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【ろうどうコラム】『俺の労働はいまだアマチュアなのかも・・・?』

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年9月24日更新

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R2.9.24  『俺の労働はいまだアマチュアなのかも・・・?』

労働委員会 使用者委員 穴澤 耕二     

美しく豊穣なることば

「あなたの心がきれいだから、なんでもきれいに見えるんだなあ。」
    私が素敵な女性に出逢ったときに言うことば・・・?

「トマトにねぇ、いくら肥料をやったってさ、メロンにはならねんだなあ。」
    一所懸命に家庭菜園している人に言うことば・・・?

「毎日少しずつ、それがなかなかできねんだなあ。」
    ダイエットテレビを見つめている妻のそばでつぶやくことば・・・?

「がまんをするんだよ、がまんをするんだよ、くやしいだろうがね。
  そこをがまんをするんだよ。
  そうすれば、人のかなしみやくるしみがよくわかってくるから。」
    感情あらわな子供や孫に言ってあげたいことば・・・?


相田みつをの舞台裏

  多くの方々が多分、上の4つの「言の葉」を読まれて想い出されたことでしょう。相田みつをさん(1924~1991)は60歳の時に出版した詩集『にんげんだもの』がミリオンセラーとなり、今でも多くのファンを持つ書家であり、いのちの詩人とも称されている。
  相田さんの作品はやんわりと温かく人を包み込んでしまうような独特の言葉と筆文字で、どの作品をとってもみな彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)の力作である。しかし、ご子息の相田一人さんがおっしゃるには「子煩悩で昼間は私たちを可愛がってくれましたが、夜になると一変してしまいます。仕事を始めると、私も妹も決して30畳のアトリエ(自宅は8畳の借家で常に貧しかったという)には近づきません。足を踏み入れると、恐ろしくなるような雰囲気がありました。」と言う。


プロフェッショナルとは?

 人間学を教えている月刊誌『致知』を愛読して久しいが、平成6年1月号に相田みつをさんの作品があった。私はいつもその一文に心をゆさぶられ、自分を奮(ふる)い立たせる糧としてきた。相田さんはその中で「プロフェッショナルとは・・・」について次のように紹介している。


      「プロというのは寝ても覚めても仕事のことを考えている。
       生活すべてが仕事。
        そこがアマチュアとの絶対差だ。」


 凛(りん)たる気概がより鮮明に迫ってきて、感動極まり自分を叱咤(しった)してくれる言葉である。改めて、相田さんは作品を生み出すために全身全霊で仕事に打ち込んでいたことが推察できる。齢67の私は45年間一所懸命に仕事に取り組んできたつもりでいたが、相田さんの一文から自分を写してみると、俺はまだ“アマチュア”なのかもしれない。(笑)


 福島県労働委員を拝命してはや7年余。事務局さんから「ろうどうコラム」というちょっと難儀な命題の執筆依頼を受けて、所定の文字数だけを散りばめただけの拙文となり、いまは恐縮至極の心境ですが、少しでも命題に近づけたなら幸いであります。

 

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