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令和2年度ふるさと・きずな維持・再生支援事業活動成果

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年7月27日更新

実施団体概要

 団体名:NPO法人ふくしま30年プロジェクト

 〒960-0201 福島県福島市飯坂町字一本松11-7
 TEL:024-573-5697
 FAX:024-573-5698
 https://fukushima-30year-project.org
 info@fukushima-30year-project.org

事業概要

原発事故風化防止への記録・継承誌作成事業

こんなことをやりました

記録誌を作成するにあたり、記事の柱の一つに上げたのが、福島第一原発事故後に生じた不安や疑問に対し、市民の視点で行った放射能測定があります。具体的な内容としては、放射性物質が洗濯物に付着するのではと母親たちが抱えた不安に対し、外干しタオルの放射能測定をはじめたことを取り上げています。日用品を測定することで、五感で感じることのできない放射性物質を可視化するという市民ならではの発想にいたった経緯を、当時相談に訪れた方にインタビューを行なうなどしてまとめました。また、清水奈名子宇都宮大学准教授に、戦争などに代表される非常事態に対する現状認識と「記録」を主題に寄稿してもらいました。論文調ではありますが平易な文章で構成されているので読みやすく、記録誌の主題を明確にしたものなのでコンセプトがはっきりしました。記録誌に触れた方々が、インタビュー中の言葉や事例について、より理解がしやすくなったと思われます。

ねらいはここです

福島県外では、数年前から東日本大震災や原発事故の風化が叫ばれています。それは県外に限らず県内に目を向けてみても、当時乳幼児だった、または生まれていなかった子どもたちが10年前の原発事故について知らないというのも事実です。これらのことを踏まえて、次世代に原発事故の教訓を伝えるために、あのときの記憶・経験を記録誌として制作することで、市民による原発事故風化を防ぐための活動を進展させていく契機とします。

こんないいことがありました

外干しタオルについて語ってくださった方は、インタビューを受けるにあたり当時の記録を確認したことで、福島での活動の記録として、自分のやって来たことに自信と責任を持ちたいと語ってくれました。別の方へのインタビューでは、10年近い歳月のなかで疑問に思ったことについて行動して学んだことを語ってくれました。普遍的とも言える、いくつになっても学びたいという思いが人を成長させるのだということが実感できました。

少しは失敗したけれど

当初立てた制作スケジュールから大幅に遅れました。執筆、進行スタッフが不足していたこともあり、並行して行っていた放射能測定事業に圧迫された時期が10月、11月と続いたことが遅延の要因として大きかったです。スケジュールの変更により外部に発注したデザイナーへの負担が増してしまったことも反省点としてあります。また、今回は内容が高校生以上でないと難しい面がありますので、対象設定の難しさも感じました。

これからこんなことをしようと思います

記録誌を福島県内外の図書館などへ寄贈し、原発事故により県北地域に起こったことの記録の一つとして外部に伝えていきたいと考えています。また、この記録誌をもとにオンラインでのイベントを行いたいと思います。他に、今回の記録誌制作でアーカイブの重要性を再認識することができましたので、紙の本も重要ですが世界中から手軽にアクセスできる、デジタルアーカイブとしてのウェブサイトの構築も検討したいと思います。

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洗濯物干しプロジェクトについてのインタビュー風景です。

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記録誌内での洗濯物プロジェクトページ。


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