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2015年9月定例会 一般質問 山田平四郎議員

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年12月7日更新
山田平四郎議員 
議員

山田平四郎

所属会派(質問日現在)

自由民主党

定例会平成27年9月
質問等一般質問
質問日9月17日(木曜日)

15番(山田平四郎君)自由民主党の山田平四郎でございます。

 震災、原発事故から4年と6カ月が過ぎました。復興という形がなかなか見えない中でありますが、少しずつ明るい話題も見え始めました。

 郡山市にアメリカの医療機器メーカーで手術後の臓器の癒着を防ぐ癒着防止剤の分野で世界市場の約6割を占めるサイトリ・セラピューティクスの日本法人が国内初の製造工場を新設いたします。同社の癒着防止剤サージラップを国内市場向けに生産する拠点として来春から稼働させます。将来的には再生医療分野の製品生産も視野に入れているということです。

 医療・福祉機器関連産業の集積を目指す福島県にとっても復興の後押しになるはずです。見え始めた光を一層強め、県内の隅々まで行き渡らせることを誓い、質問に移らせていただきます。

 初めに、県民の日についてであります。

 明治9年8月21日、旧福島県、磐前県、若松県が合併して現在とほぼ同じ福島県の姿が誕生しました。県民の日は、郷土への理解を深め、郷土愛を育みながら県民が心を合わせてより豊かな福島県を築き上げ、次世代へ引き継ごうと平成9年に制定されました。本県では、県民の日を記念してさまざまな事業が行われています。

 例えば郡山市においては、旧立岩一郎邸で茶会が開催され、市民が郷土の歴史的施設に親しみながら至福のときを過ごしました。その他、県内いろいろな地域で記念事業が開催されたのでしょう。

 しかし、前述しましたが、郷土への理解を深め、郷土愛を育みながら、県民が心を合わせて、より豊かな福島県を築き上げ、次世代へ引き継ぐためには、8月21日という福島県の誕生日を200万人県民が未来に向けた意義のある日にしなければなりません。

 そこで、豊かな福島県を築き上げ、次世代に引き継ぐための県民の日のあり方について、知事はどのように考えているのかお伺いいたします。

 次に、双葉地方の花卉栽培についてであります。

 9月5日に避難指示が解除された楢葉町では、県の実証栽培等を通じ、熱心な技術支援を受けた農業者が栽培しているトルコギキョウの販売が始まりました。楢葉町の農作物が市場に出るのは、震災、原発事故以来初めてです。

 また、農林水産省は来年トルコ・アンタルヤで開催される国際園芸博覧会に向けた会議を東京で開催しました。農水省は10年後の花卉輸出額を約100億円から450億円に伸ばす目標を掲げ、植木、盆栽のほか、切り花も売り出していく考えです。

 農業の復興は、除染が終わったからといって、以前と同じように田や畑に作物をつくってもなかなか売れるはずはないと考えます。一方、昭和村で栽培している宿根カスミソウは大きな倉庫に貯蔵した雪の冷たさを利用して保管しています。

 このような状況を踏まえ、私としては楢葉町を含む双葉地方においては花卉の生産振興を図っていくことを提案いたします。その中で、バイオマスなどの再生可能エネルギーを利用し、発電で発生したCO2を大型ハウスに施用して光合成を促進したり、地中熱を活用するヒートポンプの利用により温度をコントロールするなどの技術を導入すればいいと考えております。

 そこで、双葉地方において花卉栽培を推進すべきと思いますが、県の考えをお伺いします。

 次に、避難している高齢者への見守り支援についてであります。

 避難指示が9月5日に解除された楢葉町は、町に帰還した高齢者らに急病時などの緊急連絡がとれるブザーを配布する予定です。作動させると自宅の電話回線を通じてコールセンターに緊急連絡が届く仕組みです。緊急連絡を受けたコールセンターが救命講習を受けた職員を派遣したり119番通報を行うことで、急病などの際に迅速な対応が可能になります。

 震災、原発事故から4年と6カ月、直接死者の数より関連死者の数が多くなりました。長期にわたり避難している高齢者などの方々が避難先で孤立することがないよう、特に高齢者に対する見守り活動などの支援が重要であると考えます。

