福島県年次経済報告書　平成19年

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1  平成19年の福島県経済の概況

    平成19年の福島県経済は、生産活動は高水準で好調に推移したものの、雇用の改善の動きには次第に弱まりがみえ、個人消費は総じて弱含みで推移するなど、年後半から回復のテンポに減速感が出てきた。

2  主要経済指標の概況

 (1) 個人消費 … 原油原材料価格高騰の影響による物価上昇や天候原因、消費マインドの低下などにより、弱含みで推移した。

• 大型小売店販売額は全店舗ベースで総額2,302億1,500万円、対前年比0.1％減となり、2年振りに前年を下回った。なお、既存店ベースの対前年比は1.1％減となり、10年連続で前年を下回った。
• 乗用車新規登録台数は70,420台、対前年比5.7％減となり、7年連続で前年を下回った。

 (2)  建設需要 … 改正建築基準法の影響により、低い水準で推移した。

• 新設住宅着工戸数は11,721戸、対前年比10.4％減となり、2年振りに前年を下回った。
• 業務用建築物着工棟数は2,208棟、対前年比17.5％減となり、2年連続で前年を下回った。
• 公共工事請負金額は1,933億円、対前年比4.1％減となり、8年連続で前年を下回った。

 (3)  生産活動 … 高水準を維持し好調に推移した。

• 鉱工業生産指数は105.8(H17=100)、対前年比3.4％増となり、3年連続で前年を上回った。
• 鉱工業出荷指数は109.4(H17=100)、対前年比5.6％増となり、4年連続で前年を上回った。
• 鉱工業在庫指数は105.0(H17=100)、対前年比4.2％増となり、3年連続で前年を上回った。
• 大口電力使用量は約6,702百万kWh、対前年比6.7％増となり、9年連続で前年を上回った。

 (4)  雇用・労働 … 雇用の改善の動きは次第に弱まりがみえた。労働は足踏み状態が続いた。

• 新規求人倍率(原指数)は1.30倍、対前年差0.02ポイント上昇し、5年連続で前年を上回った。
• 有効求人倍率(原指数)は0.89倍、前年と同率となった。
• 雇用保険受給者実人員は年間平均で1ヶ月当たり9,196人、対前年比3.1％減となり、5年連続で前年を下回った。
• 現金給与総額指数は96.9(H17=100)、対前年比4.7％減となり、2年振りに前年を下回った。
• 所定外労働時間指数は101.3(H17=100)、対前年比6.0％増となり、2年振りに前年を上回った。
• 常用雇用指数は99.9(H17=100)、対前年比0.8％増となり、9年振りに前年を上回った。
• パートタイム労働者比率は19.4％、対前年差3.4ポイント上昇し、2年連続で前年を上回った。

 (5)  物  価 … 物価は上昇した。

• 国内企業物価指数は104.0(H17=100)、対前年比1.8％増となり、4年連続で前年を上回った。
• 福島市消費者物価指数は100.4(H17=100)、対前年比0.2％増となり、2年連続で前年を上回った。

 (6)  企業関連 … 収益の増加が弱まった。企業倒産は微減となったものの、1件当たりの倒産規模が大きく、予断を許さない状況が続いた。

• 全産業の経常損益(日本銀行福島支店「全国企業短期経済観測調査  福島県分」の調査結果より)は2.4％増となり、6年連続で増益となった。
• 企業倒産件数は143件、対前年比2.1％減となり、2年振りに前年を下回った。

 (7)  金  融 … 預金は増加。貸出は減少。金利は上昇した。

• 金融機関預金残高は総額6兆2,256億円、対前年比1.8％増となり、2年振りに前年を上回った。
• 金融機関貸出残高は総額3兆8,326億円、対前年比1.6％減となり、3年振りに前年を下回った。
• 貸出約定平均金利は地方銀行で2.245％、対前年差0.080ポイント上昇となった。

 (8)  景気動向指数 … 基調は回復の動きとなったが、後半は減速感が現れた。

備  考1  「福島県景気動向指数  CI一致指数」より作成2  シャドウの部分は福島県経済の景気動向の後退を示している。3  各景気の名称は正式のものではなく通称を付したものである。

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表紙(PDF形式：26KB)

はしがき・目次(PDF形式：9KB)

第1章  平成19年の福島県経済の概況(PDF形式：438KB)

第2章  主要経済指標の動き(PDF形式：680KB)

第3章  主要経済指標(PDF形式：519KB)

裏面(PDF形式：8KB)

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