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福島の伝統的工芸品

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
 福島の伝統的工芸品
 

ふくしまの伝統的工芸品

伝統的工芸品とは伝統的な技術または技法に基づき、かつ伝統的に使用されてきた材料を用いて、主に手作業によって作られた日常的に使用されるものをいいます。 福島県には、漆器、陶磁器、木工品、織物、和紙など40品目の伝統的工芸品があります。

◆国指定伝統的工芸品

 会津塗      会津本郷焼      奥会津編み組細工      大堀相馬焼

◆会津地方

 起上り小法師    会津天神    赤ベコ     風車    会津絵蝋燭    会津慶山焼

 会津唐人凧        会津木綿    会津桐下駄  雄国の根まがり竹細工    総桐箪笥

 会津郷からむし織    田島万古焼   つる細工   金山漆ろうそく   初音

 檜枝岐の山人工芸品

◆中通り

 土湯伝統こけし     福島だるま    上川崎和紙   二本松伝統家具    二本松万古焼

 伝統岳こけし       獅子頭       仏壇          三春駒          三春張子

 海老根伝統手漉和紙  須賀川絵幟    江戸小紋      牡丹こけし        白河だるま

◆浜通り地方

 日本甲冑     いわき絵のぼり      いわき和紙  相馬駒焼

 


  

会津塗     福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

会津塗会津塗会津塗会津塗

美しい光沢…息づく伝統

発祥は室町時代と伝えられているが、会津塗が本格的につくられるようになったのは、天正十八年(一五九〇)蒲生氏郷が会津に入り、木地師や塗師を前任地の近江より招き、盛んに奨励したのが始まりである。以後、代々の藩主の手厚い保護によって技術の向上、技法の完成へと向かい、おおいに発展してきた。会津漆器は、大きく分けてお椀等の丸物とお盆、文庫等の板物とに分かれ、多種多様な技法を駆使し、優美な意匠と堅牢・品質とが相まって、一時は輸出品の主役であった。漆器としては、昭和五十年、全国で二番目に国の伝統的工芸品の指定を受けている。会津塗は、高蒔絵や平蒔絵、沈金など伝統的技法がふんだんに、丹念に塗りあげられていく。とくに目を引くのは、油を加えて光沢を出す上塗りの技法「花塗」。この工程ではわずかの塵がつくことも許されない高度な技術が要求される。それだけに塗り上がりの美しい光沢がひときわ輝く。加飾では、江戸時代に生まれた「消金蒔絵」が会津塗を代表する技法で、蒔絵はたっぷりと漆を含ませた筆で描き、乾燥の具合を見てその上に金粉の最も細かくなった消粉を真綿で蒔きつけていく。会津塗のしっとりした気品のある輝きの中には、時代に応じた商品への探求心や職人たちの妥協を許さないこだわりと互いへの信頼の絆がある。漆器は多くの職人で構成する分業制によりひとつの商品が出来上がる。木地を挽く木地師、箱を作る惣輪師、漆を塗る塗師、加飾する蒔絵師……その前に木を伐る人もいれば、漆を採集する人もいる。一個のお椀もたくさんの人と技の集大成。だからあたたかい手のぬくもりが感じられるのだろう。そこに込められた会津人ならではの熱い思いが時代を超えて伝わるのだ。生活様式が様変わりし、扱いの難しさなどもあり、漆器の需要が減少しているのが現状だが、歴史とともに培ってきた日本ならではの良さ、漆の美しさを失ってはならない。

問い合わせ

会津漆器協同組合

電話 0242-24-5757

〒965-0042 会津若松市大町1-7-3

○会津喜多方漆器商工業協同組合

電話 0241-22-2556

Fax 0241-22-2808

〒966-0848 喜多方市一本木下7778

 

会津本郷焼    福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

会津本郷焼会津本郷焼会津本郷焼会津本郷焼

それぞれに個性とぬくもり

会津本郷焼の歴史は、約400年前、会津藩主蒲生氏郷が城郭修理の際に、播磨から瓦工を招き屋根を作らせたことに始まるといわれる。陶器においては、正保二年(1645)に瀬戸の陶工水野源左右衛門が来遊したのを引きとどめ、製陶を命じたのが起こりである。源左右衛門は本郷の地に良質の陶土を見出し二年後に開窯。茶器や水差し、花器などを焼いていたという。江戸時代には多彩な技法を完成させ、白磁も作られるようになり、現在では、北海道、東北、関東の中では磁器を作る唯一の窯場である。陶工の朝は早い。起きるとまず仕事場を見て、その日の仕事の手順を決める。陶土・木炭などを主な原材料とし、ロクロによる成形へ。以前はすべて手ロクロだったが、現在は動力に変わってきた。動力は変わってもロクロのコツは手の感覚。これは代々人に教わるものではなく、身体で覚えるものなのだそうだ。焼物を作る時の心構えは、日常使う器が主体だから、使いやすく丈夫に、が第一である。成形したものは、焼方で多様に変化する。焼物の魅力は、土の個性を釉や窯変でどう決定づけるかにある。陶工の力の見せどころだ。会津本郷焼には陶器(土物系)と有田焼の流れを含む磁器系の両方があり、主に鉄釉や灰釉、辰砂釉など多くの釉を使用し、多種多様な作品を作り出している。明治時代に百軒を数えた窯は時代の流れとともに減少し、現在ではその数は十七軒となっている。各窯元ではそれぞれの技法、伝統的工芸品に指定され、少しずつ活気を取り戻してきている。毎年八月初めに行われる「せと市」では、道路脇に窯元の店がずらりと並び、多くの人が訪れ、身動きできないほどの賑わいを見せる。焼き物の里にふさわしい夏の風物詩だ。

