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知事記者会見 令和5年11月20日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年11月21日更新

【発表事項】

1 「ふくしま 知らなかった大使」 PR動画について

 「ふくしま 知らなかった大使」をお務めいただいている、俳優の松岡茉優さんに御出演いただいた新たなPR動画が完成しましたので、発表いたします。
 今回、松岡さんは、国見町に移住された方が地域を盛り上げるために行っている取組や、相馬市における海の恵みを守り、いかす取組を視察されています。
 さらに、昨年に引き続き、鞘師里保さんとお二人で、会津の歴史や文化に触れることができるスポットを巡っています。こうした動画を通して、より多くの県内外の皆さんに「ふくしまの今」をお伝えしてまいります。
 動画をダイジェスト版としてまとめました。どうぞ御覧ください。
 (ダイジェスト版30秒を上映)
 松岡さんが国見町と相馬市を視察する2本の動画は本日から、鞘師さんとお二人で会津地方を訪れる2本の動画は来週月曜日から公開しますので、是非、御覧ください。
 また、動画の公開とともに「知らなかった大使」の視察先を巡るパンフレットを新たに作成し、12月下旬から首都圏の道の駅などで順次配布します。
 今回の動画やパンフレットをきっかけとして、多くの方々が本県を訪れ、県内各地を巡っていただき、福島の「知らなかった」に出会っていただければと考えております。 

【質問事項】

1 「「ふくしま 知らなかった大使」 PR動画について

【記者】
 今ほど発表いただいたPR動画について、今、国見や相馬、会津ということで浜・中・会津の場所を御紹介いただきましたが、今回この場所を選んだ狙いであるとか、今回の動画の撮影場所などの狙い、込めた思いなどを改めて伺います。

【知事】
 福島を知らない方々の代表として、「ふくしま 知らなかった大使」に就任した松岡茉優さんの体験を通して、多くの方々に福島の今を知っていただくため、「知ること。それがふくしまの力になる。」をキャッチフレーズに、動画を公開してきました。
 これまで16本の動画を公開しまして、いずれの作品においても、松岡大使自身の福島を知る瞬間の素直な気持ちが表現されており、福島について詳しく知らない皆さんと同じ目線で、「ふくしまを知る」きっかけにもなってきました。
 昨年からは、歌手であり、俳優でもある鞘師里保さんにも御出演いただき、松岡大使と一緒になって、「ふくしまを知る」楽しみを伝えていただいています。
 これまでの動画の視聴回数は1,135万回を超えており、松岡さんの大使としての思い、そして福島の魅力が多くの皆さんに届いていると感じています。
 また今回も、浜・中・会津、それぞれの地域を選定させていただきました。
 大使と鞘師さんに福島県全体を幅広く見ていただくことで、福島県に多くの方々、特に福島を知らないという方に訪問していただくきっかけにしたいと考えています。
 また新たな取組として、新しいPRツール「周遊ガイド」を作成して、首都圏や県内の道の駅等で配布します。このガイドは、松岡大使がこれまでに視察した場所や周辺のスポットを紹介する内容となっています。
 多くの方々に手に取っていただき、聖地巡礼ということではありませんが、福島の「知らなかった」に出会う旅の参考にしていただければと思います。
 12月下旬に配布を開始しますが、この「知らなかった大使」の動画を見て、あそこに行ってみたいと思った時に、そのPRのパンフレットを見ることで、こうやってアクセスすればいいんだな、その周りにまた興味深いところがあるんだなと知ってもらうきっかけになることを期待しています。

【記者】
 冒頭発表ありました「知らなかった大使」なんですが、これまで16本で1,135万回再生という話がありました。
 この再生回数について、どう見ているかという点と、今後の目標回数があれば伺います。

【知事】
 今回、1,100万回を超えました。当初スタートしたときも、一本一本の再生回数は、福島県の通常の動画等に比べると非常に多いなということで期待はしておりましたが、1,000万回を優に超えたということは、(福島にとって)非常に大きな力になっていると思います。
 「知らなかった大使」の松岡さん、また鞘師さんの援軍を得て、一段と多くの方に見ていただいています。恐らくお二人のファンの方が見ておられると思いますが、それだけではなくて、お二人が紹介する目線、知らない方が(紹介する目線が)取っつきやすいというところがポイントかと思います。
 福島県と言えば、どうしても2011年の東日本大震災と原発事故のイメージが強いです。
 ある意味、関わろうという方にとって、すごく身構えてしまう、ハードルが高いということをかねてから言われています。
 ハードルが高くても越えて来ていただける方もちろんいますが、もっと良い意味で、気軽に、手軽に福島とのやわらかい関わりを持っていただける、こういったファン層を増やしていくことが、これから風化と戦う福島にとっては非常に重要だと考えています。
 そういう意味で、この知らなかった大使の視聴回数が1,100万回を超えて、今後、1,200万回、1,300万回と、今回の新しい動画を通じて増えていくこと、これを期待しているところであります。

