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平成18年度 試験研究評価結果

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
平成18年度 試験研究評価結果

 県立の試験研究機関は、基礎的な研究開発や調査研究をはじめとして、技術指導や研究成果の移転等により地域に密着した産業の振興と、県民の生活や健康、福祉、環境等の維持向上を図るうえでの総合的な支援機能を担っています。 経済のグローバル化や地域間競争の激化、さらには情報通信技術に代表される技術革新の著しい進展など、本県の産業や県民生活を取り巻く諸情勢の著しい変化に伴い、県立の試験研究機関においては、産業構造の変化や県民ニーズに的確かつ迅速に対応した研究成果の社会還元や行政施策への反映等が求められています。  このためには、県立の試験研究機関が行っている研究開発活動に対して、その適切さを判断するうえでの評価を実施し、その結果に基づき研究開発資源の配分を行うことにより研究開発活動の効率化・活性化を図り、県政全般にわたる幅広い分野に優れた成果を上げていくことを目指しています。

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 ▼ 試験研究の評価手法について(概要)・アドバイザー名簿(PDF形式14KB

 ▼ 試験研究の評価手法について(PDF形式30KB

[平成18年度評価]

1 評価対象

各試験研究機関(9機関) が実施しようとする、又は実施している全課題
 ○事前評価: 16課題・・平成19年度から実施しようとする全ての新規課題
 ○中間評価: 18課題・・毎年1/3程度を抽出
 ○事後評価:133課題・・平成17年度に終了した全ての課題

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2 評価結果

(1) 事前・中間評価

A :6課題 17.6%  [ 拡充、積極的に実施]
B :13課題 38.2%  [ 現状維持]
C :11課題 32.4%  [ 事前:計画見直し 中間:計画改善]
D :4課題 11.8%  [ 事前:実施見送り 中間:終了]
試験研究機関名H18試験研究評価対象試験研究(事前・中間)評価実施件数
実施件数A評価B評価C評価D評価
1環境センター000000
2衛生研究所221100
3環境医学研究所000000
4ハイテクプラザ17174544
5農業総合センター440220
6林業研究センター881430
7水産試験場220110
8水産種苗研究所000000
9内水面水産試験場110010
合計3434613114
評価区分割合(%)100.017.638.232.411.8

(2) 事後評価(17年度終了課題)

A :32課題 24.1%  [ 十分に研究目的を達成]
B :76課題 57.1%  [ 概ね研究目的を達成]
C :24課題 18.0%  [ 部分的に研究目的を達成]
D :1課題 0.8%  [ 研究目的を達成できなかった]
試験研究機関名H18試験研究評価対象試験研究(事後)評価実施件数
実施件数A評価B評価C評価D評価
1環境センター000000
2衛生研究所220200
3環境医学研究所000000
4ハイテクプラザ551301
5農業試験場52521032100
6果樹試験場10101720
7たばこ試験場662220
8畜産試験場22229760
9養鶏試験場992610
10林業研究センター663300
11水産試験場881610
12水産種苗研究所330300
13内水面水産試験場10103520
合計1331333276241
評価区分割合(%)100.024.157.118.00.8

(3) 各試験研究機関の課題と評価結果

事前評価 全体(PDF形式32KB)中間評価 全体(PDF形式35KB)事後評価 全体(PDF形式108KB)
環境センター
衛生研究所事前評価 (PDF形式13KB) 中間評価 (PDF形式12KB) 事後評価 (PDF形式13KB)
環境医学研究所
ハイテクプラザ事前評価 (PDF形式27KB) 中間評価 (PDF形式19KB) 事後評価 (PDF形式19KB)
農業総合センター中間評価 (PDF形式20KB)
農業試験場事後評価 (PDF形式52KB)
果樹試験場事後評価 (PDF形式22KB)
たばこ試験場事後評価 (PDF形式20KB)
畜産試験場事後評価 (PDF形式30KB)
養鶏試験場事後評価 (PDF形式22KB)
林業研究センター事前評価 (PDF形式14KB) 中間評価 (PDF形式22KB) 事後評価 (PDF形式18KB)
水産試験場中間評価 (PDF形式15KB) 事後評価 (PDF形式22KB)
水産種苗研究所
内水面水産試験場中間評価 (PDF形式14KB) 事後評価 (PDF形式19KB)