  東北最古の焼き物として約400年の歴史を誇る会津本郷焼。会津美里町とその周辺で、磁器(素地が白く、光を通す。叩くと澄んだ音)と陶器(素地が有色で、光を通さない。磁器に比べ、硬度が弱い)の両方を製作していることで有名です。現在16の窯元が個性的な形成や絵付けを行っています。会津本郷焼を代表的するニシン鉢(ニシンの山椒漬を盛る陶器)のような食卓用品から、茶器、花器、酒器、小物まで様々な種類があり、使い勝手の良さと、温かみのある風合いが特徴です。 毎年8月初めには「せと市」が開催され、道端に並んだ窯元の店先から陶磁器を買い求める人々で賑わいます。

問合せ

会津本郷焼事業協同組合

電話 0242-56-3007

〒969-6152大沼郡会津本郷町字川原町工1823-1

 

奧会津編み組細工      福島県伝統的工芸品(平成15年10月1日指定)

奥会津編み組細工奥会津編み組細工奥会津編み組細工奥会津編み組細工

雪深い会津の冬の手しごと

奥会津編み組細工とは、奥会津地方の山間部で採取されるヒロロ、山ブドウの皮やマタタビの蔓などの植物を素材とする編み組細工。山間地における積雪期の手仕事として行われ、日常の生活に用いるカゴやザルなどが製造されてきた。現在の主な産地は三島町で、奥会津三島編組品振興協議会を結成して、多くの工人が編み組細工に取り組んでいる。手さげ籠・抱え籠・肩かけ籠・菓子器・炊事用具などが作られ、自然素材ならではの風合いとしっかりとした手編みのつくりが特徴である。農閑期の手仕事という生産形態は今も変わらない。多くの工人は高齢者で、夏は農業に従事しており、農業と編み組細工の兼業である。分業はされておらず、工人それぞれが材料採取から完成まで一人で取り組んでいる。

【ヒロロ細工】“ヒロロ”とはミヤマカンスゲのこと。その性質は丈夫で水に強いため、昔から蓑やスカリ(背負いかご)などの材料として重宝され、靴やカゴなども多数作られた。ヒロロを縄にない、シナノキの薄皮を編み糸にして編み上げていく。会津の長い冬の中で育まれたヒロロの編組品は、編み目が細かく、レース編みのような仕上がりが特徴で、素朴さの中にも独特の繊細さがある。人気の抱えバッグは編み込みだけで約十日かかるという。

【山ブドウ細工】昔、三島町では木を伐る道具や弁当を運ぶ入れ物を自ら山ブドウの皮を編んで木挽きたちがこしらえていたという。生活の中で必要に迫られ作られた工芸品は今では貴重なものとなっている。梅雨時に山ブドウの皮を採取し、半年ほど陰干しする。皮をなめし、湿りを含ませてから木型を使って編み上げる。扱いにくい山ブドウの皮を手で毛糸を編むように見事に編み上げていく。

【マタタビ細工】三島町では昔から、天然のマタタビを素材とした日用雑貨品がどの家庭でも作られ使われてきた。まず、自生しているマタタビを選別し、皮を剥ぐ。同じ厚さで均等に素材を作ってゆくには熟練の技が必要だ。弾力性のある素材を竹細工のように幾何学模様に縮んでいく。マタタビ細工は、水はけがとても良いので、米あげや野菜入れ等のザルとしてもってこいである。

問い合わせ

奧会津三島編組品振興協議会

〒969-7402  大沼郡三島町大字名入字諏訪ノ上395

電話 0241-48-5502(三島町生活工芸館)

 

大堀相馬焼      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

 大堀相馬焼大堀相馬焼大堀相馬焼大堀相馬焼

脈々と三百年の伝統

青みがかった色、器全体に入った細かいひび、馬の絵、独特の二重構造……一度見たら忘れることのできない強い個性を持つ大堀相馬焼。素朴な味わいの中にも気品を漂わせ、また、どこか親しみのこもった楽しさが感じられる。相馬焼は暮らしに独特の存在感で彩りを添えてきた。創業は今から約三百年前、相馬藩士・半谷休閑の下僕であった左馬という人物によって創始されたのが始まりとされている。この技は次第に近隣へと広がり、やがて相馬藩の特産物として保護育成されるようになった。江戸末期になると、窯元の数は百戸を超え、北海道から関東、関西方面にまで販路を広げるようになる。しかし明治時代に入り、藩の援助がなくなってから、産地は次第に衰退し、現在窯元の数は二十七軒。昭和五十三年には国の伝統的工芸品の指定も受けている。大堀相馬焼の特徴は、「青ひび」といわれるひび割が、器全体に拡がって地模様になっていること。この青ひびは青磁釉によるもので、主原料となる砥山石は大堀焼産地ただ一カ所にのみ産出する原料である。茶器や酒器、花器など日用陶器の他、美術工芸品にいたるまでさまざまな作品が作られている。これらのほとんどが青ひびに勇壮な走り駒が描かれたものであるが、これらの他に灰釉、あめ釉、白流釉などの釉を使用した作品もある。また、珍しい特徴として「二重焼」という構造がある。入れたお湯が冷めにくく、熱いお湯を入れても持つことができる。寒い東北ならではの風土性から生まれた工夫なのだろう。現在、大堀相馬焼に新しい風が吹き込まれようとしている。相馬焼の枠にとらわれず、伝統技法を生かしながら、時代感覚を取り入れた独自のデザインで作品を作り出している若い世代が増えてきた。彼らは、「次第に衰えていく大堀を、大堀相馬焼の産地としてもう一度蘇らせたい」という想いで必死だ。次々と、新しい作品が送り出される。たえまない創造の繰り返しがやがて伝統になってゆくのかもしれない。

問い合わせ

大堀相馬焼協同組合

〒969-1513  二本松市小沢字原 115-25  ※原発事故による影響で二本松市に避難中です

電話 0243-24-8812
Fax  0243-24-8813

 

