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【ろうどうコラム】「ワーク・ライフ・バランス」

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年11月10日更新

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R3.11.10 「ワーク・ライフ・バランス」  

労働委員会 労働者委員 菅野 恵      

 皆さんは「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を耳にしたことはありますか。1980年代後半にアメリカで生まれたといわれている概念で、仕事とプライベートのバランスを良くすることでよい循環が生まれる、という考え方です。遅くまで残業してクタクタになるまで働くことが頑張っている証、という風潮だった時代からすると画期的な考えだと思います。皆さんも疲れが溜まってくると、生産性が落ちるのを体感したことがあるかと思います。私自身も疲れが溜まってきた週後半より、マッサージなどで心身ともにリフレッシュできた休日明けの方が断然効率がいいのは身に染みて感じます。

 私は普段自動車の販売をしているのですが、先輩から「仕事に深みが出るから趣味を持て」とアドバイスを貰ったことがあります。その先輩はよく、お客様からこんなことを教えてもらった、と楽しそうに話していました。趣味の話からカーライフに関するアドバイスの糸口を見つけ、さらに自分の私生活に役立つ情報も得られ、まさにアドバイス通り趣味から仕事もプライベートも幅が広がっているように見えました。その後ワーク・ライフ・バランスを取り上げたセミナーに参加した際、講師の方の「仕事の知識をプライベートに活かせて、プライベートの知識を仕事に活かせたら、生活が楽しくなる」という話を聞いたとき、先輩の姿も相まってとても腑に落ちたのを覚えています。どちらも大切にしているからこそ両方とも楽しめる、それがワーク・ライフ・バランスの真髄なのだと思いました。

 そんなワーク・ライフ・バランスの考え方も、働き方の変容とともに進化しています。リモートワークのように私生活の空間で仕事ができるようになったことで、仕事とプライベートの線引きをなくし双方を充実させて相乗効果を生み出そうという「ワーク・ライフ・インテグレーション」という概念が、慶応義塾大学大学院の高橋俊介教授や経済同友会によって提唱されています。リモートワークのほかにも時短勤務やフレックスタイム制など、育児や介護など自分の生活スタイルに合わせた仕事ができるようになり、この概念が広がれば働くことを諦めていた方もより働きやすくなるでしょう。

 働き方改革の浸透により、世間の仕事に対する意識が変わってきたのを感じます。私の勤務する職場でも、たった5年前と比べても残業に対する空気感は全く違います。これから先の5年ではどんな風に変わっていくのか、様々な方にとってより働きやすい環境になっていてほしいです。

 

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