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知事記者会見 令和4年4月25日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年4月28日更新

知事定例記者会見

■日時 令和4年4月25日(月曜日)10時00分~10時15分
■会場 応接室

【質問事項】
1 知床半島沖の観光船事故について
2 福島県原子力損害対策協議会による要望活動について
3 新型コロナウイルス感染症について

令和4年4月25日 福島県 知事  動画を再生する

 

 

【質問事項】

1 知床半島沖の観光船事故について

 【記者】
  知床半島沖の観光船の事故についてお聞きします。
  (現地の)町の幹部の話ですけども、乗客の名簿の中に福島県の方がいらっしゃるというような情報があります。
  県として、現在どこまで情報を把握されているか、また、今後の対応について伺います。
 
【知事】
  知床の観光船事故について、報道を見ながら胸を痛めているところであります。
  はじめに、今回の事故によって亡くなられた方々に対して、心から哀悼の意を表します。現時点において行方不明になっておられる方々が、一刻も早く無事に帰還されることを心からお祈りしております。
  今回、事故の名簿の中で、福島の方がおられるという報道を拝見しております。ただ現在、県において具体的な情報は入っておりません。今後は状況を見ながら、まず福島のどういう方がおられるのかということについて、しっかりと情報を把握していく必要があると考えております。現時点においては、まだこのような状況であります。

【記者】
  特にこれから、県として何か現地に情報を取りに行くとか、そういった動きがあるかについて伺います。
 
【知事】
  福島県は、北海道に(福島県)事務所を置いております。道庁等との関係も深い部署でもありますので、この北海道事務所も活用しながら、また、様々な電話、メール等の手段も活用しながら、状況の把握に努めていきたいと思います。

【記者】
  今回の知床の事故に関連しまして、福島県内でも、私の記憶のある限り、遊覧船ですと小名浜港ですとか、猪苗代湖、あと桧原湖などにもあります。そのような同様の観光遊覧船に対して、一義的には国交省の管轄で、東北運輸局が管理者だと思いますが、地元の自治体である県として、今後、大型連休で多くの方が乗られることが予想されますので、そのような一斉点検や緊急点検ですとか、関係団体と連携してやられるような予定があるか伺います。
 
【知事】
  今回の知床における観光船の事故を受けて、現時点において、既に国土交通省の関係部局が調査に入っておられます。また今回、非常に悪天候の中で出港されているという状況もあるようですので、こういった点について、政府自身がまず原因を調査し、その問題点・課題等については、今後、一定の水平展開もなされるかと思います。
  ただ、それとは別に、本県の中でも先ほどお話があったように、湖、あるいは沼等において、そういったプレジャーボート等もあります。地元の方々は、従来から注意して、安全対策を講じながら対応していただいていると考えておりますが、今回、こういった痛ましい事故が起きているということを踏まえて、対応を進めていかれると思います。
  県としても、様々な情報を把握した上で、また今後、政府の状況、調査結果も踏まえながら、関係の皆さんと連携して、安心・安全に、こういったプレジャーボート等を楽しんでいただけるように取り組んでいかなければいけないと考えています。

 

 

2 福島県原子力損害対策協議会による要望活動について

【記者】
  県の原子力損害対策協議会が先週、最高裁の決定を受けた対応の要望を行ったと思いますが、その際、文科省の政務官が、中間指針の見直しを含めた対応の議論を始めると表明されました。27日にも原陪審が開催されますが、知事としては、どういった議論が行われるのを期待しているか伺います。

【知事】
  原子力損害賠償については、福島県として、これまでも原子力損害対策協議会の要望活動等を通じて、国に対して、現地調査や訴訟の判決内容の精査等によって、福島県の現状をしっかり把握した上で、適時適切に指針の見直しを行うよう求めてきたところです。
  このような中、先月、最高裁判所の判断が示され、東京電力に対して、中間指針を上回る賠償を命じた7件の控訴審判決が確定しました。これを受け、先般、協議会として、早期に原子力損害賠償紛争審査会を開催し、本県の現状や確定した判決内容を具体的に分析することにより、指針の見直しを含め適切に対応するよう、国に対し、緊急の要望、要求活動を実施しました。
  その結果、先ほどお話いただいたように、文部科学省からは、明後日27日に原子力損害賠償紛争審査会を開催し、確定判決の内容を踏まえ、しっかりと議論を進めるとの回答を得たところであります。今後の新たな対応に向けた重要な一歩になると考えております。