起上り小法師      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

起き上り小法師起き上り小法師

会津の正月の風物詩

多種多様な会津の民芸品はもともと会津藩主蒲生氏郷が、下級藩士の内職として作らせたという。正月十日、会津若松の「中心街」で開かれる十日市で人気の縁起もの、起上り小法師もそのひとつである。三センチほどの手のひらにのる大きさが特徴で、胴が赤で、頭が黒、目、眉、口が、細い線で描かれている。その姿がなんともかわいらしく、心をなごませてくれる。家族の数より一個多く買うのが習わしという。一族繁栄、家内安全を祈り、小さな体で元気に働き、転んでも起上ることを誓ったもので、七転八起の忍耐と人生の象徴として愛されている。

問い合わせ

山田民芸工房

〒965-0044  会津若松市七日町12-35

電話 0242-23-1465

 

会津天神      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

会津天神会津天神

おだやかでどこか気高く

今から約四百年前、時の会津藩主蒲生氏郷がわざわざ京から職人を呼んで作らせたのが会津天神の始まりとされる。天神様はご存知の通り学問の神として信仰される菅原道真を祀った神様。それが人形となり、伝統玩具として各地に伝わっている。道真にちなんで頭がよくなるように出世するようにという子供にかける親心のあらわれだろうか。会津天神はその顔つきの温和さと品の良さで全国の天神の中でも屈指のものと人気も高い。頭は桐の木粉を固めたもので、体は張り子。昔ながらの製法で一つ一つ、ていねいに手作りされ、変わらない愛らしさを今に伝えている。

問い合わせ

○いがらし民藝

〒965-0805  会津若松市天寧寺町2-10

赤ベコ      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

赤ベコ赤ベコ

病気を払った会津の赤牛伝説にちなむ

ゆらゆら揺れる首に愛らしい顔立ち。赤ベコは会津の民芸玩具の代表である。これも天正年間、蒲生氏郷が殖産振興のために招いた技術者から伝わったのが始まりで、平安時代、蔓延した疫病を払った赤い牛が由来である。柳津町の圓蔵寺には赤牛伝説のモデルとなった牛の石像も残されている。また、赤い色は魔除けになるといわれ、赤ベコを持っていた子供は災難から逃れられるともいわれている。和紙で作られる張り子の牛、会津赤ベコ。今でも厄除けのお守りとして重宝されている。首がゆらゆら動くという事で外国へのおみやげとしてもよろこばれている。

問い合わせ

(有)荒井工芸所

〒965-0046  会津若松市八日町5-13

電話 0242-24-0020

○あおい工芸所

〒965-0867  会津若松市緑町8-70

電話 0242-27-6400

○(有)民芸処  番匠

〒965-0811  会津若松市和田1-6-3

電話 0242-27-4358

○いがらし民藝

〒965-0805  会津若松市天寧寺町2-10

風車      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

風車

商売繁盛の願いを込めて

からからと風に舞う色とりどりの風車……会津の十日市ならではの風物詩。会津風車も約四百年前から伝わる民芸品のひとつで、商売繁盛の縁起ものとして人気が高い。風車は、八本の細い竹で一センチほどのカゴを作り、その端を伸ばして紙の羽根をつける。竹を削った柄に、この羽根を豆で止める。「風車のように、くるくると一年中まめに働けますように」との祈りを込めて神棚に飾るという。会津の冬に不似合いなほどの極彩色も素朴なつくりも手作りのぬくもりがそのまま伝わってくるようで、雪国に暮らす人の春を待ちわびる心をあらわしているようだ。

問い合わせ

山田民芸工房

〒965-0044  会津若松市七日町12-35

電話 0242-23-1465

 

会津絵蝋燭      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

会津絵蝋燭

実用品としても高い評価

会津の漆は天正年間、芦名盛信によって漆の木の栽培を奨励されたのが始まり。同時にその漆の実から採取される蝋を利用してろうそく作りも興った。その後、蒲生氏郷が会津にさまざまな技術者を招き、会津民芸の域にまで高めた。それが会津絵蝋燭だが、とくに武家社会で珍重されてきた。菊や牡丹・梅などの艶やかな絵柄が描かれているのが特長で、今は漆ではなくハゼの実から蝋をとり、今でも一本一本手作りされている。とりわけ品質が堅牢、火をつけても長持ちするので、実用価値も高い。主に神仏用のお灯明だが結婚式の演出に選ぶ若い人達も多い。

問い合わせ

(有)山形屋本店

〒965-0034  会津若松市上町2-34

電話 0242-22-5769

○小澤ろうそく店

〒965-0877  会津若松市西栄町6-27

電話 0242-27-0652

○ほしばんロウソク店

〒965-0044  会津若松市七日町3-33

電話 0242-27-1873

Fax 0242-27-1882

 

会津慶山焼      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

会津慶山焼

使うほど出てくる味わい

文禄元年(一五九二)、会津藩主・蒲生氏郷が黒川城(現在の鶴ヶ城)の屋根瓦を、肥前の唐津から陶工を呼び寄せ焼かせたのが会津慶山焼の起源とされている。その後、渡部久吉によってらい鉢、丼鉢、植木鉢などが作られ、民衆の生活に欠くことのできない日常用品の製作へと発展してきた。現在は窯元「香山」ただ一軒のみで、昔ながらのロクロ、手びねり、そして灰釉(艶や色を出す)を用いるという伝統をそのまま受け継いでいる。自然だけの素材による釉薬で仕上げられた器は素朴で土の香りがする。独特の色合いも生活にしっくりとなじんでいる。

問い合わせ

(株)やま陶

〒965-0813  会津若松市東山町大字石山字天寧67

電話 0242-26-2507

 

