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知事記者会見 令和元年8月19日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年8月22日更新

知事定例記者会見

■日時 令和元年8月19日(月)10時00分~10時10分
■会場 応接室

【質問事項】
1 韓国との関係について
2 避難指示解除地域の農業の再生について
3 トリチウム水の処分方法について
4 愛知県における企画展の中止について

知事定例記者会見 令和元年8月19日(月)   動画を再生する

【質問事項】

1  韓国との関係について

【記者】
 日韓関係について、韓国外務省が原発の問題を持ち出していることに関し、知事の所感と対応を伺います。

【知事】
 そういった報道について拝見しております。福島県としてはこれまで、県産農林水産物の安全・安心の確保に取り組み、震災後において54の国と地域で行われていた輸入規制が、現在は22まで減少しており、東京オリンピック・パラリンピックに向け、大会への県産農林水産物の提供や、多くの訪日外国人に福島を知っていただく取組を総力を挙げて行っているところであります。引き続き、国などの関係機関と連携しながら、県産農林水産物の品質の高さと安全・安心に関する正確な情報をしっかりと発信し、本県産食品の風評払拭に粘り強く取り組んでまいります。

【記者】
 今、日韓関係が悪化する中、他県で学生同士の交流行事などの中止の事例が相次いでいますが、県内でそういった事例があるのかお伺いします。また、そのような動きについてどう御覧になっているのかお伺いします。

 【知事】
 諸外国それぞれの外交関係というのは、その時々の状況に応じてということがこれまでもあり、現在もあろうかと思います。一方で、学生同士の交流や地域間の草の根交流は非常に重要であり、継続されていくべきものと考えております。現時点において、そういった具体的な中止の動きは聞いておりません。むしろ、実際に交流に行って帰ってこられたというお話を聞いているところであります。国と国との状況とは別に、これまで継続してきたお互いの交流を丁寧に大切に続けていくことは、自治体あるいは地域にとって非常に重要ではないかと考えております。

2  避難指示解除地域の農業の再生について

【記者】
 県産食品の安全性の高さについて、今日、大熊町でイチゴ、広野町でバナナ(の栽培施設を訪問され)、新しい農産物が出てくると思いますが、知事の期待感をお聞かせください。

【知事】
 福島県全体が風評に苦しんでいるという厳しい現実があります。一方、県産食品に対する高い評価が徐々に得られるようになってきています。そういった中で、今後、避難指示が解除された地域における農業の再生は重要な課題となります。
 ここ数年、大熊町においては、試験的な米の栽培が行われ、昨年末には、私自身も大熊に行き、メードイン大熊のお米で作られたおいしい食事を頂いております。そして今日は、新しい取組として、大規模なハウスによるイチゴの栽培がいよいよ初出荷を迎えるということで、おいしい赤いイチゴを頬張ることを今から楽しみにしています。
 また、広野町においては、新種のバナナの栽培に力を入れて取り組んでおられます。その施設に行って、広野の地でどういったバナナが出来上がっているのかを確認してきたいと思います。
 大熊、広野、それぞれ震災・原発事故で甚大な被害を受けました。特に大熊においては、まだ一部の地域しか避難指示が解除されていないという実情もあります。こういった地域において、新しい農業が復興・再生できるという一つのモデルケースになることを期待しております。

 トリチウム水の処分方法について

【記者】
 韓国側がトリチウム水の話を持ち出し、日本の韓国への輸出規制の対抗策として、トリチウム水の問題をきちんと説明してほしいという流れになっているようですが、この輸出規制も更に遡れば、両国間の良好とは言えない関係が背景になっているように思えます。こういった政治的問題に福島のトリチウム水、原発の問題が巻き込まれている状況について、知事はどのように考えますか。

【知事】
 日韓両国において、今、様々な外交の状況、関係があろうかと思います。そういう中で、それぞれの個別の案件がどう取扱われるか、非常に難しい問題であり、県としてその状況を注視しているところであります。トリチウム水の取扱いについては現在、国において社会的影響も踏まえた議論がなされている最中であります。引き続き、国あるいは東京電力において、慎重に検討を進めていただくことが重要だと思います。

【記者】
 トリチウム水に関しては、東京電力が現在の計画では2022年の夏にタンクが満杯になるという見通しを示しましたが、このままだとタンクがいっぱいだからという理由を前面に出して、処理のスケジュール、環境放出処分のスケジュールが決まってしまうというような指摘もあります。知事は、汚染水の処分時期が2022年夏であるということについて、どう考えますか。

【知事】
 原子力発電所の廃炉・汚染水対策については、国及び東京電力の責任において、県民に対して丁寧に説明しながら、慎重に検討を進めていくべき、これが県の基本スタンスであります。国及び東京電力においては、引き続き、環境や風評への影響などを十分に議論した上で、国民や県民に丁寧に説明しながら、慎重に検討を進めていただきたいと考えております。

 愛知県における企画展の中止について

【記者】
 愛知県で美術展が中止になるという話がありました。日韓関係が絡んでいますが、それとは別に、表現の内容如何に関わらず、県の美術館をどのように使うかという問題に対し、名古屋市長と愛知県知事の意見が対立している状況です。知事は公的な美術館の展示の在り方についてどのような考えをお持ちでしょうか。

 【知事】
  「あいちトリエンナーレ」の企画展が中止されたという各種の報道を拝見しているところであります。こういった対応については、主催者側が諸般の事情を勘案し、判断された結果であると受け止めております。福島県においても、様々な美術展等を行っているところでありますが、やはりどういった形がいいかということは、今回の状況等も見ながら、今後とも、福島県として適切に考えていかなければいけないと受け止めております。

(終了)

【問合せ先】

1 韓国との関係について
(農産物の輸入規制に関すること)
→農林水産部農産物流通課 電話024-521-7353
(地域間の交流に関すること)
→生活環境部国際課 電話024-521-7181

2 避難指示解除地域の農業の再生について
→農林水産部農業振興課 電話024-521-7344

3 トリチウム水の処分方法について
→危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-7252

4 愛知県における企画展の中止について
(愛知県における企画展の中止に関すること)
→文化スポーツ局文化振興課 電話024-521-7150
(県立美術館の展示の在り方に関すること)
→教育庁社会教育課 電話024-521-7782