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施設概要

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年10月1日更新

資源研全景

施設目的

 水産資源を持続的に利用しながら漁業者の所得向上を目指す「ふくしま型漁業」を実現させるためには、漁獲加入を安定させる種苗放流や適切な資源管理が必要となります。福島県水産資源研究所は、震災・原発事故により甚大な被害を受けた福島県の沿岸漁業の再生に向け、効果的な栽培漁業の推進及び資源管理の高度化など新たな研究課題に対応することを目的に設置されました。

配置図

資源研施設の配置

 
番号 建物名 機能・特徴
1 アワビ飼育池 アワビ種苗100万個の種苗生産が可能
2 動物プランクトン培養棟 種苗生産用の動物プランクトンを培養
3 ヒラメ・アユ稚魚飼育棟 ヒラメ種苗100万尾、アユ種苗300万尾の生産が可能
4 ヒラメ親魚棟 種苗生産用のヒラメ親魚を飼育
5 倉庫・工作棟 飼育資器材の保管と加工
6 採卵・作業棟 アワビの採卵と幼生管理を実施
7 車庫棟 公用車を駐車
8 管理棟 管理室(研究施設・生産施設)、生物実験室、放射能検査室を配置
9 機械・電気棟 施設に電気、温水及びエアーを供給
10 ポンプ棟2 研究施設に海水を供給
11 餌料生物棟 餌料生物培養技術の試験研究を実施
12 閉鎖循環式水槽実験棟 試験規模(5t水槽)の閉鎖循環式飼育設備
13 魚類棟 水産種苗生産に関する試験・研究を実施
14 排水最終処理槽 施設内で排出された飼育水を浄化処理
15 コンクリートろ過槽 生産施設に海水を供給
16 ポンプ棟1 各ろ過槽に海水を供給

種苗生産能力

ヒラメ アワビ アユ
ヒラメ アワビ アユ
  • 全長10cm
  • 100万尾
  • 殻長3cm
  • 100万個
  • 全長6cm
  • 300万尾

施設で使用する海水

 水産資源研究所では、相馬共同火力発電所(株)新地発電所から放出される温海水と自然の海水を取水することが可能です。
 温海水とは、発電所のタービンを回した後、蒸気を水に戻す際の冷却に使用された海水で、水温は自然海水よりも7℃高くなっています。この温海水をヒラメやアワビの親の養成や稚魚の飼育に利用することにより、採卵時期の調整や種苗の成長促進が可能となります。

資源研配置図