会津唐人凧      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

会津唐人凧会津唐人凧

インテリアとしても人気…

九州に多く見られる唐人凧が、なぜ会津地方に伝わったかは未だに定説はない。戊辰戦争の時、会津鶴ヶ城が官軍に包囲され戦況が不利になったとき、藩主は城内からべろくんだしの異名をとる唐人凧を揚げ、味方の軍隊の志気を高めたという。目をむいて舌を出した異様な面構えがすごい。あざやかな極彩色も独自であり、さらに、甲冑の面当や八幡座の下に描かれている鬼の図など他の凧には見られない。会津唐人凧とわざわざ区別されるオリジナリティにあふれている。その迫力ある形相が魔除けとしても珍重され、インテリアとしても人気がある。最近では、毎年秋に「會津唐人凧凧揚げ大会」が開催されている。

問い合わせ

竹藤民芸店

〒965-0037  会津若松市中央1-2-7

電話 0242-22-1068

○つくし工房

〒963-1309 郡山市熱海町熱海1-94-21

会津木綿      福島県伝統工芸品(平成15年10月1日指定)

 会津木綿会津木綿

たて縞模様と鮮やかな色が特徴

会津木綿は、寛永四年(一六二七)、会津藩主加藤嘉明が会津に移った際、前領地の伊予松山から織師を招いて会津に伝えたのがその起源といわれている。その後、寛永二十年(一六四三)に会津藩主となった保科正之が綿花の栽培を奨励し定着させた。当時、機織りは、農民だけでなく藩士の妻女の内職としても行われ、農商工業者は主に藍草綿花の栽培と製品の販売にあたった。厚地で丈夫なことから、主に日常着として使用していた。素朴なたて縞模様がすっきりとして美しく、近年は、デザインに工夫を加え、手織りの風合いある織物として人気を呼んでいる。

問い合わせ

○(株)原山織物工場

〒965-0852  会津若松市日吉町4-25

電話 0242-27-0342

山田木綿織元

〒965-0044  会津若松市七日町11-5

電話 0242-22-1632

 

会津桐下駄            福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

会津桐下駄

軽くてさわやかな履き心地

藩の奨励により植栽が始められた会津桐。会津特有の風土と厳しい寒さが作る木目の美しさと材質の強さで評価が高い。特徴として粘りと光沢がある銀白色材、素直な柾目、大きな比重、明瞭な年輪、割れにくさなどがある。この会津桐ならではのよさが下駄づくりにそのまま活かされる。とくに柾目は光沢が美しく最高との誉れが高い。桐は軽く、しかも湿気をよく吸い取る。木目の白さも快適で、履き心地のよさはいうまでもない。夏はざっくりと浴衣がけに桐下駄。やっぱり素足に限るとファンも多い。

問い合わせ

○喜多方市桐材組合

〒966-0861  喜多方市字寺町4741

電話 0241-22-0485

 

雄国の根まがり竹細工      福島県伝統的工芸品(平成15年10月1日指定)

雄国の根まがり竹細工

山村の暮らしを支えて…

雄国山の標高一〇〇〇メートル以上に自生している直径五~八ミリの根曲竹(高冷地の雪深いところに生育する笹の一種)。江戸初期から雄国地区の人々は、この根曲竹をナタ一丁で加工・細工して編み上げ、ザルやカゴなどの日常生活用具を作り、農閑期の収入を得ていた。独特のナタで竹を割ったり、表面の黒ずみを削る作業などには熟練を要する。戦後、竹細工はプラスチックにとってかわられ、後継者不足なども重なって、加工技術が途絶えそうになったが、現在は、「雄国竹細工保存会」が定期的に竹細工を体験できるイベントを開催するなど、その技術の伝承に取り組んでいる。

問い合わせ

○雄国竹細工保存会

〒966-0022  喜多方市熊倉町雄国字村中丙553

電話 0241-25-7225

 

総桐箪笥      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

総桐箪笥総桐箪笥

木目の美しさは日本一

南会津地方は会津桐の産地として、三百五十年の植栽歴を持つ。厳しく長い冬と、只見川の川沿いで深い霧に包まれる風土がよい桐を生む。会津桐は、粘り、光沢があり、とくに柾目の美しさには定評がある。その会津桐を一〇〇パーセント使用しているのが会津総桐箪笥である。桐材を一本一本選び抜き、選り抜きの桐材を昔ながらの手作業で仕上げてゆく。湿気をよばず、虫もつきにくく、しかも万一の場合にも燃えにくいという特長をもつ総桐箪笥は衣類の保存には最適。柾目の美しさを生かしたシンプルなデザインは時を経ても変わらない気品があり、人気が高い。

問い合わせ

○(有)山久

〒966-0096  喜多方市字押切南2-12

電話 0241-22-3111

○(有)長谷川産業

〒966-0861  喜多方市字寺町4741

電話 0241-22-0485

○高橋たんす店

〒965-0033  会津若松市行仁町5-41

電話 0242-24-0784

(株)会津松本

〒965-0812  会津若松市慶山1-14-53

電話 0242-28-3100

会津桐タンス(株)

〒969-7402  大沼郡三島町大字名入字諏訪ノ上394

電話 0241-52-3823

○(株)かねはち

〒969-6411 大沼郡会津美里町立石田字宮西乙15

電話 0242-78-2029 

会津郷からむし織      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

会津郷からむし織会津郷からむし織

夢を織り続ける

「からむし」は、イラクサ科の植物で別名苧麻、または青苧といい、昭和村では約六百年前から栽培されていた。純粋で高品質の原麻は越後上布の原料とされてきた。近年栽培だけでなく織りまで手がけ、会津郷からむし織のブランド化を図っている。からむし織は通気性・吸湿性・速乾性に優れ、防虫の効果もあり、高温多湿な日本の風土に最適な織物で、水を通すほどに風合いが良くなり耐久性も高い。平成六年度からはユニークな「織姫制度」で織手の養成を図るなど、確かな伝統を受け継ぐため、たゆまぬ努力を重ねている。

