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07:ディビット・スノー さん(アメリカ)

 2月のスタディーツアーは大成功に終わり、会津といわきのツアーに続いて、また福島県民の逆境から立ち直る力の証となりました。2日に渡って、津波と原発事故で大きな被害を受けた町・村を視察し、ツアーの中に、除染情報プラザ、地元の漁業協同組合、小さないちご園、そして最後に南相馬ソーラー・アグリパークを視察しました。いわきのツアーに続いて、福島県民の辛い経験を乗り越える力、そして着実に自分の生活、企業やコミュニティーの再生に取り組んでいる姿は本当に尊敬に値すると改めて実感しました。

 小さな町が津波で流され、今は無人の荒地になっているが、その近くにいるいちご園を運営している農家はけして諦めませんでした。震災直後の状況の説明によると凄まじい被害を受けましたが、たくさんのボランティアの方のおかげで、コミュニティーが着実に復興に向かって、頑張っています。震災前と完全に同じ状況に戻るのは不可能かもしれないですが、だからと言って生活再建ができないというわけではありません。最初の一歩はこのいちご園の再建から始まります。

 説明を聞いた後、いちご園のハウスの中を歩いた時、さっき見た光景とはまるで対照的だと感じました。そこから5マイルほどの距離しか離れてない場所に、日本史上でもっとも強力な地震と津波に襲われた町の瓦礫しか残っていませんでした。いちご園は津波で大きな被害を受けたが、復興しようという思いで(他にもボランティアなどの力のおかげで)再開することに成功しました。このような復興の例が除染情報プラザから、南相馬アグリパークまで、それぞれの視察先で見ることができました。小さなコミュニティーが一体になれば、どんな大きな課題でも乗り越えられ、素晴らしいことが可能になります。

ichigo
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