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【2012年8月21日(火曜日)】 Vol.99

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月26日更新

目次

  • 日々の思い
    県教育委員会教育長 杉 昭重(すぎ あきしげ)
  • リレーエッセイ
    県教育委員会委員長 遠藤 由美子(えんどう ゆみこ)
  • お薦めの一冊コーナー
  • 学校自慢コーナー
    • 国見町立国見小学校
    • 南会津町立南郷中学校
    • 福島県立小野高等学校平田校
    • 福島県立小高商業高等学校
  • お知らせ
  • 編集後記

日々の思い

「高校生の活躍」
県教育委員会教育長 杉 昭重(すぎ あきしげ)
8月7,8,9日の3日間、高校生のスポーツの祭典、平成24年度全国高等学校 総合体育大会(新潟、富山、石川、福井、長野、2012北信越かがやき総体)と、 高校生の文化の祭典、第36回全国高等学校総合文化祭(全国高総文祭とやま 2012)に本県の高校生の応援に行ってきました。限られた日程でしたので、 総体は山岳と剣道、総文は総合開会式、パレード、美術工芸、小倉百人一首かるた 競技の応援となりました。いずれの会場でも高校生の真摯な姿と限りない可能性に 感動して参りました。
 特に総文は、昨年ふくしま総文として本県で開催し、全国から多くの高校生に 来県していただきましたので、感謝の気持ちを持って参加しました。開会式では、 本県代表の橘高校、渡辺詩希さんが本県のプラカードとともに入場し、「ふくしま 総文支えてくれて、あんがと。福島は元気だからね。」と元気いっぱい挨拶しました。 そして、富山県生徒実行委員会委員長、柴原左希子さんが、「ふくしま総文は終始 感動でした。富山大会の手本とさせていただきました。高校生のがんばる姿で全国の 皆さんを笑顔にしたい。生涯の楽しい思い出として下さい。」と歓迎の言葉を 述べました。来年開催の長崎県との三県交流では、相馬農業高校が「寶財踊り (ほうさいおどり」を披露しました。私が小学生の頃、地元南相馬市で見たふるさと 伝統の踊りを、富山の地で見るとは思いませんでした。
 第三部の構成劇「あと一つ~LAST BUT NOT LEAST~」は明治時代の富山での 新薬開発を通しての若者の夢を描いたもので、高校生の高い才能を感じさせる 内容でした。昨年のふくしま総文の構成劇「ふくしまからのメッセージ」では、 私たち大人は高校生から、ふるさと福島の復旧・復興に向けての元気と勇気を もらいました。
 午後5時からは、三千人を超える高校生の参加でパレードが行われました。 本県からは、福島高、郡山高、磐城高、富岡高、学法石川高、郡山女子大附属高の 6校78名がマーチングバンドとバトントワリングで富山市内を行進しました。 パレードは昨年原発事故の影響で中止になりましたので、複雑な思いで観覧しましたが、 高校生の笑顔と若さあふれるエネルギッシュな演奏にパレードの魅力を満喫しました。
 総文や総体の他にも、この夏は聖光学院高校が活躍した高校野球や、日本が 史上最多の38個のメダルを獲得したロンドンオリンピックがありました。私は、 どんな大会でも、代表選手には自分のもてる力を100%出し切って最後まで あきらめないプレーを望んでいます。また、いい結果を残した選手はプレーだけでなく、 名言も残しています。私が今でも印象深く思っている言葉があります。1996年の アトランタオリンピックで、女子マラソンの有森裕子さんが前回の銀メダルに続いて 銅メダルを獲得したレースで、ゴール後に言った言葉です。「自分で自分をほめたい」は 流行語大賞にも選ばれた言葉ですが、この言葉ではなく、その前に言った言葉です。 それは、「終わってから、なんでもっと頑張れなかったのかと思うレースは したくなかったし、今回はそう思っていないし」という言葉です。私は、全ての選手に 「全力を出し切った悔いのないプレー」を望みたいと思います。そうすれば結果は ついてきます。
 高校野球は甲子園を目指す大会の他に、互いの技術やチーム力の向上のために、 県北の梅桜戦(福島高校VS福島東高校)のように定期戦を行っているケースもあります。 郡山には、安積高校と安積黎明高校の定期戦があり、先日始球式の依頼を受け、 参加して参りました。七、八分の力で確実にストライクを狙いに行くか、それとも 全力投球でいくか、大いに迷いましたが、前の有森裕子さんの言葉を思いだし、 これしかないと、捕手のミットをめがけて、全力投球をしました。

