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知事記者会見 平成27年8月31日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年9月1日更新

知事記者会見録

■日時 平成27年8月31日(月)10:00~10:17
■会場 応接室

【発表事項】
 1 イタリア・ミラノ訪問について
 2 「イクボス宣言」について

【質問事項】
 1 準備宿泊について
 2 イタリア・ミラノ訪問について
 3 危機管理基本方針について
 4 借上げ住宅の家賃補助事務について
 5 「世界陸上」における本県ゆかりの選手の活躍について
 6 「イクボス宣言」について

知事記者会見 平成27年8月31日(月) 動画を見る

【発表事項】

1 イタリア・ミラノ訪問について

【知事】
 イタリア・ミラノ訪問について発表させていただきます。
 現在開催されておりますミラノ万博において、「ふくしまウィーク」の機会を捉え、私自身が直接会場で福島の「今」、そして「魅力」を発信することといたしました。
 「ふくしまから感謝を込めて ~ふくしまの『心』と『豊かな食文化』」、これをテーマにこれまでの世界中の皆さんからの御支援に対する感謝と福島の県産品の魅力や復興の現状を、7月に来県をしてくれたミラノ大学の学生と共にお伝えをしてまいります。
 また、万博以外においても、政府関係者や食品業者、マスコミの皆さんなどを招いたセミナーやレセプションを開催いたします。 
 食の安全に関する福島県の取組をお伝えした上で、お米や桃、こういった県産食材を用いた特別メニューを実際に食べていただき、その安全性とおいしさを実感していただくことで、風評払拭とともに将来の輸出の促進につなげていく考えであります。
 この訪問を通して、復興に向けて着実に歩みを進める福島の姿を国外の多くの方々にしっかりとお伝えし、共感の輪を広げてまいります。

2 「イクボス宣言」について

【知事】
 本日の部長会議で、私は「イクボス」を宣言しましたので、発表いたします。
 「イクボス」とは、部下の育児参加に理解のある上司や経営者を指す造語でございます。
 私は、将来を担う若い世代が地方で暮らして、結婚、出産、子育てができる社会の実現を目指す「日本創生のための将来世代応援知事同盟」に参画をしておりますが、この同盟において宣言をした「おかやま声明」に基づいて、加盟各県の知事と共に「イクボス」として行動することといたしました。
 次世代の育成と、男女が共に働きやすい社会の実現を目指し、まずは、福島県庁から意識改革を図り、職員が安心をして育児や介護ができる環境の整備や、職員のワーク・ライフ・バランスを応援していきたいと考えております。
 さらに、この「イクボス」の取組を、県内の企業や団体等の多くの皆様に御理解をいただき、将来世代を応援する意識の広がりを図りながら、子育てしやすい県づくりにつなげていきたいと考えております。

【質問事項】

1 準備宿泊について

【記者】
 今日から準備宿泊が始まったということで、南相馬市、葛尾村、川俣町となっておりますが、それについて知事の御見解をお願いします。

【知事】
 お盆を含めた特例宿泊に引き続いての準備宿泊となります。御自宅での生活を望んでおられる住民の皆さんにとっては朗報であったと思います。
 これからは特例宿泊よりも長い期間、御自宅での生活を送るということになりますので、また課題も見えてくることと思います。そうした課題解決のために県も、国、自治体と共に取り組んでいきたいと考えております。

【記者】
 今の質問に関連するのですけれど、今回の準備宿泊の場合はですね、これまでと規模が全く異なって1万人以上という形になり、さらに小高という大きな経済圏も含む形になる訳ですけれども、今回の準備宿泊が持つこれまでとは異なる意義を見出しているのであれば、それをお伺いしたいのと、それほど大きい規模の準備宿泊になると、当然解除を見据えて、帰らないところもあると思うのですが、何が一番の課題になっているというふうに現時点でお考えなのかということをお伺いさせてください。

【知事】
 これまでも何回かこういった取組を行ってきている訳でございますが、確かに今回は非常に規模が大きいというのが特色でございます。それぞれの方々が、今、非常に色々な状況で生活をされていて、そういった方がある程度まとまって自宅に戻って生活をしていく中で、新しい課題も出てこようかと思います。
 一番肝になるのは、安全・安心の確保であり、生活インフラの整備ということになります。その生活インフラの中でも、例えば、医療の問題、教育の問題であったり、さらに加えて、買い物ができる商業圏であったり、こういったものがきちんと確保されていなければ、安心して長期間、この準備宿泊に臨むことができないということになります。もちろん、今回、一定程度の準備はされている訳ではありますが、震災前の地区とは明らかに異なった様相にございます。そういった中で、具体的な御指摘、御意見等もあろうかと思いますので、そういったものを受けて、県として、改めて国、自治体と連携して、足らざる部分を対応していく、さらに足していかなければいけないものは足していく、こういった取組を続けていくことが大事だと考えております。