 そこで、県は避難している高齢者への見守り支援にどのように取り組んでいくのかお伺いします。

 次に、福島空港の利用促進についてであります。

 全国の地方空港の趨勢として、平成12年の改正航空法施行に伴い、需要調整規制の廃止や運賃の事前届け出制への移行により、航空市場の競争が激化するとともに、一部の航空会社が各路線から撤退するなど、概して地方空港は厳しい環境に立たされております。

 以前に所属会派の渡辺義信議員より「昨今は利便性の関係から、より空港の近隣に倉庫をつくる傾向があり、空港周辺の土地を利用して物流業界を誘致すべき。」との質問がありました。私も福島空港及び周辺地域を福島復興の拠点とした福島の復興、活性化を目指していくべきものと考えております。

 例えばターミナルビル屋上部あるいは隣接地に阿武隈丘陵を臨む全天候型の温泉施設、ターミナルビル隣接の南部丘陵一帯にはアウトレットモール、北隣地区にはコンベンションホールを建設するなど、空港周辺の整備を進めることで国内各地、海外からのコンベンション参加者などがふえ、福島空港での路線増便や新規路線の拡充につながる有効な手だての1つであると考えております。

 しかし、このような整備事業を伴う空港近隣の活性化は官民の多大な財政負担を伴うことから、今後は我々も国に対して訴えていく一方、本来空港が持っている公共交通機関としての役割を考えれば、空港自体でもさらなる需要を喚起する取り組みが必要であると考えております。

 そこで、福島空港の利用促進に向けどのように取り組んでいくのか、県の考えをお尋ねいたします。

 次に、ふくしまアビリンピックについてであります。

 皆さん、ふくしまアビリンピックを御存じですか。地元で聞いてみると、ほとんどの人が知りませんでした。

 この大会は、正式には福島県障がい者技能競技大会といい、県及び独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構福島支部が主催し、関係団体や報道機関等の後援のもと、障がいのある方の職業能力の向上と雇用促進を図ることを目的に技能を競い合う競技大会で、本年は11月7日に福島市のポリテクセンター福島で開催される予定となっており、金賞受賞者は来年山形県で開催される全国障害者技能競技大会の出場推薦候補者になるとのことであります。

 また、大会種目は新たに加えられた事務補助作業の正確性などを競うオフィスアシスタントのほか、ワードプロセッサ、パソコンデータ入力、縫製、喫茶サービス、ビルクリーニングの6種目であり、障がいのある方が実際に社会において就業されている内容となっていることでもあり、この大会の持つ意義は大きいものがあると思っております。

 しかしながら、このような大会が開催されていること自体知っている県民、企業はまだまだ少ないと感じており、大会参加選手もなかなかふえていないとも聞いており、私はこの大会をもっとPRする必要があると考えております。

 そこで、県はふくしまアビリンピックについて県民への周知と参加選手をふやす観点からどのようにPRしていくのかお伺いします。

 次に、小規模保育事業の実施状況についてであります。

 平成25年の男女共同参画白書によりますと、平成24年現在、雇用者数における女性の割合は42.8%となっており、長期にわたる景気の低迷を受けて、男性の雇用者数が横ばいから微減傾向にあるのに対して女性はおおむね増加傾向が続いております。

 しかしながら、女性の労働力率、15歳以上の人口に占める労働力人口の割合は、結婚・出産期に当たる年代に一旦低下し、育児が落ちついた時期に再び上昇するという、いわゆるM字カーブが描かれております。近年このM字の谷の部分が浅くなってきてはいますが、結婚・出産を機に勤め先を退社する女性も多く、企業は人材の確保に大変苦労しております。

 退社せずに働き続けるためには、しっかりとした子育て支援策が必要であり、保育施設は欠かせません。特に出産後に復帰するためには、0歳から2歳の乳幼児を受け入れる体制が必要であり、今年度から開始となった子ども・子育て支援新制度においては、この年齢を預かる小規模保育事業が開始となりました。

 そこで、県内における小規模保育事業の実施状況についてお伺いします。

 次に、農林水産業の風評払拭についてであります。

 岩瀬農業高校生産情報科商品開発専攻班の3年生が「ご当地!絶品うまいもん甲子園」東北大会に出場いたしました。優勝は逃したものの、「びー(Bee)っくり!ロコモコ丼」は地元産品を使用し、米は地元特産の天のつぶに郡山市の御前人参をまぜ、ハンバーグには地元の豆腐と牛ひき肉、岩瀬きゅうりや同校で生産したミニトマトや卵を使用しました。

