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点字広報ふくしま第306号

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年9月28日更新

目の不自由な方(かた)に対して、県政の主要施策の解説や県政の動きなどを紹介しています。

編集・発行 福島県広報課

福島県点字図書館(外部リンク)

<県政の窓>SDGsを通じた「持続可能なふくしま」の実現に向けて

1 SDGsを知ろう

SDGsへの関心が高まっている理由

   世界では、人口が増え、資源の枯渇や貧困、紛争、そして気候変動や感染症といった課題から、このままでは、安定して住み続けられなくなる可能性があるという状況になっています。

SDGsが目指している未来像

 “SDGs”は持続可能な開発目標を意味する「ustainable evelopement oals(サステナブル デベロップメント ゴールズ)」を略して、エスディージーズと呼ばれています。

 2030年までに、世界が抱える課題を解決し、誰一人取り残さない、多様性と包摂性のある持続可能な社会の実現のため、2015年の国連サミットで決定した国際社会の共通目標です。「貧困」「エネルギー」「気候変動」など17の目標と169のターゲット(具体目標)が示されています。


2 県総合計画を知ろう 

 令和4年4月から新しい福島県総合計画がスタートしました。期間は令和4年度から令和12年度の9年間です。県の最上位計画、県政の羅針盤となると同時に、私たちの住む地域がどう変化していくのかといった将来像を示しています。

総合計画豆知識

・将来像は2030年を見据え、復興・再生、人口減少などの地方創生、新型感染症対策に取り組んだ先にある“世代を超えてつながる、ありたいふくしま”をイメージしています。
・福島県の課題を解決していくことは、SDGsの目標と同じなんです。そして、みんなが知っているSDGsの視点でみると、身近でわかりやすくなります。
 さらに、福島県では18番目の目標として「福島復興」を独自に加えて、みんなに知ってもらい、県内、そして世界に発信したいと考えています。

総合計画におけるSDGsの視点でのふくしまの将来像(例)

※福島県総合計画抜粋
・すべての人に健康と福祉を(17の目標の3)
→若い世代から高齢者まで県民一人一人が心身ともに健康な生活を送っている など(ふくしまの将来像) 
・エネルギーをみんなに そしてクリーンに(17の目標の7)
→水素エネルギーの社会実証が進み、国内外の最先端モデルとなっている など(ふくしまの将来像)

3 イベントレポート

 「ふくしまSDGs推進プラットフォーム」の活動開始にあわせて、6月13日(月)に「ふくしまSDGs‘SDG!」が福島市内で開催されました。その中から、「世代を超えてつながるSDGs」をテーマとしたトークセッションで登壇した福島県立あさか開成高等学校の取り組みなどをご紹介します。

○箭内さん
  毎月17日を「いいなの日」として学校全体でSDGsを考え、行動する日として、活動しています。私は、子供食堂やフードパントリーなどのイベントに行き、身近にある貧困を痛感しました。そこで、「もったいないイベント」を主催し、机の中に眠っている文房具を集め、必要としている子どもたちに寄附する高校生が主体となって取り組める活動を実現でき、現在、回収を行っています。たくさんの子どもたちを笑顔にしたいです。

○大和田さん
  授業で、世界の5人に1人の子どもが栄養不足という現実を知り、一作品を応募すると給食3日分が国連WFP(世界食糧計画)に寄附されるエッセイコンテストを全校生に呼びかけ、参加し、1,236日分の給食を届けることができました。今年もより多くの学校給食支援につながるよう活動します。

○須藤さん
  昨年、障がい者就労支援事業所の方からお話を伺い、所属する読み聞かせボランティア部「オイガ」で、誰にでもわかりやすく見やすい紙芝居を作成しました。また、障がい者の方と一緒にエコバックづくりや、ピザ窯を作製しました。昨年の活動がご縁となり、今年の8月にNPO事業所、企業、あさか開成高校の3つの連携によりイベントを行うことになっています。

○國分さん
  学校の水源地である猪苗代湖の水環境保全活動を行っています。水質汚濁の原因となっているヒシ刈りや水草回収、湖岸清掃のボランティアに参加しました。実際に参加し、ヒシや水草回収などがかなり重労働であり、参加している人の多くはご高齢の方が多く、若い人の力不足が課題であると感じました。だからこそ、多くの人の力が必要です。私たちと一緒にふくしまの誇りある猪苗代湖を守っていきましょう。

【最後に】
  私たちは、このような活動を通して、「誰かのため」から「一緒に」という大切さに気づくことができました。一緒に行うことで、多様性、多世代交流から学べる新しい発見を見つけ、SDGsの解決につながるのではないかと思います。プラットフォームでみんながつながり、福島ならではの連携、協働をし、福島を笑顔にしていきたいです。

<わかる県政>「ヤングケアラー」を知っていますか?

