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平成21年度版福島県男女共同参画高校生副読本から「県内で活躍する先輩たち(鑑定:科学捜査研究所)」を紹介します

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年4月1日更新

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福島県男女共同参画高校生副読本 Be yourself 自分らしく生きるために

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鑑定という専門職には性別は関係ありません。

いちかわさんの写真海野由紀子さん(左)、やなぎ堀あや子さん(右)

海野由紀子さん

1972年生まれ。神奈川県出身、福島市在住。東京理科大学を卒業。現在、福島県警察本部刑事部科学捜査研究所法医科副主任研究員として活躍中。

やなぎ堀あや子さん (注)

1977年生まれ。福島県福島市出身、福島市在住。東京工業大学大学院を卒業。現在、福島県警察本部刑事部科学捜査研究所化学係研究員として活躍中。

(注)やなぎ堀あや子さんの名字のうち【やなぎ】については、機種依存文字となっておりますので平仮名表記 
   とさせていただいております。ご了承願います。

科学捜査は、今後発展していく分野

海野●警察でもDNA鑑定が導入されており、今後発展していく分野として大変興味がありました。実際
に科学捜査研究所で働いている大学の先輩から仕事の内容について詳しく聞き、自分の好きなこと
 を活かして社会のためになる仕事だと思いこの仕事を選びました。
やなぎ堀●高校生の時に科学捜査研究所について書かれた本を何気なく読んだのがきっかけでし
た。化学が、薬や食品の分野以外のところでも、人の役に立つことを知ったことは衝撃的でした。
海野●人の体に由来する様々なものからの血液型とDNA型の鑑定が、現在の私の仕事の大部分を占めています。犯人のこん跡や現場を特定したりするための検査をするのですが、間違いは許されないので、責任の重さを感じます。
やなぎ堀●私は、覚せい剤、シンナー、向精神薬などの薬物の鑑定を主に行っています。覚せい剤の事件では、公判に出廷しました。実際の鑑定を説明し、作成した鑑定書が真性のものであることを証言したのですが、他人の運命を左右する重要な仕事だと感じました。鑑定結果により逮捕になることもあるので、私の鑑定を待っている人がいるという意味で、やりがいがある仕事です。

日々進歩する技術を学び、仕事に活かしたい

海野●今は女性も県警に入ってくるようになりましたが、福島県警では、私が初の女性研究員だったので、プレッシャーを感じました。野外での発光試薬を使った検査などは、夜暗くならないとできませんし、ときには夜中や、朝までかかることもあります。周囲の人に気を遣わせることも多いので、日々感謝の気持ちを忘れず、気負いすぎることなく、その時に自分ができることは積極的に行うよう努力しています。日々進歩している技術を学び、仕事に活かせるようこれからも頑張っていきたいと思います。             
やなぎ堀●研究所では、男性研究員も女性研究員も全く同じ仕事をしているので、業務について相談しやすいと思います。私が配属された時には、初の女性研究員として海野さんが勤務していたので、同性の存在はとても心強く感じました。一方で、一人で行く現場では、本や先輩を頼ることができませんから、自分の知識がなによりの頼りです。プレッシャーを感じる重要な仕事ですが、チャレンジしていきたいと思います。

「理系」は、未知の可能性を秘めている

 海野●私は理科系が大好きだったのでこの職業に迷いはありませんでした。物理が苦手と思っている人もいるかもしれませんが、科学は多岐に亘っているので、全部はできなくても、勉強しがいのある専門分野だと思います。少しでも興味があれば是非挑戦してほしいと思います。
やなぎ堀●私は理工系分野が得意だったわけではなかったのですが、自分のやりたいことを考えた結果がこの仕事でした。理系の分野は未知の可能性を秘めた分野です。この分野を選択する女性は、まだまだ少ないですが、やりたいことを目指していけば夢はかないます。うまくいった時の喜びは大きいので、是非チャレンジしてほしいです。これからも家庭と仕事の調和を保ちながら、仕事を続けて、捜査員から必要とされる研究員になりたいと思います。 

 いちかわさんの写真科学捜査研究所の研究員のみなさん


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