中通り01(二本松市): 大雪の中で輝いて(ハマナカアイヅ)
印刷用ページを表示する 掲載日:2014年3月26日更新
2月14日から降り続いた記録的な大雪は県民生活を大混乱に陥れた。
県内を南北に貫く4号国道は、至る所で車が立ち往生した。半日で数10メートルしか進まなかった地域もあった。車内で一夜を明かした人が多く、大動脈の渋滞に疲労感といら立ちが充満した。私もその中の一人だった。記録的積雪による走行不能車が多発1 | 記録的積雪による走行不能車が多発2 |
情報不足で不安や焦燥感を抱いているにもかかわらず、みんなは整然と秩序を保っていた。
みんな自主的に整列して黙々と前へ進む。騒ぎも一切見られなかった。
渋滞が酷くてもクラクションを鳴らす人は皆無だった。
目の前のすべては、まるで巨大なサイレント映画のシーンが流れているようだ。サイレント映画のワンシーンのようだ1 | サイレント映画のワンシーンのようだ2 |
上り線の道の駅にあるコンビニの商品は売り切れ続出したが、中央分離帯のフェンスを越えて下り線の店に駆け込むことはなかった。
ただただ感心した。無理な走行はせず、みんなでマナーを守る1 | 無理な走行はせず、みんなでマナーを守る2 |
自然の前では、誰もがちっぽけな存在でしかない。
しかし、東日本大震災発生時、日本国民の強い忍耐力や前向きなは、世界中の人々に感動と勇気を付けた。
今回も例外ではない。見知らぬ同士たちが自発的にマナーを守ったからこそ、人為的二次災害を未然に防いだのだ。
どんな逆境に遭っても、きっと乗り越えていける。
大雪の中で輝いて、復旧の道へと導いてくれた。
「マナー」あるがゆえに。
(投稿者:徐)