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会津坂下普及所管内の農業

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

 会津坂下普及所管内の農業

会津坂下普及所管内の農業 [PDFファイル/619KB]

1.はじめに

     会津坂下農業普及所は、河沼郡及び大沼郡の7町村を担当しています。平坦地域は銘柄米の多収地帯であり、中山間地域は宿根カスミソウや金山赤カボチャなど高冷立地を生かした特色ある農業を展開しています。
     私たちの活動の基本計画である普及指導計画では、「ひとづくり」「ものづくり」「地域づくり」の3つの視点で課題設定し、効率的かつ効果的な普及指導活動を展開しています。平成29年度は特に、「人・農地プラン」策定支援や農用地利用集積等による集落営農の推進、安全・安心や農業経営改善と連動したGAPの推進、生産振興をベースとした6次産業化の推進などに取り組んでいます。
     私ども普及活動の基本は、人と人との信頼関係にあります。人の持つ「喜ばれると嬉しい」という思い、日々の農作業で感じる小さな「達成感の喜び」の積み重ねを大切にしながら普及活動を展開しています。

2.管内概況

    1.位置・地勢・交通 
     会津坂下地域は会津盆地の南西部に位置しています。会津坂下町、湯川村、柳津町の河沼郡3町村、三島町、金山町、昭和村、会津美里町(旧会津高田町、旧会津本郷町、旧新鶴村)の大沼郡4町村の計7町村が会津坂下普及所の管内です。
     管内を東西に磐越自動車道、国道49号、国道252号、JR只見線が横断し、交通アクセスが整備されています。

    2.気候東部は平坦地域で水田が広がり、西部は新潟県境まで只見川沿いを中心に広大な中山間地域となっています。また、気象的には内陸型気候で、冬の寒さも厳しく全町村豪雪地帯となっています。会津坂下農業普及所管内の地図です。

3.管内の農業の概況

    1.農家※1
     平成27年の会津坂下農業普及所管内の総農家数は、4,993戸で22年(5,847戸)から854戸減少しています。27年の販売農家は3,335戸で、このうち専業農家は891戸で27%を占めており、県平均の16%より多い傾向にあります。
    表1 会津坂下と福島県の農家数(戸)

    総農家

    販売農家

    専業農家

    第1種兼業

    第2種兼業

    坂下地域(H27)

    4,993

    3,335

    891

    555

    1,870

    坂下地域(H22)

    5,847

    4,032

    850

    705

    2,477

    福島県(H27)

    75,338

    52,270

    12,078

    6,279

    33,913

     27年における農業就農人口に占める65歳以上の割合は、67%で県平均の65%よりやや多くなっています。一方、40歳未満の割合は、5%で県平均の6%よりやや少なくなっています。

    2.耕地面積※127年の会津坂下農業普及所管内の経営耕地面積は8,747haで、うち水田が7,465ha、畑が1,042ha、樹園地が243haです。
     1戸あたりの経営耕地面積が1ha未満の農家の割合は30%で、県平均(44%)を下回っています。また、10ha以上の農家の割合は2.6%で、県平均(1.5%)を上回っています。

    3.農産物の生産状況※228年度の主な農産物の作付状況は、水稲6,892ha、きゅうり22ha、トマト6ha、ミニトマト2ha、アスパラガス26ha、さやいんげん10ha、宿根カスミソウ37haとなっています。販売金額は、きゅうり4億6千百万円、トマト1億4千5百万円、ミニトマト3千百万円、アスパラガス1億5千万円、さやいんげん1億2千万円、宿根カスミソウ4億2千万円となっています。
    ※1 出典はセンサス
    ※2 会津坂下農業普及所調べ

4.普及活動の紹介

    作物会津坂下農業普及所管内の水稲栽培面積は6,892ha(平成28年)で、会津米の中心的産地となっています(表2)。
     特に会津産コシヒカリは、8年産から15年連続で食味ランキング「特A」でした。しかし、24年産で「A」に降格したため、基本的な栽培技術を改めて徹底し、25年産で「特A」に返り咲き、その後も4年連続で獲得しています。今後も日本有数の米産地として「特A」に継続して位置づけられることが重要です。
     福島県オリジナル品種「天のつぶ」の作付面積は241haで、1等米比率96.2%と高い品質を維持しています。また29年度から、新たな福島県オリジナル品種「里山のつぶ」の栽培が本格的に開始され、当管内では昭和村で作付されています。
     会津坂下農業普及所管内の水稲直播栽培面積は約400haで、会津美里町(旧会津高田町)には200haを超える日本一の水稲直播団地が広がっています。また、同地域の寺崎地区では、「ふくしまからはじめよう。攻めの農業技術革新事業」を活用して、可変施肥直播機と播種同時除草剤散布(カルパー直播用初期除草剤)を組み合わせた日本で初めての実証試験を行っています。
     表2 会津坂下地域の水稲栽培面積(28年産、ha)

     

    会津坂下町

    湯川村

    柳津町

    三島町

    金山町

    昭和村

    会津美里町

    水稲面積

    2,510

    921

    304

    42

    117

    168

    2,830

     