 また、会津農林高校食品加工科3年生は、「馬レモン焼き」を誕生させました。地元の名物馬肉料理の魅力を発信しようと、馬のバラ肉を塩麹で寝かせて食感をやわらかくしてからレモン、ポン酢などをかけて完成させました。

 そのほかにも、岩瀬農業高校生物工学科農業クラブバイオ研究班は、日ごろから絶滅危惧種の保存や群生地復活の研究を続け、郡山市田村町宇津峰山登山口の馬場平にエビネランの苗100本を植えました。

 今、高校生は食に農業に積極的に取り組んでいます。それは自分たちが風評被害の払拭など少しでも復興の役に立てればという気持ちがあらわれているからであります。

 そこで、農林水産物の風評払拭に高校生のアイデアを活用すべきと思いますが、県の考えをお伺いします。

 次に、アフターデスティネーションキャンペーンについてであります。

 ふくしまデスティネーションキャンペーンの成果を観光振興に生かす来年のアフターデスティネーションキャンペーンでは、観光客が県内の酒蔵をめぐる酒蔵周遊ツーリズムが予定されております。

 試飲や杜氏との交流を通じて、全国新酒鑑評会で金賞受賞数が3年連続日本一になった県産酒の魅力に触れ、原発事故の風評払拭にもつながると期待しております。

 アフターキャンペーンでは、総合ガイドブックを70万部発行するとのことですが、作成するだけではなく、こういった酒蔵の情報をぜひ効果的に掲載していただきたいと思います。

 昨年、ことしとキャンペーンに携わった私としては、酒蔵ツーリズムを行っていただくことは大変うれしいのですが、少し心配もあります。それは福島県においでいただく方々にどうしても福島県に行きたいとわくわくさせる計画になっているかどうかです。

 1つ参考にしていただきたいのは、開設から1年5カ月たったミデッテの情報です。ミデッテは福島の今を伝える、売り込む情報を発信するだけではなく、情報を集める受信拠点でもあります。何が売れるのか、何が求められているのか、県内では得ることのできない貴重な情報受信基地であります。

 ミデッテの日本酒の売れ筋を見てみると、「日本酒飲み比べセット」が人気です。郡山酒造組合も7月に行いましたが、3つの蔵元でセットをつくり、1杯60ccを3杯700円で販売しましたが、あっという間になくなり、ミデッテより購入して続けるほど好評でした。

 また、私個人として提案を出せと要請があれば「4月は全国新酒鑑評会四年連続日本一受賞を目指す出品酒が飲めます。」、「6月は全国新酒鑑評会4年連続金賞受賞酒が飲めます。」なども考えられ、蔵元とよく打ち合わせをして、アフターデスティネーションキャンペーンにおいては県内各地にある酒蔵に多くのお客様に足を運んでもらえるよう企画していただきたいものであります。

 そこで、県はアフターデスティネーションキャンペーンにおいて酒蔵を活用した観光客の周遊促進にどのように取り組んでいくのかお伺いいたします。

 次に、土砂災害対策についてであります。

 去る8月29日、郡山市総合防災訓練が行われました。私も地元開催の防災訓練に参加しました。

 防災訓練は、災害発生時に市、関係機関及び地域団体などと連携し、市民一人一人が効果的、円滑、組織的に活動できるよう災害対応能力の向上と防災意識の高揚を図ることを目的としております。

 さて、広島土砂災害から8月20日で1年が過ぎました。死者が70名以上の大きな土砂災害でした。土砂を調べてみると、花崗岩が風化してできた真砂土でした。水分を含みやすいため、大雨が降ると崩壊が起こりやすくなります。

 また、特徴から、深層部ではなく地表に近い層に堆積しており、強い降雨により多量の砂が流れ出すため、花崗岩地帯の多くが砂防指定地や保安林に指定され、土砂災害対策が講じられているところもあります。

 本県の阿武隈山地は、比較的安定した地盤と考えられ、従来地震による被害の少ない地域と考えられていましたが、花崗岩地帯の真砂土がある地域であります。

 今から10数年前、中田町、西田町では大雨により100カ所以上の土砂崩れがありました。また、中田町高倉には保安林があります。いつ時間100ミリメートル以上の大雨が降るかわかりません。真砂土に限らず、大雨の場合には県内各地で土砂災害の危険性があると思いますので、これからの防災対策は被害が起きる前にいかに災害を予想して事前に備えるかが重要であります。

