ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

用語解説(A~Z)

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

用語解説(A~Z)  

  • あ行
  • か行
  • さ行
  • た行
  • な行
  • は行
  • ま~わ行
  • A~Z

    CFS(コンテナフレートステーション)

     貨物をコンテナに詰めたり、輸入された混載貨物を仕分ける荷さばき用の施設です。

    PSC(ポート・ステート・コントロール)

     「ポート・ステート」とは「寄港国」のことで、外国船舶が入港した時に、入港を許可する寄港国が入港船舶に対して行う安全検査のことを「ポート・ステート・コントロール」といいます。 外航船舶については、船の安全、人命の安全、環境の保護を確保するため、様々な国際的基準(海上人命安全条約、海洋汚染防止条約など)が確立しています。本来、これらを遵守する責任は船舶の登録国にあります。しかし、登録国の監督が不十分だったり、船員の技能・経験が足りなかったりすることにより、安全性に問題のある船が増加しています。 このように、船の登録国が自国船舶の検査義務を十分に果たしていないことから、これを補うするため寄港国が検査を行う制度が生まれました。日本では1984年に導入され、入港する外国船舶の構造や設備が海上人命安全条約や海洋汚染防止条約などの国際条約に規定された安全基準に適合しているかをチェックします。 国土交通省の各地方運輸局にいる外国船舶監督官のほか船員労務官らが接岸した船に乗り込み検査します。通常は老朽化した船と新造された船が検査の対象となります。PSCの結果、船の安全性に問題があれば、改善命令を発し、船側が改善計画を提出しなかったり、改善がなされなかったりした場合は、出港を差し止めることもできます。

    SOLAS条約(そーらすじょうやく)

     SOLAS条約は「海上人命安全条約」と訳され、そのルーツは、1912年のタイタニック号の海難事故にさかのぼります。この事故において、同船からのSOSを受信しながら、救難に向かわなかった船舶の存在、救命ボートの定員が乗客乗員分、確保されていなかったこと、救命ボードの誘導にあたり、一等、二等といった船客の階級で差別があったことなど、海難事故の対応として反省すべき点が多々ありました。そこで、1914年に国際海事機関(IMO)において、遭難の際の取扱い、船舶構造や通信の安全上の技術基準その他の海上における人命の安全のための取り決めが定められ、現在に至っています。 2001年9月の米国同時多発テロ事件の発生以後、世界の港に求められる国際標準が変わり、船舶・港湾施設の保安条項を追加した改正が採択されました。この改正SOLAS条約により、2004年7月1日の条約発効までに国際航海に従事する貨物船(500総トン以上)や旅客船が使用する港湾施設においては保安対策を強化することが国際的な約束となりました。

    TEU(Twenty-feet Equivalent Unit)

     20フィート(約6メートル)換算のコンテナ取扱個数の単位です。20ft.コンテナを1TEU、40ft.コンテナを2TEUとして計算します。

    Ro-Ro船(Roll-on/Roll-off ship)

     荷役を行う際にクレーンなどの荷役機械を使用せず、船首・側面・船尾にある開口部から車両が直接出入りして積みおろしを行うことができる船のことです。これに対して荷役時に荷役機械を使用する船のことをLo-Lo船(Lift-On/Lift-Off ship)といいます。
    Ro-Ro船