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3 今後の対応

 今回の評価結果を踏まえて、研究手法の変更を行うなど、効果的な試験研究の実施に向けた取組を行っていくこととしております。  また、研究成果については、PRにつとめ、各産業分野において活用できるよう速やかに普及を図ってまいります。

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[平成17年度評価]   ▼ リンク先参照

[平成16年度評価]   ▼ リンク先参照

[試験研究結果の活用状況調査]

■ 衛生研究所
課題名 内容 活用状況 アドバイザーコメント
簡易専用水道等貯水槽における維持管理と水質の関係調査マンション等の貯水槽について、水質を調査。

保健所の環境衛生監視員が貯水槽の立入検査や監視指導の際、安全でおいしい水の供給指導に本研究成果を活用。

行政指導に参考になるまでデータが蓄積されれば多方面に利活用可能になる。

食品、飲料水及び食器等から溶出する環境ホルモンの調査研究有機スズ等の環境ホルモンの高感度な分析法を検討。平成14年度より「食品安全対策事業」の「魚介類中の特定物質検査」における有機スズ化合物(TBTO、トリブチルスズ、トリフェニリスズ)分析法として、本法を活用。環境ホルモン検出につき、より改良された方法が開発されたことに意義がある。測定に時間がかかるという難点はあるものの、種々の検査において応用可能となったのは評価される。
PCR法による急性脳炎・髄膜炎からのウイルス遺伝子検出法の確立と感染症発生動向調査体制構築に関する研究急性脳炎や髄膜炎などの疾病への迅速対応のため、病原ウイルス遺伝子検出を検討し、また、病原体情報の収集と還元を行うための調査体制を構築。検査法の確立及び情報収集還元のための体制を構築したことで、全国的な情報還元が可能となった。本検査法については、技術の習得等が必要となるが、他のウイルス検査に対しても汎用性のある手法であり本研究の有用性が認められている。迅速なウイルス遺伝子検出法により、検査結果を直ちに還元出来るようになったことが評価できる。検査できる病原体が限られていることに難点があり、注目されている疾患の検査にも応用が望まれる。
■ ハイテクプラザ
課題名 内容 活用状況 アドバイザーコメント
電解砥粒研磨技術によるシャフトの仕上げ技術シャフトの外面を、電解砥粒研磨の工程に代替し、表面粗さが現状の半分である0.4μmRyと細かくきれいな面に仕上げる技術を開発する。

確立したシャフトの仕上げ技術、技術支援事業等で普及を図っている。

電解研磨において一定の成果を得ている。国内他研究所での取り組みとの利欠点、優位性を示しながら、技術実施を進めてほしい。

大径・長尺ワーク用円筒形状測定機の開発印刷機のロールなど比較的大型の円筒形状物の、形状測定機の開発を行った。

要望メーカーの状況の変化(当該製品の受注の減少、測定機の導入に投入できる費用の制限など)により、現場での活用には至っていない。

計測技術開発は加工技術などと不可分の重要な分野である。市販品との優位性を明らかにしながら加工に係わる企業など広い分野での利用を進めてほしい。

環境材料の利用技術抗菌ステンレス鋼の抗菌性・加工性・用途について検討。

県内の厨房機器メーカなどの県内企業に、抗菌ステンレス鋼を加工するための基礎技術を普及。

利活用にあたっては、溶接部での抗菌性低下の原因究明と対策を講じるなど課題を克服しながら進めることが不可欠である。

微細構造の寸法・形状評価技術の確立に関する研究県内企業における小型精密部品の微細形状評価の基盤技術を確立するため、市販されている細形状測定装置について特性比較。

県内企業からの相談・試験依頼(レンズの形状測定など)において研究成果を活用。

ニーズに対応できる寸法、形状評価技術の開発は不可欠であり、要求される性能を意識して、確実にこれに応える正確な評価技術の維持を図ってほしい。

■ 農業試験場(現 農業総合センター)
課題名 内容 活用状況 アドバイザーコメント
ネギ生産における高品質化・周年安定化技術の開発本県産ネギの周年生産のためのハウスネギ栽培の効率化技術を開発する。

平成17年より会津美里町を中心に1法人を含む3戸の生産者が冬期間のハウスと労力を活用しながら生産を始め、「天女物語」というネーミングで販売されている。

新たな施設栽培技術に関わる研究が、普及にまでつながりつつあるところであり、非常に意義が大きいと考える。会津地域に一部定着したならば、地域ブランド食品の食材としての利用とも併せてのPRなどできないであろうか。