2 県議会議員の新たな任期スタートについて

【記者】
 本日から改めて県議会の新しい58人の議員さんの任期が始まります。
 改めて知事として期待することや議員に求めることを伺います。

【知事】
 先般の福島県議会議員選挙を経て、今回、新たな体制となります。当選された皆さんには心からお祝いの意を表したいと思います。
 福島県は御承知のとおり、複合災害との戦い、あるいは人口減少との戦い、あるいは新しい課題との戦い、こういった様々な課題を抱えています。
 58名の県議会議員さん自身が、それぞれの地域で様々な訴えを行う中で、そして選挙戦の中で、多くの地域の県民の方々から受けた、いろいろな思いを、今、心の中に置いておられると思います。
 今後、新しい議会もスタートするわけでありますが、議会において、執行部に対して、しっかりとそういった思いを訴えていただく。また、今後令和6年度の新しい予算編成の時期にも入ってまいりますので、県の予算編成をどういう形で行うべきかということに対しても、率直な御意見をぶつけていただく、そして我々がそれを真剣に受け止めて、県政に反映させていく。
 正に車の両輪として、福島の復興と地方創生をしっかり前に進めていきたいと考えています。

3 県職員の不祥事について

【記者】
 県職員の不祥事の関係で、今日から専門家の皆さんによる、再発防止に向けた検討委員会が始まります。まず、これについてどんな狙いがあるのかという点と、専門家にお願いするということで特にどんな点を議論してほしいか、検討してもらいたいかという点について伺います。

【知事】
 現在、検討を進めています不祥事の再発防止に向けた取組について、外部有識者からの御意見を取り入れるため、新たに「福島県職員の不祥事対策に関する検討委員会」を立ち上げることとしました。一連の逮捕事案の原因分析や、これまで実施してきた取組、さらに不祥事の再発防止に向けた取組について、様々な知見をお持ちの皆さんから御意見を頂き、再発防止策を検討してまいります。
 これまで、県職員の不祥事が重なっており、本当に申し訳なく思っておりますが、当然ながら、我々自身がしっかりと、これまで段階的にいろいろな対策を講じてきたところであります。
 ただ、そういった内部からの視点、対策ということだけではなく、客観的な第三者の、あるいは専門的な立場の皆さんから率直な御意見を頂き、それを取り入れた再発防止策を講じていくこと、これが現状の厳しい状況にとっては重要だということでスタートするところであります。

【記者】
 結論はいつぐらいまでに出すかということは決まっていますか。

【知事】
 本日、第一回の委員会を開催し、更に議論を深めていただくため、第二回を開催する方向で調整を進めています。まだ完全な終期、スケジュールが決まっているわけではありませんが、いずれにしても、早急に取りまとめていかなければいけないと考えております。

4 民間バス会社の一部路線廃止について

【記者】
 先日、いわき市の民間のバス会社が、路線を一部廃止するということを決めました。恐らく人口減やドライバーの問題と密接に関係しているので、いわきだけの話ではなくなるかと思うのですが、県民の暮らしに直結する地域の足というのは問題だと思います。
 高齢ドライバーの免許返納という社会全体の動きとも逆行する流れだと思うのですが、県として、この地域の足を維持するためのアイデアや、バス業者さんと一緒に取り組んでいかないといけないことについて、どのようにお考えか伺います。

【知事】
 先週、新常磐交通株式会社において、令和6年4月以降のバス路線の再編計画を発表されました。深刻な運転手不足やコロナ禍等の影響を踏まえた上での判断であったと受け止めています。
 バス事業者を始め、地域の公共交通事業者においては、こうした運転手不足やコロナ禍等の影響に加えて、人口減少等に伴う利用者数の減少や、原油価格・物価高騰等の影響を強く受け、経営環境が厳しさを増しています。
 引き続き、地域公共交通事業者の皆さんの現状を丁寧に把握しながら、県、市町村、事業者がより一層緊密に連携し、県民生活を支える地域公共交通を維持・確保できるよう、適切に対応していきたいと考えています。
 特に、県として、バス事業を存続するための対策というものももちろん重要でありますし、あわせて、それぞれの自治体において、例えばデマンドタクシーであったり、地域の中を周遊する小さな小型のバスを走らせたり、こういった取組を熱心に行っていただいているところであります。
 県として、そういった取組に対して財政的な支援策を講じておりますが、地域によって相当状況が異なっています。いわき市は非常に広い自治体でありますが、ある程度コンパクトにまとまっている自治体、あるいは山間部があり飛び飛びになっている自治体など、それぞれ状況が自治体によっても異なりますので、今後、それぞれの地域ごとに、皆さんの生活のための足を守っていくために、どういった手段が一番適切なのか、福島県としてどういった対応ができるのかということを、自治体、国と連携しながら検討していきたいと考えています。

