中通り26(福島市+猪苗代湖):去りゆく冬に別れを告げて(ハマナカアイヅ)
暦では、すでに春となっているにもかかわらず、福島ではまだ冬将軍が居座っていますね。
思えば、福島で過ごした2度目の冬は、たくさんの美しい景色に出会えましたね。
雪が降り積もる安達太良山脈の麓にある秘湯宿を訪ねていました。
白濁系の温泉に硫黄の匂いは湯治客の身と心を癒してくれています。
一度入湯すると、湯けむりと周りの銀白の世界と相まって、ファンタスティックな世界に魅了し、改めて福島の雄大な自然を再認識するようになりました。
いつも穏やかな猪苗代湖は、猛吹雪で大荒れでした。
夏に同じ浜で湖水浴を楽しめた自分にとって、とても目の前の景色が水遊びができるとは思いませんでした。
ほら、極寒のシベリアから冬を越しにきたはずの鳥たちも戸惑いを隠せませんでしたね。
季節ごとに見せてくれた全く異なる景色も、福島が持つ大きな魅力ですね。
初春から晩秋にかけて絶景を楽しめた磐梯吾妻スカイランも、冬季期間中は通行止めとなっています。ポツリと立てた看板だけが、自然の厳しさを物語ってくれます。
「通行止め」は一見不便ですが、角度を変えて考えると、それは県民の安全を確保するためのお知らせであり、長年道路建設に携わってきた関係者の方々の努力でもあります。
私のアパートの周辺は、今朝も雪に覆われていました。
「冬はまだ当分続くか」と嘆いたら、意外な発見もありました。
春の使者は、すでに我々の近くに来ています。
厳しい冬を凌ぎ切った命は、すでに芽吹き始めています。
去りゆく冬に別れを告げて、春はもう目の前にあります。
さあ、ふくしまから、はじめよう。
(投稿者:徐)