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エントリーNo.22 福島市

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印刷用ページを表示する 掲載日:2023年2月1日更新

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取組名:ひょう害に負けるな!~くだもの生産者支援と食品ロス削減に向けて~

令和4年6月、福島県内でひょうが降り、福島市内においても、一部地域でモモ、ナシ、リンゴなどのくだものに傷がつくなどの被害があり、通常の出荷ができない状態となりました。ひょう害果といえど、傷ついた部分を除けば美味しさは変わりません。そこで、市は、くだもの生産者を応援するためのポータルサイトを開設し、ひょう被害の状況やひょう害果の直売情報などを発信し、全国に応援と支援の輪を広く呼びかけるとともに、生産者の配送・集荷・出店手数料などへの支援を行いました。また、9月に開催された「ふくしまSDGs博」(主催:福島民報様)にブースを出展するなど、多数のイベントでひょう害果の直接販売を行い、市産農産物の魅力発信とひょう被害に対する支援の呼びかけを行いました。当該取組を通じて、経済の側面から持続可能な農業を目指すとともに福島のくだものの美味しさを広く発信し、また環境の側面から廃棄を防ぐことで食品ロス削減にも貢献していきます。

【ポータルサイトURL】https://farmers-support.jp/

取組のアピールポイント

ポータルサイト開設や福島産の商品を扱うECサイトとの連携により、全国どこでも購入できる体制を構築したことで、傷ついても美味しい本市産農産物の魅力発信、生産者の収入・意欲維持などにつながり、主にSDGsの8番目のゴール「働きがいも 経済成長も」に貢献するとともに、福島県総合計画で掲げる将来像の3要素の1つである「しごと(もうかる農林水産業の実現)」に貢献します。また、販路拡大によって食品ロス削減にもつながり、主にSDGsの12番目のゴール「つくる責任 つかう責任」に貢献するとともに、総合計画で掲げる3要素のうち「暮らし(環境と調和・共生する県づくり)」に貢献します。

取組を始めたきっかけ

 令和4年6月に福島県内でひょうが降り、福島市内においても一部地域で、多くの農産物(特にくだもの)に傷がつき、被害額は約6億円とされています。これらのくだものは、贈答用など通常の出荷ができず、家庭用以下のランクで扱われ、販路が見つからなければ廃棄となります。これらの要因から、生産者の収入減、生産意欲の喪失、食品ロスの増加などが懸念されました。このような現状を乗り越えるべく、本市の基幹産業である果樹生産について、市として販売を支援していくことが急務であると判断し取組を開始しました。

取組を進める上での課題

被害にあった生産者に対するアプローチ方法をはじめ、ECサイトとの連携、膨大な量のひょう害果の販路開拓やくだものの種類に合わせた販売方法の検討、生産者の希望する価格と世間との乖離がないような価格の設定などについて苦慮しました。また、取組を多くの方に発信し賛同していただくべく、ポータルサイトの内容や構成について、生産者及び市長メッセージの掲載、ストーリーの見せ方など検討を重ね制作しました。

今後の展望

主に家庭用として流通される傷のついたくだものの県内外でのブランド化をはじめ、企業との連携により規格外品や売れ残り品を加工用とすることで販路の拡大を目指した取組など、今回の支援事業をきっかけに、いわゆる「訳ありくだもの」の扱いについてブラッシュアップすることで、持続可能な農業や食品ロス削減を更に推進していきたいと考えています。

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