5 在外県人会サミットについて

【記者】
 先週、6年ぶりに在外県人会サミットが開かれました。この成果についてどのようにお考えか伺います。
 意見交換の中で、例えばインターンシップですとか、観光振興策とか様々な提案があったかと思います。こうしたことを形にしていくような考え、現時点でありますでしょうか。

【知事】
 先週、世界のそれぞれの国・地域の県人会の皆さんが、ふるさと福島に集まっていただいて、サミットを無事に開催することができました。
 この三日間、県人会の皆さんには、福島県内を実際に幅広く見ていただくとともに、私とも意見交換をしていただき、レセプションでもお話させていただきましたが、(福島への関わり方や福島に対して持ってらっしゃる思いが)非常に意欲的だと感じました。「古里に貢献したい」という思いを強く持っていただいていること、本当に心強く思いましたし、すばらしい仲間、同志が世界中にいるということを実感したところであります。
 皆さんが、コロナ禍ということもあり、この三年間、なかなか古里との行き来が自由にできなかった。けれども今回、それを超えて、(福島の地へ)来ることができたという喜び、ひとしおであったかと思います。また、2011年以降の、震災と原発事故、その後の自然災害等を乗り越えて、福島県が着実に復興の歩みを進めていることに対しても、本当に驚きつつも喜んでいただきました。
 今後、こういったすばらしい皆さんと力を合わせて、例えば福島県産の農林水産物をできるだけ多くの国や地域の皆さんに、笑顔でおいしいと食べていただく。そして、実際に福島に「来て」、「見て」、「感じて」いただくことが、様々な誤解や風評を取り除く(機会になるとともに)、福島のすばらしい魅力を知っていただく大きなチャンスになりますので、観光振興のためにも、県人会の皆さんと連携することも重要だと思います。
 また現在、一部の国で行っておりますが、研修生の受入れであったり、あるいはインターンというお話もありましたが、世代を超えるにつれて日本語がなかなか難しくなってきており、おじいちゃんやおばあちゃんの語り聞きで耳にするだけになっている福島を、若い世代に「自分の古里は福島なんだ」ということを感じていただくためにも、こういった研修であったり、インターンの機会を新たにつくるということ、新しいアイディアだと考えております。

今回、サミットで頂いた様々な御提案を、令和6年度の予算編成の中でも、できる限りいかす、また今後私自身も、来年、様々な機会で、極力いろいろな地域に伺いまして、県人会の皆さんと交流を重ね、「福島県を元気にしていこう」という思いを皆さんと共有して行動していきたいと考えています。

6 ライドシェアについて

【記者】
 先ほどの質問の話とややかぶりますが、ライドシェアの話をお聞きします。全国的には賛否もあり、一部横浜市など大きな自治体では、前向きに導入を検討しているような動きもあるかと思いますが、知事として、改めてライドシェアに対する考えや、どんな課題があるか、お考えを伺います。

【知事】
 一般ドライバーの方々が自家用車を使い、有償で乗客を送迎するライドシェアについては、先月23日の臨時国会において、岸田総理から所信表明があり、導入に向けた議論が開始されています。
 また、今月6日には、国の規制改革推進会議の地域産業活性化ワーキンググループにおいて、河野大臣から、タクシーなどが不足している現状を踏まえ、議論を加速させる方針が示されました。
 ライドシェアは、大都市や観光地、さらには過疎地域において、タクシーを始めとする公共交通機関の担い手不足解消につながるのではないかとの期待が寄せられています。
 一方で、安全性の確保や事故時の補償などの課題もありますので、今後の国の議論を注視していきたいと考えております。
 また県内においては、デマンドタクシーと自治体が関わって、地域内の交通事業者さんと連携した対策、この広がりが今、徐々に拡大していると感じております。
 ライドシェアの議論の進展、また地域において既に進んでいるこういった取組や、バス事業者の存続、こういったもの全体を絡み合わせながら、地域の公共交通の在り方を福島県としても幅広く検討していきたいと考えています。

【記者】
 先日は、北海道東北の知事会もあったと思いますが、その中で、ライドシェアについての議論みたいなものはありましたでしょうか。

【知事】
 ライドシェアについては、直接的にはなかったかと思いますが、それぞれの地域でいろいろな課題を抱えており、特に今、鉄道も、バスも、タクシーも、地域の公共交通が厳しい状況にあるというのは事実でありますので、全国知事会議においては、そういった議論があります。
 ただ、北海道東北知事会議の中では、直接的な議論はなかったかと思います。

(終了)

 

【発表事項】
1 「ふくしま 知らなかった大使」 PR動画について
 →総務部広報課 電話024-521-7124

【質問事項】
1 「ふくしま 知らなかった大使」 PR動画について
 →総務部広報課 電話024-521-7124 

3 県職員の不祥事について
 →総務部人事課 電話024-521-7032

4 民間バス会社の一部路線廃止について
 →生活環境部生活交通課 電話024-521-7157

5 在外県人会サミットについて
 →生活環境部国際課 電話024-521-7181

6 ライドシェアについて
 →生活環境部生活交通課 電話024-521-7157