 地域の防災訓練等の機会に、住民に対して土砂災害に関する知識や危険な箇所の周知、災害時の避難行動等を確認しておくことが地域防災力の向上につながると思っております。

 そこで、県は土砂災害に対する住民の防災意識の向上にどのように取り組んでいくのかお伺いします。

 次に、県立高校における防災教育についてであります。

 昨年の6月議会において、私は県立高校の防災学科の設置について質問いたしました。教育長からは「来春広野町に開校する県立高校で教育課程に防災教育を組み入れ、同校で先行的に授業を進めながら、防災教育の充実に努める中で学科のあり方についても検討する。」と答弁がございました。

 学校現場では、幼稚園から避難訓練が行われているほか、小学校では総合学習や社会科の授業の一環として、地震や津波、洪水などの災害の危険性や備え、災害時のボランティア活動の重要性などを指導する防災教育が取り入れられています。また、中学校では防災意識の向上へ向けた各取り組みが行われています。高等学校においても一層の防災教育の充実が求められています。

 そこで、県教育委員会は県立高校における防災教育にどのように取り組んでいくのかお伺いします。

 次に、都市計画道路笹川大善寺線の整備についてであります。

 都市計画道路笹川大善寺線は、郡山市の事業として平成6年度に着手し、笹川大善寺線を含む徳定土地区画整理事業全体の進捗は平成26年度末で32.6%となっておりますが、本路線については平成30年度の供用を目指しております。

 笹川大善寺線が供用されると、朝夕の国道49号の渋滞が緩和され、三田地区の発展にも大きく寄与するものと考えられ、その重要性は地域にも理解が得られており、建物移転は土地区画整理事業区域内では88.9%となっています。しかし、近年社会資本整備総合交付金の内示率が低く、平成30年度の供用が厳しい状況にあります。

 そこで、県は都市計画道路笹川大善寺線の供用に向けどのように支援していくのかお伺いいたします。

 以上で私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。

議長(斎藤勝利君)執行部の答弁を求めます。


 知事(内堀雅雄君)山田議員の御質問にお答えいたします。

 県民の日のあり方についてであります。

 本県には地域に根差した文化や伝統、美しい自然や温かい県民性など多様な魅力があふれております。また、震災後、県民の皆さんはさまざまな困難を乗り越えようと懸命に立ち向かっております。

 私は県民の日を本県のすばらしさについて改めて理解をし、関心を深め、さらには震災後の本県の状況を踏まえ、福島県の未来を考える日にしていくことが重要と考えております。

 これまでも県民の日を記念して各種行事や施設の無料開放などを実施しており、ことしは新たに「ふくしまけんみんフェア」として民俗芸能の披露や伝統工芸等の体験など、県民の皆さんに本県の魅力に触れていただけるイベントを開催し、県民の日の周知を図ってまいりました。

 今後とも関係機関と連携をしながら、未来を担う子供たちの理解や関心を深めるなど、県民の日が「ふくしま」を愛する心やふるさとの誇りを共有する日として多くの皆さんにさらに親しまれることにより、生まれ変わっていく新しい「ふくしま」を次世代に引き継いでいけるよう取り組んでまいりたいと考えております。

 その他の御質問につきましては、関係部長等から答弁をさせます。

保健福祉部長(鈴木淳一君)お答えいたします。

 避難している高齢者への見守り支援につきましては、生活支援相談員を増員し、訪問による見守り活動を充実するとともに、仮設住宅のサポート拠点における配食サービスとあわせた見守り活動や緊急通報システムを導入する市町村への補助などを行っているところであります。

 今後復興公営住宅への転居など生活環境の変化も踏まえながら、市町村や関係機関と緊密に連携し、避難している高齢者が安心して生活できるよう支援してまいります。

商工労働部長(飯塚俊二君)お答えいたします。

 福島県障がい者技能競技大会、いわゆるふくしまアビリンピックにつきましては、障がいのある方の社会参加を促進する上で重要な大会であることから、これまでも県政広報や市町村等を通じて大会の周知や参加選手の募集に努めるとともに、運営ボランティアの採用など県民参加にも取り組んでまいりました。

 今年11月7日に福島市で開催する大会については、関係団体とのさらなる連携のもと、広く県民の目に触れる大型スーパーでの広報や障がい者を雇用している企業への直接訪問などを通してより積極的なPRに取り組んでまいります。

