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【2015年8月20日(木曜日)】 Vol135

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月26日更新

目次

  • リレーエッセイ
      県教育委員会委員 佐藤 有史(さとう ゆうし)
  • 日々の思い
      義務教育課長 飯村 新市(いいむら しんいち)
  • お薦めの一冊コーナー
  • 学校自慢コーナー
    • 玉川村立須釜小学校
    • 富岡町立富岡第一・第二中学校
    • 福島県立相馬養護学校
  • お知らせ
  • 編集後記

リレーエッセイ

「旗印」
県教育委員会委員 佐藤 有史(さとう ゆうし)

 平成27年4月より1年間の任期で福島県商工会議所青年部連合会の会長を拝命しています。県内10か所ある商工会議所の青年部(YEG)で組織され、若手経営者の集まりで現在約700名が活動しています。
 青年部といっても20歳前半から50歳代までの違う世代が同じ活動をしながら社会勉強をし続けなければなりません。その旗印となるスローガンと所信をここに揚げさせて頂きます。
私たちが社会でどのように向上しようとしているのか、その一片を理解して頂けたら幸いです。

スローガン
 一歩!一歩未来に前進!!調和と挑戦~サスティナブル 福島~
所信
 県内にはYEGに所属している単会が10か所あります。浜通りは海があり工業や漁業が盛んな地域、中通りは大動脈である幹線があり行政、経済の中心地域、会津は自然豊かで歴史的、観光名所も多い地域、それぞれ文化も伝統も方言も違う人たちの集まりで商工業の発展の一翼を担い、豊かな郷土を築いているのがYEGです。

 震災から4年が経ちましたが、私たちは円滑に経済活動を営めているのでしょうか。地震、津波、風評被害、そして、原子力発電所の事故により、未だ11万人の人たちが避難生活を余儀なくされている状況下、各々の企業の経営方針が一変したのは確かです。企業の利益を上げ、より発展させるのは言うまでもありませんが、経営者が会社のために働くだけでなく、自分のため、家族のために、より個を大事にした考え方を重視するようになったのではないでしょうか。自分自身を確立しながら家族を守り、会社を充実させていく。これがひいては、地域が住みよい場所になり、よりよい社会環境が整うことになるのではないのでしょうか。

 YEGには各世代のメンバーがいます。また、いろいろな個性を持った人たちがおり、知識や経験値も違えば、目指す目標も違うなかで活動しなければなりません。ただ一つだけすべての人に言えることは、それぞれに、その時の状況下で、自分の中に超えなければならない壁があるということです。
 人はひとりでは生きていくことはできません。自分の周りすべてと関わりがあります。だからこそ、バランスの取れた人や物事との調和、そして自分の可能性を信じ限界だと思うことに対して、一歩踏み出す挑戦が必要になります。その一歩は小さいかもしれません。しかし、みんなが一歩を踏み出し、自分への挑戦をやめなければ、やがて大きな前進をもたらし、福島の未来も開けてくると信じています。

 私たちは、子どもたちが愛することのできる福島を創らなければなりません。そして、仲間とより結束の強い絆を築き、福島の現実を理解し、意欲的に、創造的に明確な意思を持って活動していくことが大切です。それが50年後、100年後の福島の子どもたちに引き継いでいける持続可能(サスティナブル)な社会構築へとつながっていくのです。

日々の思い

「1兆円は1万円札で何キロ?」
   
義務教育課長   飯村 新市(いいむら しんいち)

夏の疲れた体に、少し頭の体操を。
「1兆円は1万円札で何キログラムになりますか、1万円札を1グラム(実際はもう少し重い)として考える。」
 直感で予想してみるとどのくらいだと思いますか。
 (1)100キロ (2)1トン  (3)10トン (4)100トン (5)1000トン
  <答えは最後に>

 私の数学の授業では、頭の体操と称してこうした雑題を出して、生徒と考えていました。1万札を手にした経験の少ない中学生たちは、直感と言われてもなかなか予想できないものですが、みんなが真剣に取り組んでくれる時間でありました。
 この雑題、直感段階では、生徒たちは相当軽いものと予想していましたが、答えが導かれるとその予想を遙かに超える重量に驚嘆の声を上げたのでした。

