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知事記者会見 令和6年4月1日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月4日更新

【質問事項】

1 F-REI(福島国際研究教育機構)開設から1年について

【記者】
 F-REIについて伺います。
 今日、4月1日で設立1周年を迎えました。
 この1年間の総括的な評価と1年間で見えてきた課題、それから、県として2年目に重点的に取り組むことを伺います。

【知事】
 F-REIは、昨年4月の設立以降、順次、委託研究を開始するとともに、直営のユニットリーダーとなる研究者の公募を行っています。
 また、浜通り等の15市町村における座談会や、福島県内の大学・高校等においてトップセミナーを開催するなど、山崎理事長のリーダーシップの下で、様々な取組を精力的に進めています。
 今後も地域の実情を踏まえながら、世界に冠たる「創造的復興の中核拠点」として、福島イノベーション・コースト構想を一層推進し、福島の復興の実現に貢献していただくことを期待しています。
 県としても、これまで福島イノベーション・コースト構想の取組で培ってきたネットワーク等を活用しながら、地域との結び付きを一層強化するなど、引き続き、F-REIの活動が円滑に進むよう、連携して取り組んでまいります。

2 県立大野病院の後継医療機関について

【記者】
 F-REIは、自治体に対して住環境の整備を期待しています。
 住環境の整備の一つ、医療機関に関しては、県立大野病院の後継医療機関について、2029年度以降とされている開院時期の前倒しをするように、地元の自治体からも要望が1月に出ているかと思います。
 この開院の目標時期について知事の御見解を伺います。
 また、この病院については、バイリンガル対応など、国際性も意識して検討を進めていくということになるのかどうか。現時点のお考えをお願いいたします。

【知事】
 双葉郡の医療の新たな拠点の整備について、現在、鋭意検討が進められているところであります。
 2029年度以降という方向性が示され、それに対し、地元の首長さん方から「より早く開設をお願いしたい」という要望は県にも届いております。
 原発事故以前には、県立大野病院があり、双葉厚生病院と統合し、新たな双葉郡の医療拠点としてスタートする直前に、東日本大震災と原発事故に見舞われたところであります。
 その後、楢葉町における県の診療所、また、富岡町における新たな医療センター、こういった施設が順次オープンし、さらに民間の医療機関の開所も、徐々にではありますが進んでいるところであります。
 双葉郡の住民の皆さんの帰還は、今後ますます進んでまいります。また、F-REIに来られる研究者の皆さんにとっても重要な拠点ということになりますので、内容をより良い形にしつつ、また、できるだけ早期の整備を目指して、関係者の皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。

3 除去土壌等の県外最終処分について

【記者】
 国の方で、今年度中に除去土壌の最終処分の工程を示すという形になっていますが、改めて、その道筋について県として思われること、これからについて国に求めることを伺います。

【知事】
 除去土壌等の県外最終処分は、中間貯蔵施設の受入れという苦渋の決断を行った際に、その前提として国が約束し、さらに法律に定められた国の責務であり、必ず実現されなければなりません。
 先月、政府の復興の基本方針において、一定の見直しがなされました。
 県外最終処分の実現のためには、相当の期間を要する一方で、約束の2045年3月まで残された期間は限られています。
 県としては、県外最終処分の確実な実施に向けて、具体的な方針や工程を速やかに明示し、県民や国民の皆さんの目に見える形で、残された期間における進捗管理をしっかりと行いながら、取組を加速させるよう、国に対し強く求めてまいります。

 

4 2024年問題について

【記者】
 4月1日からのいわゆる2024年問題に関してお伺いしたいと思います。
 本日から関係業者への時間外労働時間の上限規制強化などが始まります。
 弊社が取材する中で、各業界が対応するためにバスの減便や運送業者の適正理解の促進、建設業の休日取得の遅れなど、様々な課題が浮き彫りになっております。
 今後、影響が深刻化することも懸念されていますが、県としてこの問題にどのような支援をしていくのか、お考えを伺います。

【知事】
 2024年問題は、(今日から)いよいよ本格的にスタートということになります。今日は特に、二つの視点でお話したいと思います。
 まず一つ目の視点は、物流の2024年問題についてであります。
 物流の2024年問題については、国において、政策パッケージやガイドラインを策定し、今国会で関係法令の改正を予定するなど、取組が進められているところであり、現在、その国の動きを注視しているところであります。
 また、この問題は影響が多岐にわたるため、県としても庁内関係課による連絡調整会議を設置し、各分野における対策等を共有するとともに、国の施策や県の関連事業を一覧にして取りまとめ、ホームページで公表しています。
 今後も県民生活や地域産業への影響等を考慮しながら、物流の2024年問題に取り組んでまいります。
 続いて、二つ目の視点は、医師の働き方改革に関わる2024年問題についてであります。
 医師の働き方改革については、質の高い安全な医療を持続可能な形で県民の皆さんに提供していく上で、大変重要であります。
 一方で、福島県を含む多くの自治体では、医師の確保が大きな課題となっています。
 これまでも全国知事会を通じて、地域の実情を踏まえながら改革を丁寧に進めるよう、国に要望してきたところであります。
 また、こうした医師の働き方改革が、本県の地域医療提供体制に大きな影響を及ぼすことがないよう、県としても、県医師会や福島労働局など、関係機関と連携し、医療機関の労働時間短縮に向けた取組などを支援してまいります。
 あわせて、福島県立医科大学と連携しながら、医師の確保に取り組むなど、引き続き、県民の皆さんが、各地域において適切な医療を受けることができるよう、医療提供体制の構築に積極的に取り組んでまいります。