■ 畜産試験場(現 農業総合センター畜産研究所)
課題名 内容 活用状況 アドバイザーコメント
能力系統豚の造成と維持技術(新世紀銘柄豚造成)生産性の高い、産肉性・繁殖性に優れた、「フクシマL2」を完成。

これまで、県内全域の養豚農家に生体で14戸、50頭、人工授精用精液で5戸、78セットが導入されており、農家における生産性向上や県産ブランド豚肉の確立に寄与している。なお、「フクシマL2」を導入している県中、会津地方の養豚農家5戸では、この豚を種豚とし、エゴマ種子添加飼料を給与した県産ブランド豚肉「うつくしまエゴマ豚」を年間4,500頭出荷。

十分に活用されているものと認められる。

中山間地域の遊休農地、転作田等を活用した黒毛和種育成技術の確立中山間地域の遊休桑園を黒毛和種の放牧に利用ための管理技術等を確立。主に県北、県中地方の阿武隈山系において、普及センター、試験研究機関、行政等が一体となって、この技術の導入に積極的に取り組んでいる。また、本技術成果を活用して、県単事業「牛のいる風景創出事業」を創設し、普及拡大を図っている。「牛のいる風景創出事業」は貴重な試みであり、遊休桑園の畜産的利用の課題は大きい。さらに、これらは都市農村交流などのソフト面での展開と組み合わせる必要があり、そうした試みとの連携が求められる。
中山間地域の遊休農地、転作田等を活用した黒毛和種育成技術の確立耕作放棄水田における低コスト放牧技術・施設、草地造成技術を検討し、経済性・省力性に優れる放牧利用技術体系を確立。

立地条件の悪い中山間地域の耕作放棄水田の利用に有効な技術であることから、主に県中、相双地方等において、普及センター、試験研究機関、行政等が一体となって、この技術の導入に積極的に取り組んでいる。また、上記「牛のいる風景創出事業」に成果を活用。

「牛のいる風景創出事業」は貴重な試みであり、耕作放棄水田における畜産的土地利用の課題は大きい。さらに、これらは都市農村交流などのソフト面での展開と組み合わせる必要があり、そうした試みとの連携が求められる。
■ 林業研究センター
課題名 内容 活用状況 アドバイザーコメント
ナメコ種菌の安定性向上技術の開発ナメコ菌床栽培の発生不良を防止するため、種菌特性の安定化技術の確立を図る。発生不良防止マニュアルにより、栽培者自らが栽培過程において項目をチェックすることで発生不良の兆候を素早く捉え、適切な対策を早急に実施することが可能になり、県内のナメコ生産者において利活用が進んでいる。十分に活用されているものと認められる。
ナメコ優良品種選抜消費者ニーズに適合した独自優良品種の選抜を行う。選抜した「福島N2号」は、子実体が大型であり、従来の利用法にとらわれることなく利用することが可能。県内のナメコ生産者において栽培が進んでいる。十分に活用されているものと認められる。
スギ、カラマツ、アカマツ等の強度試験建築用構造材の強度特性を調査し、材料性能を明確化することにより、適正な品質をもつ県産材製品の安定的な供給に資する。県産スギの構造用製材の強度性能を明らかにしたことにより、県産スギ材の品質を一定レベルで保証できるだけでなく、建築設計における構造計算の基礎データとして活用できるため、設計事務所等において利活用が進んでいる。強度性能を明らかにしながら、県産材としての質の高さと安定供給を図る必要がある。県産材の特性を積極的にアピールすることも重要である。
スギ人工乾燥の低コスト化に関する研究安定した品質のスギ乾燥材生産体系を確立する。スギ材乾燥工程全体の効率化に伴う生産コストの低減が見込まれることから、県内の製材業者や木材加工業者を対象に利活用が進んでいる。乾燥工程の継続的な改良の取り組みは評価できるが、市場ニーズをふまえた新たな展開も必要。
■ 内水面水産試験場
課題名 内容 活用状況 アドバイザーコメント
アユの追加放流効果漁期中にアユ成魚を追加放流することにより、釣獲を向上させる。

平成18年度現在、半数程度の漁協(アユ放流漁協)が追加放流を実施。また浜通り地方の漁協の一部には、天然遡上の不振に備え、当初の放流計画に追加放流を組み込むなど積極的な成果の活用がみられる。

十分に活用されているものと認められる。

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