ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 「チャレンジ県ふくしま! ~ 福島県知事 内堀雅雄のページ ~」 > 定例記者会見 > 令和元年度(平成31年度) > 知事記者会見 令和元年10月28日(月)

知事記者会見 令和元年10月28日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年10月30日更新

知事定例記者会見

■日時 令和元年10月28日(月)10時00分~10時15分
■会場 応接室

【質問事項】
1 県議会議員選挙への対応について
2 本宮市内での有害物質が入ったドラム缶等の流出について
3 市町村仮置場からのフレコンバッグ流出について
4 菅原経済産業大臣の辞任について
5 東京五輪 マラソン競技等の東北開催について

令和元年10月28日   動画を再生する

【質問事項】

1 県議会議員選挙への対応について

【記者】
 31日から県議会議員選挙が始まります。今回、多くの人が被災し、避難所に行った方も多いと思います。最も政治に声を届けたいと思われるような、災害弱者の人が政治に近づけるのか、この時期の県議選についてどう考えますか。

【知事】
 今回、県議会議員の選挙が近づいており、先日の台風19号、そして大雨災害と、ちょうどタイミングが重なってしまう事態になっております。現在、県選挙管理委員会においては、予定どおり選挙を実施するとしております。各市町村も被災対応等に大変御苦労されている中、(時期が)重なることになりますので、県としても、様々な形の人的・財政的な対応も含め、しっかり行いながら、県議選の対応が滞ることがないよう努力していきたいと思います。

【記者】
 今回、大きな被害を受けたいわき市では、選挙期日の延期を検討できないかということを県選挙管理委員会に申し立てたそうです。実際、31日告示の日程で行うと、期日前投票所や当日の投票所の数が減ることになりそうです。投票機会が減る中で、期日を延期するという選択肢はなかったのでしょうか。

【知事】
 県選挙管理委員会も様々な状況を勘案しながら、判断されたと思います。その状況の中で、出来る限り多くの方が選挙に参加できるよう、知事部局としても丁寧に対応していきたいと思います。

【記者】 
 多くの人が投票に参加できるように、県として出来ることとは、例えばどういうことが考えられるでしょうか。

【知事】
 いわき市からお話を頂いておりますのは、人的な支援、また、財政的な支援であります。県選挙管理委員会においては、選挙の執行経費の中で、財政的な支援について対応し、知事部局としては、人的な応援を様々な形で行い、あるいは広報面でもお手伝いをするといったことも考えられると思います。今後、いわき市と丁寧に相談しながら努力を続けていきたいと思います。

【記者】
 県議選についてお伺いします。候補者の中でも事務所が被災した方もいらっしゃるようです。今回の県議選の中で候補者に望む論戦といいますか、こういったことを重視して欲しいというものがありましたらお伺いします。

【知事】
 候補者の皆さんに対してですが、大切なことが二つあると思います。
 一点目は、台風19号、そして大雨災害で、今、浜通り、中通り、会津地方、福島県全域がそれぞれ苦しんでおられます。県議の皆さんはそれぞれの自分の地域に根差し、その地域の課題や悩み、苦しみというものを自ら感じていただき、県議選の中でその復旧について訴えていただくこと、また県政において一つ一つ形にしていただくことが重要だと思います。
 そして二点目は、福島県の復興・創生です。東日本大震災及び原発事故以降、人口減少対策も含め、様々な課題を抱えています。こうした中、長期的な課題についても、県議の皆さんが地域の皆さんの思いを自分の中にしっかり取り入れながら、今後の県政に臨まれることを期待しております。

【記者】
 県議選のいわきの話ですが、人的支援の部分で、例えば県庁の職員だけでなく、他県の市町村の職員の応援について、県が調整に入るなどの対応は考えておりますか。

【知事】
 実際の県議選の対応において、市町村の職員の方は、実践的にやっておられる経験もあろうかと思います。今、御意見いただいた点も考慮しながら、そういった支援を頂けるかも含めて検討していきたいと思います。

2 本宮市内での有害物質が入ったドラム缶等の流出について

【記者】
 台風の時に、本宮市の化学工場からドラム缶が流出していたという件について伺います。県が事実を把握したのは14日と聞いていますが、そこから約2週間が経って、仙台河川国道事務所が発表するまで、県民は知らされませんでした。この経緯について不適切ではないかと思いますが、知事はどのようにお考えですか。

【知事】
 本宮市内の工場から有害物質の入ったドラム缶等が流出した件について、県においては、下流域における水質検査を実施しました。現在、有害物質は検出されておりません。県としては引き続き、事業者に対し、流出したドラム缶等の捜索及び回収を指導してまいります。また、公表のタイミングについて、御指摘を真摯に受け止めさせていただきます。詳細な経緯については、担当部局に御確認いただきたいと思いますが、いずれにしても、県として引き続き流出したドラム缶等の捜索と回収を指導してまいります。