5 浪江町、富岡町の避難指示解除から1年について

【記者】
 3月31日と、本日4月1日で、昨年に浪江町、富岡町の特定復興再生拠点区域の避難指示が解除されてから1年になります。現在の移住や帰還、インフラ整備の状況を知事はどのように見ているのか伺います。

【知事】
 浪江町が昨年の3月31日に、富岡町が昨年の4月1日に特定復興再生拠点区域の避難指示が解除されて、1年が経過しました。この間、町民の皆さんの懸命な御努力と国内外からの温かい御支援を頂く中で、両町は復興に向けた新たな歩みを着実に進めており、心から敬意を表します。
 避難指示の解除後、浪江町においては、伝統工芸品である大堀相馬焼の窯元が大堀地区で工房を再建されました。富岡町においては、夜の森地区の桜まつりに県内外から多くの方々が来場されるなど、復興に向けた様々な取組が進んでいます。
 一方で、両町においては、医療・介護、教育、買い物など、生活環境等の整備のほか、帰還困難区域に残された土地・家屋等の取扱いなど、いまだ多くの課題を抱えています。
 両町においては、帰還が少しずつ進んでいるものの、まだまだこれからというのが現実であります。地域ごとの様々な課題やニーズを踏まえて、帰還や移住の促進に積極的に取り組むことが大切です。
 県としては、引き続き、国や町等と緊密に連携しながら、インフラの復旧や、避難指示が解除された地域における生活環境の整備等にしっかりと取り組んでまいります。あわせて、国に対し、帰還困難区域全ての避難指示解除に最後まで責任を持って取り組むよう求めてまいります。

6 紅麹使用製品の健康被害の発生について

【記者】
 小林製薬の紅麹の問題について伺います。全国で健康被害や死亡事案が出ている中、県内でも先週、福島市保健所の方に健康相談が1件ありました。
 今後増える可能性もあるかと思いますが、県の対応と県民への呼び掛け等があれば伺います。

【知事】
 紅麹成分が入った製品による健康被害問題については、大阪市が当該製品の回収を命じているほか、厚生労働省を始め、関係省庁による連絡会議が開催され、対応が検討されているところであります。
 また、県内においても、健康被害に関する相談が寄せられています。県としては、先週からホームページに相談窓口や注意喚起に関する情報を掲載しています。 紅麹を含む製品を摂取し、万が一体調が悪くなった場合は、医療機関を受診していただくか、最寄りの保健所に相談していただきたいと思います。

7 公立小学校教頭の逮捕について

【記者】
 須賀川一小の教頭先生の逮捕について伺います。
 先週のこの場でも、別の事案を受けて不祥事防止に向けた方向性の御説明を頂いたところでしたが、年度の教員逮捕が4人になったことについて受け止めを伺います。

【知事】
 教職員の不祥事が相次いでいる中で、公立小学校の教頭が酒気帯び運転の容疑で現行犯逮捕されたことは大変遺憾であります。
 こうした不祥事の根絶に当たっては、綱紀粛正の徹底と個々の意識を高めていくことが何よりも大切であり、これらを繰り返し取り組んでいくことが重要です。
 今回の事案に対する処分については、県教育委員会において調査を行い、懲戒基準に基づいて厳正に対応していくものと考えています。

(終了)

1 F-REI開設から1年について
 →企画調整部福島イノベーション・コースト構想推進課 電話024-521-7112

2 県立大野病院の後継医療機関について
 →病院局病院経営課 電話024-521-7224

3 除去土壌等の県外最終処分について
 →生活環境部中間貯蔵・除染対策課 電話024-521-8638

4 2024年問題について
  (物流2024年問題について)
 →企画調整部地域振興課 電話024-521-7803
 (医師の働き方改革)
 →保健福祉部医療人材対策室 電話024-521-8513

5 浪江町、富岡町の避難指示解除から1年について
 →企画調整部避難地域復興局避難地域復興課 電話024-521-8434

6 紅麹使用製品の健康被害の発生について
 →保健福祉部食品生活衛生課 電話024-521-7898

7 公立小学校教頭の逮捕について
   →教育庁義務教育課 電話024-521-7763