【記者】
  知事としては、見直しまで早急に行ってほしいという御意見でしょうか。

【知事】
  今後、原子力損害賠償紛争審査会において、今回確定した7件の判決についての具体的な分析がなされ、しっかりとした議論を経た上で、中間指針の見直しの在り方が検討されると考えています。
  県としては、今後の原賠審における議論の状況を注視しながら、引き続き、県として申し上げるべきことは言う、この姿勢で臨んでまいります。

 

3 新型コロナウイルス感染症について

【記者】
  新型コロナについてお伺いします。
  月別の感染者数で見ると(4月は)過去最多というような状況になっていまして、そのまま今週末から始まる大型連休を迎えるということで、まずこの感染状況について知事の受け止めを伺います。
  あわせて、連休の医療提供体制について確保されているということでしたけれども、その進捗状況を伺います。
  また、県民割プラスについても、今後の対応など、何か変更であったり拡大であったり、考えていることがあれば伺います。

【知事】
  福島県における新規陽性者数ですが、前の週の同じ曜日を下回る日が1週間ほど続いたものの、日によっては600人を超える日が見受けられました。
  さらに、保育施設や児童施設、高齢者施設等でクラスターが発生し、今月は4か月連続で月別の最多を更新するなど、感染再拡大の傾向が見られます。
  また、人口10万人当たりの1週間の新規陽性者数は、4月13日をピークに減少していましたが、21日から増加に転じて、依然として200人を超える水準にあります。特に須賀川市、郡山市においては、300人を超える高い水準で推移しています。このように、福島県における感染状況は、依然として厳しい状況にあると考えております。
  このような状況の中で、これからゴールデンウイークに入るわけでありますが、県民の皆さんに今、感染拡大防止重点対策ということで、4本の柱をゴールデンウイーク明けの5月15日までお願いをしているところでありますが、特にこのゴールデンウイークに向けての対策として、5点お願いしたいことがあります。
  まず1点目は、外出される先の感染情報、あるいは自治体の情報を自分自身で確認していただきたいということ。
  2点目は、目的地だけでなく、往復の行程も気を緩めないこと。そして、移動先での感染リスクの高い行動は控えていただくこと。
  3点目は、会食の際は、感染防止対策を徹底していただくこと。
  4点目は、発熱やのどの痛みなど、何らかの症状がある場合や、あるいは濃厚接触者となられた場合には、外出や出勤をやめていただきたいということ。
  そして5点目は、事業者、企業に対するお願いでありますが、症状が疑われる方が休みやすい雰囲気をつくっていただくこと。
  この5点を、特に今後のゴールデンウイークの前後も含めてですが、感染防止対策の重点期間において、しっかり対応していただければと考えております。
  こういう中で、医療提供体制でありますが、大型連休中においても、本県は、この感染の再拡大の傾向が見られる中でありますので、私どもは、診療検査体制及びコロナ患者受入れ体制の維持確保に力を入れていきたいと考えています。
  今回、医師会あるいは地域の医療機関の皆さんの御協力で、連休期間中においても、全県的に一定程度の受入れができる外来診療体制が確保される見通しであります。引き続き、関係機関と緊密に連携して、連休期間中の確実な医療提供体制の維持確保に取り組んでまいります。
  また、連休中の無料検査について、一つ御報告したいと思います。県では、大型連休中の4月29日から、5月8日までの10日間、福島県薬剤師会と福島薬剤師会の御協力を頂いて、福島駅西口広場に抗原定性検査による臨時無料検査場を設置いたします。特に、帰省等で高齢の御家族や御親戚などとお会いになる予定がある方は、出発される前に、こうした検査を是非利用していただければと考えております。
  また、先ほど御質問のあった県民割等については、特に取扱いの変更の予定はありません。

 

(終了)

 

【問合せ先】

○質問事項
1 知床半島沖の観光船事故について
→危機管理部危機管理課 電話024-521-8651

2 福島県原子力損害対策協議会による要望活動について
→避難地域復興局原子力損害対策課 電話024-521-7103

3 新型コロナウイルス感染症について
→新型コロナウイルス感染症対策本部(保健福祉部地域医療課) 電話024-521-7238
(県民割プラスについて)
→観光交流局観光交流課  電話024-521-7287