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【2016年3月22日(火曜日)】 Vol142

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月26日更新

目次

  • リレーエッセイ
      県教育委員会委員 高橋 金一(たかはし きんいち)
  • 日々の思い
      県教育庁参事 佐久間 弘元(さくま ひろもと)
  • 退任に当たって
      県教育長 杉 昭重(すぎ あきしげ)
  • お薦めの一冊コーナー
  • 学校自慢コーナー
    • 郡山市立桃見台小学校
    • 相馬市立磯部中学校
    • 福島県立小高商業高等学校
    • 福島県立あぶくま養護学校安積分校
  • お知らせ
  • 編集後記

リレーエッセイ

「サンパウロ日本人学校」
               
県教育委員会委員   高橋 金一(たかはし きんいち)

 昨年6月8日、地球の反対側のサンパウロ日本人学校を訪問してきました。
 この学校には福島県からも教員が派遣されています。現在は、三春中学校に勤務されていた伊藤佳子先生が、昨年4月から赴任されています。

 学校は、サンパウロ中心部から20kmほど離れた丘陵地にあります。敷地は、東京ドーム9個分の広大なもので、南東向きの緩やかな斜面の豊かな樹木の中に、校舎、グラウンド、屋根付きの人工芝グラウンド、体育館が点在しています。
 敷地内に日本では見たこともないような様々な熱帯の植物が繁茂する自然豊かな学校です。バナナ、マンゴーが手を伸ばせば届くところになっていました。ちょうどコーヒーの果実も熟しておりましたので、私は一粒もいで食べてみました。生まれて初めて食べたのですが、サクランボそっくりの味がしました。

 その広大な敷地の周囲は、高さ3mのコンクリート塀、その上に有刺鉄線及び電流柵で囲まれています。正門は丘陵地の頂上で鋼鉄の扉でした。
 インターフォンで警備室に連絡すると、鉄扉が開けられ、その中にも同じような鉄扉があります。その横に警備室があり、我々の車が入ると、外側の扉が閉じられます。そこでIDチェックをして、やっと内扉が開かれ、敷地内に入ることができました。刑務所並みの厳重な警戒でした。

 その理由は、1日12件の殺人事件が起こるという、サンパウロの治安の悪さです。私が宿泊したホテル(日本で言えば、東京の銀座通りの一本裏側の通りのような所に位置するホテル)のそばの高層マンションでも、周囲は有刺鉄線と電流柵を併用したフェンスで囲まれ、入口には警備員室があるという状況でした。
 こうした環境にあるのがサンパウロ日本人学校です。
 このため、子どもたちは、スクールバス、乗用車で通学してきます。徒歩通学はあり得ません。
 このような犯罪多発地帯にあっても、塀の中の学校の子どもたちの様子は、日本と変わりませんでした。掲示板には、今週の努力目標が日本語で掲げられ、教室では、国内の学校と同じように授業が行われていました。ちょうど伊藤先生が、子どもたちを引率して、音楽室に向かうところに出会いました。広大な敷地の中に教室が点在しているので、水筒をぶら下げて、元気に歌を歌いながら、熱帯の林の中を列を作って、歩いていきます。周囲の景色が景色なので、ちょっとした遠足のように見えました。

 伊藤先生は、御主人の勤務の関係もあって、サンパウロに来ることになったそうです。日本と全然環境の違うサンパウロで、楽しく生活をしているとのことでした。また、赴任されて3か月目に入られたとのことですが、特に怖い経験もしてはいないということでした。皆さんがとても親切にしてくれるという話もされていました。

 学校を案内してくれた事務長さん(現地赴任が二度めの方で、最初は教員として赴任し、昨年から事務長として再度勤務されている。)がこんな話をしてくれました。
 「確かに治安の悪い土地ですが、危険なところに行かなければ怖い思いをすることはありません。ブラジルの人は、障がい者や高齢者がいれば、進んで荷物を持ってやったり、介助をしたりします。乗り物の中では席を譲ります。弱者に対して非常に親切で、優しく接してくれます。場所にさえ注意すれば身の危険を感じない分、東日本大震災のように、突然、大規模な被害を発生させるような自然災害がある日本よりも、住みやすいと言うことが出来るかも知れません。」と。

