ALPS処理水の海洋放出に関する情報
ALPS処理水は、測定・確認用タンクに貯められ、トリチウム以外の放射性物質の濃度が国の基準を満たしているかどうか確認されます。
その後、トリチウムについても国の基準を十分に下回るよう、海水で希釈した後、海に放出されます。
福島県では、福島第一原子力発電所において、ALPS処理水希釈放出設備の運転状況を現場で確認しています。
【福島県による確認結果はこちらを御確認ください。】
●海洋放出の状況について
本日は海洋放出はありません。
第1回目の海洋放出は、8月24日~9月11日に実施されました。
【令和5年度のALPS処理水の放出計画(東京電力)はこちらを御確認ください。】 [PDFファイル/5.3MB]
1 【海洋放出なし】海水希釈後のALPS処理水について
トリチウム濃度※(Bq/L) | 基準に対する比率 | 参考値(Bq/L) |
---|---|---|
ー | ー | 東京電力の放出基準 1,500 |
ー | 世界保健機関(WHO)の飲料水水質ガイドライン 10,000 |
|
ー | 告示濃度限度(国の規制基準) 60,000 |
※海水で希釈されたALPS処理水は放出中毎日採水され、トリチウム濃度の分析がされました。福島県では東京電力より分析結果の報告を受け、放出基準を満たしていることを確認しました。(採水場所は参考の図を御確認ください。)
海水希釈後のALPS処理水トリチウム濃度の過去データについて
海水希釈後のALPS処理水に含まれるトリチウム濃度のデータについては、以下リンク先の「放水立坑(上流水槽)上流海水配管水の分析結果」を御確認ください。
・当月の分析結果についてはこちらの東京電力ホームページを御確認ください。
・前月以前の分析結果はこちらの東京電力ホームページを御確認ください。
2 ALPS処理水の放出量等について(各放出回の放出完了後に更新)
放出回数 | 放出期間 |
累計ALPS処理水放出量(㎥) |
累計トリチウム放出量(兆Bq) | 年間トリチウム放出量限度(兆Bq)※ |
---|---|---|---|---|
1 |
8月24日~9月11 日 |
7,788 | 約1.1 | 22 |
2 | ー | ー | ー | 22 |
希釈前のALPS処理水に含まれる放射性核種の分析結果の詳細は以下を御確認ください。
・【東京電力・化研】測定・確認用設備の状況
・【日本原子力研究開発機構】ALPS処理水の第三者分析
※トリチウムの年間放出量は、福島第一原子力発電所事故前の放出管理値である22兆Bqを下回るよう管理されています。
参考
ALPS処理水希釈放出設備の概要図
ALPS処理水海洋放出開始時の現場確認
令和5年8月24日(木曜日)、福島第一原子力発電所において福島県安全確保技術検討会を実施し、処理水の海洋放出に関する設備の確認や、事前了解時に求めた8項目の要求事項の確認を行いました。
・令和5年度第5回福島県安全確保技術検討会開催結果について
関連リンク
・【福島県】ALPS処理水に係る海域モニタリングについて
・【福島県】ALPS処理水希釈放出設備等の福島県による確認結果について
・【東京電力】処理水ポータルサイト
・【経済産業省】廃炉・汚染水・処理水対策ポータルサイト
・【IAEA】福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の放出