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知事記者会見 平成27年9月7日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年9月14日更新

知事記者会見録

■日時 平成27年9月7日(月)10:00~10:26
■会場 応接室

【質問事項】
 1 楢葉町の避難指示区域の解除について
 2 風評・風化対策について
 3 復興公営住宅について
 4 危機管理基本方針について

知事記者会見 平成27年9月7日 動画を見る

【質問事項】

1 楢葉町の避難指示区域の解除について

【記者】
 9月5日に楢葉町が避難指示解除になりました。もちろんこれがゴールではなくてスタートだと思うのですけれど、これから県としてどのように楢葉の復興に向けて取り組んでいくのか知事のお考えを改めてお聞かせください。

【知事】
 楢葉町の避難指示解除が9月5日になされました。本当に全国メディアも含めて、大きく取り上げられているのを見て、非常に重要な節目だということを改めて実感をしたところでございます。
 楢葉の松本幸英町長を始め、町議会の皆さん、関係の皆さんが、本当にこの4年半、様々な努力を重ねてくる中でここまで至ったということに対し、敬意を表したいと思います。
 そして、色々と報道を拝見しておりますと、笑顔で自分のふるさとに、自分の家に帰ってお孫さんたちとここで遊べるということを喜んでおられる方がおられましたし、一方で、まだ現時点で戻られる方は少ないというのが現実でございます。
 まだ多くの方々は「どのタイミングで自分が帰ったらいいのだろう」ということを悩んでおられると思いますし、さらに、「当面まだ帰らない」ということを決めておられる方がいるのも現実でございます。
 そういう意味で、楢葉町は避難指示は解除されたとは言え、震災前の楢葉町に今時点で戻っているとは到底言えない状況でありますので、今後とも県として、国や町と一体となって、より住民の皆さんが安心して戻って暮らせるような環境づくりに力を尽くしていかなければいけないということを改めて実感をしているところでございます。

【記者】
 それに関連して、5日の式典の中でですね、子どもの作文の中に「将来的にはJヴィレッジでサッカーをしたい」という子がいたのですけれど、今日、一部報道でJヴィレッジの整備費の一部を寄付金で募るという考えもあると報道で出ていますけれど、その辺りどのようなお考えでしょうか。

【知事】
 Jヴィレッジを再生するということは、福島県のみならず、正に避難区域にとっての復興のシンボルになる、非常に象徴的な事業だと考えております。
 従って、震災前の状態に戻すということは、これは当然なのですが、それに付加的な魅力を上乗せして、より良い形でのJヴィレッジをきちんと再開させていくことが大切です。
 特に、現在は復興再整備の計画を作っておりますが、2018年の夏に一部再開をして、2019年4月に全面再開をする、ひいては2020年の東京オリンピック等の色々な事前合宿等にも使ってほしいという思いを我々は持っている訳でございます。
 その整備費の関係でございますが、現在、国や関係機関と調整を進めているところであり、具体的にはまだ決まっておりません。固まってもおりません。これが現時点の状況でございます。

【記者】
 案の一つとしてはあるという認識でよろしいですか。

【知事】
 色々な手法はあろうかと思いますが、大切なことは、今、国に対して支援要請をしておりますので、そういった点をまずしっかりとまとめていくことが、第一段階かと思います。

【記者】
 楢葉町の解除に関してなのですが、先程、知事の言葉の中で「震災前の楢葉町に戻っているとは到底言えない状況」という言葉がありましたが、事故が起きて4年半経過した以上、元の町を取り戻すということは、現実的に非常に難しいと思うのですけれども、その上で失ったふるさとと言うか4年半で変わってしまったものをどのように取り返すのかということについて、県としてどのようにお考えなのか、まずお願いします。

