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知事年末記者会見 平成29年12月25日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年12月27日更新

知事年末記者会見

■日時 平成29年12月25日(月)10:00~10:20
■会場 応接室

【質問事項】
1 これまでの振り返りと今後の取組及び今年の漢字について
2 年末年始の過ごし方について
3 県庁舎での受動喫煙の防止対策について
4 今年の振り返り
5 平成30年度政府予算案について
6 Jヴィレッジ新駅設置に関する覚書等の締結について

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【年末挨拶】
 平成29年の年の瀬を迎えました。
 今年は、福島の復興、地方創生を更に前へと進めるため、県内外に積極的に足を運び、懸命に努力を続けておられる県民の皆さんや福島に心を寄せてくださる多くの方々の声に真摯に耳を傾けながら、その実現に向け、私自身が先頭に立って、全力で取り組んでまいりました。
 そのような中、新たな交通ネットワークや福島の未来を拓く拠点施設の整備進展を始め、古里への帰還に向けた動き、観光地におけるにぎわいの回復、県産品の輸出拡大など、これまでの取組の成果がしっかりと形になって現れ、福島県の復興は新たなステージを迎えております。
 その一方で、いまだに5万人を超える皆さんがふるさとを離れ、7度目の年末年始を迎えようとしておられます。引き続き、避難されている皆さんお一人お一人の思いを念頭に置き、生活環境の整備や事業・生業の再生など、復興への取組を着実に進めてまいります。
 さらに、厳しい人口減少に直面している福島県の現状にしっかりと向き合い、福島ならではの地方創生に積極的に取り組むなど、今後も、広く市町村や地域との対話を重ねながら、一人でも多くの皆さんに復興をより実感していただけるよう、そして笑顔になっていただけるよう、力を尽くしてまいります。
 日々、寒さが、厳しくなってまいりました。皆さんには、お体を大切にされ、健やかに新年を迎えられますことをお祈り申し上げ、年末の御挨拶といたします。

【質問事項】

1 これまでの振り返りと今後の取組及び今年の漢字について

【記者】
 この一年を振り返えられましたが、任期の3年において、オリンピック開催決定や新酒鑑評会5年連続金賞受賞数日本一、デブリが見えたなど、知事は厳しい時から少し前を向き出した過渡期を歩んでこられたと思います。これまでの過渡期を歩んでこられてどのように思われ、残すところあと一年をどのように臨まれるでしょうか。また、今年を振り返り、漢字一文字で表すとどうなるか、2点教えてください。

【知事】
 私が知事に就任したのが約3年前になります。3年前と今で共通して福島の現状を一言で表すならば「光と影」、この言葉に尽きると思います。ただ、その「光と影」の有り様が3年前と現時点では異なります。光というのは、福島県が復興・創生に向かって前進していく姿ですが、一年一年、間違いなく一つ一つ復興の成果が現れている。これは、県民の皆さんの御努力、各地域の頑張り、そして県内外、国外からの応援のおかげで、間違いなくそうした前進があって、「そのおかげで明るいニュースが増えてきた」、「光が増してきた」というのが一つの実感です。
 一方で、そうした光が増す中で、まだまだ難しい課題を抱えています。特に難しいのは、例えば今年の春、4つの町と村で避難指示が解除されました。そのことで古里に帰れるようになって本当にうれしいという住民の喜びの声を聞いています。一方で、戻られる方の数はというと、今年の春に解除された地域においては、まだ数%というのが現実です。夜も暗闇が深く、避難指示が解除されたからといって、何かが終わったわけではなく、そこからがスタートだということが、むしろくっきりと浮かび上がります。また、大熊町や双葉町の方とお話をする時に、今年の春に他の市町村で避難指示解除が進んだことが、自分たちの住んでいる大熊町や双葉町と違って前に進んでいるという差を逆に感じるきっかけになってしまうという部分も正直あります。「我々の古里は帰れないのか」と言う方も残念ながらおられますし、「まだ大分時間かかるのか、長いな」と言う方もおられます。したがって、明るいニュースが増すことは、一方で、元々ベースになる影があって、その影がより鮮やかになってしまうという側面もあり、「光と影」が3年前と今と、様々な意味で異なっている、より複雑な状況になっていることを実感しています。いずれにしても、福島県は広域自治体として、市町村や国、関係機関と連携して、光を強める一方で、影を出来るだけ弱めていく、その戦いを続けていかなければいけないということを年の瀬に改めて実感しているところです。
 そして、後半に御質問いただきましたが、今年の漢字は「共」(とも)です。今年は、県民の皆さんと共に、様々な課題にチャレンジして復興が着実に前進しています。また、国内はもとより、ドイツ、東南アジア、北米、南米など海外において、福島の現状と魅力を積極的に発信して、福島県人会を始めとする福島県への応援と共感の輪、共鳴の輪の広がりを実感することができた一年でもありました。来年も県民の皆さんの思い、あるいは福島に心を寄せてくださる全ての方々と共に、復興への思いを共有して、一丸となって福島の未来を切り拓いていきたいと考えております。