 子どもが家族の一員として家事を手伝うことは大切なことですが、子どもらしい生活を送ることも大切なことです。日常的な家事や家族の世話などで悩みを抱えている子どもが身近にいたら、気軽にご相談ください。

ヤングケアラーとは

 大人に代わって日常的に家事や家族の世話などを行うことにより、通学や勉強・友達と遊ぶ時間が十分にとれない状況にある子どものことです。

~心配な方はいませんか?~

・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
・家計を支えるために働いて、障がいや病気のある家族を助けている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。 など

 子どもは、自分がヤングケアラーだと気づきにくいと言われており、年齢にあわない家族の役割を担ってしまい、子どもらしい生活を送ることができなくなることがあるので、周りの大人が子どもの大変さに気づき、支えていく必要があります。
 県では、支援を必要とする子どもを把握し支援していくヤングケアラーコーディネーターを配置しています。ヤングケアラーに気づいたらご連絡ください。ヤングケアラーコーディネーターが相談に応じます。相談内容に応じた相談先について案内します。

県庁児童家庭課内 電話番号 024(521)8665 

※月~金曜日 午前9時~午後5時

 

◆問い合わせ先 県庁児童家庭課 電話番号 024(521)8665

情報ボックス

新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ

ワクチン接種の疑問点

 新型コロナウイルス感染症への対策として、ワクチンの4回目接種が進んでいます。4回目接種の対象となる方や副反応などについて、疑問点をQ&A形式で解説します。

Q 追加(4回目)接種はどのような人が対象になりますか?
A 3回目接種から5ヶ月以上が経過した(1)「60歳以上の方」、(2)「18歳以上60歳未満で、基礎疾患を有する方や重症化リスクが高いと医師が認める方、医療従事者等及び高齢者施設等の従事者」が対象です。
Q なぜ、追加(4回目)接種が必要なのですか?
A 新型コロナウイルス感染症は、高齢者ほど重症化しやすく、一定の基礎疾患を持つ方についても重症化しやすいことが明らかとなっています。このようなデータや諸外国の動向などを踏まえ、新型コロナウイルスに感染した場合の重症化予防を目的として、4回目接種を実施することとなりました。
Q 追加(4回目)接種はどのようにしたら受けられますか?
A 4回目接種では、接種券の配布方法が自治体によって異なります。お住まいの市町村からのお知らせをよくご確認ください。

【新型コロナワクチンの安全性】
 海外の研究では、4回目接種後21日目までにおいて、重大な副反応は認められなかったと報告されています。
18歳以上の接種後21日目までに現れた症状(ファイザー社または武田/モデルナ社)

50%以上…疼痛(とうつう)78.8%
10~50%…倦怠感33.2%、筋肉痛24.5%、頭痛21.5%、硬結(こうけつ)・腫脹(しゅちょう)12.0%
1~10%…関節痛8.4%、37.5度以上の発熱6.6%、リンパ節腫脹4.7%、紅斑・発赤8.0%、知覚障害1.5%、アレルギー反応1.0%

※対象274人(ファイザー社:154人、武田/モデルナ社:120人)
※出典 Gili Regev-Yochay et al.Efficacy of a Fourth Dose ofCovid-19 mRNA Vaccine against Omicron.NEJM.2022.

「エシカルふくしま」はじめよう!

 人・社会・環境を考えて商品やサービスを選択する消費行動を『エシカル消費』と言います。
日々の買物を通して、「食品ロス」や「地球温暖化」など、世界で起きているさまざまな課題の解決のため、自分に何ができるのかを考えてみること、これが『エシカル消費』の第一歩です。
 言葉は知らなくても、あなた自身すでに実践していることがあるかもしれません。
エシカル消費についての詳細は、気軽にお問い合わせください。あなたの消費行動が世界の未来を変えます!

