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知事記者会見 令和6年3月11日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年3月14日更新

知事定例記者会見

■日時 令和6年3月11日(月曜日)10時00分~10時17分
■会場 応接室

【質問事項】
1 除去土壌等の県外最終処分について
2 五百旗頭真氏の御逝去について
3 3月11日の知事メッセージについて
4 日曜討論について
 令和6年3月11日定例記者会見写真 動画を再生する

 

 

【質問事項】

1 除去土壌等の県外最終処分について

【記者】
 東日本大震災、東京電力福島原発事故から13年を機に、全国の都道府県知事にアンケートを行いました。
 その中で、中間貯蔵施設に一時保管されている除染廃棄物の取扱いに関して、最終処分場の建設の賛否をどうするかお聞きしました。
 大半が賛否を示さないという結果になりまして、理由としては、国がしっかりと理解醸成、合意形成を行うべきだと。
 また、土壌の再生利用に関しても同じような中身で、賛成を示した知事はおらず、これに関しても政府はしっかりと対応すべきという結果でした。
 そういった結果の受け止め、また、国に対して知事はどういったことを訴えていくか、教えてください。

【知事】
 今回の調査結果を真摯に受け止めております。
 今回の結果を丁寧に拝見して、私自身が一番感じたことは、シンプルな選択肢で明確に回答された知事さんはほとんどいないということであります。
 具体的に申し上げますと、「どちらともいえない」が11名、「その他」が22名、「無回答」が9名、そして、「反対」が4名でありますので、明確に示していない方が42名ということになります。
 本県を除く46都道府県が、明確な回答を示さず、様々な議論を重ねた上で、複雑な思いで、それぞれの立場で意見を表明されている、あるいは無回答という選択をされたということかと思います。
 今回のこの原子力災害、中間貯蔵施設の問題、あるいは除去土壌等の県外処分の問題、ALPS処理水の問題、あるいは今後出てくる高レベル放射性廃棄物の処分の問題、全て葛藤、ジレンマが付きまとう問題であります。
 こういった難しい問題、ジレンマがあるということを示した、一つの調査結果であると受け止めております。
 その上で、政府に対して申し上げたいことは、除染土壌等の県外での最終処分は、中間貯蔵施設の受入という苦渋の決断を行った際に、その前提として、国が約束し、法律に定められた国の責務であります。必ず実現されなければなりません。
 県外最終処分の実現に向けて必要なことは、具体的な方針や工程を明示し、目に見える形で取組を進めることであり、それなしには理解の醸成も進まないものと考えております。
 国においては、2045年3月までの県外最終処分の確実な実施に向けて、具体的な方針や工程を速やかに明示し、県民の皆さんや国民の皆さんの目に見える形で、残された期間における進捗管理をしっかりと行いながら、取組を加速させていただきたい。このことを今後とも強く訴えてまいります。

【記者】
 除染土壌について、環境省が去年12月に実施した全国意識調査の結果によると、県外最終処分や、科学的安全性に関する県外在住者の認知度が2割前後で、国が数年にわたって続けてきた理解醸成活動の成果が十分に出ているとは言いがたい状況かと思いますが、この結果に対する受け止めと、新年度以降、政府にどのような政策を望むのか教えてください。