 この話を聞いた私は、なぜか、昨年4月のふたば未来学園高校の開校式のときに、壁に貼ってあった第1期生のある生徒のメッセージを思い出しました。
 その生徒は、「私はこの出来事をあまり悲観的にとらえていません。むしろ東北や故郷である双葉郡の魅力を伝えるチャンスだと思っています。状況を逆手にとり、震災前より活気あふれる双葉郡にしたいです。」と書いていました。

 この二つのメッセージは、全く関係のないものですが、私には共通するものがあるように感じられました。
 一昨年のこのリレーエッセイで紹介した言葉「一切は心より転ず」を思い出したのです。
 4月から新生活を迎える皆さん、物事の全て一切は、「気の持ちよう」、「心の持ちよう」です。自分の夢や目標に向かって、より積極的に人生を歩んで下さい。

日々の思い

「不祥事を根絶するために」
 
県教育庁参事  佐久間 弘元(さくま ひろもと)

(なぜ、不祥事はなくならないのか?)
 「教職員の不祥事がなくならないのはなぜですか?特に、教育者たる先生が根絶できないことは理解しがたい。」、「懲戒処分の際に、被処分者の氏名等を公表していないから、抑止力が働かず、不祥事の根絶が図られないのではないか。」など、県民の皆様からの厳しい声を聞きます。

 教職員による不祥事の形態は、企業不祥事のように組織的なものではなく、専ら個人が起こす不祥事です。その中でも、児童生徒に対する非違行為である「体罰」や「わいせつ行為」は、暴行・傷害罪や強制わいせつ罪などの犯罪行為に相当するものであり、行為者の規範意識の欠如が不祥事の発生要因であると言わざるを得ません。交通事犯も、基本的に道路交通法違反です。
 要は、教職員全員にコンプライアンス(法令遵守)が徹底されていないことが、不祥事が根絶できない大きな理由であると考えられます。改めて、コンプライアンスの徹底という原点に立ち返る必要があります。

 では、現在の「倫理・コンプライアンス研修」のどこに問題があるのでしょうか?
 不祥事の被処分者からは、校長の指導や校内服務倫理委員会等での注意喚起は受けていたが、まさか自分が不祥事を起こすとは考えてもみなかったという弁明が、必ずといってよいほど聞かれます。
 これは、市町村立学校、県立学校併せておよそ1万8千人の教職員がいる中で、不祥事を起こす者はごく一部であることから、多くの教職員に当事者意識がなく、どこか他人事と考えているきらいがあるせいだと思われます。
 いざ、自分自身が当事者となって初めて事の重大さに気づいた時点では、時すでに遅しとなっています。これでは、いくら教育を施しても、学ぼうとする姿勢・意欲がない者に響かない状況と同じであると考えられるのです。
 全教職員が、不祥事を根絶するため、当事者意識と危機意識を持って、積極的に取り組む必要があります。

(学校全体での実効ある取組を)
 平成27年度から不祥事根絶に向けた新たな取組として、県内全ての公立学校において、各学校の不祥事根絶への行動目標と具体的な取組内容を「不祥事根絶のための行動計画」として策定し、教職員一人一人に不祥事根絶の意識を徹底していくこととしております。この行動計画の本校の決意の欄に「不祥事を絶対に起こさない(不祥事を根絶する)」旨の宣言を盛り込んでいる学校は多数あります。
 平成27年度の行動計画において、「職員全員が高い倫理観と当事者意識を持ち、不祥事を根絶します。」と宣言している学校を始め、「教職員同士のコミュニケーションを密にして、不祥事を未然に防止します。」や「教職員の連携体制(報告・連絡・相談)を整え、不祥事根絶に努めます。」といった表現の差こそあれ、何らかの形で不祥事根絶を宣明している学校がほとんどです。

