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知事記者会見 平成30年5月21日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年5月23日更新

知事定例記者会見

■日時 平成30年5月21日(月)10:00~10:20
■会場 応接室

【発表事項】
「知るほどたのしい、ふくしま」企業連携プロジェクトについて

【質問事項】
1 「知るほどたのしい、ふくしま」企業連携プロジェクトについて
2 全国新酒鑑評会金賞受賞数6年連続日本一について
3 職員の不祥事について
4 旧優生保護法について
5 リアルタイム線量測定システムについて
6 太平洋・島サミットについて

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【発表事項】

「知るほどたのしい、ふくしま」企業連携プロジェクトについて

 今回、全国規模で事業を展開する企業とのコラボレーションにより、新たな情報発信を行うことが決定しましたので、発表いたします。
 キーワードは、「知るほどたのしい、ふくしま」です。
 震災と原発事故によって傷ついた福島のイメージや本県に対する関心の更なる向上のために、タイアップ企業と力を合わせて、コラボレーション商品の発表、共同イベントの開催、全国規模での動画放映、インターネット上での情報発信などに取り組みます。タイアップする企業は、第1弾として、ビームス、丸善ジュンク堂書店、みずほフィナンシャルグループ、三井不動産、ヤフー、この5社で、今後も連携企業を更に拡大してまいります。
 福島を応援してくださる企業との連携・共働を積極的に進め、福島の魅力と元気が、より多くの方々に「届く、心に響く」発信を展開してまいります。

【質問事項】

1 「知るほどたのしい、ふくしま」企業連携プロジェクトについて

【記者】
 今の発表について、第1弾として5社を選定されましたが、その経緯やこれまでの交流、選定の理由をお伺いします。

【知事】
 今回発表しました5社は、これまでも様々な関係がございます。ビームスさんとは福島県の伝統的な工芸品をビームスさんの視点でブラッシュアップして、新宿の店頭で販売していただいています。こういった連携を更に深めていきたいという思いがございます。丸善ジュンク堂書店さんは、「ふくしままっぷ」に非常に関心を示され、既に店頭に設置していただいており、書店の中で福島の特集も行っていただいているところです。みずほフィナンシャルグループさんとは、相互協定を結び、具体的な取組を進めております。例えば、昨年の11月には、社員の有志の皆さんが県内視察を実施しております。Jヴィレッジ、県環境創造センター「コミュタン福島」を訪問していただくなどの取組と交流を行っているところです。ヤフーさんとは、福島の県産品のオンラインショップでも連携していただいております。福島県の復興支援や風評払拭に力を入れたいということで、これまで熱心に取り組んでいただいている。そういう強い思いを持った企業と、今後も連携しながら、新たなコラボレーションをつくり、また継続していきたいと考えております。

【記者】
 県はこれまで様々な手法で情報発信されていますが、今回の事業の特徴と、どのような期待をされているかについてお伺いします。

【知事】
 先般、風評・風化対策強化戦略(第3版)を作りました。その中で、企業との連携を強化して、「知るほどたのしい、ふくしま」をキーワードに、様々な機会に情報発信して、福島県への関心度を高めることにしています。今年度は震災以降、福島県を積極的に応援していただいている企業、あるいはCSRやCSVに力を入れておられる企業、復興支援に取り組む企業など、10社程度とのコラボレーションを目指してまいります。
 キーワードは「共働」です。福島県ももちろん頑張りますが、我々の力だけでは一定の限界があります。理解のある企業と力を合わせて、スクラムを組むことによって、情報発信や風評払拭の効果が倍、3倍、10倍、100倍に広がっていくと考えています。県と企業が互いのアイデアを共有して、新しいコラボレーションを展開していくことで、福島のファンになる方々が一層増えていくことを期待しています。

2 全国新酒鑑評会金賞受賞数6年連続日本一について

【記者】
 先週、全国新酒鑑評会で県産の日本酒が、6年連続で金賞受賞数日本一となりました。知事のあいさつの中で、「ふくしまプライド。」のトップランナーだというお話もありましたが、今後、風評払拭に向けて情報発信していく中で、金賞受賞数6年連続日本一はどのような意義があるかお伺いします。