リレーエッセイ

「いじめを大切な学びの場に」
県教育委員会委員長 遠藤 由美子(えんどう ゆみこ)
 大津市に端を発したいじめ問題が大きな波紋を広げている。
 全国の多くの教育委員会では、いじめの把握と改善のために毎年アンケートを 行っているということだが、調査の結果いじめ認知件数が上位にランクされた ある県では、改善件数も上位で、深刻ないじめへの移行は極めて少ないという 結論を掲げている。つまり、アンケートによって軽微ないじめ、もしくは いじめと疑われる件数があまたカウントされるが、早い段階で対応できるので、 よい結果へ導くことができるということのようだ。
 しかし、今、真に子供たちのために立ち止まって考えてみたい。
 そもそもアンケートというのは、多数の回答を集計して資料化する調査手法で しかない。そうした一律の調査手法のみに拠ることで、個々の心の内部の闇に 寄り添うことができるのだろうか。そこには、教師と生徒の密接な信頼や、 面授し面受するという1対1の血の通った関係性はない。たとえアンケートの 回答が生徒一人ひとりとの重要な仲立ちになったとしても、全ての生徒に同じ 質問がなされている薄く平たいアンケート用紙に、子供たちはどんな思いで、 心のどこの部分を記すのだろう。毎日小石を積み上げるように繊細に、丁寧に、 生徒たちとの信頼関係を築いておられる教師の方々にとって、アンケートは 本当に今、一番有効なものなのだろうか。
 アンケートはそもそも誰のために成されるのか。集計も資料化も、生徒たちには 無関係のような気がしてならない。子供たちが欲しいのは、悩みや苦しみに気付き、 受け止めてくれるまなざしの確かさではないだろうか。
 いじめは決して許されるものではない。だからといって昨今のように犯人探しを して罰すれば事足りることでもないだろう。いじめる側もいじめられた側も双方 共に救い上げるのが教育現場での使命であろうと強く思う。
いじめは必ずあるという前提で生徒たちを見守り、受け止め、双方に開かれた 適切な対応が成されたとき、そこには想像力を深めて相手を思いやる深い学びの 場が展開されてきたはずだ。生徒との信頼関係を基盤にした教師の方々の不断の 努力が最も有効な解決策であることを、教師の方々は誰よりも了解し行じて おられる。真に生徒たちのためであるには、教師の方々には様々な作業を一旦 整理して身軽になっていただき、子どもたちとの信頼関係を大切にして いただきたいと切に願っている。

お薦めの一冊コーナー

 このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。

おすすめの一冊 『ヤモリの指から不思議なテープ』 石田秀輝/監修 アリス館

 ヤモリやハスの葉、蚊・・・など、生き物や自然から学んだ16のすごい!技術を、 イラストを交えながら分かりやすく紹介。自然界にあるものをあたりまえだと 思わずに探求し続け、開発に成功した人々の工夫と智恵がぎっしり詰まっています。 高度な科学技術を身近に感じられる1冊です。(県立図書館司書 K.A)
県立図書館024-535-3218
http://www.library.fks.ed.jp/

学校自慢コーナー

 このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を 県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。   

『こころひとつに~国見小学校開校~』

国見町立国見小学校
 国見小学校 は、国見町の5つの学校が統合し平成24年4月に開校しました。 児童や保護者の皆様が、新しい学校になじみ、目指す学校作りを力を合わせ 行うことができるよう、「教育フォーラム」の実施や「安全対策懇談会」を 設置するなど、一致団結し一歩一歩前進しています。
国見町立国見小学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]

『ありがとう 南郷中学校~瞬間(いま) 母校は南会津中学校へ~』

南会津町立南郷中学校
 南郷中学校は来年度より伊南中学校と統合し、「南会津中学校」としてスタート します。歴史と伝統ある南郷中学校のフィナーレを飾るため、「総合的な学習の 時間」を中心に、諸先輩方の話を聴いたり、伊南中学校との交流を行ったり しています。また、各プロジェクト班ごとに調べ学習も行っています。
南会津町立南郷中学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]

『平成24年度 水資源功績者 受賞』

福島県立小野高等学校平田校
 平成16年度の公開文化祭の折に、生徒が炭焼きを体験できるよう学校の敷地内に 炭窯を設置し、学校行事として「炭焼き体験学習」を行い、木炭づくりに 取り組みました。生産した木炭の活用法を検討したところ、本校から身近な河川である 北須川を対象として、木炭の浄化作用を活かした河川浄化活動に取り組むことに なりました。
福島県立小野高等学校平田校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
福島県立小野高等学校平田校のホームページへ

『一人ひとりの能力を最大限に伸ばす学校』

福島県立小高商業高等学校
 本校は「人づくりの商業教育」を推進し、一人ひとりの生徒を大切にし丁寧な 学習指導や部活動指導を行っています。
福島県立小高商業高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
福島県立小高商業高等学校のホームページへ