【記者】
 原子力災害という困難を歩まれ、厳しい現状だと思いますが、この任期の中で光が見えてきたという実感はありますか。

【知事】
 この3年間で具体的な成果が一つずつ見えてきています。例えば、今年一年でも、東京オリンピックでの野球・ソフトボール競技の県内開催が決定し、EUにおいて福島県産食品の輸入規制緩和が実現しました。また、生産者や蔵元の誇り、ふくしまプライドが込められた日本酒や醤油といった県産品が国内外で極めて高い評価を頂いております。スポーツと文化の両面において若者が活躍し、飯舘村、川俣町、浪江町、富岡町の4町村において避難指示が解除されました。さらに、帰還困難区域における復興拠点の指定を始めとした復興再生や、福島イノベーション・コースト構想が国家プロジェクトとして位置付けられ、具体的に動き出すなど様々な動きがありました。努力する中で、このような具体的な成果が出せるという希望を持ちつつ、一方で福島県はまだまだ本当に難しい困難な課題を抱えている危機意識も持ちながら取り組んでいくことが、知事として重要だと考えています。

【記者】
 今後は光を強めて、影は弱めるという戦いを続けていきたいとおっしゃっておりましたが、戦いを続けていくという御決意の中に、次の任期の期間も含めた中長期的なビジョンは持っていらっしゃいますか。

【知事】
 今、県知事として4年間の任期を頂いています。今はその3年がちょうど終わったところです。まず、自分の任期いっぱい、福島の復興・創生に全力を尽くす。今はその思いです。

2 年末年始の過ごし方について

【記者】
 今年一年頑張ってこられて、年末年始の冬休みをどのように過ごされるのかお伺いします。

【知事】
 今年の年末年始は、暦の関係で6日間です。私は皇居での新年祝賀の儀に出席しますので、ちょうど中日が大事な仕事になります。家の片付けや新春の飾りを供えることを、お父さんとしてしっかりやりながら、その合間に少しでも体を休めて充電できればと考えています。

3 県庁舎での受動喫煙の防止対策について

【記者】
 本庁舎で禁煙が徹底されていないことについて、西庁舎の2階に喫煙室があり、その撤去でいろいろと苦慮されているようです。昨年末から県内の事業者に対しては「禁煙にしましょう」、「煙のないきれいな環境にしましょう」と呼び掛けながら、県庁内で徹底されていないことについて、知事はいかがお考えかお伺いします。

【知事】
 ただ今の受動喫煙の防止対策についての御意見を真摯に受け止めさせていただきます。受動喫煙については、県民の健康増進の観点から、その防止対策が非常に重要であると考えております。受動喫煙防止対策の強化に向けた様々な対策について、検討を進めているところです。

