ており、学校現場における工夫、努力の様子をうかがっております。
 と同時に、私は聖職と言われるほど崇高な使命を持つ教職員の中に不祥事を引き起こす者がいることについては、職場の環境や家庭などでの悩みやストレスの問題があるのではないかと考えております。
 そこで、県教育委員会は教職員の不祥事が続く現状をどのように認識されているのかお尋ねをいたします。
 さらに、お尋ねします。未来を担う子供たちを教え育むという、本来教職員が持つ崇高な使命を忘れず、不祥事を起こさないようにするためには、教職員の良心に働きかけ、倫理観を高めることが必要と考えております。
 そこで、県教育委員会は教職員の倫理観を高めるためどのように取り組んでいるのかお尋ねをいたします。
 平成23年3月、私たち福島県民は東日本大震災でたくさんのものを失いました。愛する人、安らぎの場であった家、思い出の詰まった写真。不安と恐怖にさいなまされた日々が、昨日のことのように思い出されます。
 しかし、私たちは失う一方だったわけではありません。命や家族の大切さに改めて気づくとともに、たくさんの人々の心の温かさを受け取りました。
 しかしながら、あれから5年の月日が経ち、私たちはまた一つ深刻な事態を目の当たりにしました。横浜市や新潟市で原発事故に起因したいじめにより、子供たちが傷ついたという現状です。この陰には、いまだ社会に根強い偏見が存在しているということを突きつけられたような思いがあり、強い憤りを感じます。
 だからこそ、福島県の宝である子供たちには、これから出合うであろう困難から決して逃げず、それらを乗り越える強い心を持ち、人々とともに支え合いながら国をリードするような気概を持ち、力強く未来を切り開いていってほしいと願わずにはいられません。
 そこで、県教育委員会は公立小中学校における人権教育にどのように取り組んでいるのかお尋ねをいたします。
 また、本県の真の復興のためには、豊かな心や人間性を備えた若者の育成が急務であります。
 幕末の志士で、主宰する松下村塾からその後の国づくりにおいて、高杉晋作や木戸孝允などの多くの偉人を輩出した吉田松陰は、「志を立てて以て万事の源と為す。」という言葉を残しております。吉田松陰が松下村塾において教育したのはわずかな期間ですが、そのわずかな期間にこれほど多くの偉人を輩出することができたのは、松陰自身はもちろんのこと、門下生にも、新しい国をつくり上げていくという高い志があったからであります。
 また、光の当たらないところに光を当てる、それが教育の原点である。そのためにみずからが灯となって世の中を明るく照らそうという「一隅を照らす人は国の宝である」という教えもあります。
 人を動かすのは志であります。これから長く続く本県の復興を担っていく子供たちが、この言葉のように高い志を持ち、それを胸に数多くの困難に立ち向かっていくことが本県の復興には欠かせないと考えます。そのためには本県ならではの教育を行い、夢や希望とともに、本県が抱えるさまざまな課題に対して立ち向かう強い心を持った生徒を育てることが大切です。
 そこで、県教育委員会は志の高い若者を育成するためどのように取り組んでいくのかお尋ねいたします。
 次に、観光の振興についてであります。
 平成27年の観光客入り込み数は、平成22年比88%までは回復していますが、地域間で偏りも見られ、全県的な回復はまだまだであります。
 県では、これまでは被災県の応援のため訪れてほしいとのアピールをしてきていましたが、これからは福島の本当のよさを見に来てもらうためのアピールが必要であります。
 私は、福島のよさは人情であると思っております。福島に何度も訪れたいと思っていただくには、豊かな自然や歴史文化に触れることに加え、その土地の人情やぬくもりを感じるおもてなしの心でお迎えすることで、福島によい印象を持って、また訪れたい、次は友人を誘ってみようという気持ちになるのではないかと考えております。そうすることでリピーター増につながっていくものと考えております。
 そこで、県は観光地におけるおもてなしの向上にどのように取り組んでいくのかお尋ねをいたします。
