浜通り06(いわき市):海の誘い(ハマナカアイヅ)
目の前に広がる広大な海を見てください。
ここは、福島県のいわき市の海岸地区です。
伊勢の二見ヶ浦に似ていることから「二見ヶ浦」と名付けられた、美しい白砂青松の海水浴場です。マリンスポーツがさかんな浜とも言われています。
実はここに来たのは、とあるテレビの旅番組のワンシーンがきっかけです。
東北三県の被災地をめぐるタレントさんはこの海岸で、視聴者からの一通の手紙を読み上げました。「二見ヶ浦」の特徴である夫婦岩の片方が、東日本大震災の津波で欠け落ちたようです。
タレントさんは手紙同封の写真と照らし合わせ、左の岩が欠け落ちていることを確認しました。そして狭くなった海岸を眺めて考えたという内容です。
私も自分なりに、福島の海について考えたことがあります。
「原発汚染水問題」ばかりが世間に騒がせられているが、
本当の「福島の海」に一度も触れることなく、
福島の海は全部「危険」だという誤認識をしてしまうのはとても残念です。
言葉の弁解は長所ではないので、行動で自らの信念を表現させて頂きます。
海は、命の源とも言われています。
福島の海を過剰に恐れる必要がありません。
目の前に広がる無限大な海を見てください。
画像越しでもいいので、飾りのない福島の海を見てください。
二見ヶ浦の夫婦岩のように、
震災によって福島県「風評」が欠け落ちていました。
しかし、県民たちの「底力」は残っており、
ふくしまの復興を成し遂げる大きな原動力になっています。
砂浜に立ち、潮騒の音が聞こえます。
福島の海は、訪れた人に語りかけています。
「元気です!」
そして、「ありがとう」と。
(投稿者:徐)