 過日、20年も前に指導していたソフトボール部員の同級会に呼ばれ、母親としてたくましく生活している教え子達の様子に、頼もしさを感じつつも安堵させられました。中学時代の部活動や同級生の話で盛り上がる中、私の数学の授業が話題となり、皆が覚えていたのは、教科書の内容(自分なりに相当力を入れた研究授業もあったはずですが!)ではなく、この雑題であったことに愕然としました。

 中学校の数学科教員になって30年以上過ぎますが、昭和の終わり頃、巷では「社会に出てからは、数学は必要ない。大根を買う時に、二次方程式の解の公式なんか役に立たない。」という言われ方をしました。これまでの自分の指導は、教科書(学習指導要領)の内容を教えることに一生懸命になってしまい、社会の中で数学がいかに貢献しているか、その有用性について、生徒たちにどれだけ伝えられたか甚だ疑問です。

 数学は、どうしても個人差がでる教科ですが、同一カリキュラムの一斉授業が続く限り、数学嫌いを減らすことはできないと考えます。生きた題材による楽しい雑題等を示すことで、数学好きが増える一助になることを願っています。

 最後に、「1兆円の1万円札の重さ」の正解は(4)です。

お薦めの一冊コーナー

 このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。

おすすめの一冊 『松陰の歩いた道 旅の記念碑を訪ねて』 (海原 徹/著  ミネルヴァ書房  2015)

 現在放送中の大河ドラマでも話題になった吉田松陰。本書では松陰が日本中を旅した足跡が見て取れる記念碑とその土地でのエピソードが紹介されています。

 全国各地にある記念碑の多さから松陰の根強い人気がうかがえます。また、足跡を辿ることで幕末の動乱の中を生き抜いた松陰が何を思い行動したのかを感じられます。
 県内からは会津・いわき・須賀川にある記念碑が解説されています。(県立図書館司書 R.S) 

県立図書館024-535-3218
https://www.library.fks.ed.jp/

学校自慢コーナー

 このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。

『科学が好きな子どもを育てる』~科学との出逢いや体験を大切にした「すがまっ子プラン」~

 玉川村立須釜小学校

 本校では、昨年度(平成26年度)から科学が好きな子どもを育てるため、科学との出逢いや体験等を中心に、「すがまっ子プラン」と称して活動に取り組んでいます。昨年度は、「出逢い」を中心に、隣接する中学校の校長先生や本校職員による実験講座、小学校では体験できない中学校の理科の授業見学等を行ってきました。今年度は、特に「体験」を中心に、様々な活動に取り組んでいます。

 玉川村立須釜小学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]

『全校で取り組む体力づくり』

 富岡町立富岡第一・第二中学校

 現在、富岡第一・第二中学校は、幼稚園、小学校とともに田村郡三春町で教育活動を行っています。生徒たちは、スクールバス通学や仮の校舎などの制限がある中でも、元気に学校生活を送っています。
 しかし、避難生活の長期化による運動不足が問題であり、体力の向上が大きな課題です。健やかな体が、すべての学びを支える基礎ととらえ、体力向上のための取組を全校をあげて実施しています。

 富岡町立富岡第一・第二中学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 富岡町立富岡第一・第二中学校のホームページへ

『~地域で、「つなぐ・つづける・つみあげる」 共に学び、共に生きる~』

 福島県立相馬養護学校

 相馬養護学校では、40年を超える地域に根ざしてきた歴史と教育活動の成果をつなげ・つづけて、新たなニーズに応じた取組をつみあげようと、昨年度からタブレット端末を活用した地域との連携事業を行っています。
 小学部では、交流及び共同学習で、中学部・高等部では産業現場等における実習で、児童生徒一人一人のニーズに合わせて端末を活用し、「相馬の地で、共に学び、共に生きる教育」をめざして推進しています。
 
 福島県立相馬養護学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 福島県立相馬養護学校のホームページへ

お知らせ

 夏草や ベースボールの 人遠し (正岡子規)

 甲子園の熱闘も去り、まもなく夏休みも終わろうとしています。
 さて、ここから8月のお知らせコーナーです。

社会教育課からのお知らせ

「十七字のふれあい」作品募集 ~ふれあいを 未来へつなぐ 十七字~

 子どもと家族、子どもと地域の方、子どもと子どもが「ペア」となり、共通体験を通して、お互いが感じたことを十七字の作品にしてペアで応募してください。

 募集要項、様式、提出先等は下記のホームページを御覧ください。
 応募期間:平成27年9月末日まで
 応募方法:応募用紙を使用してください。(下記ホームページからもダウンロードできます)    
 応募先:各学校、市町村教育委員会、公民館、または教育事務所まで

社会教育課 024-521-7799
http://www.syakai.fks.ed.jp/

会津自然の家からのお知らせ

サマーフェスタ

 自然の中でいろいろな体験をして、 夏の思い出をつくりましょう!