【知事】
 この失われた4年半というのは、いわゆる4年半という単なる月日ではなくて、私自身もそうですし、おそらく避難されている方も実感であると思うのですが、例えば1年が2年分、3年分に感じるとか、4年半という単位で言えば10年分くらいの重みを持っているとか、非常に重い時の流れだと思います。
 そういう意味で先程も申し上げたのですが、一足飛びに震災前の楢葉町の状態であったり、双葉郡の状態に戻していくということは残念ながら難しい、それが現実だと思います。
 ただ一方で、いつまでも帰れない地域ではなくて、徐々にではあるが戻っていくことができる地域なのだということを発信していくこと、結果を出していくことが重要だと思います。
 例えば、今、先行して戻っておられる広野町、川内村、田村市都路でも、まだ御苦労されています。あの地域でもここ1年2年の取組が続いてはいますが、中々、例えば7割8割の方が、今戻っているかというと、そこまでいっていないという現実がございます。
 従って、我々は色々な形で壊れてしまったもの、失ってしまったもの、そういったものを徐々に戻していくことと、それから色々な方々が連携して、まだ避難から戻るということを決め切れない方々に対して、「今、楢葉町は例えばこうしていますよ」あるいは「今後こうなりますよ」ということをきちんと示して、それをまた実際に結果で見せながら、帰還のお気持ちを高めていただくということが我々の大切な仕事と思っています。
 すぐにはできないので、徐々に時間を掛けて丁寧にやっていくということが基本と私は考えております。

【記者】
 関連してもう一点なのですが、変わってしまった風景の一つとして、廃炉に関する作業員の方ですとかが、楢葉町に宿舎ができたりですとか、これから避難指示が解除されたことで廃炉の最前線にもなっていくと思うのですけれど、作業員の方、廃炉の関係の方、元々楢葉町に住んでいない方たちがどんどん出てきている状況で、住民の方から戸惑いの声も出ていると思うのですけれども、そういった方々と住民の方との共生について、県としてのお考えがあればお願いします。

【知事】
 私自身が、しばらく前なのですが、楢葉町で準備宿泊が始まった段階で、準備宿泊をされているお宅を何軒か訪問して、生でお話を伺ったことがあります。その時、実は正にその話が出まして、色々な方が出入りされていて、それがいわゆる安全・安心の面でちょっと不安材料なのだということを年配の女性の方から、直接お話を頂きました。
 その後、町や警察、国関係機関とも連携をとっておりますが、実は広野町でも同じようなことが起きておりまして、そういった方々がいることによって、間違いなく復興が進むのです。彼らは、ほとんどの方は一生懸命やっていただいていますので非常にありがたい、一方で本来住んでおられた方が戻るという際に、それが逆に不安要素に見えてしまうというジレンマがあるものですから、関係機関でそういったところを意思疎通して、外から入ってこられた方々に、住民の皆さんの思いはこうなのだということを機会があるごとにお伝えをして、そこはある程度気を使っていただく。
 あるいは逆に広野町の町長、広野町役場でやっておられるのですが、色々な関係企業のところに町長自身が行って、お礼をしたり、感謝の気持ちを直接皆さんに伝えるということをされています。これも、お礼をしていただいたところが非常に喜んでおられまして、「こうやって我々が福島で、広野町で頑張ることが感謝されるのだな」という思いで、お互い良い関係が築けるというところがあります。
 従って、事業者さんであったり、作業員の方々自身に、ある程度お気持ちを持っていただくという部分と、逆に受け入れるサイドとして、色々な気持ちを伝えてきて、また感謝をする。その両方が組み合わさっていく中でしか、本当の意味での共生は図れないと考えております。

【記者】
 県が音頭を取って、関係機関、事業者、町と一緒に会議を作るとか、そういうお考えはあるのですか。

【知事】
 まず県自身も一緒に関わっていくという気持ちは間違いなく持っております。
 ただ、これは広域的なものの問題ではなくて、非常にその地域地域の問題なのです。実は、町によって作業員の入り方が全然違います。例えば、廃炉関係の方なのか、あるいは除染関係なのか、あるいは公共事業なのかとか、実はかなり色が違うので、おそらく広域的な対策会議みたいなものをやるよりは、その町や地域の状況に合わせて、そこに県も一緒に入ってやっていく、あるいは県警察が一緒に入ってやっていく、こういった方がより効果的かと思っていますので、色々な手法をそれぞれ考えながらやっていきたいと思います。

【記者】
 楢葉町の関係なのですけれども、今回、解除になりましたが、一方で、準備宿泊も1万人以上ということで、南相馬などで始まっていて、政府は29年3月までには帰還困難区域を除いて解除すると言っています。
 今後2年間3年間と長いスパンで見たときに、今回の楢葉町の解除をどういうふうに意義付けるのか。またそれによって、県としてですね、具体的に、特にここの政策に、やはり楢葉町が実際に解除されたのを見て、ここをやっぱり進めたい、もしくは改めたいと思っている点があればお聞かせください。