2 イタリア・ミラノ訪問について

【記者】
 ミラノ万博に関してなのですけれど、前回は2か国ということで、今回は単品で1箇所となりましたけれども、その分ミラノに懸ける思いがあるのかなという気がするのですが、そこをどうお考えなのかということと、それから就任後、ヨーロッパを立て続けに行っていらっしゃいますが、当然、今売り込みをかけているアセアン(ASEAN)であるとか、もしくは実際にいろいろとやっていらっしゃる欧米とか、アメリカの方ですね、アジア、アメリカ、もしくはアフリカなどもありますけれども、今後どういったところにさらにウイングを広げていこうという、もしお考えがあればお聞かせください。

 【知事】
 今回のイタリア訪問、4日間の日程になりますが、往復を含めますと実質は1.5日という非常に強行軍になります。
 県内の仕事や国内の県外の仕事といったものが非常に立て込んでおりますので、実は日程調整が非常に難しいという側面がございます。
 今回は1つの国ということにはなりますが、「万博」ということで、この期間全体を通じて、2,000万人の方が来場されると、世界の注目がミラノに集まっている、しかも、テーマが「食」であり、また、日本館が非常に評判があるということもありますので、こういった場所において、福島の食の安全・安心、あるいは復興の状況というものをPRしていくことは最も効果があるのではないかと考えて、今回、この地を選んだところでございます。
 できるだけ多くの国々に私自身伺っていきたいと思ってはおりますが、先程言ったような日程の制約があります。
 現在のところ、畠副知事が既に2回海外訪問しておりますが、副知事であったり、部局長が積極的に海外のアジア、欧米等も含めて様々な場面に出かけていって、トップセールスを行うことが重要だと思っておりますし、私自身も厳しい日程でありますが、そういった中で工夫をしながら、今後とも世界への発信は続けていきたいと考えております。

3 危機管理基本方針について

【記者】
 危機管理の基本方針のことなのですけれども、危機管理部ができましてから4か月ほどが経ちましたけれども、基本方針ができましても、やはり未曾有の複合災害を経験した福島県としては、次に災害が起きた時に危機対応力というのを高めなければならないと知事が前々からおっしゃっていますけれども、それに向けて当然基本的な方針だけではなくて、より詳細な訓練であったりですね、より行動計画というものが、もっと詳細な計画が、事務・事業が必要になってくると思うのですけれども、どのようなことを今お考え、もしくはどのようなことが今後必要になってくるのか、お考えをお聞かせ下さい。

 【知事】
 危機管理基本方針、基本的な方向性というものは策定されました。こういった方針が各部局に、そして職員の一人一人に浸透していくこと、さらに広い意味では市町村の職員の皆さんも含めて広がっていくことが、今後、起こりうる災害に対しての危機管理対応として非常に重要であると考えております。
 昨日、南相馬市で防災訓練を行っておりました。その中でちょっと私が一点気になったことを敢えて申し上げますと、「シェイクアウト訓練」といって、住民の皆さんにメールでお知らせをして、大きな地震が起きたその瞬間の対応をきちんと準備しましょうという、住民を巻き込んでの訓練が行われました。
 恐らく今聞かれていて、「シェイクアウト」とは何かとパッとお考えになったと思いますが、実は住民の皆さんに配ったチラシを昨日現場で初めて見たのですが、そこには「シェイクアウト」と書いてあるのですが、これは分かりづらいと。例えば、「ヘルプ」とか、一般的に日本語化された海外の言葉であれば、それはそれで使っても構わないと思いますが、私が正直見ても分からないし、恐らくここにおられる方も余り聞きなじみのない言葉と感じられた方もいると思います。そういった言葉を広報に使っていることが危機管理の感覚として、弱いところがあるのではないか。今回の取組そのものを全部否定している訳ではないのですが、4月に行った吾妻山の防災訓練であったり、今回の訓練、メールを使って新たな取組をすることは非常に良いことですので、これは積極的にやってほしいのですけれど、それが一般の住民の皆さんを巻き込んでやる以上は、皆さんにパッと見て腑に落ちるような届け方をしないと、十分届かないと私は思いました。
 これからはこういう言葉ではなくて、年配の方も若い方も、見た瞬間に分かるような言葉を使わないと駄目だと、その場で私自身指摘をしたのですが、こういった細部に宿ると言うか、一つ一つの物事の中で感覚を磨いていくことが重要であると思います。
 そういう意味で、危機管理基本方針を作って終わりではなくて、日々の仕事の中で、どう進化させていくか、それがどう伝わっていくか、こういった部分は、まだまだ我々日々しっかりと錬磨をしていかなければいけないということを昨日改めて感じたところでございます。