問い合わせ

(株)奥会津昭和村振興公社

〒968-0103  大沼郡昭和村大字下中津川字中島611

電話 0241-57-2204

 

田島万古焼      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

田島万古焼

全国でも珍しい古来の手びねり

明治二年頃、二本松万古焼職人が田島に行き技術を伝承したのが始まりといわれている。最盛期の昭和初期には、日用雑貨のみならず、美術工芸品等も多く生産していた。第二次大戦により一時中断したが、昭和四十四年に復興し、現在に至っている。田島万古焼は、全国でも珍しい、古来の手びねり万古として指紋を生かして作られている。土の色を生かした素朴で荒削りな姿に力強さとほのぼのとしたぬくもりが感じられる。蓋や側面に蛙やさいころなどの縁起物が施されており、立体的なつくりが魅力的。使うほどにツヤが生まれ、贈答品としても人気がある。

問い合わせ

○会津田島万古焼陶芸組合

〒967-0004  南会津郡田島町大字田島字後原甲3531-1

電話 0241-66-2258

 

つる細工      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

つる細工

生活用品から趣味の工芸品に

南会津郡只見町では、自生するマタタビやあけびの蔓をしっかりと編み込んだつる細工が昔から生活用品として使われ、後に民芸品へと発展してきた。町をあげてつる細工の編組技術とデザインを研鑽し、その応用技術は全国にも類を見ない。蔓の採取から仕上げまで、一人の職人の手によって一つ一つ手作りされる。素材の持つ素朴さからふるさとの野山の香りとぬくもりがそのまま伝わってくるようだ。今では、実用品としてはもちろん、民芸品や自然派志向のインテリアとして幅広く愛用されている。

問い合わせ

○朝日マタタビ手芸クラブ

〒968-0441  南会津郡只見町大字黒谷字柳林1328

電話 0241-84-2111(朝日地区センター)

○明和民芸品保存会

〒968-0606  南会津郡只見町大字坂田字仮安平758

電話 0241-86-2111(明和地区センター)

○只見民芸品保存会

〒968-0412  南会津郡只見町大字十島字間々田608-2

電話 0241-82-2141(只見地区センター)

 

土湯伝統こけし      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

土湯伝統こけし土湯伝統こけし

素朴さの中に風格が…

土湯温泉は日本でも有数のこけしの里。約三百年前、土湯温泉とその周囲の温泉の木地師の余地から生まれた土湯系こけしは、現在でも県内にはその流れをくむ多数の工人がいる。工人達によって一片の木の魂が、削られ、磨かれ、少しずつ生命を吹き込まれながら、美しくやさしいこけしの表情が生まれていく。その特徴は、頭が比較的小さく、頭頂は墨の蛇の目模様を描き、前髪の両側には紅のカセ(紙飾り)が大きく描かれている。胴模様はロクロ線を主とした簡素な物が基本で、クジラ目にたれ鼻、おちょぼ口と表情が明るいのが特徴。頭を胴にはめる「はめ込み式」で、首を回すとキイキイと音を立てるのが愛らしい。地味な中にもあたたかみがあり、多くの人に愛好されている。

問い合わせ

土湯こけし工人組合

〒960-2157  福島市土湯温泉町字杉ノ下21

電話 024-595-2329

 

福島だるま      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

福島だるま福島だるま

最初から目が入っている

福島だるまは、江戸時代後期から約百五十年にわたり製作されてきた。木型は当時からのものを使い、阿武隈川と共に栄えた信夫野の昔を彷彿させる。やや長身で顔の彫りが深く、眉が鶴、髭が亀を表し、顔の両脇に火防を意味する唐草模様が描かれていて、どことなく華やかさがある。また、にらみつけ悪魔を退治し福を呼ぶという縁起物として、睨みを効かせるために最初から目が入っているのが特徴。これは、家に入り込もうとする悪い病気や災害などのもろもろの不幸を神棚からカッと睨んで追っ払う役目も担っている。

問い合わせ

○渡辺浩子

〒960-0112  福島市南矢野目字鼓原6-1

電話 024-553-3709

○村田好邦

〒960-0111  福島市丸子字富塚前15

電話 024-553-4687

 

上川崎和紙      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

上川崎和紙

いかにもみちのくの質朴さ

その起源は千年以上も前という上川崎和紙。平安時代には「みちのくの紙」として貴族社会で珍重され、公の儀式や贈答の包み紙として用いられたほど由緒があるという。現在は安達町のはずれ、阿武隈川沿いに数軒の和紙漉きが残るのみ。楮の刈り取りから、天日干しまで一枚一枚手作業で行われている。小雪まじりの木枯らしが吹きすさぶ冬が紙漉きの季節。身を切るような冷たい水作業。そこから上川崎和紙独特の風合いが生まれるのだ。何より堅牢丈夫、揉んでもめったに破れることはない。質朴な味が好まれ、書画や民芸品の材料として人気が高い。最近は、草木で染め付けたものや紅葉を漉き込んだものなど、新たな技法も開発されている。

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二本松市和紙伝承館

〒969-1511  二本松市上川崎字本仏谷53

電話 0243-61-3200

 

二本松伝統家具      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

二本松伝統家具二本松伝統家具

一品一品、注文で制作

約三百年の歴史をもつ二本松家具は、奥州二本松藩初代藩主丹羽光重が、城の大改築を行った際、建具や調度品を作らせたことに始まる。今も、一品一品手作りで丹念に仕上げられ、注文で大きさや色合いは自由に変えられる。あくまでも使い心地にこだわり、表面は耐久性のある年代物の天然欅材、内部の引き出しと側板には吸湿性などに優れた会津桐をふんだんに使用して、柄組と呼ばれる工法で作られている。頑丈な作り、あきのこないデザインは県内外から高い評価を得ている。また、伝統家具に現代感覚を取り入れた「城家箪笥」も注目されている。

