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人権啓発冊子「“気づく”ことからはじめよう」/「和雄の勉強」

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

「和雄の勉強」

 和子「どう?こんなことは知らなかったでしょう」
 和雄「なるほど。勉強になるなあ。でも、実は僕もこっそり図書館で勉強していたんだ。聞いてくれよ。こっちもすごいぞ」
 
●孫の孫への贈り物…未来の世代のために 「今まで僕たちは、どうやったら僕たちが生き生きと暮らせるか、ということについて考えてきたけれど、これは実は僕たちだけの問題じゃないんだ。僕たちがどういう世の中を作るかということは、僕たちの後の世代に大きな影響を残すんだよ。 翔太や美咲の時代にはまだそんなに影響は出ないかも知れない。でも僕たちの孫の孫くらいの時代を考えてごらん。 これは環境問題で考えれば分かりやすいと思うけど、僕たちだけで資源を好きなように使って環境を汚してしまったら、僕たちの孫の孫くらいの未来の人たちはひどい環境の中で暮らさなくてはいけない。今の自分たちのことだけ考えていてはだめだということなんだ。 未来の世代だって、住み良い世の中、きれいな環境の中で暮らすべきだし、僕らもそうなるように行動しなくちゃいけない。彼らが暮らす世の中をどうするかは、実は僕たちにかかっているんだよ」 ●一人ひとりの想いを集めて…考えるのはあなた自身 「最後に、大切なことが一つ。それは、難しいことでも、逃げ出さずにきちんと自分の頭で考えること。 僕たちの街にはいろいろな人がいるし、未来の人たちのことも考えなくちゃいけない。だけど、みんなが幸せに暮らせるようにすることは、口で言うことは簡単だけど、本当はとても難しい。 そんな時、つい逃げ出したくなったことはないかな? そんなことは今の自分には関係ないとか、世間がそうだからとか、誰かほかのもっと頭の良い人が考えてくれるとか。 こう考えるとすごく楽だよね。だけど、一人の人が知らん顔をしている裏では、別の誰かが辛い思いをしているかも知れないんだ。 それは僕らの隣の家の人かも知れないし、未来の人たちかも知れない。どこかで人が傷ついているのに、それに何もしないということは、その人を直接傷つけているのと同じことなんだよ。だから僕たちは、どんなに難しい問題であっても他人任せにしないで、自分なりに考えなくちゃいけないね。ベストの答が出なくてもさ」