事業紹介

研究成果事例

ファッション性あふれる「会津塗ネイルチップ」の開発

 会津漆器は、原発事故の影響による観光客の減少と生活様式の変化、および取扱いが難しいとの印象から、年々その需要が減ってきています。そのため、漆の新しい活用方法として、若年齢層に受け入れやすい、漆を使った製品を提案することにより、漆器製品に親しみを持ってもらうことが重要と考えました。
 そこで、平成24年度短期研究開発事業「がんばれふくしま!産業復興・復旧支援事業」により、会津若松市の鈴善工業株式会社、およびネイルサロンアンジ―と共同で、漆器の塗装や加飾技術を応用した、ファッション性あふれるネイルチップ(付け爪)を開発しました。
 今回の研究開発では、一般的なネイルチップと差別化を図るため、漆器の加飾手法に加え、漆塗料に芳香剤を添加し、香りと蒔絵文様との相乗効果をねらったものや、示温インクでオーバーコートすることで、文様が見え隠れする「遊び心」を持った製品を提案することが出来ました。
 現在、会津若松市の鈴善漆器店(会津若松市中央1丁目3-28)で販売しています。


ネイルチップの例1

ネイルチップの例2

県有特許権の実施事例を紹介します!

~特許の紹介~
[特許の名称] 漆を主体とする粘土状塑性造形材料
[特許番号] 特許第3669435号

 漆を用いた工芸品は、木地や素地へ漆を何度も塗って仕上げるため、手間がかかると共にデザインに大きな制限がありました。しかし、この"漆粘土"は、粘土細工のように自由に造形できる世界初の漆工材料であり、漆器に限らずアクセサリーの製作や漆製品の補修など、漆造形を身近にするものです。

"漆粘土"の実施先である大森漆器工房様(会津若松市)に、実施状況を伺いました。

Q 実施に至った経緯は?
 テーブルウェア・フェスティバル2002(会場:東京ドーム)に参加し、自社ブースへ"漆粘土"を展示したところ、評判が良かったこと。また、ハイテクプラザ主催のデザイン研究会に参加し、"漆粘土"を扱い、興味を持ったことから、実施を希望しました。
Q 今後の展開は?
 "漆粘土"の販売先は、芸術家やデザイナーに限らず、美術系の学生やカルチャー教室の講師、さらにはものづくりを趣味とする個人の方まで、日本各地に広がっています。多くの方が常連となっていただいています。
 "漆粘土"は、簡単に漆が乾くため、手軽に扱える大変良い素材です。この良さを多くの方々に知ってもらうため、"漆粘土"クラブや"漆粘土"コンクールなどを企画できればと考えています。また、アクセサリーのパーツにも適しているため、異業種の方々とのコラボレーションも進められれば面白いと思っています。

"漆粘土"の花瓶

"漆粘土"のボタン

(※大森漆器工房様の作品です。)

 この様に、本特許権は、漆の可能性を広げる「漆を主体とする粘土状塑性造形材料」です。実施いただけますので、ご興味のある方は、産学連携科へお問い合わせください。

※本特許の概要は、次のページでもご覧いただけます。
 大森漆器工房(漆粘土):http://www.aizu1.com/oomori/gallup2/nendo/

渋戻りを抑制した柿果実の食品素材化

 会津身不知柿は、実が大きく上品な甘みが特徴の会津地域固有の品種です。

 一般的に、会津身不知柿は渋柿であることから、アルコールや炭酸ガス処理によって渋抜きをしてから食べますが、渋抜き後に加熱すると再び渋くなる「渋戻り」という現象が起きることから、加工品としての用途は限定されていました。

 このようななか、会津身不知柿の価値の再発見を目指してきた「喜多方身不知柿商品開発研究会」様は、当所の「戦略的ものづくり短期研究開発事業」で開発された、加熱による渋戻りのしにくい、新しい渋抜き技術を活用することで、会津身不知柿を用いた「柿うどん」や「三五八漬けの素」、「柿ゼリー」、「和洋菓子」といった商品の開発に取り組まれました。

 これらの商品は、今までにない商品として、消費者からも大変好評を頂いております。


会津 柿うどん/(株)河京 様

会津みしらず柿入り 三五八漬けの素/
(株)伊藤金四郎商店 様

柿のケーキ、和菓子/田原屋菓子店 様

柿ゼリー 会津身知らず/(株)太郎庵 様

平成21年度戦略的ものづくり短期研究開発事業「蓄光材を活用した宝飾用芯線の開発」

 いわき市の株式会社シンテックは、形状記憶合金と金などの貴金属メッキを組み合わせた宝飾品用芯線を製造し、大手宝飾品メーカーに販売しています。しかし、そのメッキに宝飾用として満足できる色調が得られていないことと、真珠などのネックレスの芯線(多くはポリエステル)が着用しているうちに伸びてしまい芯線形状が崩れてしまうという欠点がありました。

 そこで、これらの問題を解決するために、

  1. 暗闇でも視認でき、夜間でも美的感覚を演出できる蓄光材を取り入れること。
  2. 伸びにくいポリエチレンや可能なら形状記憶合金を芯線に使用すること。

を検討しました。ここで、蓄光材はR(赤)G(緑)B(青)の3色を用い、これらを適切に混ぜ合わせことにより白色等様々な色調も発色させる事にしました。また、製造法は当所の技術シーズである「微粒子コーティング法(特願2008-79513)」を活用することにしました。

 試作した結果、太陽光や蛍光灯などの光エネルギーを吸収して暗闇でも光って芯線が視認出来るため、夜間でも美的感覚を演出できる、従来の宝飾品業界には全くない新しい宝飾品用ポリエチレン芯線を試作することができました。なお、形状記憶合金への蓄光材固定は、材質が金属材料でもあり、現時点では未解決です。

 現在「微粒子コーティング製造方法」を当該企業に技術移転しており、今後試作品を「暗闇でも光って綺麗な宝飾品用芯線」として商品化をはかっていく予定です。

戦略的ものづくり短期研究開発事業「ガラスの強化方法の検討」

 携帯電話やPDA等のタッチパネルの普及に伴い、市場ではディスプレイに使用する薄板ガラス材に対し、薄型化と高い強度が要求されるようになってきています。

 一般的な自動車や建築資材、食器等の大型ガラス材の強化方法は安価で処理時間の短い熱処理法によって行われています。しかし、この方法では厚さ3mm以下の薄板ガラス材を強化することはできません。そのため、熱処理法以外で行わなければなりませんが、他の方法では処理時間を要しコスト高になることから一般的に行われておらず、十分な検討がされていませんでした。

 そこで(株)吉城光科学様では、当所の「戦略的ものづくり短期研究開発事業」を活用されて、薄板ガラス材の化学強化による手法の検討を行うこととしました。

 その結果、曲げ試験において未処理時と比べ高強度を得ることが確認できました。今後は、求められるデザインに対応できるように、様々な形状に加工した薄板ガラス材の強化への取り組みが期待されます。

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