 平成27年度に修学旅行やスポーツ合宿などの教育旅行で県内に宿泊した宿泊者数は、震災前の5割程度にとどまっております。私は、人間対人間の教育として魅力的な素材が福島には揃っていると考えております。若者に教育旅行で福島を訪れるきっかけをつくることが、人口減少の解決の糸口や、本県に魅力を感じ、企業などへの就職につながる可能性があると思っております。
 本県に被災県として同情して来てもらうのではなく、福島の教育旅行の力を保護者や教育関係者にしっかり届け、来県したくなるように発信していくことが必要であると考えております。
 そこで、県は教育旅行の回復に向けどのように教育的素材を発信していくのかお尋ねをいたします。
 本県の観光地は、一つ一つが魅力あるものとして発信されていますが、それぞれを組み合わせることで、その地域がより魅力的に映るものと考えております。
 私のところでも座禅体験や学びの場として、学生や企業研修で年間を通して多くの方々が訪れております。それらの方々が、その後ビール園などで楽しむなど、施設をつなげた取り組みによって地域産業の発展にもつながっており、観光地と施設との間の連携と発信の仕方によって好循環が生まれていくものと思います。
 これまでは、いかにみずからの市町村に多くの観光客を呼び込むかでありましたが、これからは市町村の枠を超えて観光地を紹介し合うなどの取り組みを行うことで、県全体の魅力が増すのではないかと考えております。
 そこで、県は広域的な観光誘客の促進にどのように取り組んでいくのかお尋ねをいたします。
 最後に、警察行政についてであります。
 インターネットは、パソコンやスマートフォン等の携帯端末の普及に伴い、ショッピングやコミュニティーサイトの活用など、その利便性のよさから急激な広まりを見せており、今や県民の日常生活の一部になっております。
 また、情報通信技術の発達に伴い、インターネットを活用した新たなサービスや先進的技術が導入されるなど、その進化は著しいものであります。
 一方、これらを悪用したサイバー犯罪の相談件数は増加しており、県内も例外ではありません。その手法についても、一層悪質、巧妙化するなど、悪用されるリスクをはらんだ新しい技術やサービスの出現により、サイバー空間の危険性が増大している状況にあります。
 こうした犯罪には、取り締まりに当たる警察はもちろんのこと、専門的知識を有する企業や関係機関等と連携して、サイバー空間の新たな脅威に的確に対処するための総合的なセキュリティー対策を講じる必要があると考えております。
 そこで、県警察におけるサイバーセキュリティー対策についてお尋ねいたします。
 以上で私の質問を終わります。
 最後に、私の所感の一端を述べさせていただきます。
 忘れもしない平成23年3月11日午後2時46分。私は、市内の中学校の卒業式で祝辞を述べた後、大学教授のセミナーに出席するため仙台に向かう途中、仙台南インターチェンジ出口付近の高速道路上で被災に遭いました。その惨状は、言葉では言いあらわせないものでした。その晩は、寒さに耐えながら避難所のブルーシートで一夜を明かしました。
 ある全国組織の災害対策本部長を命ぜられた私は、震災直後から被災地に入り救援活動を続けております。被災地では、警察、消防団、自衛隊の皆さんが必死で活動をしておりました。職務とはいえ、昼夜を分かたぬ活動に深い尊敬の念を持ちました。
 私が最も衝撃を受けたのは、遺体安置所を訪れたときです。無念そうな面持ちで眠っている方、お地蔵さまのようなかわいい顔で眠っている児童、子供。やりきれない思いでひたすら手を合わせました。
 そのとき、私は誓いました。この人たちのためにも震災を決して風化させることなく、長く記憶にとどめ、復興のために全力を尽くすことが生かされた者の務めだと。
 私の政治信条は未来に感謝される政治です。そのことを実現するために今なすべきことは何かを念頭に活動を続けていきたいと思います。「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」。
 御清聴ありがとうございました。


