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第3回野口英世アフリカ賞

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年1月7日更新

野口英アフリカ賞バナー 

 

野口英世アフリカ賞とは

アフリカの疾病対策のための医学研究又は医療活動の分野において、顕著な功績を挙げた方々を顕彰するため平成18年に創設されました。3年に1度のアフリカ開発会議(※)に併せて授賞式が執り行われます。

野口アフリカ賞内閣府バナー

※アフリカ開発会議(TICAD)

日本政府が主導し、国連、国連開発計画及び世界銀行等と共同で開催するアフリカの開発をテーマとする国際会議。アフリカ諸国をはじめ、国際機関やNGO等の市民社会の代表などが参加。第7回アフリカ開発会議は令和元年8月28日(水)~30日(金)にかけて横浜市にて開催。

 

第3回野口英世アフリカ賞受賞者

【医学研究部門】 【医療活動部門】
 タムフム博士

ジャン=ジャック・ムエンベ=タムフム博士

役職名:コンゴ民主共和国 国立生物医学研究所(INRB)所長

キンシャサ大学医学部医学微生物学/ウイルス学教授

国籍:コンゴ民主共和国

 オマスワ博士

フランシス・ジャーバス・オマスワ博士

役職名:グローバルヘルスと社会変革のためのアフリカセンター(ACHEST)所長

国籍:ウガンダ共和国

 ジャン=ジャック・ムエンベ=タムフム博士は、コンゴ民主共和国において 50 年以上にわたり、研究及び人材育成に傑出した勇気と知性、科学的厳密さを発揮してきました。とりわけ 1976 年、博士は、自国に未知の病気が存在することを確認し、危険な状況下で血液と組織 サンプルを採集しベルギーの熱帯医学研究所に送り、エボラウイルスが発見されるに至りました。 この年以来、博士はエボラ研究の最前線に立ち、院内感染および埋葬習慣が感染の 主要原因であることを明らかにし、ワクチンの研究に貢献し、抗血清療法を開発した。さらに、 博士は、新しい世代の疾病対応の人材及びコンゴ人の実験科学者を育成してきました。

 フランシス・ジャーバス・オマスワ博士は、ロンドンでの心臓外科医の職を辞してケニア、 後にウガンダに戻り、故郷アフリカで臨床・外科の能力開発を行いました。以来 30 年以上に わたり、保健人材の支援、育成及びその効率的な活用のための国際的システムの開発 において世界的なリーダーとなりました。特に、アフリカ大陸における活動を通じて、第 1 回保健人材グローバルフォーラムの企画と開催を主導し、保健人材開発に関する WHO カ ンパラ宣言及び今やグローバル対応の指針となっている世界行動計画の実現に道筋を つけました。博士は、世界ストップ結核パートナーシップ、世界エイズ・結核・マラリア対策基金、ワクチンと予防接種のための世界同盟(GAVI)の独立審査委員会の役員として、またグロー バルヘルス保健人材アライアンスの創設者兼事務局長として、国際舞台に英知をもたらしました。

 

第3回野口英世アフリカ賞福島プログラム

令和元年9月1日(日曜日)に第3回野口英世アフリカ賞受賞者であるムエンベ博士及びオマスワ博士が、野口英世の故郷である福島県(猪苗代町、会津若松市)を訪問しました。

主な日程
令和元年9月1日(日曜日) 国際交流特別親善大使認証書授与式
知事主催歓迎昼食会
猪苗代町歓迎セレモニー
野口英世記念館視察
野口英世青春館視察
末廣酒造嘉永蔵視察
高校生との意見交換会

 

令和元年9月1日(日曜日)

国際交流特別親善大使認証書授与式

 ホテルリステル猪苗代で両博士は内堀知事から国際交流特別親善大使認証書を授与されました。

 ムエンベ博士授賞  オマスワ博士授与

 (左写真:知事より認証書授与されるムエンベ博士、右写真:オマスワ博士)

知事主催歓迎昼食会

 知事主催の昼食会では、はじめに知事と両博士からのご挨拶、猪苗代町長からの乾杯の挨拶で始まりました。

 和やかなムードの中、出席者の皆様には、福島県産の食材をふんだんに使用した料理や、猪苗代町にある酒蔵の稲川酒造の新酒鑑評会金賞受賞酒や、これから訪問する末廣酒造の日本酒を堪能していただき、福島県の食の豊かさを知っていただきました。

 知事挨拶  昼食会

猪苗代町歓迎セレモニー

 昼食会終了後、両博士には野口英世記念館で行われた猪苗代町主催の歓迎セレモニーに御出席いただきました。

 入り口から町長、議長、記念館理事長、館長、子どもたちによる歓迎のお出迎え、生家前ではセレモニーを開催いただき、地元の中学生による合唱が披露されました。

 記念館入り口  合唱

野口英世記念館視察

 歓迎セレモニー後、両博士は記念館の竹田理事長による説明を受けながら、館内を視察し、野口英世についての知識をさらに深めていただきました。

 記念館視察  記念館

野口英世青春館視察

 野口英世記念館を視察後、両博士は会津若松市にある野口英世青春館を訪問し、照島代表による野口英世博士についての御説明の後、歴史や野口英世が実際に使った代物、世界での活躍についての展示物を興味深く見学し、説明を受けていらっしゃいました。

 青春館見学  記念撮影

末廣酒造嘉永蔵視察

 野口英世と縁戚関係にあり、ゆかりの品を見学することができる末廣酒造嘉永蔵に移動し、新城社長にご案内いただきました。

 実際に野口英世が訪れた部屋や、写真、書等の野口英世のゆかりを御説明いただき、説明後には日本酒の試飲をさせていただき、県産日本酒の魅力にも触れていただきました。

 嘉永蔵  酒

高校生との意見交換会

 嘉永蔵視察後は、嘉永蔵のホールで会津若松市主催の野口英世アフリカ賞受賞者と地元の高校生による意見交換会が開催されました。

 両博士は高校生からの質問に、熱心に耳を傾け、アフリカの医療の現状や、経験をお話いただきました。

 ムエンベ博士  オマスワ博士