 学校現場に関係して、教職員が起こす不祥事であることから、個人的な資質の問題と矮小化せず、学校組織全体の責任において根絶に取り組む必要があります。
 個人の不祥事根絶は、もちろん教職員各人の倫理観の確立なくしてはなしえませんが、教職員同士のコミュニケーションを密にし、職場全体で不祥事の予兆を見逃さず、同僚の不祥事を未然に防ぐ組織的な取組、「職場のセーフティネットとしての機能」の向上・強化は有効な防止策となります。
 自分は不祥事を起こすことはないと考えている教職員にも、全員が「服務倫理推進員」との意識を持って、同僚の不祥事防止に果たす役割を認識し、身近で不祥事の起こりうる可能性(場合によっては自分自身にも)について自覚を深めてもらうために、不祥事根絶に向けて組織的な宣言を行うことは意義があると思われます。

 教職員の全てのエネルギーが児童生徒のために捧げられ、福島の未来を担う子ども達がそれぞれの夢や希望を実現して、光輝いていくことが私たちの目標なのですから、教職員の資質向上により不祥事を根絶し、良質で豊かな教育環境を作り上げていく必要があります。
 そのことが、福島の「こころ豊かなたくましい人づくり」につながるものと信じております。

 最後に、不祥事根絶に向けての意識啓発のため、私が考えた標語を掲げておきます。不祥事根絶に向けて、全ての教職員が認識を共有し、一丸となって、粘り強く取り組んでまいりましょう。
 「教員の プライド持って 律する心」
 「不祥事を 未然に防ぐ 危機意識」
 「良好な 職場環境 セーフティネット」
 「指導力 高めて防ぐ 体罰を」
 「三つの10(10分早めの出発、10パーセント減速、十(10)分な 車間距離) 守って交通 事故防止」

退任に当たって

県教育長 杉 昭重(すぎ あきしげ)

 2016年3月末を以て、教育委員、教育長としての任期満了となります。
 4年前の就任に当たっての目標として、次の4つのことを書かせていただきました。
○児童・生徒を大切にします。児童・生徒の命を守ります。
○児童・生徒にとって安全で安心な教育環境をつくります。
○児童・生徒の学力向上を図り、進路目標達成の支援をします。
○児童・生徒が心豊かでたくましい人になるように支援し、復興を担う人材を育成します。
 これらの目標達成のため、任期の3月31日まで気を緩めることなくしっかりと職務を果たして参りますが、本原稿の締め切りもありますので、現段階で4年間を振り返ってみます。

 この4つの目標が達成できたかどうかの判断は、皆様方にお任せ致しますが、目標達成のため、児童・生徒、教職員、教育委員会、そして、学校、家庭、地域が連携・協力して頑張ってくれました。震災、原発事故からの復興・再生はまだまだ道半ばですが、一歩一歩着実に歩みを進めています。
 一人の力は限られています。しかし、多くの人の力が結集することにより、大きな力となります。これからも、子どもの教育に携わるすべての方が協力し、ふくしまの子どもたちのために全力を尽くしていきましょう。

 私事になりますが、やはり4年前の就任時にこのメールマガジンで、体力には自信があり、趣味である毎朝のジョギングが18年間で通算26,543kmになるという記事を書きました。目標は地球一周の40,000kmですが、2016年2月末で38,001km、県教委ランナーズの皆さんと一緒に走ったリレーマラソンを含め、この3年11か月で11,458km(月平均244km)を楽しく走ることが出来ました。これも皆さんの協力があって、私自身が心身ともに健康であったからです。
 御支援御協力、本当にありがとうございました。感謝申し上げます。

 地球一周の目標達成まではまだまだですので、私はこれからも走り続けます。

お薦めの一冊コーナー

 このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。

おすすめの一冊 『メディアにむしばまれる子どもたち 小児科医からのメッセージ』 (田澤 雄作/著 教文館 2015年

 私達の生活を便利にするパソコンやスマートフォンなどの電子メディア。
 しかし本書では、子どもにとって電子メディアとの過剰な接触は「慢性疲労」をもたらす怖れがあると警鐘を鳴らします。
 小児科医として子ども達と向き合ってきた著者が、実際の事例を基に問題の核心を明らかにしながら、解決・回復の筋道を示しています。