4 今年の振り返り

【記者】
 この一年間で、知事が一番感動されるなど、最も明るいと思われるニュースはありますか。

【知事】
 感動し心を振るわせるような出会いが、県内、県外、国外においてたくさんありました。あえて一つ申し上げますと、先週、塙町を訪問し、そこで常豊小学校の子供たちと交流しました。常豊小学校は児童数40人ほどの小さな学校で、実は、来春、塙小学校に統合され廃校になる学校です。その40人の子どもたちが、合唱やよさこいなどのパフォーマンスを一生懸命に披露してくれました。講堂のようなところで拝見したのですが、声の出し方や迫力が100人ぐらいいるのではないかと思うくらいに元気いっぱいに明るくパフォーマンスを披露してくれました。それを見て非常に感動したことに加えて、子どもたちが、「来年の春で自分たちの母校である小学校がなくなってしまう。すごく寂しい、辛いけれど、新しい小学校に行って、新しい友達をつくり、新しい生活を始める、これが自分にとっての楽しみであり、この仲間と一緒に新しい小学校に行っても頑張りたい」という話をしてくれました。母校が様々な事情でなくなってしまうことの寂しさと辛さを乗り越えて、新しい環境に適応して頑張っていきたいという子どもたちの思いを聞いて、これは、我々大人にとってもすごく響く考え方だと思いました。福島県はまだまだ難しい課題や困難な問題、新しい課題がどんどん出てきますが、それを乗り越えて、また次のステージを作っていくことが、塙町の小学生と同様に、現役世代である我々の大事な使命、ミッションであるということを感じました。
 日々大変な事もたくさんありますが、このような様々な出会いの中で、むしろ、皆さんからパワーを頂きながら、塙町の小学生のパワーに負けないように、知事も頑張らなければと考えています。

5 平成30年度政府予算案について

【記者】
 国の来年度予算について、積極的に評価すべき点と、もう少し何とかならなかったかと思われる点、それぞれ挙げていただければと思います。

【知事】
 先週、閣議決定されました国の平成30年度予算案につきましては、これまでの政府予算対策を始め、福島復興再生協議会や緊急要望等により求めてきました避難地域の生活環境整備や避難者の生活再建、風評・風化対策の強化など、福島県の要望を踏まえた対応をしていただきました。特に、相双地域等における介護サービスの提供体制の確保、営農再開支援、教育環境の整備、福島イノベーション・コースト構想や福島新エネ社会構想の推進などにより、福島県復興の更なる加速化につながるものです。これは安倍総理大臣や吉野復興大臣を始めとした関係閣僚、各省庁の皆さんに福島県の実情をしっかりと御理解いただいた結果と評価をしております。
 県としましては、市町村等と連携しながら、復興・創生期間の折り返しとなる来年度においても、引き続き、復興財源の確保を図り、福島県全体の復興・創生が更に前進するよう力を尽くしてまいります。

【記者】
 不満な点はありませんでしたか。

【知事】
 平成30年度予算案につきましては、福島県の要望を反映していただきました。大切なことは、復興・創生期間の残り平成31年度と平成32年度、あるいはポスト復興・創生期間においても、福島県の原子力災害からの再生は、時間がかかる部分もありますので、今後も国に対して中期的、長期的な財源確保や制度構築をしっかりとしていただくよう、継続して要請を続けてまいります。

6 Jヴィレッジ新駅設置に関する覚書等の締結について

【記者】
 先週、Jヴィレッジの新駅の関係で、県と双葉地方町村会、JR東日本で協定を結ばれましたが、このことをどのように受け止めていらっしゃるかと、これから新駅の設置に向けてどのように検討していくのかについてお聞かせください。

【知事】
 JR東日本において、新駅についての調査検討を開始していただけることになり、12月22日付けで県、双葉地方町村会、JR東日本の三者で覚書及び調査に関する協定書を締結しました。福島県復興の一つのシンボルであるJヴィレッジの近くに新駅ができれば、Jヴィレッジの利用促進だけでなく、Jヴィレッジを核とした周辺地域の振興にもつながり、非常に意義のあることと考えております。これから、三者で協議しながら、新駅の実現に向けて取り組んでまいります。特に今回、JR東日本において費用負担していただくことになりました。地元の要望によって設置される駅の場合、事業に要する費用は、地元が全額負担することが原則と聞いております。今回はJヴィレッジを中心とした双葉地域の振興と復興支援という観点からJRさんが特別に費用の一部を負担する方向で検討していただいていることについて、非常にありがたく考えております。

(終了)

【問合せ先】
1 これまでの振り返りと今後の取組及び今年の漢字について

2 年末年始の過ごし方について

3 県庁舎での受動喫煙の防止対策について
⇒ 総務部施設管理課 電話024-521-2242

4 今年の振り返り

5 平成30年度政府予算案について
⇒ 企画調整部企画調整課 電話024-521-7110

6 Jヴィレッジ新駅設置に関する覚書等の締結について
⇒ 企画調整部エネルギー課 電話024-521-7116