問い合わせ

二本松木工家具協同組合

〒964-0901  二本松市表1-481-1

電話 0243-22-3878

 

二本松万古焼      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

二本松万古焼

独自の手びねり型くずし製法

嘉永六年(一六二六)、山下春吉によって開窯されたと伝えられる二本松万古焼。その後、二本松藩主丹羽氏が京都から陶工を呼びよせて、下級武士へ教え産業奨励をしたという。初期にはタタミ型手びねり成形で四角や五角の急須を作っていたが、やがて茶人好みの丸型手びねり急須へと移った。現在は井上窯一軒が残るのみ。地元産の粘土を使い、独自の「手びねり型くずし製法」で製作する。焼き上がりの渋いあの色あいは、手間ひまを存分にかけた流れの中からしか生まれないぬくもりがある。指で形をつけた指紋や梅花模様が特徴で、使うほどに味わいがでる。

問い合わせ

(有)井上窯

〒964-0003  二本松市二伊滝1-456

電話 0243-23-2195

 

伝統岳こけし      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

伝統岳こけし伝統岳こけし

太い眉とダンゴ鼻に独自性

安達太良山麓にひろがる岳温泉は、湯治場というより、爽やかな高原リゾートのイメージが強い。しかし、黙々と作られてきた岳こけしが十文字岳以来の温泉の歴史を伝えているようだ。伝統岳こけしは、“土湯系”で、その特徴としては、胴模様がロクロ線を基調に描かれていること、頭に黒い蛇の目のロクロ線があること、頭と胴は、はめ込み式で、回すとキュッキュッと音が出ること、などがあげられる。伝統岳こけしは、太い眉にだんごっぱな、胴模様は若竹色と赤色の大胆なロクロ線に彩られており、土湯系本来の素朴な優しさをいまに残している。岳こけしを作りつづけている工人は今やひとりとなってしまったが、その細やかな特徴は脈々と息づいている。

問い合わせ

○木地屋

〒964-0074  二本松市岳温泉1-191-2

電話 0243-24-2966

 

獅子頭      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

獅子頭

くりぬきの技をしっかりと受け継ぐ

全国各地で行われる獅子踊り。主役は勇壮な形相が印象深い獅子頭だ。二本松に代々伝わる獅子頭の大きな特徴は、一本の木を彫って作られる「くりぬき製法」。丈夫で長持ちすることでも知られている。素材の木は桐。工程の中で最も難しいとされる荒彫りはのちの仕上がりの要となる。荒彫りが丁寧なほど仕上がりは美しく、漆を塗ったあとでも違いが分かる。左右対称の均一のとれた獅子の顔を作るには熟練の技が必要とされる。百種類以上のノミを自由自在に操る職人の目はあたたかく真剣だ。ここで生まれた獅子達が各地のお祭りで堂々の舞を舞う。昨年、後継者が修業先から戻り、伝統の技をしっかりと受け継いでいる。

問い合わせ

○橋本仏具彫刻店

〒964-0902  二本松市竹田1-166

電話 0243-22-0760

 

仏壇      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

仏壇

たった一人で全工程をこなす

二本松で仏壇が作り始められたのは約百年前。家具の発展とともに浸透してきた。時代が変化し、黒檀や紫檀などの唐木仏壇が主流だが、二本松では現在も昔ながらの手法で塗り仏壇といわれる金仏壇を作り続けている。金箔を施すことによって豪華さが表現されている。仏壇作りの全工程に携わるのはたった一人。木地師、木彫師、塗師、箔押師、一人四役をこなしている。どれをとってもまさに職人芸の結晶そのもの。最後に飾り金具を取り付け、二百個近い部品を組み立てて完成する。一つ仕上げるのに三ヵ月ほどかかる。心と技が作り上げた伝統的工芸品である。

問い合わせ

○橋本仏具彫刻店

〒964-0902  二本松市竹田1-166

電話 0243-22-0760

 

三春駒      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

三春駒

征夷大将軍ゆかりの木馬

遠く坂上田村麻呂の蝦夷遠征に由来し田村近在の人々に「子育木馬」として親しまれてきた三春駒。白駒と黒駒があり、彩色は赤、黒、金色と鞍の紺。馬産地として知られた三春ならではのたくましい馬体が特徴で、馬への深い愛情が感じられる。最近はホウの木が用いられる。鋸で切り目を入れて頭合わせの二個組みを作り、次に後頭部に当たる中心にノミを入れて割り、仕上げている。様々な飾りをつけた若駒を一刀彫りの直線により力強く表現した特徴ある形が現在の姿。白馬と漆黒の馬が対で並んでいると、飾り気のない風情が実に愛らしい。

問い合わせ

○みはる民芸

〒963-7704  田村郡三春町大字熊耳字大明竹115

電話 0247-62-8432

○(有)江戸屋民芸

〒963-7759  田村郡三春町字大町40

電話 0247-62-3056

(有)彦治民芸

〒963-0902  郡山市西田町高柴字舘野80-1

・024-972-2412

本家大黒屋

〒963-0902  郡山市西田町高柴字舘野163

電話 024-971-3176

○本家恵比須屋

〒963-0902  郡山市西田町高柴字舘野161

電話 024-971-3175

○恵比須屋

〒963-0902  郡山市西田町高柴字福内41

電話 024-971-3900

 

三春張子      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

三春張子

土くささが大きな魅力

素朴さの中にも独特の色合いの華麗さがあり、日本の郷土玩具として人気を集めている三春張子。起源の一説に元禄年間の頃、三春藩士の一人が帰農し土を原料に作られる仙台の堤人形の技法を取り入れ、和紙で張子の面や人形の製作を始めたとある。その後独自の製法に磨きをかけ、現在も郡山市西田町の高柴デコ屋敷と三春町で数人の人形師によって製作されている。天狗、恵比須、大黒、お多福、ダルマ、舞人形……代々受け継がれた木型に和紙を濡らして張り、自然乾燥して、彩色する。あでやかな色合いには、土の匂いを感じる力強さと幸せを願う夢がこめられている。