【知事】
 まず楢葉町の今回の避難指示の解除はスタートなのだと、本当に入口に立ったところでここからの展開というものが重要だと思います。
 特に、1年半後というものが、一つの国にとっての節目になっています。そこまでに例えば事業者の皆さんの意向が実際にどういう形で変遷して、ふるさとに戻って事業再開しようという方がどれくらいでてくるか。あるいは「ふるさとに、避難指示解除されたところに徐々に帰っていこう」という雰囲気が作れるか。こういったものは正に楢葉町、既に先行している広野町、川内村等も含めてですが、そういったところの流れの中でこそ、双葉郡のこれからの在り方ということが決まっていくと思いますので、一日一日が大切な勝負だと私は思っています。
 そういう中で、楢葉町の問題というのは、例えば、健康、医療の問題というものを皆さん口にされていて、今週いよいよこれから、県の診療所を作ろうという形になってくる訳ですが、今年中にできるのかというと、そうはいかない訳です。こういったものできるだけ早く作って、安心して双葉郡に戻って、こういう医療があるのだいうところを見ていただかないと、皆さん中々安心して戻るということにつながらないと思いますので、そういう意味でも、県として、例えば診療所の問題であったり、あるいは原子力災害対策センターの問題であったり、色々な一つ一つの県として抱える課題をしっかりと取り組んでいくことが大事だと思っております。

【記者】
 9月5日の楢葉町の解除の件なのですけれども、やはりまだインフラが整っていない状態での解除となりました。その中での県立診療所について、2月の開所予定ということで、医療に関しては不安が残るかと思うのですけれども、2月までの間、例えば、県として診療所が開設されるまでの間、何か医療を支えるような施策を考えていらっしゃるのか。
 あと、今後、来年4月にですね、南相馬市、葛尾村、川俣町でも解除が目標とされていますけれども、それに向けて、その他の地域の診療所の開設に向けてですね、何か協議をスピードアップさせるお考えはあるのか、この二点についてお願いします。

【知事】
 地域医療の確保というものが、実際に住民の皆さんが戻っていく上で重要な要素になります。診療所が開設されるまでの間、正に国と自治体と県と色々な課題を整理する中で、当面、バスなど公共交通を使って、実際に皆さんが不便なく、当面の医療対応ができるように対策を打とうということで対応を講じています。
 これで当分の間、きちんとつなぎつつ、まずできるだけ早く診療所を開設するということが大切だと考えています。また、来年の春に向けての動きについては、色々な具体的な議論を進めていきますが、双葉郡という地域の中では診療所を幾つもということにはならないと思いますので、今、作る楢葉の診療所との連携をどうするかというところを中心に議論が進んでいくかと思います。
 いずれにしても、こういう問題、これもまた一つ正解とか特効薬がある訳ではないので、住民の皆さんお一人お一人の不安を聞きながら、自治体の意見を聞きながら、きめ細かく取り組んでいきたいと思います。

【記者】
 連携という形になるということなのですけれども、連携の中核、中心をなすものとして、何か考えていらっしゃるものはありますか。

【知事】
 来春のことですので、それは正に今、色々な議論を進めているところでございます。

2 風評・風化対策について

【記者】
 今日の新生ふくしま復興推進本部会議で、かねて進めていました「風評・風化対策強化戦略」がまとめられました。今回、ターゲットを絞った、より発信ということで、知事の欧州訪問の結果を反映させたものだと思いますが、改めてこの戦略を生かしてですね、どのように風評・風化対策を進めていくのか、お考えをお聞かせください。

