中通り41(福島市):未来(あした)への道(ハマナカアイヅ)
未来(あした)への道
みなさん、「未来(あした)への道」はご存知ですか?
「未来への道」とは、青森県~岩手県~宮城県~福島県~茨城県~千葉県~東京都の全長約1,280kmをランニングと自転車により、リレー形式でつなぐリレーのことです。
2013年にスタートした大会は、今回で4回目の開催を迎えました。
2013年といえば、ちょうど自分が交流員として福島に赴任した年数と同じですね。
これは単なる偶然かもしれないが、やはり運命的な巡りあいだと信じたいと思います。
今年も、ランナーたちが福島市にやってきました。
8月2日の早朝、福島県庁前に、日本全国から駆けつけてきたランナーたちが続々と集めました。
ここで、大会10日目のスタート式を行うわけです。
スタート式は、一般ランナーのほかに、ゲストランナーで、バルセロナ五輪女子競泳金メダリストの岩崎恭子さんと、ロンドン五輪フェンシング銀メダリストの三宅諒さん、元駐日ギニア大使館員でタレントのオスマン・サンコンさんらが参加しました。
スタート直前に、参加者全員による記念撮影が行われました。
写真ではわかりづらいと思うが、なんと今回、私もランナーを務めました!
これまで、会場でランナーたちの雄姿を眺めることしかできませんでした。
こうして、自分がその一員に加える日が来るとは、実に感慨深いものです。
私が担当する区間は、「福島河川国道事務所福島国道維持出張所(福島市)~松陵中学校」までの9.2キロでした。
最長にして最大勾配のある区間でしたが、走りごたえも十分です。
こまめに給水を取っているとはいえ、炎天下のもとの走行はかなり厳しかったのです。
カメラに向けて笑顔でピースをするだけで精いっぱいでした。
正直、途中でリタイアしようとも考えていました。
その時、
「自分が福島に対する思いは、こんな中途半端なものでいいですか!」
と、自分の情けなさに怒りが爆発し、力と変えて最後まで支えてくれました。
やがて、目的地の福島市松陵中学校に到着しました。
そこで迎えてくれたのは、夏休み中わざわざ応援で駆けつけてくれた生徒たちです。
そして、五人のランナーが手をつないで、ゴール!
やりました!完走できて、本当に良かったです!
リレーに参加して初めて気付いたことがあります。
タイムを競うレースと違って、タスキを次のランナーを渡すべく、独善的走りは不要です。その代わりに、常に自分や一緒に走るランナーたちの体調に気を配る必要があります。
そして、リレーを通じてつないだものはタスキですが、そのタスキに宿るのはランナーたちの気合であり、東北の復興を願う人々の思いでもあります。
次のランナー、そしてさらに次のランナーへ――
同じ思い、そして同じ誇りを共有した一員になれて、本当に良かったです。
福島県、そして東北の復興は、長い道のりのリレーとも言えます。
今日も数百万人、いや数千万人が一生懸命復興に取り込んでいます。
ゴールはまだまだ遠いかもしれないが、一日一日、確実に近づいてきています。
(投稿者:徐)