農林水産部長(小野和彦君)お答えいたします。

 双葉地方の花卉栽培の推進につきましては、風評の影響を受けにくい作物であり、冬期間温暖で日照量の多い気候を生かした収益性の高い営農の展開が期待できることから、農業の復興を図る上で有効と考えております。

 このため、これまでに広野町、楢葉町、川内村及び浪江町で取り組んでいるリンドウやトルコギキョウなどの作付実証や年度内に開所予定の浜地域農業再生研究センターの研究成果等を活用した栽培技術の向上対策、品質向上や、周年出荷に必要な施設化に対する支援など、現場に密着したきめ細かな対応により花卉栽培の推進に努めてまいります。

 次に、農林水産物の風評払拭に向けた高校生のアイデア活用につきましては、国連大学におけるシンポジウムにおいて生産者の思いを新しいレシピにしっかりと織り込んだ生徒や、情報誌の発行を通し、生産者の目に見えない工夫を食材の品質とともに県外に発信する生徒など、高校生の新鮮な感性と情熱は風評払拭に大きく貢献していると考えております。

 県といたしましては、今後とも高校生の復興にかける熱い思いを直接県内外に発信できるよう、さまざまな機会の創設に努めてまいる考えであります。

土木部長(大河原聡君)お答えいたします。

 住民の防災意識の向上につきましては、土砂災害防災訓練の中で、ハザードマップによる避難所と避難路などの周知や土砂災害警戒情報に関する説明等を実施し、啓発に努めているところであります。

 今後はさらに、誰にでもわかりやすく、かつ記憶に残る土砂災害現象を説明するための模型や身近な県内の災害事例をおさめた映像を活用し、より多くの住民の理解が一層深まるよう積極的に取り組んでまいります。

 次に、都市計画道路笹川大善寺線につきましては、市街地の均衡ある発展を支える幹線街路として郡山市が整備を進めているところであります。

 県といたしましては、これまでも国への予算枠の拡大要望などを郡山市と連携して行ってまいりましたが、今後も早期整備に向け必要な国費が配分されるよう技術的助言を行うなど積極的に支援してまいります。

こども未来局長(尾形淳一君)お答えいたします。

 小規模保育事業につきましては、子ども・子育て支援新制度において、都市部における待機児童の解消や人口減少地域での保育の維持確保など、さまざまな地域の課題に対応するため創設された事業であり、保育のニーズが特に高い3歳未満の乳幼児を対象として実施され、本年4月1日現在、県内では8市町村の19施設で220名の児童が利用しております。

 県といたしましては、引き続き小規模保育事業に取り組む市町村を支援してまいります。

観光交流局長(橋本明良君)お答えいたします。

 福島空港の利用促進につきましては、これまでも就航先での誘客プロモーションや県内外メディアを活用したPR、旅行代理店に対する支援等に取り組むとともに、県内の学校や企業等に対し積極的な空港の利用を働きかけてまいりました。

 今後も空港が本来の機能を十分発揮できるよう、路線の維持拡充へ向けて地元自治体等の県内関係機関はもとより、栃木県等との連携を強化し、さらなる利用圏域の拡大や新たな需要の掘り起こしに取り組み、福島空港の利用促進を図ってまいります。

 次に、アフターデスティネーションキャンペーンにおける酒蔵の活用につきましては、全国に誇れる本県の宝としてプレキャンペーンからPRをしてまいりました。

 来年春のキャンペーンにおいては、酒蔵めぐりを特別企画と位置づけ、本格的な酒づくり見学や試飲による飲み比べなど、蔵元の方々との交流を通して、実際に現地に足を運ばなければ味わうことのできない楽しみ方を広めるなど、県内各地の酒蔵と日本酒の魅力を活用した広域周遊を促進してまいります。

教育長(杉 昭重君)お答えいたします。

 県立高等学校における防災教育につきましては、安全で安心な社会づくりへの参画を意識し、地域の防災活動や災害時の支援活動において適切な役割をみずから判断し行動できる生徒を育成するため、スーパーサイエンスハイスクール指定校における津波のハザードマップの作成やふたば未来学園高等学校における原子力防災に関する学習などを進めており、今後はその成果を県内の高等学校に普及させるなど防災教育の充実に取り組んでまいります。

議長(斎藤勝利君)これをもって、山田平四郎君の質問を終わります。

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