【知事】
 中間貯蔵の今後の県外処分の在り方について、そういった調査結果が出ていること、この間の進捗度合いも含めて我々はしっかり拝見しております。
 今回の中間貯蔵施設の県外最終処分に限らず、例えば、直近でありますと、ALPS処理水の問題であったり、あるいは、今後、重要な論点となってくる使用済み燃料、燃料デブリ等を含めた高レベル放射性廃棄物の問題、これは日本国内の他の原発における使用済み燃料等も含みますが、この最終的な処分場の在り方が、日本全体の問題になります。これも、福島だけの問題ではなく、日本全体の問題ということになります。
 環境省だけではなく、関係省庁が多々ありますが、政府が一丸となって、原子力政策に伴うこの重い問題にしっかり向き合って、まず科学的な意味で、正確な情報を国民の皆さん、また海外の皆さんにしっかりと伝えて、理解を一層深めていくこと。これがまず基本であると思います。
 また、先ほどもお話ししたとおり、福島県としては、県外最終処分については、法律上の約束を守っていただきたい。この一つのシンプルな思いに尽きます。
 それ以外についても、やはり今後、残念ながら、現場でのトラブル等が起きる可能性はありますが、様々な事象が起きた際にも、正確な情報発信を行い、風評が起きることがないようにする。また一方で、風化が促進されることがないように、正確な情報を発信し続ける。こういったことを、今後、政府要望等の際に、重ねて重ねて訴えていきたいと考えております。

2 五百旗頭真氏の御逝去について

【記者】
 先日、東日本大震災復興構想会議の議長を務められた五百旗頭真さんがお亡くなりになりました。
 議長を務めた五百旗頭さんは、「創造的復興」という言葉を掲げて復興推進しようということで、それが始まってから13年。今お話いただいた、福島が抱える諸課題というものは、やはり風化が進む中で、経験をしていない方が増えていて、そもそもこういった課題を思考する契機、きっかけというのが、こういった日じゃないとなくなってきているというのが本当なのかなと感じています。
 13年を迎えたこの日に、知事として改めて復興とはどういったものだとお考えか教えてください。

【知事】
 まず、五百旗頭先生には、復興構想会議を始め、様々な場面で福島県、また、東北の被災地の復興に本当に全力で対応していただきました。
 阪神・淡路大震災以降の豊富な経験、見識をお持ちで、また、時に政府に対し、厳しいことを真っすぐにおっしゃられるお人柄、そういったものを慕って、御厨先生など、多くの方々が集まり、真剣に討議を重ね、一つの方向性を示していただきました。
 その後、復興推進委員会の初代委員長ということで、その後も、福島の復興に関わり続けていただきました。また、私は当時、副知事でしたが、知事になってからも親交があり、こういった五百旗頭先生の思いというものが、我々の復興のその後の方向性を考えていく上で、非常に重要な道しるべになったと思います。
 その一つのキーワードが正に「創造的復興」であります。
 それまでの自然災害でありますと、原形復旧、「復旧」という言葉がある意味、復興の一つの形となっておりましたが、五百旗頭先生の具体的なキーワードの提唱以降、「創造的復興」というものが、東日本大震災でも、熊本の地震でも、また、今回の能登半島地震においても、大事なキーワードになっていると思います。
 そういう意味で、福島県はこれから長い戦いが続くわけでありますが、「創造的復興」というものがキーワードになるということを感じております。
 その上で、私自身が復興の一つの姿として是非取り組んでいきたい、また、未来において実現できればと思っていることがあります。福島県の被災地は様々であります。浜通りのみならず、中通りや会津地方も、その後の自然災害等も含めて、いろいろな苦しみの中で復旧・復興に取り組んでいただいておりますが、各地が様々な逆境や、困難に直面しても、それを苦労しながらも乗り越えていく。その姿を見ていただくホープツーリズムというものが、今後の福島の創造的復興の一つの重要な要素になってくると思います。
 まず、県民の皆さん、また、全国の皆さんや世界の皆さんに、あれだけの複合災害に直面して苦しんだ福島が、そして今でも苦しんでいる福島がどうやってその逆境を乗り越えようとしているのか。それを見ていただくことによって、今後も、福島でも、日本各地でも、世界でもいろいろな逆境、困難というものはどの時代においてもあると思いますが、福島の地でホープツーリズムという学びの旅を経験していただくことによって、また「自分も頑張ろう」、あるいは「苦しんでいる方を応援しよう。」、こういった連帯につながっていくことが、福島の復興の一つの姿だと思います。
 ホープツーリズム、正に復興を学びに全国の方々、世界の方々が福島の地に幾度も足繁く訪れていただく。そのような聖地になることが私にとっては復興の一つの形だと考えております。

