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第71回(令和元年度第4回)廃炉安全監視協議会

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年3月31日更新

第71回(令和元年度第4回)廃炉安全監視協議会

 令和元年度11月21日(木曜日)、第71回目(令和元年度第4回目)となる廃炉安全監視協議会を行いました。

  • 日時:令和元年11月21日(木曜日) 13時00分~15時00分
  • 場所:ザ・セレクトン福島「安達太良I」
  • 議題
    • 福島第一、第二原子力発電所における自然災害対策について
    • 1/2号機排気筒解体工事の状況について
    • 3号機使用済燃料プールからの燃料取り出しの状況について

廃炉安全監視協議会の様子1廃炉安全監視協議会の様子2

概要

台風19号により本県に大きな被害をもたらされた件や、台風15号により 千葉県を中心に長期間の停電などが起こった件を背景として、福島第一、第二原子力発電所が 自然災害に対してどのような対策を講じているかを確認した。 併せて、1/2号機排気筒解体工事の進捗や3号機の燃料取扱設備の不具合に対する対応状況を確認した。

(福島第一、第二原子力発電所における自然災害対策について)

  • 停電対策:外部電源が全停電した場合、非常用ディーゼル発電機(1F:6台、2F:12台)により給電し、燃料は1F7日分、2F10日分以上を備蓄している。さらにディーゼル発電機のバックアップとして電源車やガスタービン発電車(2Fのみ)を用意している。
  • 暴風対策:1Fで震災以降設置したプレハブ等の耐風設計基準(30m/s)を満足しておらず、これらのプレハブは2020年末までに撤去する予定。
  • 通信障害対策:社内通信として自社の光通信、電源を整備。有線通信が断線した場合は無線通信で社内外へ連絡可能。その他に衛星携帯電話(1F:4台、2F:21台)を配備している。
  • 雷対策:重要な設備は、雷直撃の防止、雷サージの抑制、雷サージの影響阻止などを組み合わせて対策している。1Fの乾式キャスク仮保管設備で7月、雷サージによりキャスクの密閉性を担保している圧力センサーが故障した事例があり、現在、耐雷対策の妥当性を確認中。
  • 豪雨対策:1Fの敷地における浸水シミュレーションを行い、1000年に一度程度の確率で起こる豪雨を想定したところ、1~4号機建屋周辺で最大25cm程度浸水するという結果だった。対策として300mmを超える大雨が予想されたときは、大型土のうを設置し、直接的に建屋に雨水が流入することを防ぐ。

(1/2号機排気筒解体工事の状況について)

  • 排気筒解体工事は、チップソーの噛み込みなど問題あったが、筒身の切り方の工夫、作業手順の工夫をするなどして、順調に進むようになってきている。
  • 排気筒解体中の解体装置周辺のダスト濃度を測定しており、切断期間中もダスト濃度は作業管理値(5×10-3Bq/cm3)未満であることを確認している。
  • 最近は、クランプの落下、解体装置フレームをワイヤーに引っ掛けて破損させる、解体装置挿入ガイドを風による揺れ防止に使って挿入ガイドを落下させるというトラブルがあった。

(3号機使用済燃料プールからの燃料取り出しについて)

  • 燃料取扱機マストにワイヤロープのつぶれが見つかり、ワイヤロープを交換する。このワイヤロープの 調達に時間がかかり、現在は燃料取出しは中断中。

 

 

会議資料

 

 

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