問い合わせ

○小沢民芸

〒963-7783  田村郡三春町大字南成田字千代川87

電話 0247-62-2522

○(有)江戸屋民芸

〒963-7759  田村郡三春町字大町40

電話 0247-62-3056

○ゑびす屋

〒963-0902  郡山市西田町高柴字福内158

電話 024-971-3172

(有)彦治民芸

〒963-0902  郡山市西田町高柴字舘野80-1

電話 024-972-2412

本家大黒屋

〒963-0902  郡山市西田町高柴字舘野163

電話 024-971-3176

○本家恵比須屋

〒963-0902  郡山市西田町高柴字舘野161

電話 024-971-3175

○恵比須屋

〒963-0902  郡山市西田町高柴字福内41

電話 024-971-3900

 

海老根伝統手漉和紙      福島県伝統的工芸品(平成15年10月1日指定)

海老根伝統手漉和紙海老根伝統手漉和紙

途絶えていた伝統を今ふたたび…

中田町海老根地区の和紙漉きの始まりは、明暦四年(一六五八)と伝えられている。和紙の原料となる楮が阿武隈山系に豊富にあったことやきれいな涌き水があったことが農家の冬の副業としての和紙づくりを盛んにした。海老根和紙は、紙色が日が経つほどに白みを帯びるのが特徴。江戸時代末期から明治時代にかけての最盛期には、地区の全戸数の八〇戸で紙漉きが行われたという。昭和に入ってからも障子紙や唐傘紙用として紙漉きは続けられた。昭和六十三年に一旦途絶えたが、平成十年に「海老根伝統手漉和紙保存会」が結成され、海老根和紙を復活させた。

問い合わせ

○海老根伝統手漉和紙保存会

〒963-0712  郡山市中田町海老根字北向38

電話 024-943-4264(事務局長  熊田英重)

 

須賀川絵幟      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

須賀川絵幟

美しく勇壮な鍾馗の絵柄

今から約二百三十年前、銅版画家、亜欧堂田善が故郷である須賀川で、和紙や布地に鍾馗を描き、端午の節句に男子の成長を祝って、庭先に立てた風習が須賀川絵幟の始まりと言われている。吉野屋初代大野松岳(善吉)が田善の門弟から継承し、須賀川名物の地場産品として発展させたが、現在ではこの吉野屋一軒を残すのみとなっている。須賀川絵幟は手描きによる独特な力強い線の動き、そして風雨にさらされても華やかな色彩が変色しないという特徴がある。六代目・青峰氏は伝統絵柄のほかに新しく近代感覚を取り入れ、中でも室内用の絵幟は注目を集めている。

問い合わせ

伝統工芸須賀川絵幟製作元  吉野屋

〒962-0836  須賀川市並木町58

電話 0248-75-4456

 

江戸小紋      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

江戸小紋江戸小紋江戸小紋

町人文化のまち須賀川の粋

江戸小紋といっても江戸で作られたというわけではなく、江戸期に完成された小紋を染める手法のことをいう。江戸時代、裃の定め文様をきものに写したことに始まる。江戸の豊饒な町文化にあって、小紋はその粋ぶりで人気が高く、時代と共にさらに美しく洗練されてきた。江戸小紋が須賀川で作り始められたのは、今から約百年前。昔ながらの「型」を使った型彫りと型付けで職人の手で鮮やかに染め上げられる。独自の繊細さとおしゃれな雰囲気を併せ持つ。現代生活にも調和する多彩なデザインが着物通からも評判である。

問い合わせ

○染工芸 形幸

〒962-0848  須賀川市弘法坦115-1

電話 0248-73-3622

 

牡丹こけし      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

牡丹こけし

創作ならではの伸びやかさ

須賀川といえば、咲き競う五千本の美しい牡丹が全国的にも有名。その牡丹の花を描いた牡丹こけしが作り始められたのは、今から約百年前という。当初は、須賀川牡丹園のおみやげ品として作られた。牡丹こけしの素材は、みずきと桜の木が使われている。創作こけしで、型が決まっていないぶん、自由で動きがある。色鮮やかに描かれた満開の牡丹の花が大きな特徴で、こけしは上品な黒牡丹と愛嬌のある赤牡丹の二種類。表情豊かな目がかわいらしい。花を愛する人々の想いがこめられていると人気が高まっている。

問い合わせ

○鈴木木工

〒962-0818  須賀川市和田道162-46

電話 0248-76-1255

 

白河だるま      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

白河だるま白河だるま

鶴亀松竹梅の福相が変わらぬ人気

白河だるまは、今から約三百年前、藩主松平定信が当地の南画家、谷文晁にダルマの原画を描かせ、それを元に職人を京都へ修行させたのが始まりという。「白河鶴亀松竹梅だるま」と呼ばれるその顔が他にはない特徴。眉は鶴、口髭は亀、鬢は松と梅、顎髭は竹を表しており、見るからに福々しくおめでたい。京のあでやかさがあるのもみちのく民芸には珍しく、白河だるまは身近な縁起物、大願成就だるまとしても広く親しまれている。商売繁盛・家内円満・合格祈願などの願いをだるまに託し片方の目を入れ、願いがかなった時にまた片方に目を入れる風習が残る。毎年二月十一日に「白河だるま市」が行われ、一五万人の人出で賑わう。

問い合わせ

佐川だるま製造所

〒961-0907  白河市横町81

電話 0248-23-4239

渡辺ダルマ製造所

〒961-0907  白河市横町30

電話 0248-23-3978

 

