新宮川ダム管理所
4.ダムの施設見学 → 町内外の小学生の社会見学をはじめ、一般の方のダム見学の受付を再開します。
(注意事項)見学者の皆様におかれましては、発熱等の体調不良がないことをご確認のうえお越しください。
1.ダムの概要
新宮川ダムは、博士峠の山々を水源として会津盆地西部(会津美里町、会津坂下町、会津若松市)に広がる
約4,500ヘクタールの受益地(田畑)に水を供給するために建設された農業用利水ダムです。1級河川阿賀野川水系
支流宮川上流、福島県大沼郡会津美里町松坂先に築造されたダムであり、福島県が管理主体となり、会津宮
川土地改良区が操作を行っています。
ダム全景 堤体からの全面越流
2.ダムの施設
(1)取水設備
貯水池の水を取水し、放流設備へと導水する施設です。水位に応じて取水できる設備となっており、
かんがい期(5月6日~9月10日)は、農作物に適した温度で取水するために表層から取水を行っています。
取水塔 取水塔内部
(2)放流設備
取水設備から導水された水を河川へ放流する設備です。
農業用水や河川を維持するために必要な水などを水量調節して放流しています。
放流設備 放流設備内部
(3)係留設備
流木処理、水質調査、貯水池周辺の地山確認などのために利用する管理船を格納・昇降する施設です。
係船設備 管理船(くまたか丸)
(4)ダム管理所
河川等からの貯水池内への流入量を把握し、放流するための取水・放流ゲートの操作等を行う水管理設備、
水位変化等によるダムの挙動を把握するための堤体観測、ダム周辺の降雨等を計測する気象観測など、ダム
を監視するための設備が設置されています。
ダム管理所 水管理設備
(5)新宮川ダム発電所(小水力発電)
本ダムではダムから放流する農業用水等を利用して発電を行っております。
発電された電力は、ダムに必要な電力をまかなうほか、余剰電力を電力会社に売電し、その収益を本発電所、
下流域に設置されている頭首工などの土地改良施設の維持管理費に充当し、管理経費の節減を図っています。
発電設備 発電設備操作盤
3.ダムの水利用
ダムから宮川へ放流された水は、下流に設置された8ヶ所の頭首工※1で取水され、農業用パイプライン、
開水路等を通り、分水工※2等を利用して、会津美里町、会津坂下町等、約4,500ヘクタールの農地に利用されています。
【主な用水系統】
(1)宮川頭首工ルート・・・宮川頭首工で取水された水は、会津盆地西部の山際に位置している宮川幹線
用水路(パイプライン)を通り、宮川の左岸域(西側)の会津美里町(旧会津高田町、
旧新鶴村)、会津坂下町の受益地へ配水されます。
(2)高橋頭首工ルート・・・高橋頭首工で取水された水は、高橋幹線用水路(パイプライン)を通り、
宮川の右岸域(東側)の会津美里町(旧会津本郷町)方面、及び左岸域(西側)の
一部(主に旧会津高田町)方面の受益地へ配水されます。
宮川頭首工 高橋頭首工
上台分水工 津尻円筒分水工※3
※1 頭首工とは、河川などから用水路へ必要な水を引き入れるための施設
※2 分水工とは、用水路などを通り送られてきた水を各地域へ分配するための施設
※3 円筒分水工とは、上流からの流量に関係なく、一定の割合で正確に各地域へ分水することができる分水工のひとつ
4.ダムの施設見学
ダム施設について、町内外の小学生の社会見学をはじめ、一般の方のダム見学の受付を再開します。 (注意事項)見学者の皆様におかれましては、発熱等の体調不良がないことをご確認のうえお越しください。
5.ダムカードの配付
新宮川ダムのダムカードを作成しました。
配付場所及び方法等については下記ホームページをご覧ください。
〇http://www.aizumiyakawa.jp/damcard.htm [リンク:会津宮川土地改良区ホームページ]
なお、管理上の都合により新宮川ダム管理所ではダムカードを配付しておりませんので、ご注意ください。