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知事記者会見 平成30年5月7日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年5月9日更新

知事定例記者会見

■日時 平成30年5月7日(月)10:00~10:20
■会場 応接室

【発表事項】
ふくしまプライド農林水産物販売力強化事業について

【質問事項】
1 ふくしまプライド農林水産物販売力強化事業について
2 次期知事選について
3 次期知事選及びふくしまプライド農林水産物販売力強化事業について
4 石巻市立大川小学校の控訴審判決について

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【発表事項】

ふくしまプライド農林水産物販売力強化事業について

 福島県の農林水産物等のPRのため、これまでテレビコマーシャル等に出演いただいてきた山口達也氏の事案は、大変残念であります。被害者の方と御家族の心情を思うと、胸が強く痛みます。
 TOKIOの皆さんには、震災前から福島に深く関わっていただき、震災以降は風評に苦しむ本県に、本当に早い段階から、真摯に寄り添いながら、本県産農産物の魅力を発信するなど、福島を応援し続けていただいていることに、心から感謝しております。
 県では、今回の事案が発覚した直後から、県の事業における今後の対応について、いくつもの想定と検証を続ける中、特に、TOKIOの城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さん、長瀬智也さんによる継続の可能性につきまして、様々な角度から模索をしてまいりました。
 そうした中で、4月26日に行われた山口氏の会見、そして、5月2日の城島さん、国分さん、松岡さん、長瀬さんによる会見を踏まえ、知事としての判断を、本日、この場でお話させていただきます。
 今年度の「ふくしまプライド農林水産物販売力強化事業」につきましては、本県の復興に向け、TOKIOの皆さんがこれまで果たされた大きな役割を踏まえ、TOKIOの城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さん、長瀬智也さんに引き続き力を貸していただきながら、福島県産農産物の品質の高さやおいしさをしっかりと伝えていきたいと考えております。

【質問事項】

1 ふくしまプライド農林水産物販売力強化事業について

【記者】
 TOKIOの4人で引き続きということですが、これを判断された理由はどういったところでしょうか。

【知事】
 今回の判断に至った理由は、二つあります。一つは、2011年の東日本大震災、原発事故以降、福島県産の農産物が、風評で本当に苦しく、辛い時期を迎えておりました。その時点から、TOKIOの皆さんに、福島県産農産物の風評払拭を全力で応援していただいたこと、そして、もう一点は、5月2日、メンバー4人で記者会見をされました。そのときに、福島の復興についてそれぞれの思いをお話しされたこと。この2つが理由です。特に、その会見の際、城島茂さんが、TOKIOにとって「心のふるさとである福島」という言葉を使われました。松岡昌宏さんは、「この4人でしっかり行動できることがあるのであれば、これからももし可能であれば、僕らにできることがあったらやらせてくださいという気持ちです。」と言われました。長瀬智也さんは、「復興に対しても、今までと気持ちは変わりません。そこに対しても、今後も、僕らが考えていく義務があるのかなと思っている」とお話をされました。国分太一さんは、「公式で自分たちが福島を応援できなくなっても、個人個人が応援するということを忘れずに、これからも福島を応援し続けたいと思います。福島の野菜自身は、何も悪いことをしていませんし、それでまた風評が出てしまうのは本当に申し訳ないことだと思います。その野菜の信頼回復のためにも公式でなくても、これからも福島を応援していきたいと思います。」
 このように、4人それぞれが、自分の言葉で、自分の福島に対する思いを述べていただきました。東日本大震災以降、TOKIOの皆さんが福島を全力で応援していただいたこと、そして、5月2日、記者会見で4人それぞれが自分の思いを私たちに伝えていただいたこと、これが大きな理由です。

【記者】
 毎年、桃のシーズンに合わせて、ポスターやCMが完成していたと記憶しております。今後のスケジュールと、御本人たちにどのように伝えていくのかを教えてください。

【知事】
 今後、事務所に対して、私どもの思いを改めてお話して、スケジュールがだいぶ迫ってきておりますので、具体的な作業を担当部局で進めていきたいと考えています。

【記者】
 県として具体的にどのようなPRに4人を起用していくのか、ポスターは撤去されましたが、例えばCMなど、具体的に今年度は、どのように考えていらっしゃいますか。また、来年度以降も、県のスタンスはこのままということでしょうか。

【知事】
 前半の質問ですが、まず今年度においては、従来と同様、テレビのコマーシャル、ポスター、のぼり旗、こういったものを活用しながら、福島県産農産物の風評払拭にTOKIO4人のメンバーの力を是非貸していただきたいと考えております。
 また、次年度以降は、現時点において具体的にお話しする段階ではございません。

【記者】
 ネット上では今度は福島が応援すべきだという意見も出ていますが、今回の判断にはそういったことも影響したのでしょうか。また、意地悪な視点かもしれませんが、今、TOKIOは非常にメディアの注目を浴びています。風評払拭はPRが大事なので、その話題性を使おうという、4人の記者会見で示した再起に向けたイメージを利用するという意図もあるのでしょうか。

【知事】
 一点目の質問にお答えします。福島県に対して、多くの方から様々な意見を頂いてております。それらを真摯に受け止め、今回の判断の一つの大事な要素としております。
 後半の質問ですが、率直に申し上げて、そういった思いはありません。これまで、TOKIOの皆さんと2012年から継続的に風評払拭の仕事をしてまいりました。2012年はあの震災、原発事故の1年後です。その時点から継続して、共に悩み、苦しみながら一緒に活動してきました。そして、今回4人で、また新しいTOKIOがスタートされますが、もう一度、一緒に福島県の復興のために力を貸していただければありがたいという素直な思いです。