副議長(満山喜一君)執行部の答弁を求めます。


知事(内堀雅雄君)矢島議員の御質問にお答えいたします。


 復興への思いについてであります。
 大震災から間もなく6年を迎える中、長引く避難生活や風評と風化という逆風など、厳しい状況が今もなお続いております。
 一方で、避難指示解除の動きが進展し、今月にはふくしま国際医療科学センターが開所するなど、復興は着実に進んでおります。
 私は、復興の歩みをさらに強く確かなものとするためには、本県を応援する皆さんと力を合わせることが大切であり、福島の今の姿を伝えることにより、共感と応援の輪を広げていくことが極めて重要であると考えております。
 10月には、福岡県の高校生が被災地の現状を自分の目で見たいとの思いを抱き、浜通りの花を使ったオブジェを販売し、その収益で本県を訪れてくれました。その高校生の「きょう見て知ったことを周りの人に伝えたい。」という言葉を聞いて、真摯な思いに胸を打たれるとともに、私自身復興への思いを改めて強く感じました。
 国内外には、福島に強い思いを持つ多くの同志がいます。必ず復興をなし遂げるとの強い信念のもと、県民の皆さんを初め福島に心を寄せる全ての皆さんと力を合わせ、誰もが希望と誇りを持って暮らせる新生ふくしまの創造に全力を傾けてまいります。
 その他の御質問につきましては、関係部長等から答弁をさせます。


生活環境部長(尾形淳一君)お答えいたします。


 日常的に人が立ち入る里山の遊歩道等の除染につきましては、国において森林に近い生活環境の安全・安心の確保や、住居周辺の里山の再生を図るため、本年9月に除染関係ガイドラインを改定し、遊歩道のほか、散策道、広場などを対象に地元の具体的な要望や現場の状況を勘案し、適切に除染を実施するという新たな考え方を示しております。
 県といたしましては、この考え方を踏まえ、市町村訪問等を通じ、地域が抱える課題を共有し、必要な除染が着実に実施されるよう取り組んでまいります。


土木部長(大河原 聡君)お答えいたします。


 県道本宮熱海線の本宮二中入り口交差点につきましては、交通渋滞を緩和するため、これまでに交差点形状の検討や権利者調査を進めてまいりました。今後は事業化に向け、交差道路の管理者である本宮市と調整を進めるとともに、地域の合意形成を図ってまいる考えであります。
 次に、県道石筵本宮線につきましては、安達太良山周辺の道路ネットワークの形成に資する路線であると認識しております。
 郡山市石筵地内から大玉村守谷山地内間には、地図混乱地域や多数権利者共有地など用地取得上の課題があり、さらに山岳地形のため、大規模な道路改築事業となることから、石筵地内で実施されている地籍調査の進捗状況や交通需要等を見きわめながら整備の必要性を検討してまいります。


こども未来局長(須藤浩光君)お答えいたします。


 保育所の整備に係る市町村の負担軽減につきましては、これまで保育定員の増加を図る計画に基づき、整備を実施する市町村に対し、補助率を通常より引き上げて財政支援を行っているところであります。
 県といたしましては、保育の実施主体である市町村が必要な保育所整備を行うことができ、さらなる市町村の負担軽減が図られるよう、財源確保と補助制度の拡充について引き続き国に働きかけてまいります。
 次に、保育士の確保につきましては、保育士養成校の在校生に向けた修学資金の貸し付けを行うとともに、潜在保育士の就業を促進するため、就職の相談や求人情報の提供を行ってまいりました。
 また、こうした取り組みに加え、保育士を目指す学生の確保策や効果的な新人教育のあり方、職場への定着促進策などについて保育士養成校や保育施設団体などの関係機関と協議しながら、より多くの保育士が県内に就職し、定着を図ることができるよう取り組んでまいります。


