ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 組織でさがす > 労働委員会事務局 > 【ろうどうコラム】会長就任にあたって

【ろうどうコラム】会長就任にあたって

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年6月15日更新

コラム一覧に戻る

H26.7.30  会長就任にあたって

労働委員会 会長 伊藤 宏     
 この度、福島県労働委員会会長に選任されました伊藤宏です。労働委員会について、常々考えていることを二点述べて、会長就任のご挨拶とさせていただきたいと思います。

 まず、第一に、労働委員会の役割、特長に関することです。労働委員会の特長は某牛丼屋のキャッチコピーに例えられることがあります。「旨い・安い・早い」です。つまり、労働委員会には、労働問題・労使紛争の解決機関として、(1)適切妥当な解決(2)費用がかからない(3)解決に至る期間が短い、という優れた特長があります。

 (1)については、労働委員会は労働者委員・使用者委員・公益委員の三者により構成され、より良い解決を図ることが出来るということです。(2)は裁判のような裁判費用や弁護士費用が不要であるということです(もちろん、必要に応じて弁護士を立てることも可能です)。(3)は紛争の内容にもよりますが、労働委員会としては早期解決を重要な目標として掲げています。

 このような特長を持つ労働委員会ですが、認知度が必ずしも高くなく、利用度も、他の労働問題の解決機関と比べても低いのが現状です。このような現状を踏まえ、認知度を上げるための努力をしてまいりたいと考えております。

 第二に、労働委員会としての心構えに関することです。カウンセリングの分野でよく使われる「ラポール(rapport)」という用語があります。一般に、「信頼関係」「親和的関係」「共感的関係」と訳されます。どのような事案であっても、労働者側・使用者側それぞれとの「ラポール」を構築する必要があります。信頼関係なくして、その真意を引き出し、理解することは出来ないものです。労使紛争・労働問題には、感情的なモツレがその背景にあることが多いです。そのモツレを解きほぐし、双方の思い・真意を理解することが良い解決の出発点です。そしてその「ラポール」を構築するためには、双方の話をしっかり聞くことが必要です。つまり「傾聴」です。しっかり話を聞いて、信頼関係を構築することが、良い解決の出発点であることを我々労働委員会は再認識したいと思っています。

 最近の雇用形態は多様化し、非正規雇用や外国人労働者の問題、更にはパワーハラスメントやメンタルヘルスの問題など労働問題も多様化・複雑化しつつあります。労働委員会としても多様で複雑な労使関係・労働問題に対応すべき努力をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 ページの上部に戻る

ご意見お聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

※1 いただいたご意見は、より分かりやすく役に立つホームページとするために参考にさせていただきますので、ご協力をお願いします。
※2 ブラウザでCookie(クッキー)が使用できる設定になっていない、または、ブラウザがCookie(クッキー)に対応していない場合はご利用頂けません。