◆問い合わせ先  県庁消費生活課 電話番号 (024(521)7736

「ふくしま医療センターこころの杜が開院します。」

 「県立矢吹病院」は、令和4年10月に周辺環境と調和した明るく、開放的な病院として生まれ変わります。
名称も、「県立ふくしま医療センターこころの杜」に変更し、児童思春期の専門病棟や医療観察法の入院病床の新設など、新たな医療機能を備えた病院となります。
 また、外来では、うつ・不安・不眠などのよくある「こころ」の症状の相談もお受けしていますので、お気軽にお問い合わせください。

◆問い合わせ先 

 (事業について) 県庁病院局病院経営課 電話番号 (024(521)7228
 (診療・症状について) 県立矢吹病院 電話番号 (0248(42)3111

 

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点字図書館だより

1 「iPhone基本操作体験会」を開催します

 携帯電話向けのインターネットサービス「iモード」および「FOMA」が2026年3月31日をもって終了することから、「iPhone基本操作体験会」を開催します。
 「情報取得」に有効なツールであるスマートフォン(iPhone)の基本的な操作方法を体験しませんか。当日は講師が準備した機器を使用します。

■日 時 11月4日(金)13:00~15:00
■会 場 原町区福祉会館 中会議室(原町区小川町322-1)
■講 師 株式会社トラストメディカル 多田 大介 氏
■貸出機器 iPhoneSE(ホームボタン付き)
■内 容
 (1)スマートフォンの特徴
 (2)音声読み上げ機能を使った実機体験(基本操作、通話、文字入力など) 
 (3)質疑応答
■参加費  無料
■定 員  7名 
■申込方法 電話で当館にお申し込みください(先着順)
■申込期限 10月20日(木)

2 「ウクライナの触地図」を差し上げます

 新潟大学工学部 福祉人間工学科 渡辺哲也教授より、ウクライナ情勢のニュースの際に示される「ウクライナの触地図」(触ると形がわかる地図)の無料提供がありました。ご希望の方は当館まで電話・FAX・メールでお申し込みください。送料は無料です。

■触地図の説明
・立体コピー用紙で作成
・サイズはA4、横置き、角を切り落としたところが左上(北西)、国境を実線で表しています
・縮尺は約555万分の1。約200kmの長さを表す横棒を凡例に加えてあります
・ウクライナ国内の都市に丸印と都市名を点字で表記(都市名はロシア語読み)
・地図の中央横長の領域がウクライナ、その周囲の国は右(東)から反時計回りにロシア、ベラルーシ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、モルドバ
・ウクライナの下(南)は黒海、及びアゾフ海、両者を分けるのがクリミア半島(海は、小さな点の並びで表現)

3 「点字図書館行き」タクシー案内カードを作成しました

 乗車時に運転手が点字図書館の所在地が分からない、または福島県立図書館と間違われてしまう事例が多いことから、運転手に見せるだけで行き先(点字図書館)と所在地(裏面には地図あり)が確認できるハガキよりも一回り小さなサイズの案内カードを作成しました。このカードはタクシー乗車時以外にも、バス乗り場や道などで迷った時に見せるだけで点字図書館へ行きたいことが伝わります。このカードは当館の玄関入って右手にある受付に設置してあります。どうぞご活用ください。

◆県点字図書館 電話番号 (024(531)4950

 

 みんなの広場

ピアノ

デイジー編集奉仕員 紺野 廣重(福島市)

 何気ない日々の中で、冒頭がとても印象的な「メリークリスマス ミスターローレンス」(映画「戦場のメリークリスマス」主題曲)を聞き、そう言えば人生半ばにいる私は何の楽器も弾けないことに思い至り、思いついたのはピアノです。何時かこの曲を弾いてみたい。「ピアノ教室」の扉をノックし、楽譜も読めない、音痴で音感もない、無い無い尽くしの中年おじさんのピアノ修業のスタートです。右手、左手でそれぞれ弾くのは当然分かっています。が、右手に意識が行くと左手が、アー。左手に気持ちが行くと右手が、オー。半音上がるので黒鍵にも注意。ここは2音階上の「ド」なのに、「シ」だった。目的の鍵盤に指が届かない。この小節は「ゆるやかに」、次は「速く」、ここは「中ぐらいの速さで」って、中ぐらいってどんな速さ??「今日はペダルを使ってみましょう。」「嘘でしょう。」右手、左手、更に足も、どうなる、どうなる。

 先生は優しく、そして根気よく。そうなのです、生徒が根気よく練習するのは当たり前、でもその何倍もの根気が先生には必須なのです。

 とある日、発表会に出ませんかとのお誘いがあり、何と無謀にも「ハイ」と答えてしまった私!できあがったプログラムに名前が載っている、も~う逃げられない。発表会前日の夜はよく眠れず、本番前は、胸がバクバク、手には汗がジワー、背中に得体の知れないものがスー。今まで生きて来て一番の緊張だ。さー本番、弾いた、弾いたと思う、きっと最後まで。発表会の後で、演奏を録音したカセットテープをいただきました。未だに聴いていない。