    野菜管内ではきゅうり、トマト、ミニトマト、さやいんげん、アスパラガスが主要5品目となっています。28年度の実績では、およそ9億円の販売額となっています。これらの生産振興については「園芸産地復興計画」に基づき、生産性の向上とともに、一層のコスト低減、省力化を図り、「儲かる農業(野菜栽培)」の実現と野菜産地の振興を図っています。また、補助事業等を活用したパイプハウスや簡易養液土耕システム等の推進とともに、土壌改善に取り組んでいます。
     品目ごとでは、「きゅうり」は、補助事業等を活用した施設導入推進と土壌改善、「トマト」は、高温対策と簡易養液土耕システム等の推進、「ミニトマト」は、高温対策、規模拡大と簡易養液土耕システム等の推進、「さやいんげん」は、高温対策や出荷作業の改善、土壌改善、「アスパラガス」は、パイプハウスの推進と出荷調製作業の見直しを進めています。
     そのほかの品目についても、JA指導会の支援、産直事業会員や直売所等への指導会の支援を通じて、野菜の生産振興を図っています。
    現地栽培指導会の様子
    現地指導会の様子

    花き宿根カスミソウは、昭和村を中心とした奥会津の基幹品目になっており、関係機関と密に連携して支援しています。奥会津以外でも栽培が盛んになってきていることから、「園芸産地復興計画」の主要品目に位置づけ、町村やJA、種苗会社等と連携し、自動かん水システムの導入等、生産性の向上に直結した技術支援、染め加工による新たな販売需要の創出や各種商談会への参加など、販売対策の強化に努めています。「ふくしまからはじめよう。攻めの農業技術革新事業」を活用し、水源や電源がない場所を対象に、雨水を活用した蓄電池式ソーラー自動潅水システムの現地実証を継続中です。また、新規就農者育成のため、花育や「かすみの学校」開催などを通して次代の花き経営者育成に努めています。特に「かすみの学校」は、新規就農者受入のための先進的な取組として、内外から高く評価されています。宿根カスミソウ28年度の販売実績では、4億2千万円となりました。
     宿根カスミソウ以外の花きでは、会津平坦部の大規模稲作経営等において、トルコギキョウ、ヒマワリ、HBスターチス、ストック等の洋花をパイプハウスで栽培し、複合経営中心に花き生産を展開しています。また当管内は、8月盆、9月彼岸の需要期を狙った、県内でも少ない輪ギクの産地です。現在、「ふくしまからはじめよう。攻めの農業技術革新事業」を活用し、キクの開花調節技術の導入、適正施肥、病害虫防除等の適切な栽培管理支援を、JAキク部会および洋花部会と連携して進めてい宿根カスミソウ以外の花きでは、会津平坦部の大規模稲作経営等において、トルコギキョウ、ヒマワリ、HBスターチス、ストック等の洋花をパイプハウスで栽培し、複合経営中心に花き生産を展開しています。また当管内は、8月盆、9月彼岸の需要期を狙った、県内でも少ない輪ギクの産地です。現在、「ふくしまからはじめよう。攻めの農業技術革新事業」を活用し、キクの開花調節技術の導入、適正施肥、病害虫防除等の適切な栽培管理支援を、JAキク部会および洋花部会と連携して進めています。
    目揃い会で高品質基準を確認
    目揃い会で高品質基準を確認

    果樹果樹では、定期的な現地講習会の開催や、栽培管理や病害虫防除等の技術情報の提供により、適正な栽培管理による生産の安定を図っています。
     リンゴでは近年、普通系ふじの秀品率の低下や雪害による老木の被害が見られます。このため、新改植による園地の若返りと優良系の品種導入により、果実品質の向上と農家所得の向上を図っています。また、若手生産者等の栽培技術の習得・向上に力を入れています。
     会津身不知柿では、東日本大震災の影響で中断していた海外輸出が、28年度から再開しました。海外の評価は高く、29年度はさらに輸出量を増やす計画で、着色や貯蔵性等も含めて一層の品質向上が求められています。このため、共同選果場利用による省力化を図り、既存の園地を維持するともに、栽培技術平準化による果実品質の向上を目指しています。
     さらに近年、モモの栽培面積が着実に増加してきており、会津地域の基幹品目に成長することが期待されています。
    リンゴの高接ぎ講習
    リンゴの高接ぎ講習

    畜産畜産では、和牛繁殖雌牛の増頭と会津地鶏の生産振興を重点的に支援しています。
     和牛及び酪農等の牛飼養農家に対して、定期的に飼養状況調査を実施して、出荷牛の安全性確保に努めるとともに、和牛繁殖雌牛増頭のための支援を行っています。
     会津地鶏は、肉用及び採卵用として飼養され、優れた品質が高く評価されています。採卵用飼養農家に対しては、飼料米等の地域資源を活用した飼料自給率向上の取組を支援するとともに、飼養管理技術向上に向けた技術支援を行っています。肉用飼養農家に対しては、肉質の良さを生かした新商品開発、販路開拓等を支援しています。さらに、会津地鶏の高付加価値化を推進するため、エゴマ等の地域資源の活用した新たな商品作りを進めています。
     飼料作物については、放射性物質モニタリング検査を実施し、安全性の確保に努めると共に、農業技術情報を提供しています。また、生産者と利用者のマッチングを含めた自給飼料の作付けを推進したの結果、稲WCS面積が大幅に増加しています。
    飼料米のサイレージ調製作業
    飼料米のサイレージ調製作業

    普及所の所在地
     普及所の所在地 

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