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福島県知事メッセージ「2022年3月11日のメッセージ」

掲載日:2022年3月11日更新

◆この動画は、東日本大震災及び原子力災害から11年を迎える令和4年3月11日に、内堀雅雄福島県知事が公表するメッセージです。
震災への関心が薄れる中、私たち県民は、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りするとともに、復興への思いを新たにするため、平成24年3月11日以降、毎年、公表しています。
 
◆令和3年度 3.11ふくしま追悼復興祈念行事ホームページ
 https://311fukushima.jp/

◆2022年3月11日のメッセージ
東日本大震災と原発事故から11年が経ちました。
県内を横断する道路の全線開通、日本酒の金賞受賞数連続日本一更新の快挙、
県産トップブランド米「福、笑い」の本格デビュー、
農産物輸出量が過去最多を記録するなど、復興に向けた光がまた一つ力強さを増しています。
しかし、今なお故郷(ふるさと)を離れ、苦しい思いをしている多くの方々がいます。
国内外からの福島への印象が変わっていない現実に直面することもあります。
県民の皆さんひとりひとりに、この1年にも様々なことがあっただろうと思いを巡らします。

「目に見える復興は少しずつ、でも着実に進んでいます。
 心の復興は、住んでいた場所や被害の大きさによって人それぞれだと思います。
 温かい気持ちで互いに支え合うことは、傷ついた心の復興の大きな原動力になります。
 人の心を支えられるのは、人の心しかありません。」
(原町高校 佐藤 菜々香さん)

世界中で新型コロナウイルス感染症と懸命に闘っている今ほど、
人々のぬくもりや寄り添う心の大切さに気づかされたことはないでしょう。
私たちは「あの日」以降、福島に心を寄せてくださる多くの皆さんから、
たくさんのエールをいただき、大きな力としてきました。
これまでの「ご縁」に心から感謝し、これからも大切に深めていきたいと思います。
もっとたくさんの人々に、
福島の今を知って、実際に触れていただくことで結ばれる新しい「ご縁」と共に、
より温かな和を奏で、「絆」を広げたいと願っています。

昨年夏の東京オリンピック・パラリンピック。
無観客での開催となり、多くの皆さんを福島に迎えることができず、
福島の現在地を感じていただくチャンスを失ってしまったことは、本当に悔しく思っています。
一方で、復興への想いを灯した聖火は、
原発事故収束対応の最前線の拠点となっていたJヴィレッジを出発し、県内各地を巡り、
東京・国立競技場では、浪江町で産まれた水素を燃料として、
選手の皆さんの健闘を祈り、世界中を希望の光で照らしました。
福島・あづま球場では、野球・ソフトボール競技の日本代表選手たちが躍動し、
全試合に勝利を収めて金メダルへの大きな足がかりとなりました。
海外の選手・スタッフの皆さんからは、福島のおいしさやおもてなしへの称賛の声をいただきました。
大会のレガシーを次なる交流につなげ、大きく育んでいきたいと考えています。

「多くの人が故郷(ふるさと)を思い苦しんでいる。それでも必死に前を向こうとしている。
 そんな人たちがいることを忘れてはならない。」
(あさか開成高校 宍戸 永実さん)

避難生活を継続されている方がいまだ3万人を数える中、
全町避難を余儀なくされていた双葉町をはじめ、
人が立ち入ることができなかった故郷(ふるさと)では、
今年、一部の避難指示が解除され、時刻(とき)が動き始めます。
元の姿に戻していくものと、新たに創り出していくものを交えながら、
再び「まちの日常」を取り戻すため、
諦めずにみんなで努力すれば、どんな逆境をも乗り越えることができます。
ひとりひとりが自分のペースで、一歩ずつ自分の想いを形にする挑戦を続け、
困難を乗り越えようとするその姿に、共に寄り添っていきたいと思います。

「私は今、福島を拠点に、人を笑顔にする活動を広げたいと思っています。
 どういう形で表現していくかは、まだ迷いの中にあります。
 目の前の人を笑顔にするにはどうしたら良いのかを考え、
 行動に移せる大人になりたいと強く思っています。」
(船引高校 菊池 海音さん)

あの日、まだ小さかった子どもたちが歩んできた道のりは、平坦ではなかったでしょう。
震災に向き合い、乗り越えようとする大人たちの姿を見て、感じながら、
頼もしい若者に成長し、眼差しはしっかりと未来を見つめています。
「挑戦」という名のバトンを次の世代につないでいくことで、
福島の新たな未来が紡がれていきます。

「いったん、『ふくしまの』というレッテルを外して、ふくしまを見てみませんか。
 食べ物や品物であったら、どんな環境で、どんな人が、 どんな気持ちを込めて作ったのか。
 人であったら、何を経験してどんなことを考えて生きてきたのか。
 まず、一つ一つ、そういったところに焦点をあててみるのはどうでしょうか。」
(会津学鳳高校 野木 萌梨さん)

世界は今、SDGsという17個の共通目標を掲げて、
次の世代に持続可能な社会を引き継ぐ取り組みに力を入れています。
未曽有の複合災害という逆境を全力で乗り越え、かけがえのないふるさとを取り戻し、
未来の世代にしっかり引き継いでいく私たちの取り組みは、
SDGsの理念を具現化したものと言えます。
私は、福島県が独自に取り組む18番目の目標として「福島復興」を掲げ、
世界への貢献にも通じることを、
福島からの希望のメッセージとして伝えていきたいと考えます。

未来を見つめ、次の世代を担う若者・子どもたちと共に、「ふくしまプライド。」をつなぎながら、
必ずや成し遂げることができると信じ、すべての県民の皆さんと力強く挑戦を続け、
一歩ずつ、一歩ずつ、復興の歩みを更に進めていくことを、ここに誓います。

令和4年3月11日 知事 内堀 雅雄


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