 子ども達が生きる土台をしっかりと作るために、私達大人は何をするべきか。子どもに関わる全ての大人に読んでほしい一冊です。

福島県立図書館
http://www.library.fks.ed.jp

学校自慢コーナー

 このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。

『花の力で地域を元気に!桃見っ子は、行動します 前へ 前へと』

 郡山市立桃見台小学校

 東日本大震災を経験した子ども達。ふるさと「福島」の復興のために何ができるのか。「してもらうこと」だけでなく、「自分のこと」だけでなく『自らが考え行動する』ことが大事だと考えました。
 自分達はまわりとともにあることを感じ、力を合わせて行動することが大事だと。
 本校では、魅力ある「花」の力を借りて、地域にいる多くの方を元気にするための取り組みを始めました。そして、その取組を通して、自分たちも元気になっていくのを感じました。

 郡山市立桃見台小学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 郡山市立桃見台小学校のホームページへ

『未来へつなぐ「磯部っ子」の育成』

 相馬市立磯部中学校
                 
 本校は松川浦の南端、太平洋を望む高台にあり、天気がよい日は牡鹿半島や金華山が見えます。
 東日本大震災の津波で漁港周辺の住宅街に大きな被害を受けたことにより、現在では、磯部地区の人口は震災前の約5割にまで減少しています。また原子力災害の影響で、特産品のホッキ貝や海苔、梨もダメージを受けました。
 この磯部地区の未来を担うのは子どもたちです。子どもたちの夢を育てるよう、地域一丸となって教育活動に取り組んでいます。

 相馬市立磯部中学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 相馬市立磯部中学校のホームページへ

『祝 文部科学大臣賞 受賞』

 福島県立小高商業高等学校

 この表彰は、キャリア教育の充実発展に尽力し、顕著な功績が認められる教育委員会、学校及びPTA団体等について、その功績を称え表彰することにより、キャリア教育の充実を促進することを目的におこなわれています。
 本年度は全国で97団体が選ばれ、福島県では本校が唯一受賞しました。
 
 福島県立小高商業高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 福島県立小高商業高等学校のホームページへ

『体験的な学習の充実と地域の方々との交流』

 福島県立あぶくま養護学校安積分校

 安積分校では、開かれた学校づくりを学校運営の柱の一つに据え、校外学習等の機会を充実させ地域の方々との関係を深める取り組みを行っています。
 今回は中学部の生徒が、日頃から校外学習や学校周辺の学習等でお世話になっている地域の方々へ、感謝の気持ちを込めて、小正月の行事として作成した、「だんごさし」を届けました。
 
 福島県立あぶくま養護学校安積分校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 福島県立あぶくま養護学校安積分校のホームページへ

お知らせ

 ここからは3月のお知らせコーナーです。

県立図書館からのお知らせ

[展示]とと姉ちゃんと「暮しの手帖」を実施します!

 期間:平成28年4月8日(金曜日)から平成28年5月5日(木曜日) 
 場所:福島県立図書館 展示コーナー
 内容:4月から始まるNHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に合わせ、暮しの手帖社を創業した大橋鎭子(しずこ)と花森安治をご紹介します。
    また、当館で創刊号から所蔵している「暮しの手帖」のバックナンバーを展示します。
 その他:観覧無料