【知事】
 震災から正にこれから4年半が経とうとしているのですが、風評は残念ながら根強く残っています。一方で、風化は時の経過とともに進むという側面を持っていますので、これからの福島の復興・再生にとって、この風評・風化の問題との戦いというものが非常に重要な位置付けになってきていますし、残念ながら長い戦いになってくるのであろうという覚悟も持っているところでございます。
 そういう中、今日、強化戦略を取りまとめました。大切なのはTPOだと思います。タイミングに応じてやるべきことはどんどん変わっていきます。あと相手によって伝えるべき言葉が変わります。さらに機会によって、我々のソース、やり方、比較的マンツーマンでやるものなのか、一般的な広報としてやるべきなのか、あるいは県が直接やるべきなのか、むしろ他の方々からやっていただいた方が良いのか、色々なTPOというものが場面場面で変わってくると思いますので、そういった区分けをした戦略というものが、より今後は求められると思います。
 特にあり得るのが、矛盾した状況というものがあるのです。例えば、安全・安心の発信だけをしてしまうと、いわゆる「光」の話だけをすると「影」が消えてしまう、「影」の発信だけをすると「光」が消えてしまう、これがいつもジレンマとして持っているものですから、こういったものを、実際、風評・風化対策の個別の取組をする際に、相手の方がどういう方か、どの場所でやるのか、どういうタイミングでどういう趣旨か、それに応じてウェイトを少しずつ変えていく、そういうことをきめ細かくやっていかないと、本当の意味での共感が得られないのであろうと思っています。
 ただ、風評・風化の一番の本質は、でき得れば外の方々に「福島に来ていただく」、そして「実際に見ていただく」ことが一番本質に迫れると思います。
 実は「ロックコープス」がその典型でありまして、福島の復興の支援のためのボランティアをやってくれて、しかも4時間という非常に長い時間です。その上で、本番の「セレブレーション」と言いますが、いわゆるイベントに来て、そこであの時、汗を流したTシャツをみんな同じように着て、そして一緒にライブを楽しむ、それによって共感していただく。今回も去年参加した方が非常に多くリピーターで来ていました。「ロックコープス」は一つの手法ではありますが、色々な手法を使いながら、この風評・風化対策というものを講じていかない限り、我々は中々ここに打ち勝つことができないのだということを頭の中に置いております。

【記者】
 先ほど決まりました「風評・風化対策強化戦略」の件でですね、一点お伺いしたいのですけれども、ちょっとまだ本文を拝見していないのですけれども、基本的にはこれまでに行ってきたことを体系化したなという印象がございます。知事が前からおっしゃているようにですね、特効薬はない、即効性のある薬はないというのは全くそのとおりだと思う一方でですね、やはりより強い薬、新しく効き目のある薬はないかというふうに探すという体制を作るのも重要なのではないかと思うんですけれども、その観点から言って、今の体制、さらにこの戦略というものが、ふさわしいというか、スタートラインとしてふさわしいのかどうか。さらにこういったことを風評・風化対策として考えていきたいというものがあればお聞かせください。

【知事】
 今回、風評・風化対策強化戦略の第1版として銘打っております。
 満点を取れる戦略が、今直ちにあるか、百点を取れる戦略があるかというと、中々そうはなっていないと思います。常に満点を目指して進化させていく。第1版、第2版、第3版と作っていくという気構えが重要だと思います。
 例えば、今回の戦略の中で「ふくしまプライド」という言葉を、農林水産物の関係で使っていますが、これは首都圏等で展開しているCMと連携しているワードです。
 「福島の誇り」というものが震災、原子力災害によって非常に大きく傷ついた、あるいは損なわれたという現実があります。その誇りを取り戻していこうということを今訴えているのですが、例えばこの言葉は、私自身色々な方に使っていて、比較的共感されやすいと思っております。
 色々な言葉の使い方であったり、場面場面の出し方というものを工夫しながら、風評・風化の払拭に常に努力をしていくという姿勢が、おそらく色々な方の共感を生むと思いますので、中々、一足飛びにならないというところは悔しい思いもあるのですが、粘り強く続けていきたいと考えています。

3 復興公営住宅について

【記者】
 今日の復興推進本部で災害公営住宅の見通しが示されました。これまで見通しが立っていないというところで全て見通しが付いた一方で、逆に受入れとの関係において、戸数が減ったりとか、4年半、正に時間が経ったことで生活が多様化して、住宅に入ろうと思っていたのが、やっぱり入居辞退しますといったケースがあると思います。こうした現状について、今、知事としてどう受け止めて、何が課題なのか、何を改めなければならないのかということをお聞かせください。

