ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 「チャレンジ県ふくしま! ~ 福島県知事 内堀雅雄のページ ~」 > 定例記者会見 > 令和3年度 > 知事記者会見 令和3年6月21日(月)

知事記者会見 令和3年6月21日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年6月24日更新

【質問事項】

1 県内出身力士の活躍について


【記者】
  大相撲名古屋場所で若隆景関が小結に昇進と発表されましたが、コメントがあれば伺います。

【知事】
  今回、福島出身の若隆景関が小結に昇進されたことを、本当にうれしく思います。おめでとうございます。
  若隆景関には幾度もお会いしておりますが、大相撲の中では比較的小兵の力士であります。しかし、一日一日精進を重ね、稽古を重ねていく中で、今回、すばらしい成果をつかみ取ったこと、正に県民の誇りであります。心からお祝いを申し上げます。
  特に今年に入ってからは、新型コロナウイルス感染症の影響等もあり、非常に厳しい時もあったかと思いますが、大波3兄弟は、それぞれが頑張っておられます。今後とも、若隆景関を始め、福島出身の力士の皆さんが土俵上で大活躍されることが、福島県民に勇気、元気を与えてくれると思います。
  間もなく、また新しい場所がスタートします。県民の皆さんと共に、若隆景関を始め、大波3兄弟を応援し、是非、盛り上げていければと思います。

2 東京オリンピック・パラリンピックについて

【記者】
  東京オリンピック・パラリンピックの開催について、政府は1万人を上限に観客を入れての開催を決定する方針ですが、観客を入れて開催することについて知事の受け止めを伺います。
 
【知事】
  先週ですが、尾身会長を始め、専門家有志の皆さんが政府と組織委員会に提言を行いました。そして本日、IOC、IPC、組織委員会等による五者協議が開催され、提言の内容等を踏まえた上で、観客数の上限等について議論されるものと聞いております。
  福島県では、野球、ソフトボール競技が開催される予定であり、まずは新型感染症の拡大防止に向け、国、都道府県、市町村、医療機関等の関係機関が総力を挙げて取り組んでいくことが何よりも大切だと考えております。
  大会の開幕が1か月後に迫っています。準備のための期間は限られていますが、県としては、国、組織委員会、IOC等で協議、決定された方向性を踏まえ、安全・安心な大会として開催されるよう、関係機関と連携しながら準備を進めてまいります。

【記者】
  オリンピックについてですが、(観客数が)1万人という話が出てから、やはり県民の中でも、1万人も県に来るのか(と感じておられる方)、もちろん(その中には)県内の方もいらっしゃいますが、人流の部分での不安を既に感じておられる方が多いと思います。
  その点について、県として、先ほどもお話がありましたが、どのように感染拡大をオリンピックのタイミングで防いでいくのか、現時点での考えを伺います。

【知事】
  まず本日、五者協議が開催されることで、具体的な観客数の上限等については方向性が見えてくると思います。実際にその数値を見ないと、福島県のあづま球場で行われる野球・ソフトボール競技の観客数がどのような扱いになるか、現時点では分かりません。また今回、観戦者の方を特定の地域に絞るというお話も提言等にありますが、そういったことが、どのような取扱いになるのかということも重要なポイントかと思います。
  いずれにしても、現時点において、仮定での議論はどうかと思いますが、ポイントは、県民の皆さんや国民の皆さんにとって、東京オリンピック・パラリンピックが安全・安心な大会であること、これが極めて重要だと思います。そういった意味で、この五者協議においても、先週の尾身先生たちの提言も踏まえて、真摯に検討していただけるものと期待しております。

【記者】
  新型コロナウイルス感染症と東京五輪について伺います。現在、感染状況のステージは落ち着いているということですが、東京などでは、いわゆる予選期間中は、飲食店に対して自粛を要請するという話が出ています。その辺について、福島県における現在の検討状況を伺います。