3 3月11日の知事メッセージについて

【記者】
 今日、震災から13年の節目に知事メッセージを発信していると思います。どのような思いを込められたのでしょうか。

【知事】
 今回、知事メッセージをまとめる際に、一番大切にしたことは、若い世代の視点であります。
 最近、この3.11をめぐる報道の中で、風化が進んでいるというお話がありました。特に、現在13年経ったところでありますので、中学生以下の若い世代の方は、実質的に、東日本大震災と原発事故を自分自身の感覚として捉えていないか、ほとんどの方が未経験ということになります。
 したがって、風化が進むというのは、長い年月が進む中でやむを得ない部分がありますが、2011年3月に発生した大きな地震、巨大な津波、そして苛酷な原発事故、さらに、その後の風評被害、こういったものを風化させてはいけないというのが、知事としての強い思いであります。
 そこで、中学生の皆さんのメッセージを募集しまして、たくさん素敵なメッセージを頂いておりますが、その中でも代表的なものを、今日の知事メッセージの中に織り込ませていただきました。
 現役世代である我々自身が、自分の思いを自分の言葉で伝えていくことも、今後継続していきますし、一方で、実質的に経験されていない若い世代、あるいは他県、他国の方であっても、先ほど言ったようなホープツーリズムを経験していただくことで、これまで他所事だったことを、自分事として取り込むことができると私は考えています。こういった取組を行いながら、若い世代にしっかり伝えていって、二度と苛酷な原発事故を発生させない、あるいは、今後地震、津波、大雨災害のような大規模災害が発生したとしても、自分自身、また、自分の周りの友人や大切な人たちの命を守る、そのために何をすればいいかということを自分事として備えていただく、準備していただく、こういうことの重要性をこれからも機会を捉えて発信していきたいと考えています。

4 日曜討論について

【記者】
 昨日、日曜討論に知事も出席されていましたが、その中で、宮城県の村井知事が全国知事会長の立場として、震災から13年がたった中で、福島に支援を集中させていくことが重要だというような発言がありました。知事は率直にどのように受け止められましたか。

【知事】
 宮城県の村井知事、全国知事会長の発言を非常に心強く受け止めております。
 実は、前段の控室でも、岩手県の達増知事、宮城県の村井知事から、「これからは、福島を支える番だね」というお話を頂いておりました。それを番組の中でも、あえて明確におっしゃられて、しかも、それを全国知事会長という立場で「導いていきたい」という言葉も使っておられます。
 まず、この13年間、47都道府県全ての知事さん、あるいは都道府県の職員の皆さん、また、1,700の自治体も含め、多くの地方自治の関係の皆さんが、「福島頑張れ」ということで、応援をしていただいたことに改めて感謝を申し上げたいと思います。
 日曜討論が終わった後、私のところに「番組見たよ」というメッセージが県内外から寄せられましたが、実はその中でも、村井知事のメッセージ、全国知事会長のメッセージに「すごく共感した」、「頼もしく思った」、「うれしかった」という県民の方や、県外の方の意見を頂きました。
 私からも番組の後、村井会長に「温かい言葉ありがとうございます」というメッセージを直接伝えましたが、やはり、こういった応援を13年経っても風化することなく、我々は「頂いているんだ」という感謝の思いと、一方で、我々自身が当事者でありますので、自分たち自身が汗をかいて努力をして、うまくいかなくても、また挑戦をして、最終的な復興の姿を目指す。その思いで真剣に取り組んでいきたいと思います。

(終了)

 

1 除去土壌等の県外最終処分について
 →生活環境部中間貯蔵・除染対策課 電話024-521-8056

2 五百旗頭真氏の御逝去について

 →企画調整部復興・総合計画課 電話024-521-7111

3 3月11日の知事メッセージについて
 →企画調整部企画調整課 電話024-521-7110