【知事】
 「ふくしまの酒」が100年を超える歴史と権威のある全国新酒鑑評会において、史上初めて、金賞受賞数6年連続日本一という快挙を成し遂げられました。これは、蔵元を始め、関係の皆さんの「震災と原発事故による風評を払拭したい」との強い思いや情熱によって達成されたものです。この快挙は、県民に勇気と希望を与えてくれました。ふくしまの酒は正に「ふくしまプライド。」のトップランナーであると考えております。例えば、先週の太平洋・島サミットにおいて、金賞受賞酒を始めとするふくしまの酒で各国の首脳をおもてなしするとともに、この快挙を紹介しました。多くの参加者から、「本当においしい」、「6年連続日本一すばらしい」という言葉を頂きました。今後とも、私自身がふくしまの酒の魅力を国内外において発信してまいります。その際に大切なことが二つあります。
 一つ目は、ふくしまの酒の「ブランド化」です。6年連続日本一となりましたが、まだまだ福島の酒の知名度が高いとは言えません。また、根強い風評を今後どう払拭していくかが課題となります。ふくしまの酒の魅力を効果的に発信しながら、ブランド力を向上させていくことが重要です。
 二つ目は、「販路拡大」です。日本酒は全国的に消費量が減少しており、福島県の出荷量も同様の傾向が続いています。日本一のふくしまの酒の振興を図るためには、売り上げに直結する販路拡大が重要です。このため、今月末に訪問するニューヨークにおいて、流通関係者などにトップセールスを展開するなど、私が先頭に立ち、国外において、また国内においても、ふくしまのお酒の販路拡大を積極的に支援してまいります。

3 職員の不祥事について

【記者】
 先週、県の職員が、女性の自宅に侵入し、逮捕されました。今年に入り、逮捕事案が相次いでいますが、今回の件について、どのように受け止めていらっしゃいますか。また、再発防止が繰り返し言われる中で起こってしまったことをどのように受け止めていらっしゃるのかお伺いします。

【知事】
 県民の皆さんが復興に向けて懸命に取り組んでいただいている中で、再び職員が逮捕されたことは大変遺憾です。いまだ有事であるという認識の下、職員一人一人が緊張感を持ち、仕事にしっかりと取り組むことで、県民の皆さんからの信頼を回復していかなければなりません。このことを、先ほど開催した部長会議で話をしたところです。特に、各部局長を始めとする管理職員は、危機感を持って、コンプライアンスの徹底と不祥事根絶に努めるよう、改めて指示いたしました。今後も綱紀粛正の徹底、不祥事根絶に全力を挙げ、県民の皆さんからの信頼回復に努めてまいります。

【記者】
 県として風評払拭などに力を入れている中で、このようなことが起こりましたが、知事の思いが職員に徹底されているのでしょうか。大多数の皆さんは福島のため、信頼回復のために頑張っていらっしゃいますが、その中でこういうことが起こってしまうことに対して、知事の思いをどうやって徹底し、共有していくのかについて、何か考えていらっしゃることはありますか。

【知事】
 ただ今の御指摘、真摯に受け止めております。こういった事案によって、県民からの信頼を損ねるということは本当に残念ですし、多くの職員は一生懸命、現場で頑張っているがゆえに、余計辛いものがございます。ただ、いずれにしても、事案が発生していますので、我々として足らざるところがあると受け止めております。
 管理職、知事、副知事も含め、コンプライアンスの徹底、不祥事根絶は、当然のことです。当たり前のことを県庁という大きな組織全体で共有して、実践できるようにしっかりと意思疎通に努めていきたいと思います。その上で、我々が今進めている仕事は、本当に福島県、県民、未来にとって、重要な仕事ばかりです。そのことに一緒になって一生懸命取り組もうとの思いを様々な機会に伝えていきたいと考えております。