福島県立図書館 資料情報サービス部 024―535―3218  
http://www.library.fks.ed.jp/

会津自然の家からのお知らせ

第12回高寺山山開き

 日時:平成28年4月10日(日曜日) 8時30分 受付
 参加費:500円(高校生以下無料)
 その他:町特産品プレゼント、抽選もあります。 

高寺山歴史勉強会

 日時:平成28年4月9日(土曜日)18時30分 開始
 その他:会津自然の家に宿泊できます。
     詳しくは会津自然の家に問い合わせてください。
                 
会津自然の家 0242-83-2480
http://www.aizu-nc.fks.ed.jp/

福島県生涯学習課からのお知らせ

子供達によるふるさと「ふくしま」の学び事業 「パーソナリティアカデミー」ラジオ放送について

 福島にゆかりのある4名の特別講師へインタビューを行い、復興に向かう「ふくしま」の今や未来、自分の夢や希望について、参加した子どもたちがパーソナリティとして自分の思いをラジオを通して発信しました。

特別講師
 前期(1)1月10日収録  大野  均  氏 (ラグビー日本代表) 
 前期(2)1月11日収録  あばれる君   (お笑い芸人)
 後期(1)1月16日収録  舞木 香純 氏 (アイドル 歌手)
 後期(2)1月17日収録  野崎 洋光 氏 (料理人 しゃくなげ大使)

講師
 深野 健司 氏(ラジオ福島 アナウンサー)
 石田 久子 氏(ラジオ福島 アナウンサー)

 子どもたちがパーソナリティとして発信したラジオ番組は、こちらからお聞きください。

 前期(1)1月23日放送 /uploaded/attachment/154699.wma[その他のファイル] 
 前期(2)1月30日放送 /uploaded/attachment/154700.wma[その他のファイル]
 後期(1)2月 6日放送 /uploaded/attachment/154717.wma[その他のファイル]
 後期(2)2月13日放送 /uploaded/attachment/154719.wma[その他のファイル]

 この放送をお聴きになりましての御意見、御感想を電話・メールにてお寄せください。
 
福島県生涯学習課 024-521-7784
メールアドレス  shougaigakushuu@pref.fukushima.lg.jp
ホームページ  https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/11055b/

編集後記

 今の仕事をする前、私は宮城県石巻市の大川小学校の事故検証に関する仕事をしていました。
 その仲間の一人は、東日本大震災の起きる前から長年、地震の多い宮城県で、防災教育を推進してきた指導主事でした。3.11の直後に文部科学省に出向し、教科調査官として東日本大震災で得られた教訓を身を粉にしながら全国の教育関係者に伝え続けていました。
 昭和53年の宮城県沖地震そして平成23年の東日本大震災、これらを踏まえた知見と情熱は極めて高く、彼のおかげで全国の教育現場の学校安全に向けた取組はこの5年間で非常に進みました。

 5年目の3月11日、奇しくも彼の通夜に出て参りました。
 防ぎたくても防げなかった多くの子どもたちの死。―もう誰も死なせない。
 明るい人柄の陰で、人知れず甚大なる責任と使命感を抱えながら、志半ばに逝かれたことが無念でなりません。

 福島の教育界にも、誰に誉められるわけでもなく、自分のことを省みずに5年間子どもたちのため、復興のために心血を注いだ方々が実にたくさんいます。5年間の心労は計り知れず、改めて感謝の思い、尊敬の念が込み上げます。

 このような陰で奮闘する英雄たちのそれぞれの思いが、一滴でもいいから福島の子供たち一人一人に届き、それを糧に生きてほしいと願ってやみません。 生きているからこそ、一人の力ではなく多くの人々の思いを支えにして、強く歩めるのだから。

 冒頭の彼と語り合った夢があります。宮城と福島の合同で、行政や教員による災害時支援チームを結成し、他県で何かが起きたらすぐに派遣しようというものでした。

 これからは出会った英雄たちのたくさんの志を引き継ぎつつ、福島で培った経験を活かし、いずれ他の地域、他の国々を支えていく、そんな強い福島人になりたいと思います。

 今年度も本メールマガジンを読んでくださった読者の皆さんに、心より御礼申し上げます、ありがとうございました。
 最後に、3年間、本メールマガジンの編集・発行を担当した加藤香洋管理主事にも御礼申し上げます。
 これからもどうぞご愛読ください。

教育総務課長 大類 由紀子(おおるい ゆきこ)

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