 

協力会だより

1 ~点字体験学習に参加して~

点訳奉仕員 遠藤保子

 令和4年6月29日、コロナ禍で2年振りに行われた信夫中学校での福祉体験活動の一つである「点字体験」に初めてお手伝いとして参加させていただきました。

 1年生が1クラスに集まり、講師の野地イチ子さんの講習で、点字の歴史や点字の仕組みなどを学習しました。その後、実際に点字器を使い、「あいうえお」「自分の名前」などを打つ体験をしました。午前中に2回行われましたが、中学生は習得も早く、みな自分の名前や練習問題に楽しそうに取り組んでいました。

 中学生が視覚障がい者に出会ったり、点字に出合う機会はほとんどないと思われます。講師からは、ジュースやビールの缶、エアコンのリモコン、もちろんエレベーターなどに点字の印字がされていることも学習しました。少しでも点字を身近に感じ、興味を持ってくれることを期待しています。

 そして、将来、ボランティア活動に興味を持つ人があらわれることを願っています。

2 ~点字体験講習会などへ講師を派遣します~

 視覚障がい者への理解を深めていただくとともに、ボランティア活動および地域との交流促進を図るため、「講師派遣事業」により、学校・サークル・団体の点字講習会などに講師を派遣しています。
授業や講習会などで点字体験を計画している学校・サークル・団体がありましたら「講師派遣事業」をご活用ください。
 なお、点字器や点字用紙などの教材は、当方で準備します。詳しくは、事務局までお問い合わせください。

◆県視覚障がい者協力会 電話番号 (024(533)4085(FAX兼用)

 

生活支援センターだより

後期高齢者医療被保険者のみなさんへ 被保険者証の再交付のお知らせ

 後期高齢者医療制度の改正により、令和4年10月から一定以上の所得がある被保険者の方とその世帯員の被保険者の方は、医療機関等の窓口負担割合が1割から2割になります。3割負担の要件は変わりません。
 10月以降の割合が記載された被保険者証は、9月中に被保険者の方全員にお送りしますので、10月1日以降に医療機関等を受診する際には、必ず新しい被保険者証(ピンク色)を窓口にお出しください。
 現在お持ちの被保険者証(藤色)は、9月30日で有効期限が切れますので、10月1日以降、お住まいの市町村の後期高齢者医療制度担当窓口に返却するか、細かく裁断して破棄してください。
 また、視覚障がいをお持ちの方の被保険者証に点字シールの貼付を希望する場合は、被保険者証を持参のうえ、お住まいの市町村の後期高齢者医療制度担当窓口にお申し出ください。

お問い合わせ先
 お住まいの市町村の後期高齢者医療制度担当窓口
 または福島県後期高齢者医療広域連合事務局 電話番号 024(563)3310


◆県視覚障がい者生活支援センター 電話番号 (024(535)5275

 

福祉協会だより

第75回全国視覚障害者福祉大会(名古屋大会)に参加して

 去る5月31日から6月1日、愛知県名古屋市において第75回全国視覚障害者福祉大会(名古屋大会)が行われました。会場は、JR金山駅前のANAクラウンプラザホテル グランコート名古屋で、本会からは阿曽会長をはじめ5名が参加しました。大会は、全国から約150名(ボランティアを含む)が会場で参加し、YouTubeで約1,000人が参加しました。
 31日には、日視連青年協議会と女性協議会による「未来に向けてのメッセージ」と題したシンポジウムが行われました。青年協議会のテーマは「地域の当事者団体で青年層が活躍するために、今できること」、女性協議会のテーマは「明日を生きる視覚障害女性の思い ー子育て、親の介護、老いていく自分を見つめてー」で、3名ずつが登壇し意見や思いを発表しました。その後、第1回全国団体長会議、交流会が行われました。交流会では、8月に福島県で開催される「第68回全国視覚障害女性研修大会(福島大会)について、渡邊女性部長が全国に向けてアピールしてきました。
 翌日の6月1日には、第75回全国視覚障害者福祉大会が行なわれました。
 来年度(令和5年度)の第76回全国視覚障害者福祉大会は、明年6月に奈良県で開催されます。

 

◆県視覚障がい者福祉協会 電話番号 024(535)5275

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