4 借上げ住宅の家賃補助事務について

【記者】
 全く別の話題なのですけれども、土木部の方でですね、いわゆる借上げ住宅の家賃の事務執行でミスがあってということで1億6,000万円、まだまだもっと増えるのではないか、まだ調査中だと思うのですけれども、これに関してですね、当時、一部の幹部は既に退職をしておりますけれども、これの当時の職員、現在の職員を含めた、処分、処遇、また、改善策というのを、お考えをお聞かせください。

 【知事】
 こういった実務的なミスというものをできるだけ減らしていく、これはもう当然のことだと思います。各部局色々な形での事務ミスというものが、今、確かに膨大な仕事を抱えていますので、中々難しい部分もあるかとは思いますが、特に、相手方が一般の方と関わるものについては、細心の注意を払っていかなければいけないと考えております。
 今、お尋ねのあった具体的なものについては、担当部局の方にお尋ねをいただければと思います。

 5 「世界陸上」における本県ゆかりの選手の活躍について

【記者】
 先日まで北京で行われていました「世界陸上」で、東邦銀行の青木選手、千葉選手が出場しました1,600mリレーで日本新記録を達成しました。これは本県にとっても大変喜ばしいニュースだと思うのですが、知事の率直な感想をお聞かせください。

 【知事】
 世界陸上、華やかに繰り広げられました。その中でも福島県ゆかりの2人が堂々とピッチを駆け抜けていく姿、感動しながら拝見をしておりました。特に1,600mリレーは、お互いにバトンを渡していくという性格もありますので、4人のメンバーが力を合わせて日本新記録を出すという偉業、本当にすばらしいと思います。
 あの姿、一人一人がその自分の区間を全力で走っていって、そして次の人につないでいく。これはある意味、福島の復興・再生にもつながる、我々にとって本当に勇気と元気を頂いた、すばらしい成果であったと思います。今後の更なる活躍を期待しているところであります。

6 「イクボス宣言」について

【記者】
 先ほど発表でありました「イクボス宣言」なのですけれども、職員の方たちが育児休業や介護休暇など取得しやすい環境づくりですとか、県内の企業や団体への働き掛けというのは、具体的にどのようなことを考えていらっしゃるのか、もしあればお願いしたいのと、知事御自身も率先して仕事と生活の充実に取り組んでいかれるということで、知事御自身が今後やっていきたいものとかがあればお願いいたします。

 【知事】
 まず県職員の関係でありますが、各部局長に今お願いしているのが、職員に対する管理職の面談です。一人一人の管理職、中間管理職も含むことになると思いますが、彼ら一人一人がイクボスになってほしいということで、これから、子どもが生まれた職員、あるいは今後子どもが生まれる職員に対して、管理職面談、「イクボス面談」を実際にやっていただきたいと思っております。
 そうやって、「この職員はこれから子どもが生まれるんだ」「子どもが生まれたばかりなのだ」ということを、お互いに意識をして共有することが、職場の中で「その配慮をしようか」という一つのきっかけになると思いますので、具体的な行動のまず一歩としては、イクボス面談を各部局において積極的に行って、お互いに考え方をしっかりと共有して、特にボスの方が配慮をしてあげる、こういった取組を始めたいと思っております。
 また、県内の企業さんに対しては、こういったイクボスの取組というものをまずお知らせをした上で、特に、ワーク・ライフ・バランスの優良取組事例として、社員の子育てに積極的に取り組んでおられる企業があります。おそらく県庁よりも既に先にやっておられるところもありますので、そういったところを集めて、優良事例として皆さんに紹介をしていく。こういう先進的な事例が、福島県の、例えば中通りにある、会津にある、浜通りにある、こういう具体的なものを県が率先して広めていくことが大切と考えております。
 最後に私自身でございますが、まず休暇をとることも大事かと思っております。中々、今月の日程を見ても、土日もままならぬ状態でございますが、私もイクボスの中のボスということになりますので、自分自身の休暇、職員の休暇ということを頭に置きながら、努力をしていきたいと考えております。

(終了)

 ■内容についてのお問い合わせ先
  イタリア・ミラノ訪問について
  → 農林水産部農産物流通課 電話024-521-8041

  「イクボス宣言」について
  (県庁における取組について
   →総務部人事課 電話024-521-7033)
  (県内企業等への働き掛けについて
   →商工労働部雇用労政課 電話024-521-7289)

  準備宿泊について
   → 避難地域復興局避難地域復興課 電話024-521-8439

  危機管理基本方針について
   → 危機管理部危機管理課 電話024-521-8652

  借上げ住宅の家賃補助事務について
   → 土木部建築指導課 電話024-521-5764

  「世界陸上」における本県ゆかりの選手の活躍について
   → 文化スポーツ局スポーツ課 電話024-521-7786

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