「福島県版ユニバーサルデザイン実現への提案」研究会員からのメッセージです(堀内 美和さん)
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福島版ユニバーサルデザイン実現への提案
福島版ユニバーサル・デザイン表現へ
堀内 美和
趣旨
行政の広報誌(情報誌)をユニバーサル・デザインから考える
行政が作成した広報誌を見たことがない。知らないという高齢者がいらっしゃいます。理由を尋ねると行政の広報誌は、
- 文字が小さくて見えない
- 難しい言葉や専門用語が多くわかりにくい
などの意見が出されます。行政の広報には、さまざまな報告や通知、いろいろなサービスの申込みなど、重要なことを住民へお知らせするものです。その情報を知らなかったために、ある一部の人にとって不都合なことやサービスを受けられないといった問題が生じてきます。 ユニバーサル・デザインから考えると、行政側のちょっとした努力で実行でき、だれもが理解し、わかりやすい地域の広報誌となるのではないかと思われます。それには、今までの広報誌のページ数が若干増える場合もあり、予算等の検討が必要です。
地域性を活かしたユニバーサル・デザインの街づくりについて
福島県は、環境や地域によって、建物の形成、思考や習慣等はさまざまですが、私たちにとって大変不便なことが多いと思われます。例えば、城下町では坂が多く歩行者にとって不便だったり、商業地では、歩行者の通行が多い場所に駐車場があったりという様子が見受けられます。 ユニバーサル・デザインからの街づくりを考えてみると、歴史的な街並みを生かした住宅や商店街づくり、自然と共生した街づくり、歩行者が優先の街づくり、公共交通機関が優先な街等、さまざまな地域の特性を活かし、だれにとっても住みよい街づくりを考えていくことが重要です。もっとも重要視したいことは、そこに住んでいる人々が、誇りを持って住める街づくりを考えていくことだと思います。
提案
- 行政の広報誌については、
- 文字の大きさと太さを変える(明朝体から別な字体へ)
- 写真を多く掲載し、だれでもが理解ができ、わかりやすい言葉で、または解説等をつけて作成する
- ユニバーサル・デザインの街づくりは、その地域の特性を活かしながら、テーマを決め、実行していく。