日本甲冑      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

日本甲冑日本甲冑

これぞ野馬追いの里の工芸品

年に一度、相馬・双葉地方の甲冑が一堂に参集し、「野馬追い」の戦いで現役として栄光を取り戻す。橘 斌 さんはその勇姿をまるでわが子を見守るように見つめている。全国的にも数少ない甲冑づくりの一人である。現在、甲冑づくりの仕事は分業ではなく、鍛冶からすべて出来上がるまで橘さん一人の手で行われている。金・銀・銅・鉄などを原材料にした一領分の部品数はゆうに一万個を超え、頑丈さを美しさで包み込む。実践派の精巧な甲冑は全国的にも珍しい。新作の場合は一領の完成に三年はかかるという。まさに入魂の技と根気の結晶である。

問い合わせ

○橘  斌

〒976-0042  相馬市中村字北町22

電話 0244-37-2212

 

いわき絵のぼり      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

いわき絵のぼり いわき絵のぼり いわ

たくましくて育ての親心

端午の節句や男の子の成長を祝う縁起物として江戸時代から伝えられてきたいわき絵のぼり。豆汁で溶いた一五種類の顔料を使って木綿地に鮮やかに描かれる。疫病を払う神である鍾馗、勇者のしるし・八幡太郎義家や源義経、武田信玄・上杉謙信の川中島の決戦などの武者絵をはじめ、高砂、神功皇后、大黒など迫力ある絵柄も一五種類、丹念な手描きである。あふれんばかりの力強さを漂わせている絵のぼりには、子供たちの健やかな成長を願う親心が込められており、贈り物としても人気が高く、民芸愛好家の間でも高い評価を受けている。

問い合わせ

○高橋謙一郎

〒970-8053  いわき市平正月町1-7

電話 0246-23-4077

いわき和紙      福島県伝統的工芸品(平成9年3月31日指定)

いわき和紙いわき和紙

伝統の紙漉きに創意と工夫

いわき和紙の起源は、遠く永禄年間といわれている。江戸時代には棚倉藩の保護奨励を受け、明治には約六百戸からの和紙作り農家があったという。現在では一軒のみ。いわき市上遠野の山間の集落で瀬谷安雄さんがたった一人で和紙作りに精魂をこめている。近くの山野で採れるクワ科の楮を原料に使い、冬の厳しい寒さの中で一枚一枚丁寧に漉いていく。瀬谷さんは、伝統の技術だけであきたらず、押し花を利用したり草木染めをしたり、様々な工夫をこらした和紙作りを試み、伝統に新風を吹き込み、多方面の工芸関係者からも注目されている。

問い合わせ

○瀬谷安雄

〒972-0164  いわき市遠野町深山田字小石平5

電話 0246-89-3620

金山漆ろうそく  福島県伝統的工芸品(平成17年7月31日指定)

金山漆ろうそく

 蝋や漆を採ることは、芦名氏時代(1449年~)から行われていた記録がある。会津藩の財政を、長く漆蝋(うるしろう)が支え、江戸の町のろうそくの3分の2は会津の生蝋でまかなわれたと言われるほどの、会津の特産品であった。

18世紀になると西日本の櫨蝋(はぜろう)に、戦後は安価な石油系のパラフィンに押され蝋燭の需要も激減し、金山町では昭和30年に生産が途絶えた。

「和ろうそく復古会」のメンバーは道具類を収集、復元し、古老の記憶をたどり、4年間にわたる試行錯誤のすえ、伝統的技法のもとに再興に至ったものである。漆の実は、町所有の漆畑から採取、心はいぐさを使う。国内で唯一の漆蝋生産であり、現在も作り方に改良を加えている。

問い合わせ

○和ろうそく復古会

〒968-0011 大沼郡金山町大字川口字谷地393

電話 0241-55-3208

初音  福島県的工芸品(平成17年7月1日指定)

初音

起き上がり小坊師、風車とともに会津の縁起物の一つで、江戸時代から昭和40年頃まで、正月の縁起物として元旦の午前中のみ販売され子供たちがそれを吹いて遊んだ。小さな竹笛で、輪切りの竹に吹き口が着いているだけの簡単なものである。

その音が、うぐいすの声に似ているので、正月の縁起物として人々がこれを買い求めた。大正から昭和時代の画家、坂内宏観(1900~1963)の絵画に初音と風車を売っている人物画がある(東山温泉の芦名旅館蔵)

問い合わせ

○山田民芸工房

〒965-0044 会津若松市七日町12-35

電話 0242-23-1465

檜枝岐の山人工芸品  福島県伝統的工芸品(平成17年12月26日指定)

山人工芸品 杓子山人工芸品 かんじき山人工芸品 はんぞう山人工芸品 曲げ輪

檜枝岐村の山間部で採取される、ミズキ、ブナやトチなどの樹木、植物を素材とする木工芸品であって、山間地における積雪期の手仕事として、日常の生活に用いるかんじき、杓子、はんぞう(こね鉢)、ワッパ(曲げ輪)などとして伝承されてきた。

 現在では、檜枝岐村を主な産地とし、自然素材を用いた素朴な手作りの良さが特徴である

問い合わせ

○山人伝統的工芸品振興会

〒967-0522

南会津郡檜枝岐村字上ノ原495-4

相馬駒焼  福島県伝統的工芸品(平成20年3月28日指定)

相馬駒焼

問い合わせ

○相馬駒焼窯元 十五代 田代清治右衛門

〒976-0042

相馬市中村字田町38

工芸品の制作風景を動画で紹介します

 本県に引き継がれてきた森林文化を紹介する資料動画『森林文化記録映像「森のくらし」』の中で、工芸品の制作風景が公開されました。


 ・根曲竹細工    (第1章 ふくしまの竹と笹)
 ・編み組細工    (第3章 編み組細工、第6章 アケビつる細工)
 ・上川崎和紙    (第10章 上川崎和紙)
 ・会津漆器      (第14章 漆掻き)
 ・金山漆ろうそく   (第15章 漆蝋)

動画(森林文化記録映像「森のくらし」)はこちらから