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人権啓発冊子「“気づく”ことからはじめよう」/子どもについて

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

子どもについて

◆日曜日の風景です。
 和子「そろそろ翔太を塾に入れたいと思うんだけど。 私たちだって受験では苦労したじゃない」
 和雄「それもそうだな。おい、翔太。来週から、塾に行ってみないか」
 翔太「僕、放課後はみんなでサッカーがしたいんだよ」
 和子「サッカーなんていつでもできるじゃない。少しは今から努力しなきゃ」
 和雄「そうだ。お父さんもお母さんも、お前が心配なんだよ」
 翔太「僕はサッカーをしたいんだよ!サッカーのおかげで友達だって一杯できたし、終わった後もその日の事をみんなで話したりして、とても楽しいんだ。僕のためだとか言って、僕がどう思っているかなんて何にも考えてないじゃないか!」
 和子「そうだったんだ…。翔太にとって、サッカーはとても大切な時間だったんだね」
 和雄「僕たちは自分の経験や考えを押しつけてしまったのかも知れないな」
 和子「子どもがどう考え、どう思っているのかが一番大切なこと…それを優しくサポートするのが私たちの役目だったんだね」
 和雄「よし、それじゃ翔太、外でシュートの練習でもするか」
 翔太「パパ、やっぱり僕のこと分かってない。僕はキーパーなんだよ」
親子が会話しているイメージイラスト 親は子を塾に入れたいが、子はサッカーがしたい。「児童の権利に関する条約」 「児童の権利に関する条約」は、基本的人権が児童(18歳未満)にも保障されるべきことを国際的に定めた条約で、平成2年に発効、日本は平成6年に批准しました。 前文と本文54条からなり、以下の権利を中心とした包括的権利を児童に保障しています。 (1)生きる権利 (2)保護される権利 (3)発達する権利 (4)参加する権利
○あなたの子どもの頃は? 子どもは、守られるべき存在であると同時に、人格を持った一人の人間です。幼いように見えても、子どもは親が思っている以上に喜んだり、悲しんだり、子どもなりに一生懸命考えて行動しています。これを大人が理由も聞かずに叱りつけたり、自分の経験を押しつけたりすることによって、子どもはどれだけ傷ついているでしょうか(ましてやそれが身体的暴力や精神的苦痛を伴っていれば、虐待となってしまいます)。あなたは子どもの時、親が自分の考えを聞いてくれずに悲しい思いをしたことはありませんでしたか?親と子どもの考えが違う場合、まず子どもの意見を十分に聞いた上で、親のアドバイスを含めてゆっくり話し合ってみてはいかがでしょうか。 また、子育ては親と子どもだけの問題ではありません。隣近所の子どもにも目を配り、相談に乗るなど、地域全体で子育てをすることが、子育て中の親の助けになり、また子どもの健やかな成長につながるのです。こういう人がいたら、あなたはどう思いますか? ○子どもは自分で判断できないので、親がすべて判断しなくてはいけない ○子どもは義務を果たせないのだから、権利がないのは当たり前