【記者】
 今後も起用を継続したいという意向については、事務所側には伝えていらっしゃるのでしょうか。また、山口さんは契約解除になり、TOKIOは4人ということになりますが、このことが今回の判断に影響しているのか教えてください。

【知事】
 5月2日の記者会見を拝見しまして、城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さん、長瀬智也さん、お一人お一人から、福島県に対する変わらぬ熱い思いを頂きました。5月3日に県クリエイティブディレクターの箭内道彦さんを通じてジャニーズ事務所に対し、正式に継続をお願いしました。ジャニーズ事務所からは、同じ5月3日に、「基本的にお受けしたい」という回答を頂きました。詳細については、今後、広告代理店を通じて進めていきたいと考えております。

【記者】
 ネット上では賛否があり、県の危機管理上、難しい決断だったと思いますが、今回の決定に関して、知事の思いや決断が反映されているのでしょうか。また、その判断はかなり悩ましいところだったと思いますが、いかがでしたでしょうか。

【知事】
 4月下旬に今回の事案が発覚して以降、日々、悩み、考えてまいりました。どういった形で県の事業を進めていったらいいのか、そういった模索の日々が続いています。その中で、福島県全体として、先ほどお話した判断に至りましたが、私の思いを言いますと、知事になってからの3年間、TOKIOのメンバーそれぞれと一緒に仕事をさせていただいたことが幾度かあり、そのたびに、非常に驚いたのは、ステージ上で彼らが、自分の言葉や体験を真っすぐ伝えていただいているという点です。また、ステージを下りても、福島のことを本当に気遣って、応援してくれている姿が私の中にありました。それらも今回の判断の一つの要素になったと思います。

【記者】
 昨年度までに作成したTOKIOのポスターやのぼりなどはどのように扱われるのでしょうか。

【知事】
 現在、昨年度の事業で使用したポスターやのぼり等は保管しています。今後の新しいプロジェクトをどういった形で進めていくのかということに連動しますが、今後はその新しいものを掲示して、風評払拭に向けて行動していくことになろうかと思います。

【記者】
 TOKIOのメンバーが書類送検された件について、示談になった段階や更に前の段階で、広告代理店やジャニーズ事務所から、そういった案件を抱えているという話はなかったのでしょうか。

【知事】
 そういったものはありませんでした。

【記者】
 書類送検をもって初めて知ったということですか。

【知事】
 はい。

【記者】
 インターネット上では「今度は福島が応援する番だ」という、ハッシュタグがかなり広く出回っている状況ですが、こういった活動や動きについて、どのような御見解を持たれていますか。

【知事】
 今回のハッシュタグやネットでの御意見、県に直接いただいている意見等は、出来る限り目を通しております。今回の事案については様々な御意見があり、それぞれのお考えがあろうかと思います。そういったものを真摯に受け止めながら、今後、新しいプロジェクトをどういった形で進めていくことが最善なのかを模索していきたいと考えております。

2 次期知事選について

【記者】
 次期知事選についてお尋ねします。間もなく、任期満了まで半年を切りますが、現時点で次期知事選に関して、知事の考えを教えてください。

【知事】
 私自身、任期を11月まで頂いているところです。福島県は重要かつ難しい問題が山積しております。この問題の一つ一つに真剣に取り組んでいくことが今の率直な思いです。

【記者】
 いつ頃までに判断されたいというのはありますでしょうか。

【知事】
 自分自身が抱えている課題に真摯に向き合っていくことに集中したいと考えています。

3 次期知事選及びふくしまプライド農林水産物販売力強化事業について

【記者】
 知事選について、間もなく6月議会が始まりますが、一つの判断のタイミングなのかと思います。6月議会で判断しようという思いはありますでしょうか。
 また、TOKIOの件ですが、人を活用してPRする場合、どうしても不祥事が起きてしまうと、今回のようにポスター撤去という対応が出てくると思います。今後のPRでも、また、第二第三の山口さんのような事案が出てくる可能性を考えれば、人を活用するのは難しいという判断は今回あったのでしょうか。

【知事】
 一点目、知事選の関係です。先ほど申し上げたとおり、目の前にある一つ一つの重要な案件に真摯に向き合って仕事に取り組んでいくことが今の私の率直な姿勢です。
 二点目、県の広報の在り方については、いろいろなアプローチがあろうかと思います。ただ、今回のような事案は過去にありませんでした。そして、今回、新しく4人でスタートされるTOKIOの皆さんと共にしっかりと取り組んで、その結果、風評払拭に向けて前進していくことができると考えております。

4 石巻市立大川小学校の控訴審判決について

【記者】
 先日、宮城県の大川小学校の訴訟に関する高裁判決が出ましたが、この判決内容を見ると、教育行政にかなり重責を課す内容になっています。この判決に関する知事の評価と受け止め、これを受けて今後、震災を経験した県として、新たに対応していかなければならないと考えることがありましたらお伺いします。

【知事】
 判決の内容につきましては、コメントを差し控えさせていただきます。福島県では児童生徒の命を守るために、学校の実情に応じた「学校災害対応マニュアル」を整備して、避難訓練や防災教育にしっかり取り組んでいるとの報告を聞いています。各学校においては、児童生徒の命を預かっているということを常に意識しながら、組織的な防災体制の整備に取り組んでいただきたいと考えております。

(終了)

【問合せ先】
1 ふくしまプライド農林水産物販売力強化事業について
→ 農林水産部農産物流通課 電話024-521-7356

2 次期知事選について

3 次期知事選及びふくしまプライド農林水産物販売力強化事業について
→(ふくしまプライド農林水産物販売力強化事業に関すること)
農林水産部農産物流通課 電話024-521-7356

4 石巻市立大川小学校の控訴審判決について
→ 教育庁健康教育課 電話024-521-7777