【知事】
  大切なことは、本日の五者協議において、福島県で行われる野球・ソフトボールも含め、実際の観客数の上限がどうなっていくのか、また、大会関係者の方も一部福島に来られる方がおられると思いますが、そういった方々の人数が大体どの程度になるのかということが、まず前提になろうかと思います。
  一方で、今、選手あるいは関係者の方々は「バブル方式」ということで、基本的に囲われた形になっております。今、お話があったのは恐らく県内の飲食店等での対応かと思いますが、基本的にそこは分離されている、安全対策が講じられているのではないかと思います。
  ただし、現在のプレイブックも、どんどん改訂が進んでおりますので、その状況を見ながら、来月に向けて必要な対策があれば、その期間において講じることももちろん視野には入っていますし、現在想定されている部分については、直ちにそれをやらなければいけないと思います。バブル(方式)がきちんと機能するのであれば、そういった部分についての心配は不要ではないかと思っています。
  ただ、こうした感染対策の方針(があるとしても)、気を緩めてはいけないということが基本ですので、予断を持たずに、今後の組織委員会等の方向性を見定めて、県として適時適切に対応していきたいと思います。
       
【記者】
  関連して、ライブサイトについて伺います。郡山市では、一応中止ということになっていますが、東京都と大会組織委員会で計画している復興五輪の一環としての(ライブサイトで)、会津といわき(における開催)では、まだ一応、開催するという方向になっていて、また、福島市も独自で開催することになっています。様々な考え方があると思いますが、知事の考えを伺います。

【知事】
  まず、福島県の直営である郡山市のライブサイトの関係から、お話をしたいと思います。
  現在、福島県内において、県民の皆さんに重点対策への御協力をお願いしているところです。先ほども申し上げたとおり、感染の再拡大、リバウンドを防ぐことが何よりも重要です。このライブサイトというのは、多くの方々が同一会場に集まって、大会の感動と興奮を共有するというのが本来の魅力かと思います。このような(県民の皆さんにリバウンド防止に向けて協力をお願いしている)中、現時点においては、(ライブサイトを開催することは)安全性の確保等を見通すことが中々難しい状況にあることから、先週、中止を決定したところです。
  一方、東京都においては、都内の会場の他に、被災地の岩手県、宮城県、福島県、熊本県でライブサイトを開催するとされており、先ほどお話があったとおり、福島県内では会津若松市といわき市の2箇所での開催が予定されています。開催については、主催者である東京都が判断されるものですが、現在の報道を見ますと、東京都自身が都内で主催されるライブサイトについては、中止される方向と聞いています。また、先週、県としての方向性もお示ししており、その考え方を東京都に対しても伝えているところですので、これらを総合的に勘案しながら、今後対応していただけるものと考えています。

3 新型コロナウイルス感染症について

【記者】
  今月末まで重点対策期間となっていますが、現在、感染経路不明者は、連日10人前後で推移しています。重点対策期間が本当に今月末で終了するのかどうか、現時点の知事の見解を伺います。

【知事】
  新型コロナウイルス感染症の状況ですが、こちらの表にあるとおり、五つの指標、七つの区分は全てステージ2以下の状況にあります。したがって、福島県全体の総合判断として、ステージ2の状況にあると考えています。
  ただ一方で、留意すべき点が幾つかあります。例えば、重症者用の病床の使用率は先週よりも上がっています。あるいは、PCRの陽性率と新規陽性者数も先週より若干上がっている状況にあります。さらに、病床の使用率ですが20.0%、正確に言うと19.96%ですので、ステージ3を下回っているとは言えますが、かなりギリギリの状況にあります。
  したがって、非常事態宣言を経て、全体として改善傾向にあることは事実であり、県内の感染状況としてはステージ2になっていますが、それぞれの指標を見ますと、まだ安定的ではなく、下げ止まっているという状況だと思います。
  こういう状況の中で、大切なのは「リバウンドを防止すること」です。感染の再拡大を防止することが何よりも重要であります。
  そのため、まずは今月一杯、県民の皆さん、事業者の皆さんに対し、重点対策にしっかり取り組んでいただくことを訴えるとともに、今週の感染状況や各種指標の状況をにらみながら、7月において、どういう対策を講ずるべきか、県として検討を進めてまいります。

【記者】
  ワクチンの職域接種の件ですが、県内でも取り組もうとしている団体、学校がありますが、大学等を取材していると、早く打たないと夏休みに入ってしまうという中で、準備を進めようにも、医師の確保やワクチンがいつ来るのかという連絡が来ないなど、そういった話があるのですが、県として、この職域接種について具体的にどう対応していくのか伺います。

