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知事記者会見 平成27年11月16日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月18日更新

知事記者会見録

■日時 平成27年11月16日(月)10:00~10:13
■会場 応接室

【質問事項】
 1 県議会議員選挙の結果について
 2 防災講演会について
 3 東京オリンピック・パラリンピックについて

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【質問事項】

1 県議会議員選挙の結果について

【記者】
 既に知事はコメントを出されているのですが、昨日の県議選について改めてお伺いしたいのですが、二点あります。一つは自民党が2つ議席を減らしまして、民主が3増となりました。こういった構成が変わったのですが、オール福島の県政運営にどんな影響があるのかというのが一点です。もう一点は投票率が低下しまして、改めて過去最低となったという点について、どういうふうに受け止めておられるのかについてお願いいたします。

【知事】
 一点目についてであります。今回の県議選において、県民の皆さんが投じられた1票1票にはこれから先、福島の復興の具体的な道筋を示して、そして、復興再生を目に見える形で更に前に進めてほしいとの思いが込められていると考えております。私自身も県議会議員の皆さんと共に、オール福島で福島の復興を前に進めていく、そして県民の皆さんが復興を実感できるよう、引き続き全力を尽くしてまいります。
 そして投票率の関係でございます。今もなお多くの皆さんが避難生活を続けているという状況の中で、投票率向上のために市町村を始め関係の皆さんは最大限の努力をされたところでございます。しかし、結果として、投票率が過去最低となっております。福島の復興・再生を前に進めていくためには、県民の皆さんに、県政への関心を高めていただくということは極めて重要でございます。これからも、県も、県議会と共に多くの方々の様々な思いを伺いながら、しっかりと県政を推進してまいります。

【記者】
 県議選に関連して、二つお伺いさせてください。先ほどですね、県民の皆さんが県政に関心を持つことが極めて大切なことであるというふうにおっしゃっていましたけれども、そもそも、なぜそれは大切と思っていらっしゃるのか、そこをお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】
 福島の復興というものが、他の都道府県とは全く異なる状況にあるというのが根底にあります。震災前の福島と違って、今の福島は、地震、津波、そして原発事故、更に風評と非常に複合災害として重い課題を背負っています。これは他県にはない重みでありますので、こういったものを乗り越えて、本当の意味で福島の復興・再生を果たすためには、行政だけの力、例えば知事部局だけですとか、あるいは県議会だけ、市町村だけの力でできるかと言ったら、できません。県民の皆さん自身が、福島県という自治体であったり、あるいは福島という地名であったり、福島に対する思いを共有していただくこと、これが復興・再生を本当の意味で果たしていくための原点になると思います。
 そういう意味で、県政に対して今まで以上に関心を持っていただいて、色々な意見を色々な場面で率直に申し述べていただく。知事や県議会議員は選挙によって選ばれる立場ですので、そういった思いを一番吸い上げるべき、吸い上げられる立場にいると思いますので、そういう流れの中で、私は県民の方が県政に関心を持っていただくということが、復興・再生を着実に進めていく原動力になるのではないかと考えております。

【記者】
 関連して、それならばなぜですね、震災と原発事故の後、県議選が二回、過去最低を更新し、知事選でも過去最低となり、先の衆議院選挙でも過去最低となっている。どうして大事な選挙であると皆さん言っているのに、人々は投票に行かないというふうにお考えでしょうか。

【知事】
 その分析は難しいところがあると思いますが、昨年の知事選は、最低ではなくて、一応、戻りはしました。ただ、いずれにしても、投票率、過去の全体のトレンドに比べれば低いということには変わりません。ここのところは色々な要因があろうかと思いますし、なかなか定量的な分析ができるかというと難しいところがあります。
 県政を今預かっている一人の当事者としては、自分自身が様々な場面できちんと情報発信をして、多くの方に伝える努力をする。「現場主義」を私自身唱えておりますが、できるだけ色々な機会に直接会ってお話をすることで県政に対する関心を高めていく、こういう地道な取組を継続していくことが何よりも重要だと思います。

【記者】
 今回、選挙に立候補した人たちの中からもですね、復興に与野党なしという政府の姿勢であるとか、オール福島という立場で選ばれた知事選出の経緯とかもあってですね、中々、政策論争が深めづらい環境にあるのも一つの理由ではないかという意見が、実際、選挙戦を戦ってきた人からもそういう話はありますけれども、その辺りは知事はどのようにお考えでしょうか。

【知事】
 そういったところ、どういう形で分析するのかというのは、正直、難しいと思います。
 ただ、大切なのは、以前も申し上げたのですが、福島を復興・再生させようという最終的な目的・目標というのは、おそらく皆さんも変わりはないと思います。
 山の頂上は一緒です。後はアプローチの仕方で、様々な個人個人の考え方であったり、各党・各会派のお考えがあろうかと思いますので、そういった部分で様々に切磋琢磨しながら、より良い復興政策、より良い復興施策というものを、議会の場あるいは他の場も通じて、議論をして高め合いながら、それをまた実践をしていく。この繰り返しが福島の復興につながると私は考えております。

