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第68回(令和元年度第1回)廃炉安全監視協議会

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年1月16日更新

第68回(令和元年度第1回)廃炉安全監視協議会(立入調査)

令和元年5月20日(月曜日)、第68回目(令和元度1回目)となる福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会(略称:廃炉安全監視協議会)を行いました。

概要
東京電力福島第一原子力発電所にて立入調査を行い、1/2号排気筒解体工事の状況、メガフロートの着底工事、防潮堤の設置工事等について確認した。

(1/2号排気筒解体工事の状況について)
 会議当日(5月20日)から排気筒解体工事に着手する予定だったが、5月11日にクレーンの吊り上げ高さが不足していることが判明し、延期となった。対策として、クレーンのアームを伸ばす方法、クレーンを排気筒に近づける方法を検討している。
 排気筒の汚染調査を行い、解体することによる周辺環境への影響を評価した。今回の調査では、排気筒内部の汚染状況が、これまでの評価よりも低いことが分かった。今回の評価では、敷地境界線量への影響は2.3×10-8[mSv/年]となった。本協議会として現地の準備状況や解体装置を確認した。

(メガフロートの着底工事について)
 メガフロートは、震災により発生した5・6号機建屋滞留水を一時的に貯留するために活用された人工島であり、現在内部はろ過水に入れ替えられている。もし津波が発生した場合に漂流物となるリスクを無くすため、このメガフロートを専用構内に着底させ安定させる。現在そのための工事が行われており、現場を確認した。

(千島海溝津波防潮堤の設置について)
 国の地震調査研究推進本部が予測する千島海溝地震により発生すると想定される津波(千島海溝津波)に対する自主保安の位置づけで、新たに防潮堤を設置する。防潮堤高さは、シミュレーションにより得られた津波高さ(T.P. 10.3m)により、T.P.11mとする。工事予定箇所の現場を確認した。

(2号機燃料デブリ冷却状況の確認について)
 燃料デブリを安定的に冷却するため、現在1~3号機原子炉には安定的に注水が続けられている。緊急時対応手順の適正化のためにデブリの発熱量などを正確に見積もるため、原子炉への注水を一時的に停止し、温度推移を確認する試験を行った。結果は概ね予想どおりであった。

(1号機原子炉建屋オペレーティングフロアのガレキ撤去の状況について)
 1号機原子炉建屋オペレーティングフロアでは遠隔操作の装置や重機を用いたガレキ撤去が進められている。Xブレースと呼ばれる建屋のX型鉄骨を撤去し、機器ハッチと呼ばれるオペレーティングフロアから下の階につながる開口部を養生した。また、使用済燃料プール(SFP)の保護に向けて、SFP周辺の小ガレキを撤去する作業が続けられている。

廃炉安全監視協議会の様子1 廃炉安全監視協議会の様子2

会議資料

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