【記者】
 今年に入って不祥事が多いというのが率直なところだと思いますが、その原因をどのように分析されているのでしょうか。個人的問題なのか、組織的に改善することがあるのか、先ほど、足らざるところがあるとおっしゃいましたが、どのようにお考えでしょうか。

【知事】
 個別の原因は率直に言って分析が難しい部分があります。まず、実際の担当部署において、どういった状況だったかをしっかり精査し、その根本的な部分を全庁的に共有することから取組を進めてまいります。併せて、最近起きている事案は、当然あってはならない事案ですので、公務員として、コンプライアンス、不祥事の根絶といった当然のことを県庁全体で行っていく、そのことを徹底していくことに尽きると思います。

4 旧優生保護法について

【記者】
 今日、旧優生保護法の電話相談会が市内で行われますが、旧優生保護法については全国各地で様々な動きがありますが、福島県としての対応は何かございますでしょうか。

【知事】
 先月25日付けで厚生労働省から、福島県が保有する旧優生保護法関連資料の保管状況や件数などについて調査依頼があり、現在、対応を進めているところです。昨年度中に県庁舎等における行政資料の調査を終了しておりますが、県優生保護審査会において、手術が適当とされた方の資料等が判明しているところです。担当課の中に相談窓口を置いて、対応しております。4月末現在で電話相談が1件あったところです。引き続き、当事者あるいは関係者からの電話、メールによる相談に加え、必要に応じて保健師による面接対応を行うなど、丁寧に対応してまいります。現在、国において、全国的な調査が始まりました。また、補償に向けた動きもあることから、こうしたものを注視しながら、県としても対応を進めてまいります。

5 リアルタイム線量測定システムについて

【記者】
 県内に設置されているモニタリングポストについて、設置以降、故障などの不具合が4,000回近くあるということで、今後、県民の安全・安心やモニタリングポスト自体の信頼性に関して、県としての受け止めと、具体的に対応する考えがあるのかを伺います。

【知事】
 機器の設置後、これまでに、実際の放射線量とは異なる高い数値を表示したり、データ送信が遮断するなどの不具合が発生しておりました。リアルタイム線量測定システムについては、国において24時間監視をしており、不具合があった場合は、現地に駆けつけ、その都度、原因の追及及び改善措置を講じていると聞いております。こういったシステムの正確性、情報は重要ですので、こういった対応をしっかりと進めていただくよう、県としても話をしてまいります。

6 太平洋・島サミットについて

【記者】
 島サミットにおいて多くの県産食材が提供されて、各国の首脳級の方々にアピールする機会があったと思いますが、この手応えについて教えてください。

【知事】
 今回の第8回太平洋・島サミットは、前回の平成27年度に続き、いわき市での開催となり、島しょ国首脳の方々を再びお招きできたことは本当に大きな喜びです。首脳夫妻等をお招きした知事主催の昼食会では、地元シェフの力を借りて、県産食材をふんだんに使った日本式のお弁当や和菓子でおもてなしをし、皆さんに御満足いただけたのではないかと感じております。また、装飾の鶴の折り紙や箸置き、間伐材利用の割り箸等、日本の文化にも強い関心を持っていただきました。期間中、昼食会や、総理夫妻御参加の慰霊行事、ワンダーファームの視察等を通じて3年前よりも更に進んだ福島県の復興の歩みや様々な魅力をお伝えすることができました。
 今後も風評払拭と風化防止のために、あらゆる機会を捉えて、福島県の正確な情報や魅力を国内外に発信してまいります。

(終了)

【問合せ先】
1 「知るほどたのしい、ふくしま」企業連携プロジェクトについて
⇒ 総務部広報課 電話024-521-7124

2 全国新酒鑑評会金賞受賞数6年連続日本一について
⇒ 観光交流局県産品振興戦略課 電話024-521-7296

3 職員の不祥事について
⇒ 総務部人事課 電話024-521-7033

4 旧優生保護法について
⇒ こども未来局子育て支援課 電話024-521-7239

5 リアルタイム線量測定システムについて
⇒ 危機管理部放射線監視室 電話024-521-8492

6 太平洋・島サミットについて
⇒ 生活環境部国際課 電話024-521-7181