【知事】
  企業や大学などでの職域接種については、国は申請の受付を8日から開始されたところであり、県としても、県内市町村のワクチン接種に影響が出ないよう対応していきたいと考えています。
  この職域接種が広がることによって、各自治体の負担軽減が見込まれますので、企業、大学などからの相談に丁寧に対応していきたいと思います。
  ただ、ポイントは、例えば医師の確保でありますが、御承知のとおり、今、福島県内の59の市町村が、高齢者接種を来月末までに完了させるべく懸命に取り組んでいただいています。ただ、医師の確保が非常に厳しいのが現状です。
  そういった状況の中で、福島県の場合は、県立医科大学を抱えているということもあって、最大限の対応を行っています。あるいは他のエリアからの医師の導入等も進めているのですが、御承知のとおり、全国で医師あるいは医療従事者が不足しており、(確保が)中々難しいという現実があります。
  こうした中で、まず県としては、今回のワクチン接種の主体である各自治体を、しっかり下支えし、その上で、職域接種についても、20以上の大学・団体等に手を挙げていただいておりますので、こういったものを可能な範囲で両立させていくためにはどうしたらいいかということについて、知恵を絞っていきたいと考えています。

4 降霜による農作物被害について

【記者】
  霜の被害で、宮城県と山形県では、福島県において復興予算から対策費が出ているということに若干の不満があるようなのですが、これについての考えを伺います。

【知事】
  4月の降霜により、中通り地方を中心に深刻な凍霜害が発生しました。
  風評を払拭して、産地のブランド力を回復するためには、安定した生産量と、品質の高い農産物を市場等に出荷することが重要です。今回の凍霜害によって、そうした収量や品質の確保が困難になると、これまでの10年間で産地が努力を重ねてきたブランド力の強化や市場での信頼回復に大きな支障を及ぼし、福島の、特に農林水産業の復興の歩みを遅らせかねないと考えています。そのため、国と協議の上、農産物のブランド力や生産力の強化などを目的として支援をしています。
  (福島県農林水産業再生)総合事業によって、被災された農家の皆さんが生産意欲を失うことなく、次期作付けに向けて適切な管理を継続されて、収益を確保できるよう支援し、ブランド力の維持・強化を図っていくとの考え方で対応しているところです。
 
【記者】
  そうすると、他の地域との違いというのは、これまでの10年間の風評を鑑みた(点で)違いがあるということですか。

【知事】
  今申し上げたとおりです。

5 ラッピング公用車について

【記者】
  先日、「ひとつ、ひとつ、実現する ふくしま」のラッピングカーを作られたと思いますが、知事が乗る予定はあるか伺います。

【知事】
  はい。現時点ではまだ乗っていませんが、いずれ、ラッピングカーと対面して、是非乗ってみたいと思っています。

【記者】
  公務の際に使う気持ちもありますか。

【知事】
  はい。
 

6 県民限定の宿泊助成について

【記者】
  先日、予算に上がっていた宿泊の県民割の件について伺います。感染状況を見ながら、時期を見極めて始めたいという話だったかと思いますが、現時点での開始時期について、知事の考えを伺います。
 
【知事】
  まず、「県民割プラス」は、これから開会する6月県議会での予算の議決を経てから、ということになりますので、現時点で、いつからということはまだ決まっておりません。
  大事なことは、6月県議会においても、観光を促進しようという御意見もあると思いますし、一方で、感染拡大防止は大丈夫かというお考えも当然あろうかと思います。県議会でのそういった御議論を踏まえ、また、県内の感染状況を念頭に置きながら、対応したいと考えています。
  現在、他県の状況を注視しているところですが、各県において、県民割を再開しているという状況も見ていますので、再開した後の(状況について)、他県の先行的な事例も見ながら、方向性をしっかりと考えていきたいと思います。

(終了)


【問合せ先】

○質問事項

1 県内出身力士の活躍について
→文化スポーツ局スポーツ課 電話024-521-7795

2 東京オリンピック・パラリンピックについて
→文化スポーツ局オリンピック・パラリンピック推進室 電話024-521-8671

3 新型コロナウイルス感染症について
→新型コロナウイルス感染症対策本部(保健福祉部地域医療課) 電話024-521-7238

4 降霜による農作物被害について
→農林水産部農業振興課 電話 024-521-7339
  農林水産部農業経済課 電話 024-521-7349
   農林水産部園芸課 電話 024-521-7357

5 ラッピング公用車について
→総務部広報課 電話024-521-7124

6 県民限定の宿泊助成について
→観光交流局観光交流課  電話024-521-7287