【知事】
 復興公営住宅でミスマッチの問題というものが、より顕在化しています。色々な状況がそれぞれ異なりまして、応募が多いところ、少ないところがある、これが現実でございます。これまでの住民意向調査でも、入居判断しかねている方が入居希望者と同じくらいおられます。
 判断ができるように、きめ細かい情報提供をするとともに、そうした方々のことも考慮して、当面は現在の計画を続けていきますが、以前に1回とったアンケート、それだけで全てが固まるかというと、当然、状況が変わっていくとお気持ちも変わりますし、色々な形で揺れ動きますので、その時点時点で見合った変更というものを考えていかなければならないと考えております。
 また、当該自治体自身も非常にそこは悩んでいまして、我々としてハードを作る以上は、カチッとした計画を作るというのが通常のパターンです。ところがその意識というものが、例えば1年半前にとったものと、半年前にとったものと、今では多分変わると思うのです。そういったものを常に加味してやっていかなければならないのが、この復興公営住宅の対応策の難しいところと実感しています。

【記者】
 どこに何を建てるということも含めた見直しというのは、例えば年度内ということも含めて検討していらっしゃるという感じでしょうか。

【知事】
 まず大事なのは、住民の意向調査になります。入居希望を判断しかねている方、あるいは入居希望者の頭の中の整理もあるものですから、更に住民の意向調査であったり、それから今後の募集状況というものを見ながら、その時点時点で考えていくということになろうかと思います。
 ただ、いずれにしても、相当数の方が決めかねているので、今、決めている計画というものは、その方針で概ね進めていくというのが現実的と考えております。

4 危機管理基本方針について

【記者】
 先週も伺った関連だったのですけれども、この間、吾妻山の方でも訓練が行われましたけれども、重ねてなんですけれども、新しく危機管理の基本方針はできたのですけれども、また更にですね、それを知事のおっしゃった意識を進化していく、更に危機対応、防災能力を高めていくという観点で、新たな施策、もっとより施策に落とし込んだような計画ですね、というものは今のところ考えていないのかお聞かせください。

【知事】
 現時点でそういった考え方はしていないかと思いますが、ポイントは方針というものは日々我々が行っている復興政策であったり、あるいは危機管理対策の中にその思いが映し出されなければ意味がないということになります。
 具体的な一つ一つの日々の取組であったり、大きなイベントであったり、あるいは大きな会議であったり、そういう中に危機管理方針の思いがきちんと反映され得るかどうか、それを一人一人の職員、あるいは各部局が日々それを実行していけるかどうかが勝負だと思いますので、そういった積み重ねの中で、具体的な対応を進めていきたいと考えています。 

【記者】
 先ほどの質問と少し重なってしまうところがあるのですが、風評・風化対策の件でですね、これまで各部署でずっと取り組んでこられたと思うのですけれども、このタイミングで戦略を作るという位置付けといいますか、これまでと何が変わってくるのかというところについてお聞かせ願えればと思います。

【知事】
 実は、風評・風化対策というのは、震災後ずっと絶え間なくやってきてはいます。
 ただどうしても、各部局がそれぞれ一生懸命やっていても、いわゆる縦割りと言ってはいけないのですが、個別にやっているきらいがありました。
 今回、4月から風評・風化対策監を組織上も設けて、そして今回、総合的な戦略として打っていこうということで、これが一つのタイミングになっているというところがございます。
 色々な県の仕事、例えばイベントは典型なのですが、例えば、農林水産部、観光交流局でやったり、あるいは広報関係でやったりします。その中の考え方、コンセプトというものが整理できるなら整理した方が、あるいは一つやるところに「自分たちの事業も入れ込んでいこう」といった絡みがあった方が、より効果的になる部分があろうかと思います。
 あと、色々な方が、特に有名な方に出ていただいて、発信をしていただくのですが、その方にも、例えば農林水産部が農林水産物の話だけをして、その方との出会いが終わってしまうのか、もう少し幅広く観光の関係であったり、教育の関係であったりでできるのかとか、広がりというものが、中々どうしても部局任せだと出ないというところがあります。
 風評・風化対策監が、そういったところの全面を見ながら、今回の総合的な戦略に基づいて、全体の指揮、バランスをとっていくというのが、今回の一つの理由と考えております。

(終了)

■内容についてのお問い合わせ先
 楢葉町の避難指示解除について
 
→ 避難地域復興局避難地域復興課 電話024-521-8439

 Jヴィレッジについて
 
→ 企画調整部エネルギー課 電話024-521-7116 

 風評・風化対策について
 
→ 総務部広報課 電話024-521-7124

 復興公営住宅について
 
→ 避難地域復興局生活拠点課 電話024-521-8617

 危機管理基本方針について
 
→ 危機管理部危機管理課 電話024-521-8652

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