観光交流局長(橋本明良君)お答えいたします。


 観光地のおもてなしの向上につきましては、デスティネーションキャンペーンを通して約16万人が福が満開おもてなし隊に登録し、本県を訪れた人々へ感謝を込めたおもてなしをする機運が醸成されました。
 心のこもったおもてなしは、地域のファンをふやし、リピーター創出にもつながることから、今後は、これまでにおもてなし研修を受講した延べ約5,800人との連携によるおもてなしの浸透、さらには外国人目線に基づく外国人観光客の受け入れ態勢の充実などを進め、おもてなしの向上に努めてまいる考えであります。
 次に、教育旅行の回復に向けた教育的素材の発信につきましては、これまでワンストップ窓口や民間事業者等と連携して実施するキャラバン、教育関係者の会議等において、本県の自然、歴史など多様な魅力とともに、復興へ歩む姿を広く伝えてまいりました。
 今後とも子供たちの視点を大切にし、福島でしか体験できない教育的効果の高い素材を教員や保護者、スタディーツアーの受け入れ団体等と連携しながら磨き上げ、きめ細かく丁寧に発信してまいります。
 次に、広域的な観光誘客につきましては、個人旅行客の増加に伴い、個人のニーズが高度化、多様化する中、テーマ性の高い観光が求められております。このため、デスティネーションキャンペーンをきっかけに、街歩きや花、日本酒などをテーマとした周遊企画を実施し、大きな反響を得てきたところであります。
 今後は、新たに花をテーマとした周遊企画について、栃木、茨城両県を含めたスタンプラリーを実施するともに、謎解きをしながらの街歩き企画については、県内の複数の市町村を一つのエリアとして周遊する仕組みを導入するなど、広域的な観光誘客に取り組んでまいります。


教育長(鈴木淳一君)お答えいたします。


 教職員の不祥事が続く現状につきましては、県民の信頼を損なう危機的な状況であると深刻に受けとめております。
 教職員それぞれの事情や心身の状況が不祥事に至る背景となる場合もあることから、悩みなどを周囲に相談できる風通しのよい職場環境づくりが肝要であると考えております。
 今後とも管理職が面談等を行い、教職員の状況を的確に把握するとともに、率先して気軽に対話できる職場づくりを行い、ストレスの軽減などを図ることを通して、不祥事の根絶に努めてまいります。
 次に、教職員の倫理観を高める取り組みにつきましては、臨時の県立学校長会議に合わせて、私から公立学校の全教職員に対し、一人一人が真摯に教育に向き合い、信頼を築いてほしい旨のメッセージを発するとともに、公立学校の全教頭を対象に、外部専門家を招き、コンプライアンス意識に関する研修会を開催したところであります。
 今後とも研修や面談の機会を通して、教職員の崇高な使命を改めて自覚させ、一人一人の倫理観の高揚を図り、信頼回復に取り組んでまいります。
 次に、人権教育につきましては、子供たちに命のとうとさや互いを尊重する意識を醸成することが大切であると考えております。
 そのため、原発事故に起因する人権侵害が生じないよう、震災時の差別や偏見に係る体験談などを掲載した本県独自の道徳資料集を授業で活用するとともに、モデル事業として命の大切さについて、地域の助産師と一緒に考える授業を行うなど、学校、家庭、地域が一体となって人権尊重の精神を育んでいるところであります。
 今後ともその成果を普及し、人権教育のさらなる推進に努めてまいる考えであります。
 次に、志の高い若者の育成につきましては、かの野口英世博士の例を引くまでもなく、子供たちがさまざまな体験を積み重ね、周囲の大人の適切な助言のもと、それぞれの思いを蓄積していくことにより志が育まれるものと考えております。
 また、吉田松陰の「地を離れて人無く 人を離れて事無し」の言葉のとおり、地域の風土が人を育むものでもあります。
 このため県教育委員会といたしましては、地域とともにある学校づくりを推進し、本県の豊かな風土を生かした体験活動や復興に向けた地域課題に取り組む探究活動などにより志の高い若者を育成してまいります。


警察本部長(松本裕之君)お答えいたします。


 サイバーセキュリティー対策につきましては、各部門が一丸となった対策を推進するため、本年1月、県警本部にサイバーセキュリティ戦略推進委員会を設置し、組織基盤の強化と職員の対処能力の向上に資する施策を推進しております。
 また、サイバー犯罪の被害を防止するため、福島県ネットワークセキュリティ連絡協議会の事業者や会津大学と連携し、サイバー犯罪被害を防止する広報活動を行うリーダーを育成する講座を開催するなど対策を強化しており、引き続きサイバーセキュリティー対策に積極的に取り組んでまいる考えであります。


副議長(満山喜一君)これをもって、矢島義謙君の質問を終わります。

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