【記者】
 県は災害対策本部会議を毎日実施していますが、結果として1,000以上のドラム缶や一斗缶が川に流れ出たというのは、かなり規模の大きい事案だと思いますが、こういった案件が災対の資料で共有されていない。担当課に聞くと、部内では共有しているけれども、災害対策本部には上げてないということですが、その共有の仕方について知事はどのように思いますか。

【知事】
 頂いた御指摘をまずしっかりと受け止めさせていただきます。災害対策本部として把握すべき案件であると考えております。

3 市町村仮置場からのフレコンバッグ流出について

【記者】
 台風19号で飯舘村などからフレコンバッグが流出した件についてお尋ねします。今回だけではなく、2015年にも飯舘村ではフレコンバッグが流出しましたが、今回は一か所だけではなく、他にもかなりの数が流出したとのことですが、これに関する知事の受け止めと再発防止策についてお尋ねします。

【知事】
 現在、三か所の仮置場からフレコンバッグの流出が確認されており、その捜索作業が続けられております。県としても現地の状況を確認するとともに、各自治体と連携して、出来るだけ早く回収が図られるよう努めていきます。また、環境モニタリングを実施した結果、被災前の空間線量率と変化がないことを確認しております。今回の豪雨災害は過去に例のない規模であったとはいえ、こうした事態に至ったことを重く受け止めております。常に危機意識を持ちながら、除染廃棄物の早期搬出を国に対し訴えるとともに、県としても、しっかりと対応していきたいと思います。

【記者】
 市町村に取材を重ねた結果、市町村の方でも想定外だったということと思いますが、想定外ということに、県民からもSNSなどで不安の声がすごく上がっています。想定外ということではなく、具体的に今後の対応策についてお聞かせください。

【知事】
 フレコンバッグの仮置場の場所ですが、例えば、河川との関係、あるいは土砂崩れ等の様々なリスクが想定されると思いますが、そういったものを今回の台風19号あるいは大雨の災害を通じて得られた知見をもとに検証することが、第一段階として重要だと思います。その上で、まず可能な対策を講じる。そして現在、多くのフレコンバッグを中間貯蔵施設に運び込んでいるところですが、これを計画的に安定的に実施をしていくこと。この二つの観点から、今後の対応を進めていくことが重要だと思います。県としては、国に対し、こういった観点で言うべきことは申し上げていきたいと思います。

 菅原経済産業大臣の辞任について

【記者】
 先週、菅原経済産業大臣が辞任することになりました。就任して間もない期間での辞任であり、経済・産業行政は福島県の復興に非常に大事なポジションだと思いますが、この点についてどう考えますか。

【知事】
 辞任については報道等で拝見しております。現在、福島県は東日本大震災と原発事故への対応に加え、台風19号そして大雨という、度重なる災害からの復旧・再生に向けて全力で取り組んでいるところであります。特に商工業の面ではいまだ風評が根強く残る中で、今回の豪雨災害によって中小企業や小規模企業の工場、店舗、旅館等が甚大な被害を受けており、猶予がありません。早期の事業再開に向けた金融支援、財政支援等が必要であります。後任の梶山経済産業大臣におかれては、福島県の現状をしっかりと把握をしていただいて、震災と原発事故への的確な対応はもとより、豪雨災害からの早期復旧に向け、全力で職務に当たっていただきたいと思います。

5 東京五輪 マラソン競技等の東北開催について

【記者】
 東京オリンピックのマラソンについて伺います。東京が暑すぎるということで、IOCが札幌でマラソンと競歩をやったらどうかという案を示しましたが、それに対して、東京では被災地でやったらどうかという案も出ているようです。岩手からは、賛同する声も上がっているようですけれども、「福島は聖火リレーもやりますし、マラソンも」という声も予想されますが、知事はどのようにお考えでしょうか。

【知事】
 最近、そういった報道があることを拝見しているところであります。福島県としては、引き続き組織委員会などの関係機関と協議をしながら、5か月後に迫った聖火リレーを始め、野球・ソフトボール競技の開催など、大会の成功に向けて準備を着実に進めてまいります。

【記者】
 マラソンについて伺ったところですが。

【知事】
 県として具体的な考えはございません。

(終了)

【問合せ先】
1 県議会議員選挙への対応について
 → 総務部市町村行政課 電話024-521-7304
2 本宮市内での有害物質が入ったドラム缶等の流出について
 → 生活環境部水・大気環境課 電話024-521-7258
3 市町村仮置場からのフレコンバッグ流出について
 → 生活環境部除染対策課 電話024-521-7276
4 菅原経済産業大臣の辞任について
 → 商工労働部商工総務課 電話024-521-7667
5 東京五輪 マラソン競技等の東北開催について
 → 文化スポーツ局オリンピック・パラリンピック推進室 電話024-521-7437