このような井戸には注意が必要です
印刷用ページを表示する 掲載日:2017年6月16日更新
このような井戸には注意が必要です |
汲み取り便所や畜舎の近くに設置している井戸便槽にひび割れが発生していたり、家畜の糞尿の管理が悪い場合などには、人や動物の糞便中の大腸菌等によって井戸が汚染されることがあります。大部分の大腸菌等には病原性はありませんが、一部には腸管出血性大腸菌O157に代表されるように、重篤な下痢などの原因となるものもあります。果樹園や畑地の近くに設置している井戸多量に使用された窒素肥料によって汚染を受けている場合があります。水質検査の結果、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素が高濃度で検出される場合は、乳児にチアノーゼ症を生じさせるおそれがあるため、飲用を停止する必要があります。なお、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素は、生活排水や腐敗した植物、動物の死がいが混入している場合にも検出されることがあります。工場や事業所の近くに設置している井戸金属の洗浄剤やドライクリーニングなどに使用されることがある、トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンなどの物質によって地下水が汚染されている場合があります。これらの物質は人工的に合成されたもので分解しにくいため、一度汚染されるとなかなか元に戻りません。また、工場排水の混入によって、重金属類が検出されることもあります。 |
飲用井戸の衛生管理を行いましょう 水質基準とは |