中通り36(福島市):渡る山は花尽くし(ハマナカアイヅ)
暖冬の影響で功が奏したのか、福島市のソメイヨシノの開花は観測史上二番目の速さを記録しました。
百花繚乱のシーズンは今、始まろうとしています――
「花」と「山」と「公園」のトライアングラー?
信夫山公園、花見山公園、弁天山公園……
福島市の花見の名所の多くは、「山」にあります。
そういや、県庁の裏庭もサクラの見頃を迎えました
確か、こちらは「紅葉山公園」という名前でしたっけ?
ご多忙のウィリアム交流員がこんな和やかな笑顔を見せてくれるのは、やはりサクラの魅力は絶大ですね(笑)。
中でも「桃源郷」と称される花見山は、福島市の「春の代名詞」とも言えます。
季節を先取りしてみた
3月某日、約一年ぶりに花見山に行きました。
好天候に恵まれたが、あいにく福島の桃源郷はまだプレシーズンのようです。
同じ角度から、後日に撮影した写真と見比べると、色鮮やかさの違いをお分かり頂けるでしょう。
しかし、思わぬ収穫もありました。
なんと!花見山は、縦走可能なのです!
山頂(60分散歩コースの5番案内表示板が目印)からほど近いところに、分かれ道が現れました。
その名は、「しのぶの細道」です。
どうやら、こちらの道は十万劫山を越えて遠く相馬まで抜けた昔の間道のようです。
同じ「細道」でも、こちらは松尾芭蕉が通った「奥の細道」とはスケールが違うが、これはこれでプチ探検気分を味わえました。
長い冬はやがて終焉を迎えました。
芽生え始めた草花を見ると、思わず感動しました。
「百花繚乱」とは一味違うフレッシュ感は、命を育む自然の偉大さを教えてくれました。
季節を先取りして進入した細道の先は、これから始めようとする新たな物語が待っているかもしれません。
百花繚乱、花見山
4月3日、福島市内のとある秘境から帰ってきた僕が、花見山を再訪しました。
おまたせしました!「桃源郷」のお披露目です!
文字でその美しさを表現することは、とても難しいです。
過去の記事にご参照して頂ければ幸いですが、お忙しい方の為に下記の言葉を考えました。
「圧巻の美」です。
嬉しいことに、今年の花見山には多くの外国人観光客が訪れるようになりました。
日本語、中国語、英語、タイ語が飛び交うなか、一人ひとりが公園の至るところでポーズを決めました。
かつての僕が決めていたと同じように、ですね。
4年連続の「桃源郷」の旅は、例年以上に楽しむことができました。
この美しさをたくさんの国から来た、大勢の人たちと一緒に共感したからです。
山一面に咲く花は、文字通りに「百花繚乱」の状態です。
まだまだ続く県内のサクラ前線を、引き続き追っていきます。
次回は、小説家・幸田露伴先生ゆかりの地からお届けしたいと思います。
乞うご期待!
(投稿者:徐)