2 防災講演会について

【記者】
 まず一点なのですが、もう既報ですので御承知と思うのですけれども、危機管理部が10月25日に開きました防災講演会の方で、出席の依頼と、弊社の方は動員と表現させていただきましたけれど、そして休日にですね、動員して、結果的に半数以上が職員の方だったと思われるという証言もあります。
 これについてですね、知事は当然報告は受けていると思うのですが、知事が把握、認識をしていますこの件に関する概要と、また、これに関する受け止めをお願いします。

【知事】
 防災講演会をはじめ、県が様々な形で色々な企画を作る訳でございますが、県民であったり、あるいは対象となる方々にできるだけ多く集まっていただいて、その趣旨というものを沢山の方に広げていくということが県政の様々な場面で重要であると考えております。
 今回、この防災講演会について、県職員自身、防災のことを知るという意味の面はプラスの部分があるかもしれませんが、多くの県民の方が十分に参加をされていたのかというところは、足らざるところがあったと思います。
 この件について、危機管理部をはじめ担当部局が、様々な場面においてどういう形で多くの方に、良い姿で集まっていただけるようにするかということは県全体の課題でありますので、共有をして、こういったことのないようにしっかりと努めていく必要があると考えております。
 また、詳細については担当部局にお問い合わせいただければと思います。

【記者】
 関連して一点で申し訳ありませんが、知事は今回のことをいわゆる動員というふうにみなしているのかということと、また、おっしゃるとおりこの辺の意識、正直申し上げて職員の意識、一般の人との意識の乖離が少し見られるんですね。やはり県民のためにということで開いておきながら、言い方は悪いですが体裁を、とりあえず会場を埋めるためにですね、職員の方に出てくれと言って半分以上埋めるというのは、やはり少し逸脱しているものがあるのではないかと思います。そうした意識の改革、場合によっては人事ということにも踏み込んでですね、きちんとこういった県庁の改革を進めていくべきではないかと思うのですけれども、この点についてお願いします。

【知事】
 どういう言葉の使い方をするかという問題はさておき、大切なことは今回のこういったイベントが誰のためになされるのかということだと思います。多くの県民の方に集まっていただいて、防災の意識を向上させることが間違いなく主目的であろうかと思います。
 そういった面に照らして足らざるところがある、こういったものを今後どうやって改善していくか、そしてそういった意識を危機管理部は当然ですが、全庁的に共有できるかというところが大事な反省点だと思っておりますので、そういった意識で今後とも全庁的にしっかりと対応させていきたいと思います。

3 東京オリンピック・パラリンピックについて

【記者】
 今回の県議選に絡んで、風評被害の関係で取材をさせていただいたのですけれども、今回、県の方は風評の戦略を作ったということだったのですが、複数の企業の方から五輪に対してですね、結構、要望・期待と、外国の方が注目をする、福島でやってくれれば、また福島で「もの」が注目されるという期待の声がいくつか印象的だったのですけれども、一方でその中で県が五輪でどうしていくのかがちょっとよく分からないという声もあったのですが、これについてはどのようにお考えでしょうか。

【知事】
 2020年の東京オリンピック・パラリンピック、5年後ということになってきておりますが、非常に大きな大会で世界的に注目されるということになりますので、福島県として色々な切り口でこれに関わっていくことが重要だと思います。
 もちろん予選競技の一部を福島県で開催してほしいという要請は昨年からしておりますし、あるいは五輪の合宿であったり、様々な関連イベントが行われますので、こういったものも福島県内で実行してほしい、あるいは県内の林産物、CLTの関係であったり、農産物を使っていただけないか、このような様々なお話をしているところでございます。
 また、世界各国から集まった方に、もしできれば福島まで足を伸ばしていただいて、5年後の復興が進んでいる福島の現状を生で見ていただくということも大切な取組だと思います。 
 今、一部の例を挙げておりますが、オリンピックに絡めて、様々なアプローチの仕方ができると思いますので、こういったものを県の方で、そういった庁内組織も作っておりますので、全体として取組を考えながら、また、県だけではなくて、市町村、民間企業、団体等の方々との連携も大事ですので、今後、そういったものを是非計画的に進めていくということが何よりも大事だと考えております。

(終了)

■内容についてのお問い合わせ先
 1 県議会議員選挙の結果について
  →総務部政策調査課 電話024-521-7184

 2 防災講演会について
  →危機管理部災害対策課 電話024-521-7194

 3 東京オリンピック・パラリンピックについて
  →文化スポーツ局文化振興課  電話024-521-7312

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