 日時:平成27年8月23日(日曜日)9時30分から15時30分 
 対象:どなたでも(小学生以下は保護者・引率者と)
 参加形態:事前申し込み不要(入場無料)  

 詳しくはこちらを御覧ください。 
 http://www.aizu-nc.fks.ed.jp/kikaku/H27/summerfes/27summerfes.pdf[PDFファイル]

お月見コンサート2015

 中秋の名月を鑑賞しながら、音楽や民話を楽しみませんか。
 皆さんお誘いあわせて御参加ください。

 申込期間:平成27年9月1日(火曜日)から9月11日(金曜日)
 期日:平成27年9月26日(土曜日)

会津自然の家 0242-83-2480
http://www.aizu-nc.fks.ed.jp/

県立博物館からのお知らせ

被災地からの考古学1 ―福島県浜通り地方の原始・古代―

 東日本大震災で大きな被害を受けた浜通り地方も発災後4年が経過し、復興に向けた取り組みが徐々に進んできています。これまでの復興事業に伴う発掘調査により、浜通り地方の新しい歴史が次々に明らかになってきています。
 今回の展示では、新しい福島県の歴史を解き明かす取り組みの第一歩として浜通り地方の原始~古代を取り上げ、各時代において浜通り地方が南北交流の上で如何に重要な役割を果たしていた地域であったかを発掘資料をもとに解説していきます。

 場所:県立博物館 企画展示室
 期間:開催中 ~ 平成27年9月13日(日曜日)
 観覧料:一般・大学生 500円 、高校生 300円、小・中学生 200円
  
県立博物館 0242-28-6000
http://www.general-museum.fks.ed.jp/

福島県立博物館移動展「見る・さわる 世界の化石」

 三春町歴史民俗資料館では、福島県立博物館の移動展「見る・さわる 世界の化石」を開催中です。
 展示では福島県立博物館が所蔵する世界の化石標本に基づき、生物の歴史と化石の楽しさをご紹介します。世界各地・各時代の代表的な化石により、生物の進化と多様性、地球の歴史を知ることができます。今回は、福島県内から産出した化石も展示します。
 見る展示だけではなく、化石を手に取って感触を楽しんでもらうコーナーも設けますので、ぜひ「見て!さわって!」の展示をお楽しみください。

 場所:三春町歴史民俗資料館 企画展示室 
 期間:開催中 ~ 平成27年8月30日(日曜日)
 観覧料:一般・大学生 300円 、小・中・高校生 150円
     ※8月22日(土曜日)は「福島県民の日」協賛により入館料無料です。      

三春町歴史民俗資料館 0247-62-5263 
詳しくはこちらを御覧ください。 
http://www.general-museum.fks.ed.jp/

ふくしま教育総合ネットワーク(FKS)からのお知らせ

市町村教育ポータルサイト導入支援実施中

 現在利用している市町村の一覧
    → http://www.web-meeting.gr.fks.ed.jp/?page_id=1126  
 導入サポートサイトQ&A
    → http://www.web-meeting.gr.fks.ed.jp/?page_id=1124
   ※導入後のお問い合わせは、情報教育チームにお願いします。

編集後記

 中学のとき、太平洋戦争について身近な人から聞き取り調査をするという社会科の宿題が出されました。戦地に行った祖父と残された祖母の両方の視点から戦争体験を聞く、最初で最後の経験でした。

 当時の日記なども見せてもらい、戦中の満州での生活、赤紙が来たときの思い、最前線へ送られる夫を思う気持ち、敗戦を迎えて満州から日本に戻ってくるまでの過酷さなど、克明に知ることができました。

 戦争も平和も、自分自身に関わることだと気付き、大学生になってからは、沖縄、広島、中国、ドイツとそれぞれの地を訪ね、平和の意味を理解しようとしてきました。 

 20年以上が経過したこの夏、あの頃宿題でまとめたノートを読み返し、再び広島を訪ねました。自分がどう平和を考えてきたのかを振り返るとともに、今の情勢を踏まえてこれからの平和のためにどう関わるかを考える戦後70年です。

教育総務課長 大類 由紀子(おおるい ゆきこ)

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