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個別Q&A11-(1)会社を辞めさせてもらえない

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年3月29日更新
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会社を辞めさせてもらえない

質問

 私は、5年前に正社員として採用され現在まで勤務してきましたが、転職を考えています。
 3か月後に希望の仕事の試験があるため、来月末日での退職を申し出たところ、そんな理由では辞めさせないと言われました。
 会社の同意がない限り、私は会社を辞められないのでしょうか。

答え

 期間の定めのない労働契約の場合は、2週間前に退職を申し出れば、会社の同意がなくても辞めることができます。

解説

1.辞職(退職)とは

 辞職(退職)とは労働者の意思に基づく労働契約の一方的解約のことで、原則として辞職は自由であり、使用者の同意は必要ないとされています。

2.辞職(退職)に係る法律

 正社員などの期間の定めのない労働契約の場合は、民法に基づき各当事者はいつでも解約の申し入れができ、申し入れの日から2週間を経過することで労働契約が終了するとされています(同法第627条第1項)。(ただし、使用者側から労働契約の解除を申し入れる解雇については、労働契約法により一定の制限があります。)
 辞職(退職)に当たっての理由は不要であり、使用者の同意も不要で、いつでも辞めることができます。
 また、明示された労働条件と事実が相違する場合には、労働契約を即時に解約することができます(労働基準法第15条第2項)。

(参考)

退職届

 退職届は、一般的に使用者に対して労働者の退職の意思を表示したものであり、「一方的に退職の意思を通告する」ことになり、退職届が到達した時点で退職の意思表示が完了して、民法の規定により退職することができます。
 したがって、「辞職(退職)」したい場合は、退職の意思を表示した「退職届」を提出する必要があります。

判例

〇高野メリヤス事件(東京地裁判昭和51.10.29 労判264号)

 

 

 

 

 

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