お知らせ

 お盆を過ぎて朝晩過ごしやすくなってきました。夏休みももうすぐ終わり。楽しい思い出は できたでしょうか?
 ここからは8月のお知らせコーナーです。 

「十七字のふれあい」作品募集~ふみ出そう 新たな明日へ つづく道~

 子どもと家族、子どもと地域の方、子どもと子どもが「ペア」となり、共通体験を 通して、お互いが感じたことを十七字の作品にしてペアで応募してください。
 募集要項、様式、提出先等は下記のホームページを御覧ください。
 応募期間:平成24年9月28日(金曜日)まで
 応募方法:応募用紙を使用してください。(コピーでも結構です。)
      保育所・幼稚園、各学校、市町村教育委員会、社会教育施設、
      教育事務所で応募用紙を配布しています。
 応募先: 各学校、市町村教育委員会、公民館、または教育事務所まで
社会教育課 024-521-7799
過去の「十七字のふれあい事業」についてはコチラをクリック

ふくしま教育情報データベース

 サーバーの不具合によりサービスを停止しておりました「ふくしま教育情報データ ベース」について、この度福島大学の御協力をいただき、アーカイブの形で再公開 しました。下記のアドレスから閲覧可能です。
教育活動にも是非御利用ください。
教育総務課 024-521-7759
http://is2.sss.fukushima-u.ac.jp/fks-db/

県立美術館からのお知らせ

東北三都市巡回展「ルーヴル美術館からのメッセージ:出会い」展

ルーヴル美術館の誇るコレクションが盛岡・仙台・福島の東北3都市巡回展 として公開されることになりました。
 本展は「出会い」というテーマのもとに、ルーヴル美術館の8つの美術部門から 23点の作品を集め、「聖なる対話」「聖なる愛、世俗の愛」「三美神」を構成の 柱として、さまざまな出会いや対話の表現を紹介します。
 古代の美術や西洋の美術など、あらゆる美術の中に、この「出会い」という テーマは見出すことができます。このテーマを通し、素描、絵画、美術工芸品、 彫刻といった技法の面で、また紀元前2千年紀に始まる古代オリエント、エジプトから、 古代ギリシアとイスラム美術、さらに中世と近代の西ヨーロッパという時間的・ 地理的な側面において、ルーヴルのコレクションの豊かさを御覧いただける ことでしょう。
 優れた芸術作品との出会いをお楽しみください。
 期 間:開催中から9月17日(月曜日・祝日) 
 観覧料:一般・大学生  600円 (20名以上の団体480円)
     ※高校生は観覧料が無料です。
県立美術館 024-531-5511
http://www.art-museum.fks.ed.jp/

県立博物館からのお知らせ

「恐竜時代のふくしま ―化石が語るふくしまの古環境―」

 地球の長い歴史の中で、中生代は地球上で恐竜が大活躍していた時代です。 福島県の太平洋岸に分布する相馬およびいわき地域の中生代の地層から、 近年、恐竜をはじめとする脊椎動物・アンモナイト・貝類・昆虫・裸子植物 など、新種を含めた世界的に貴重な化石の発見が相次いでいます。
 展示では、これらの化石と化石を産する地層をもとに、恐竜時代のふくしまの 生きものの姿や当時の環境を復元します。
 全長10m近いアマルガサウルスなど、大型の恐竜の全身骨格も展示します。> 夏休みの期間、太古の世界をお楽しみください。
期 間:開催中から平成24年9月17日(月曜日)
県立博物館 0242-28-6000
http://www.general-museum.fks.ed.jp/

福島県文化財センター白河館「まほろん」からのお知らせ

まほろんは、8月26日まで毎日開館します。
夏休みももうすぐ終わり。この夏の思い出に、まほろんに是非お越しください。

収蔵資料展「新編陸奥国風土記巻之十 標葉郡」

 まほろんに収蔵されている考古資料を地域ごとに紹介するシリーズの最終回。
 楢葉町・富岡町・大熊町・双葉町・浪江町を対象に、旧石器時代から江戸時代 まで各時代の代表的な遺跡の調査成果を紹介します。
 会期:開催中から8月26日(日曜日)
 入館・観覧料:無料   
まほろん 0248-21-0700
http://www.mahoron.fks.ed.jp/

編集後記

 先日、全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。昨年度は東日本大震災の 影響で中止されたため2年ぶりの実施となります。被災地の保護者や教育関係者にとって、 震災による被害が子どもたちに与えた影響は大きな関心事であったはずですが、多くの 紙面は「震災前から大きな変動はなかった」と一言で報じました。
 ただ私は、この「大きな変動がなかった(本県にあっては他県との比較において 相対的にはむしろ上昇した)」ことのすごさを、声を大きくして訴えたいと思うのです。
 震災の被害の大きさを改めて書き連ねることはしませんが、あれだけの被害に 遭ったにもかかわらず、子どもたちの学力に「大きな変動がなかった」ことそれ自体が とても偉大なことであり、先生方が子どもたち一人一人に向き合い、きめ細かいケアを 尽くしてきた成果に他なりません。
 県教委の職員がこう書くと自画自賛のように聞こえるかもしれませんが、私は教科指導の 担当者ではないため御容赦ください。この場を借りて先生方の努力を手放しで 称えたかったのです。
教育総務課長 森下 平(もりした たいら)

  

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